1991年にRodenberg custom amplificationを立ち上げたウルリッヒ・ローデンバーグのアンプ/エフェクター製作の経歴は16歳のときまでさかのぼります。ローデンバーグは13歳でギターを弾き始め、16歳のときに初めてのMarshallJCM800を手に入れます。それはとても優れたアンプでしたが、彼にとっては用途の限られた物でした。既に電子工学について経験をもっていた彼はフットスイッチによりチャンネル切替、ゲイン増量などの改造を施しました。電子工学の専門教育を修めるころにはそのアンプは徹底的に研究され尽くしたといいます。1991年にアンプ製作・修理の仕事を始め、同時にICやマイクロコントローラーを用いた医療用電子機器の開発にも携わってきました。1996〜8年にはフランクフルトMusikmesseにモーター駆動のコントローラーを備えたプログラマブル・フルチューブアンプを出展し、「最も特別なアンプ」と評価されています。

GASペダルシリーズはドイツ中部の都市フルダにある工房でUlrichRodenbergの手によって作られています。GASペダルはまるでアンプの一部であるかのように、アンプやギターの持つキャラクターを損なうことなくブーストできるように開発されています。歪み具合はディストーションというよりもオーバードライブに分類されるゲイン設定になっています。単体機GAS-707はクリーンブースター、GAS-808・909はオーバードライブです。
それらを組み合わせた複合機がGAS-728・827・828、LR-GASです。全ての機種はスタジオ/ライブでの利便性やバーサタイルな音色設定のために考え出されたユニークな機能を備えています。
GASペダルシリーズは2005年に開発され、フラッグシップモデルであるLR-GASはジャズ/フュージョンギタリストのLee Ritenour(リー・リトナー)のリクエストによって作られ、2006年のアジアツアーから現在に至るまで愛用されています。JeffBeck, Dave Gilmourらにも使われ、弾き手のキャラクターを損なわないクリアかつナチュラルなトーンと高機能性でイギリス・ドイツをはじめとする欧州各国で高く評価されています。

Rodenberg GAS-1
Hot Chili

¥45,150
Specifications】
・コントロール:DRIVE, LEVEL・トゥルーバイパス
808/HOT モード切り替えスイッチ:808モードでオーバードライブ、HOTでスムースなディストーションになります。
808,HOT Bass-Boost スイッチ:808モード、HOTモード各々の低い周波数帯をブーストします。
・TONE切り替え switch:トーンを3段階に切り替えます。
・9V AC/DCアダプター、または006P-9V電池で駆動
・イン/アウトプット:標準モノラルフォーンジャック
・外形寸法
2.4 x 4.6 x 1.2 inch
シングルペダルの筐体でTS系オーバードライブの808モードと、ハイゲインなHOT(909)モードを用途に応じて切り替え可能にしたカスタムモデル、Hot Chili GASです。
筐体右側面のロッカースイッチでモードを切り替えます。
3段階のマスタートーン・スイッチと、808/HOTそれぞれのモード用に独立したベースブースト・スイッチを備えています。

GAS808や909と同じく真空管アンプとの相性は抜群に良いのですが、従来のGASシリーズよりもやや高めのゲインとトーン切替スイッチによって、ライブハウスなどで常設されているJCなどのトランジスターアンプをシンプルなセッティングで歪ませる際にも手軽に質の高いトーンを得ることができます。

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