1971年からアコースティックギターを製作しているジャン・ラリヴィー氏が立ち上げたカナダのギターブランド、Larriveeはクラシックギター製作からヒントを得て独自に開発されたブレーシングパターンを持ち、ウッドバインディングやルネサンススタイルのインレイデザインがヨーロッパで人気を博し、生産体制が整うとアメリカでも徐々に認知度が高まりました。現在は設備環境の整ったアメリカの自社工場で生産されるグロスフィニッシュ仕様のギターと、カナダで生産されるサテンフィニッシュ仕様のギターがあり、効率的にギターを生産していますが、多くの優秀なビルダーを輩出したLarriveeの技術は脈々と現代まで受け継がれています。
ジャン・ラリヴィー氏の妻であるウェンディーが手がける装飾は美しいインレイのデザインと彫刻は、ラリヴィーの特徴のひとつです。

D-50はサイド/バック材が単板のマホガニー材、トップ材にカナディアン・シトカ・スプルースを使用したドレッドノート・タイプです。
ボディはグロス・フィニッシュですがネック、ヘッドはサテン・フィニッシュで仕上げられています。サラサラとした手触りのネックがお好みの方にはお薦めです。
指板材はエボニーです。
オリジナルのオープン・スタイルのペグが採用され、抱えたときのボディバランスも良好です。
明るめなアメリカン・サウンドに仕上がっていますが、その中にもフィンガースタイルのギタリストに好まれたLarriveeらしい繊細さや奥行きなども感じさせるバランスの良いサウンドが特徴です。