「生涯何でも学習」を通じて 習得した雑学知識ファイル


私の最大の趣味である「生涯何でも学習」で習得した
雑学知識には、一介の起業・創業者として、同時に 
この国を愛し、この国の行き先をいささか憂いている
一人の市民として、特定権威や権力に対して一切の
妥協や追従の考えを持たないと自負する、私自身の
持つ偏光フィルターにより、一般の善き人々が持って
おられる普遍的常識的な考えに対し、少々偏見的な
見方が有るやも知れません。 最初にお断りします。

私が 零細企業の一経営者や賃貸住宅オーナー等の
立場で実際に参加した各種セミナーや講演会等での
見聞や、感銘を受けた書籍等から習得した、「学校や
会社では決して教えてくれないと思われるが、今後の
一市民として、人生に多少は役立ちそうな雑学知識」を
タイムリー&ランダムな話題にて不定期に連載します。

「夕学講座」2010年下期
慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信

タイトル
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
 第9回のテーマは、<経営の論点>〜ビジネスと技術を拓く〜
 講師;
  
 
 講演のタイトルは、「」

 
「タイトル」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
  第8回のテーマは、<実践仕事の方法論>〜人と組織を動かす〜
   講師;
  

 講演のタイトルは、「」

 
「タイトル」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
 第7回のテーマは、<経営の論点>〜ビジネスと技術を拓く〜
 講師;

 講演のタイトルは、「」

 
「タイトル」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
 第6回のテーマは、<これからの日本>〜体制と政策を考える〜
 講師;リシャール・コラスRichard Collasse 
  シャネル株式会社 代表取締役社長

 講演のタイトルは「グローバルワールドにおける日本〜鎖国か開国か?」“Japan in the Global World: SAKOKU or Open Society?”

 今回の経済危機は、グローバル化進展の中での、日本の方向性を問う契機となった。フランス;トップブランドのビジネスマンとして成功を収めると同時に、在住30年超の知日派として日欧の架け橋となってきた、講師;コラス氏が、日本の行方について熱く語られた。
 今日まで世界を動かしてきた欧州や日本が守ってきた価値は、中国を代表する「BRICS」の新しい価値に挑まれようとしている。
 世界が変わりゆく現在、欧州と日本には事実上の「鎖国」状態に繋がる保護貿易主義以外に道は無いのであろうか?
 お互いをパートナーとして、強固な関係を築くことはできないだろうか?

 7年間「欧州ビジネス協会(EBC)」会長を務めたリシャール・コラス氏が今後十年間に世界が直面する経済「Tsunami」の中で日本と欧州の力を、どのように強化すべきか独自の提言をされた。
 ・振興BRICS経済圏に絡んで、欧州や日本のような「自由市場経済圏」が直面している機会と挑戦課題の両方
 ・こうした機会や挑戦過大にオープンに取組むことが、見込みある唯一の長期的選択肢である理由。
 ・オープンな姿勢が必ず報われるようにするために、EU側と日本側双方の行動が如何に必要であるか。〜つまり、世界貿易は、自由市場への揺るぎないコミットメントを基盤に発展するということ。
 ・EUと日本は、「相互的なオープンさと共有されたスタンダード」を通じて、「日欧自身の通商関係の並外れたポテンシャルを解放することにより、いかにして先導役を果たしうるか?」 
 ・これが、EU〜日本経済統合協定を通じて如何に達成可能であるのか。
 
 解決法とは、「E I A;経済統合協定」である。EU〜日本間には、膨大な未開発の貿易拡大ポテンシャルが存在する。
 「EU単一市場」がモデルとなる。 「モノ」,「サービス」,「資本」,「人」に関してのEUと日本の間の自由な移動の確保に努めることに的を絞る。
 ・新たな世界経済大国としての、「中国,インド,ブラジル,ロシア,…」等の 台頭は、現実のものである。
 ・それは、彼ら自身の国民や貿易相手国に、莫大な恩恵をもたらだろう。
 ・経済ブロックの再編は、世界貿易のルールの再編を必ずしも意味しない。
 ・「なすがままでいいのか?」、「それほど受け身のままでいいのか?」
  講師;リシャール・コラス氏の私見は、「それではいけない〜公正さ,公衆安全,環境持続可能性の水準低下を受け入れるのではない限り」
 ・したがって、EUと日本とは、「グローバリゼーションの挑戦」を受けて立ち、世界貿易の未来を規定することに共同で取り組むべきである。
 ・取り逃がす恐れのあるあらゆるものを考えるなら、この機会を掴み損ねるのは、無責任なことである。
 ・EUと日本の当局が、この挑戦を引き受けて、「経済統合協定」についての本格的な交渉を可及的速やかに開始することを希望する。
「タイトル」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
 第5回のテーマは、<日本の知性>〜日本と世界を歩く〜
 講師;川口 淳一郎(かわぐち じゅんいちろう) 
  宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 教授
  月・惑星探査プログラムグループ プログラムディレクタ

 講演のタイトルは「“はやぶさ”と日本の宇宙開発」

 燃料漏れや地球との通信の中断などを乗り越え、7年間〜60億kmの壮大な宇宙の旅を終えて地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」。
 このプロジェクト責任者;川口淳一郎教授が、情熱で困難に立ち向かいった「エピソード」や「ミッションの成果」等について熱く語られた。
 「はやぶさ」(MUSES−C)は小惑星探査を目的に開発された探査機。
 この「はやぶさ」が探査したのは、地球の軌道と似た軌道を持ち、日本のロケット開発の父である故糸川英夫博士にちなみ「ITOKAWA」(イトカワ)と名付けられた小惑星である。
 小惑星まで「イオンエンジン」を使った飛行を行って、自律的に小惑星に近づき、その表面から物質のサンプルを持ち帰ることを目的にしていた。
 2003(平成15)年5月9日に打上げられた「はやぶさ」は、目標である小惑星「イトカワ」に到着して、科学観測を実施した。
 その結果は日本で初めて科学誌「サイエンス」に特集され、重力や表面の様子など、小惑星についての数多くの新たな知見が明らかになった。
 さらに「はやぶさ」は、2010(平成22)年6月13日に地球へと帰還して搭載カプセルをオーストラリアへ落下させ、その運用を終えた。

 <探査ミッションの概要>
「小惑星探査機はやぶさ(MUSES−C)」での探査天体は、地球に接近する小惑星;「ITOKAWA」(イトカワ)である。この計画を通して小惑星から表面の物質(サンプル)を地球に持ち帰る技術;サンプルリターンを確立。
 地球上でサンプル分析が行えるため、回収される量が少量であっても、その科学的意義は極めて大きいものである。
 今迄の「サンプルリターン計画」は、非常に大型ロケットが必要とされることから断念されてきたが、より到達しやすい小惑星が見出されたことや、探査機の推進期間(エンジン)の高性能化により、実現可能となった。
 「はやぶさ」は、これからの最先端工学的技術を習得することに焦点を当てたミッションであり、貴重な技術をいくつも習得することができた。
 「はやぶさ」は、「イオンエンジン」という新しい技術で小惑星を目指した。「イオンエンジン」は「キセノン」という気体をイオン化して、電気的に加速をして噴射するものである。
 この「イオンエンジン」は効率が非常に良いので、将来の月・惑星探査にも、重要な技術として期待されている。
 また、遠く離れた小惑星に向け「探査機が自ら判断して近づく自律航法」を実証した。カメラやレーザ高度計のデータを基に小惑星との距離を測りながら、近づいていく。
 「はやぶさ」は、サンプル採取以外にもさまざまな科学観測機器と手段により、小惑星を調べた。そのために、カメラ,レーザ高度計,X線計測装置,赤外線観測装置による科学観測も行った。
 再突入カプセルが地球の大気圏に突入し戻ってくる技術も、宇宙工学の大切な実験の一つであった。

<この探査の科学的意義>
 人類が これまでサンプルを持帰った天体は「月」だけであるが、「月」のようなに大きな天体は熱で変成してしまったために、「太陽系初期」の頃の物質について知ることができない。
 小惑星は、惑星が誕生するころの記録を比較的よく留めている「化石のような天体」で、この小惑星からサンプルを持帰る技術(サンプルリターン)が確立されれば「惑星や小惑星を作るもとになった材料がどんなものか」、「惑星が誕生するころの原始太陽系星雲内の様子はどうか」などについての手がかりが得られる。
 また、地球上でサンプルの分析が行えるために、回収量が少量であっても、その科学的意義は極めて大きいといえる。

<開発の目的と役割>
@工学技術実証(将来の本格的な「サンプルリターン探査」に必須であり、鍵となる技術を実証)
Aサンプルリターン技術の確立
B重要技術の実証
・イオンエンジンを主推進機関として用い、惑星間を航行すること
・光学情報を用いた自律的な航法と誘導で、接近・着陸すること
・微小重力下の天体表面の標本を採取すること

 探査機は、2003(平成15)年5月9日に、「M−Vロケット;5号機」により、打上げられ、小惑星「イトカワ(1998SF36)」に向かって出発。
2004(平成16)年5月に「地球スウィング・バイ」を行ない、2005年9月に小惑星「イトカワ」に到着。
2005(平成17)年11月26日には、小惑星「イトカワ」への降下着陸を行い試料採取のためのタッチダウンに成功。
その後の各種トラブル等により、地球への帰還を3年延期することとなったが日本時間2010(平成22)年6月13日19時51分に無事カプセルを分離し、日本時間6月13日22時51分頃には大気圏に突入。
大気圏に再突入した「カプセル」の回収作業は、日本時間2010年6月14日16時8分に完了。
「小売業経営のプロに聞く」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
 第4回のテーマは、<経営の論点>〜ビジネスと技術を拓く〜
 講師;大久保 恒夫(おおくぼ つねお)
  成城石井 前相談役

 業務改革を担当したイトーヨーカ堂を退職後、コンサルタント会社「リテイル・サイエンス」を設立し、「ファーストリテイリング」や「良品計画」を指導した後に、不採算企業支援も行ってこられた。
 また、2007年から老舗スーパー「成城石井」の社長として「再建」に成功して、相談役に就いたばかりの小売のプロとして、「脱デフレの経営戦略」を講演された。

  講演のタイトルは、「世の中の体温をあげる」

 「小売業」とは、「お客様に満足していただけるか」が全てである。お客様に満足をいただくには「売場での実行」が大事である。
 経営者の考えていること、本部からの指示が、売場で具体的な行動に実行されて、初めて成果につながりる。
 「気持ち」が変わり、「行動」が変わり、「売場」が変われば、数字は変わる。その指示を実行するのは「人」である。
 人を育てることが、厳しい時代の中で、業績をあげ、企業を成長させることにつながるのである。
 今までの経験から、現場で実行してきたことを情熱を込めて具体的に話された、熱い講演であった。
 例えば、ディスカウントをしないで、売上・利益を上げる経営改革を行うことが信条である。「おすすめ商品」をアピールして、他店にはない商品を価格を下げずに粗利率を上げる〜商品単価を上げる!

 「レジュメ」から主要項目や感銘を受けたポイントをピックアップする。
◎小売業の企業価値
◎現場の人をどう動かすか
◎営業とマネジメント
◎小売業のマネジメントサイクル
 ・小売業は柔らかく軽い〜まず考える、分からなくても決める、すぐ実行する、結果を確認する、次の手を打つ
 ・どんどん良くなる〜うまくいったらもっとやる、失敗したら修正する、ダメなら止める、これを繰り返せばどんどん良くなる、成長する
◎ディスカウントは危険
 ・ディスカウントニーズへの対応〜価格競争は体力消耗戦
 ・ディスカウントで売上は上がらない〜先食い、スイッチ、価格でとったお客
◎固定客を増やす
◎小売業が価値を創造する
◎商品開発にかかわる
◎集中販売で売り込む
 ・価格を下げないでも買いたくなる5つの方法〜フェースの拡大、優位置での展開、在庫を増やす、POPをつける、接客をする
◎粗利益額の拡大
 ・粗利率のアップ、差別化商品
◎人をどう育てるか
◎お客様の接客教育
◎行政に繋がる評価

「失敗の予防学」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
  第3回のテーマは、<実践仕事の方法論>〜人と組織を動かす〜
   講師;中尾 政之(なかお まさゆき)
  東京大学大学院工学系研究科 教授

 講演のタイトルは、「失敗の予防学」

 人や組織はなぜ同じ間違いを繰り返すのか?多くの事例から失敗に至るメカニズムや類似性を見いだせれば回避も可能になる。
 失敗について研究を重ねる中尾教授から、技術者・研究者としての経験を踏まえたビジネスの現場で活かせる様々な失敗事例;紹介や、アドバイスを頂いた、とても興味ある講義であった。
・失敗の第一公理;“失敗の有限・反復公理”
 〜人間は同じような失敗を繰り返す。
・失敗の第二公理;“失敗の予測可能公理”
 〜人間は熟慮すれば、失敗を予測できる。

人間は、失敗を繰り返す。それも、同じような失敗を繰り返すので、失敗に共通するシナリオを整理すると、多くの失敗を未然に防ぐことができる。
 しかし、技術は驚くことほど進歩してしまって、社会から非難される事故は、法律を強化すれば予防できるレベルではなくなった。エンジニアは荒唐無稽のような、低確率で発生する失敗シナリオを予め想定して、それに対応することが求められている。
 つまり、人間が日々、直面する失敗は“いつか来た道”をなぞるものにすぎないのである。ごく低い発生確率の荒唐無稽失敗シナリオでも、論理的には導出できるので、必ず失敗は予測できる。
 失敗は予測できるのである! しかし、事故データを分析せずに、論理的に設計せずに、観念的なことを予言してはならない。
「ストーリーとしての競争戦略〜優れた戦略の条件〜」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
 第2回のテーマは、<経営の論点>〜ビジネスと技術を拓く〜
 講師;楠木 健(くすのき けん)
  一橋大学大学院国際企業戦略研究科 教授
  専攻は競争戦略とイノベーション。
  
 イノベーションや競争戦略の視点から企業が競争優位を構築する論理について研究をされている。
 「優れた戦略とは、思わず人に話したくなるような面白いストーリーだ」と、楠木教授は語っている。競争戦略を「ストーリーづくり」として理解するという画期的な理論は、実務家にも大反響を呼んでいるそうである。「思わず人に話したくなる面白い講演」を期待して、出席した。

 講演のタイトルは「ストーリーとしての競争戦略」

 戦略を構成する様々な打ち手が噛合って、全体として長期利益に向かい動いていく姿が動画のようにみえてくる。
 これが「優れた戦略の条件」である。優れた戦略とは「思わず人に話したくなるような面白いストーリー」という視点から、競争戦略と競争優位の背後にある論理を考える。
 戦略の真髄とは“思わず人に話したくなるような面白いストーリー”にある。成功を持続している企業には、一連の動きや流れに沿って、組立てられた一貫したストーリーがあるものだという。
 「ビジネスの実務経験なし」そして「今後ともやるつもりはない」と断言する楠木建教授である。一貫して「学者という立場」から、企業のイノベーションと競争戦略に携わってきた教授御自身の経歴をこのように表現することから、セミナーは始まったのである。
 そのような楠木教授に対する実務家からのリアクションは、「そんな議論は学者の戦略じゃないか」、「机上の空論!」というものが殆んどだとも言う。
 確かにビジネスは「理屈」(論理)でないものが大半を占めているが、2割は理屈が占めているということも忘れてはならない。何故ならばビジネスを取り巻く環境は激しく変化している一方で、ビジネスの論理は不変だからである。
表層的な現象の変化に惑わされないためには 不変の軸足としての論理を持っていることが強みとなり、だからこそ、「競争戦略の論理」を知る意義を、強調されるのだろう。
「限界に挑み続けて」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
 今年度の後半;秋から冬にかけても、慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信を、一宮商工会議所にて継続受講することになり、昨日;10月5日より、「夕学(せきがく)講座」下期が始まった。
 毎回の講師紹介や、受講内容や感想をメモ風にまとめて投稿していこう。

 第1回のテーマは、<人生の生き方>〜“いま”と“ここ”を語る〜
 講師;清水 宏保(しみず ひろやす)
  長野五輪金メダリスト

 講演のタイトルは、「限界に挑み続けて」

 持病の喘息,体格的ハンディキャップ,師であり尊敬する父の癌による死亡あらゆる逆境をバネに、限界に挑み続けて、見事世界の頂点に到達したアスリート;清水宏保氏に生き方はドラマでありリスペクトできよう。
 幼少期から、長野五輪金メダル〜引退〜第二の人生…、清水宏保本人がその半生をトツトツと語られた。
 逆境や限界に挑み続ける「ビジネスパーソン・社会人必見の講演」と銘打ち大いに期待をした第一回目の夕学講座であったが、正直言えば、まだ36歳の引退スケーターには、一時間を越える講演はまだ少々無理かと思われる。
 「自分を客観視〜自分の体と対話」、「ここ一番の作り方〜自分の高め方」、「現状に満足せず常に次のステップを考える」、「前例を鵜呑みにせず、夢を抱き実現」、「プレッシャーはサプリメント〜プレッシャーを楽しめる人は強い」、「座右の銘;われ以外、皆わが師」などの断片的に感心する言葉を語られていたことも付記しておこう。
 司会の白鳥氏との対談・トークショーの形式ではあったが、多数の社会人を前にしての「彼の半生のドラマ」をもっと熱く語ってほしかった。




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主要30業種の産業景気予測(業界天気図)
2010年 10〜12月
業種 業界天気図 ポイント
前期 今期
鉄鋼・非鉄 曇天 曇天 中国の市況回復に注目。
エコカー補助金終了の影響にも注目。
石油 曇天 曇天 内需は弱含み。
減産と輸出で需給悪化懸念は和らぐ。
電力 曇天 曇天 大口電力需要回復に不透明感。
電気料金は引下げへ。
化学 薄日 曇天 中東の増産で競争激化。
アジア向け輸出の苦戦も。
建設・セメント 雨天 雨天 建設は官庁工事が減少。
セメントは在庫が適正化へ。
住宅・マンション 小雨 小雨 住宅着工持ち直しの動きも。
住宅供給には偏りが。
紙・パルプ 小雨 小雨 印刷・情報用紙は苦戦。
輸入紙流入も逆風に。
繊維・アパレル 小雨 小雨 産業用繊維はエコカー補助金の
打切りの影響を懸念。
プラント・造船 薄日 薄日 資源関連は堅調である。
だが、他の分野はまだら模様に。
産業機械・工作機械 薄日 薄日 部材不足は解消へ。
円高の長期化が懸念材料に。
電子部品・半導体 薄日 曇天 需要回復に一服感も。
受注動向には徐々に減速感も。
情報 曇天 曇天 企業収益の悪化で、
IT投資の抑制も強まりそう。
通信 曇天 曇天 秋以降のスマートフォンの
新機種ラッシュに期待。
家電 薄日 薄日 人気の薄型テレビは、
年末商戦で単価下落が激しい。
自動車 薄日 曇天 エコカー補助金後の反動減。
円高で輸出も苦しい。
精密機械 薄日 薄日 デジカメは出荷は堅調である。
円高が収益を圧迫。
食品・飲料 曇天 曇天 小麦や大豆といった原材料の
価格上昇が懸念。
医薬 小雨 小雨 日米市場は拡大が続くが、
特許切れなどで大手は苦戦。
貨物輸送 小雨 小雨 円高などで不透明感が強まる。
物流量の減少を懸念。
リース 小雨 小雨 取扱高の低調が継続。
中小企業の景況感悪化が懸念。
百貨店 雨天 雨天 株安が続けば、主力である高額品の
売れ行きが減衰する…。
スーパー 小雨 小雨 販売低迷が続く。
冬の寒さが厳しければ改善も。
コンビニエンスストア 薄日 曇天 たばこ税の増税のマイナスを
補う商品がカギになろう。
ドラッグストア 曇天 曇天 大衆薬が不振であったが昨秋の
反動でやや回復基調へ。
ネットサービス 薄日 薄日 ネット通販・広告は堅調である。
だが、景気動向で影響も。
外食 曇天 曇天 客単価の低迷が続く。
客数は回復傾向が顕著に。
旅行・ホテル 曇天 曇天 円高で海外旅行は好調。
訪日観光客は減少も。
アミューズメント 曇天 曇天 家庭用ゲーム機・ソフト共に
販売低迷がが続く。
広告 小雨 小雨 前年並み維持も回復は弱い。
ネット広告は好調。
人材派遣 小雨 小雨 製造業派遣は回復基調も。
事務系派遣は低迷が続く。
出典;日経新聞(2010年 9月 27日朝刊) 




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「夕学講座」2010年上期
慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信

日本の青春時代とは何か〜『坂の上の雲』にふれて〜
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
2010年上期の最終回;第15回のテーマは、<賢者は歴史に学ぶ>
 講師;松本 健一(まつもと けんいち)
  評論家、麗澤大学比較文明文化研究センター 所長

 講演のタイトルは、「日本の青春時代とは、何か〜『坂の上の雲』にふれて〜」

 『坂の上の雲』が話題を集めている。黒船来航から50年経ち、近代化への道を邁進し青春時代を迎えていた当時の日本である。
 その頂点であった日露戦争を中心に、誰が、どのような日本を切り開き、そこにどんな暗転が用意されていたのかを、近代史の論客松本氏が熱く語られた 。
 司馬遼太郎;『坂の上の雲』にふれながら、日本の青雲時代であった明治23年の憲法施行・議会開設・民主選挙から14年後の「日露戦争」の時代に、どのような人物がどのような日本の可能性をひらいていったか。更に、そこにどのような暗転が用意されていたのか…を熱く語られた。
 昨年暮れからNHKで放映されている『坂の上の雲』については、NHKの映像作成や司馬遼太郎の歴史観含めて、もいろいろ思考を巡らしている小生である。
 その関心とは、「司馬遼太郎の言いたかった事とは何か?」である。この大きな関心に今回の松本講師はある意味では応えてくれたようである。
興味は、何故「正岡子規」なのか?それをNHKはどう描くのか?近代化への道を邁進し青春時代を迎えていた当時の日本。日清戦争から日露戦争へ向けて興味津津である!

レジュメの「タイトル」を列記しておこう。
@『坂の上の雲』のドラマ
 NHK;「坂の上の雲」で司馬遼太郎が書きたかったこと。及び、物語作家である「司馬遼太郎」史観と。書かれなかった史実。『坂の上の雲』を国民の力で勝った戦争であると完成させている。
 「乃木希典」に対しては、「仁と義の精神のみで戦う愚かなロマンチスト」として批判 して、「乃木愚将論」を展開させている。また乃木は、「国民の為に戦ったのではなく 明治天皇の為に戦った」のであるとし、それでは、上述で記した国民の力で勝った戦争の舞台には相応しくない人物であると司馬は排除した。
 「乃木愚将論」の賛否が問われる『坂の上の雲』であるが、ここで気付かなければならないのは、司馬は『坂の上の雲』で明治天皇をも登場させていないことである。
A日本の青春〜国民国家の時代
 明治23年は「国民国家」が成立した年である。大日本帝国憲法施行・定刻議会開設・民主選挙に代表される。
B明治維新〜維れ新たなり。
 「維新=これあらた」と読み、「変革」の意味を持つ語句である。
C開国から15+23年。
D官僚主導〜国内。脱亜入欧〜対外。
E青春が孕む危険性;正岡子規⇒勝田主計・五百木良三部
 ・勝田主計(しょうだ かずえ);朝鮮銀行総裁。寺内内閣及び清浦内閣で大蔵大臣を、田中義一内閣で文部大臣を務めた大蔵官僚、政治家。
 ・五百木良三部(いおき りょうぞう)日露講和条約議定書の調印に対して東京日比谷で国民大会を開き、講和条件不服、条約破棄の世論を呼び起こした。日本の国粋主義者。
危機の経済学

慶應丸の内シティキャンパス;「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」よりレポートする。
 第13回のテーマは<日本はどこへ向かうのか>〜体制と政策を考える。
  講師;若田部 昌澄(わかたべ まさずみ)
   早稲田大学政治経済学術院 教授 専攻は経済学史

 講演のタイトルは、「危機の経済学」

 経済学は、現実の問題を解決するための「問題解決スキル」として歴史に登場した。それにもかかわらず、いま経済学に対しては、非難・批判・疑問などの声が上がっている。
 気鋭の若手経済学者である若田部」教授が「経済危機」を話のとば口にして、経済学の現在について講演された。
 いま、経済学に対しては非難・批判・疑問の声が上がっている。その原因は何といっても現在の経済危機であるとしても、果たして経済学は危機にあるのだろうか。
 「危機にある」という主張の是非を考えるためにも、「現在の危機からわかること」と、「経済危機からはわからないこと」を区別しながら論じることが大事である。
 そして危機の中で、どういう経済運営が求められるのか。それについても、今の経済学を理解することから出発しなくてはならない。
 「今回の金融危機に関する世界の政策責任者の発言や対応措置などをメディアで追っていると、『経済学は過去80年の間に確実に進歩した…』と、改めて実感する。『経済学は役に立たない学問だ』という荒っぽい考えが、まかり通ってきたようだが、長いタイム・スパンで見ると、経済学も人間社会に地味だが確かな貢献をしている。…」
 繰り返す経済危機からわかったように経済学にとっての課題は多数ある。しかし、経済危機対応に必要なことは「正しい危機意識」と「問題の把握」だ。歴史を通じた「経済政策対応の進化」と「それを支える経済学の進化」とを忘れてはならない。

世の中の体温をあげる
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
 第12回のテーマは、<経営の論点>〜ビジネスと技術を拓く〜
 講師;遠山 正道(とおやま まさみち)
  株式会社「スマイルズ」 代表取締役社長
  「Soup Stock Tokyo」開発・運営〜52店舗経営、ネクタイ専門店の「giraffe」をヒルサイドテラス内に出店。2009年に新コンセプトのリサイクルショップ「PASS THE BATON」を展開。また、コンランショップのパッケージデザインやイデーの家具デザイン等を手がけニューヨークや青山などで個展を開いている。

 講演のタイトルは、「世の中の体温をあげる」

 三菱商事の社内起業第1号として、スープ専門店;「Soup Stock Tokyo」を起業した講演者の遠山正道氏である。
 「文化人としてのこだわり」の姿勢を活かして、ビジネスと新たな食文化定着を成功させ、今また新たな事業展開を視野に入れている。その情熱溢れる経営観を講演された。
 遠山正道講師が「Soup Stock Tokyo」を立上げて育ててきた過程と、そこに至る経緯や、三菱商事株式社より独立した後のストーリー等を中心に、ブランドに対する想いを伝えられた。
 また新規事業の新コンセプトリサイクルショップ「PASS THE BATON」について、立ち上げの経緯や今後の展開なども話された。三菱商事をバックにした「社内起業」という恵まれた条件と、遠山氏自身の才覚もあって「スマイルズ」の事業経営が順調に発展していると感じた。
 しかし、あまり順調な経営を、得意になって紹介・披露されても、その講演には、「サビ」も「オチ」も感じられずに、心に響いたり、得るものがあまりなかった。
 しかし、スープ専門店「Soup Stock Tokyo」等を開発・経営している、梶uスマイルズ」の企業理念が少々気に入ったので、「ホームページ」より引用して紹介しておこう。

 「スマイルズ」の企業理念とは、「生活価値の拡充」です。慌しい日々の中に見落とされている当たり前のことに新しい価値を見出し、それを丁寧に磨きあげて、ひとりでも多くの方にお届けしたい、そういう思いを企業理念にこめています。
「5感」とは、スマイルズらしさを表現した 1.「低投資高感度」、
2.「誠実」、3.「作品性」、4.「主体性」、5.「賞賛」の 5つの感性を表す言葉です。
 この「5感」は、スマイルズの日常業務にたびたび登場して、社内意思決定は、常に、この5感に照らして判断をしています。
スタッフそれぞれの中にある「5感」と「生活価値の拡充」という理念とが、私たちの行動の前提となっています。

@「低投資高感度」
 私たちは、さまざまな制約条件の中でこそ、知恵や高い感度が育まれると考えています。そして、必然性と品性のともなった質の高い提案が生まれる必要条件は、社内外を問わずその仕事に携わっている人々の知恵、感度、情熱、工夫、既成概念にとらわれない考え方同士の摩擦です。※感度とは、センス,アンテナ、ひらめき、ときめき です。
 ・100人のレビューと一人芝居、どちらが好きですか。
 ・古着とテーラードどちらが好きですか。

A「誠実」
 私たちは、自分自身に対して嘘や偽りがなく、愛情と思いやりとを持って、誠実であることを何より大切にします。そして、自分自身を取り巻く、お客様、仲間、協力会社、社会に対しても自他隔てなく、誠実な姿勢で接するように努めています。
 ・自分を必要以上に大きく見せようと思っていませんか。
 ・「このくらいでいいんじゃない」そんな気持ちで人に接して
  いませんか。
 ・親孝行、できていますか。

B「作品性」
 私たちは、資本や規模の大きさにとらわれることなく、私たちが納得して、思い描いたシーン(未来予想図)の質や意義、高い感度を持っていたいと思います。身近な日常から題材を見つけて、大げさすぎず、必然性、品性、洗練、素朴、驚き、ときめきなどを内在させ、スマイルズがやるとこうなったという提案をし続けていきます。
 ・思わず小躍りしたくなるような想いがありますか。
 ・「最高なので、是非見て下さい」逃げ隠れせず、堂々と言える
  仕事をしていますか。
 ・ひらめきにときめていますか。

C「主体性」
 私たちは批評家や観客ではなく、自らが発想し、自らが手をあげ、自らバットを振る、個が強いチームを目指します。個性的でユニークでありながらも、仲間との連携と補完によって、結果的に全体を高めていくことを目指しています。
 ・会社の看板ではなく、自分の足でたっていますか。
 ・マーケットの動向や、新聞に書いてあることだけに流されて
  いませんか。
 ・自分のアンテナをたてていますか。
 ・誰にも頼まれていない仕事を、最近やりましたか。

D「賞賛」
 私たちは、一過性のブームではなく、長く愛されるスタンダードになれることを目指しています。お客様に賞賛をもって受け入れられ、広まっていく道程においても、お客さまの気持ちを知り、大切に扱い、仲間同士の賞賛を忘れることなく、互いに高めあう関係を大切にします。
 ・心から褒めたい人がいますか。
 ・心から褒めてくれる人がいますか。
 ・自分のことが好きですか。
コンサルタントの仕事術
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
 第11回のテーマは、<実践仕事の方法論>〜人と組織を動かす〜
  講師;野口 吉昭(のぐち よしあき)
   株式会社HRインスティテュート 代表取締役
   中京大学経済学部総合政策学部講師。
   NPO法人「師範塾」副理事長
   FM横浜 社会起業家専門番組「Yokohama Social Cafe」DJ

 独自の視点から「のコンテンツ・コンサルティング」である「ワークアウト・プログラム」を開発し、「使えるコンサルティング・実践されるコンサルティングにこだわり、現場で指揮を執っておられる。

 講演のタイトルは、「コンサルタントの仕事術」

 コンサルタントのノウハウを活用した仕事術を提唱しベストセラーを連発する野口吉昭氏は、顧客の信頼を得るためには短時間での適切な思考とコミュニケーションが、欠かせないと説く講師である。
 200社以上のコンサルティング経験を持つ野口氏が、現場で培った極意を語られた。「仕事のプロ」としてのコンサルタントが保有・実践している「ノウハウ・ドゥハウ」についての考えや事例を多数交えて熱意を持った講演をされた。

 講演内容からピックアップしてみる。
・コンサルタント(リーダー)は、次の3つの意識が基本である;
 問題意識、危機意識、当事者意識
・「パラダイム」とは、共有された一連の仮設である。パラダイムは、我々が世界を認識する方法であり、魚にとって水のようなものである。少しづつ時代は動いているので、多くの人々は薄ら気が付いているが動くことをしない。…ゆで蛙になってはならない!
・コンサルタントの仕事術とは;企業や問題解決を、「プロとしてのマインド&スキルで実現する支援のための仕事の流儀」であり、自己研鑽の習慣。
・コンサルタントの仕事術@;ストーリー力
 「ロジック(=納得できる)」と「パッション(=心が動く)」が人を動かす。
 「共感価値、「感動価値」の創造〜「ストーリー・テリング」;物語をいったん自分の中に取込み、自分の言葉で相手の目を見ながら語ることで、相手の想像力を掻き立てる話し方。
・コンサルタントの仕事術A;質問力&解答力
 「ビジネス・コミュニケーションの3つのスキル」;
  @聴く<信頼構築>⇒A訊く<相互理解>⇒B伝える<行動促進>
 「回答=レスポンス(相手への返事)」と「解答=ソリューション(問題への解決)〜相手軸が不可欠」
 「解答」とは、目的に合わせて目標をクリアさせるために人を動かすこと。
  相手の期待値を超えての解答
・コンサルタントの仕事術B;習慣術〜良きパフォーマンスは良き習慣から。
 習慣@;「準備」ができていること。
 習慣A;「イケてる」こと。
 習慣B;「先見力」を磨くこと。
 習慣C;「スピード」にこだわること。
 習慣D;「自己研鑽」を忘れないこと。
未来のクルマから現実のクルマへ
〜Eliica開発物語〜
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
第10回のテーマは、<日本はどこに向かうのか>
 講師;清水 浩(しみず ひろし)慶應義塾大学環境情報学部教授、
  株式会社シムドライブ 代表取締役
  研究主題: 次世代エネルギーシステム、電気自動車
  30年で10台の電気自動車の開発に関わる。
 現在、株式会社SIM−Driveの代表取締役を兼務し、電気自動車の普及活動を続けている。

 講演のタイトルは、「未来のクルマから現実のクルマへ
  〜Eliica開発物語〜」

 電気自動車の実用化時代が到来した。30年で10台の電気自動車の開発に関わってきた、清水教授が開発した「Eliica」は、ポルシェ同等の加速力と1kmあたり1円の低燃費を実現できるという。
大量普及を想定した事業展開が加速するいま、電気自動車普及のあり方を聞く。
 「地球温暖化の防止」を目指す近年の国際社会で電気自動車の研究開発は、大量普及を想定した事業展開が求められている。これまでの電気自動車の開発経験と電気自動車技術普及のための新しい会社(株式会社シムドライブ)の概要について紹介しながら、今後の電気自動車普及のあり方について講演をされた。
 温暖化に占める自動車の寄与率は約20%であり、世界的にこの割合は増加している。発展途上国での大量普及が始まると莫大な量の二酸化炭素発生が懸念されている。
 19世紀型技術(内燃機関自動車、高炉や転炉による製鉄、火力発電)から21世紀型技術(電気自動車、水素製鉄、太陽電池など)への進展

 <自動車社会は、こう変わる>
@環境、エネルギーの観点と効率、使い易さ、技術の容易さから電気自動車に変わる。
A特に注意すべきことは、これまでの経験則から、新しい工業技術が置き換わるには僅か7年しかかからない。
B10万台レベルの生産が始まれば、一気に普及する。

 <講演のまとめ>
@環境化対策、石油枯渇問題の解決は必須である。
Aより重要なことは、21世紀は世界中で70億人が20世紀並みの生活レベルができることである。
Bその他の技術は既にある。日本全体がこのことに思いを馳せて行動に移す時である。
自己洗脳の罠の外しかた
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。

第九回のテーマは、<知を楽しむ> 〜感性と身体知を磨く〜

 講師;小池 龍之介(こいけ りゅうのすけ)
  月読寺住職、正現寺副住職
 2003年から2007年まで展開していた「お寺」と「カフェ」の機能を兼ね備えた「iede cafe」を2010年再開。
 それ以後、自身の修行のかたわら、月読寺や新宿朝日カルチャーセンターなどで、一般向けに坐禅指導を行う。

 ―月読(つくよむ)寺 寺院由来―
 もともと、「お寺」とは、地域の人がいつでも立ち寄れるような身近にある存在だった。「寺小屋」あるいは「駆け込み寺」といったように。
 しかしながら、現在は僧侶側の怠慢のせいもあって、お寺というと敷居が高くて、なかなか足を踏み入れにくい存在になってしまっているのが現状である。
 そういった現状に風穴を開けるべく、都市における寺院の新しい形として「月読寺」は創設された。
 「月は見る者を映す」と古来より言われる。人を映す月を読むお寺は、同時に、そこを訪れる人を読むとも申せましょう。月読寺は、現代の都市における「寺子屋」であって、「駆け込み寺」たらんとしている。

 講演のタイトルは、「自己洗脳の罠の外しかた」

 「ウェブサイトやカフェ機能」を合わせ持った都市型寺院を主宰するなど仏教の新たなあり方を模索し実践する小池龍照師(俗名;龍之介)である。考えすぎ悩みがつきない現代人に必要なのは、「正解」や「How to」ではなく、自分自身が造った枠を外すことだという。異色の仏道レッスンに期待して、受講した。
 誰しも、ついつい、知らず知らずのうちに「自分ってこんな人間」と思い込み、自分を洗脳しながら生きている。他人の前でとりつくろって「キャラ」を演じたり、自分に嘘をついて「良い人」を演じたりする都度に自分を偽り、自分をごまかす「自己洗脳」をしているのである。その「自己洗脳」から足を洗って、その裏側に隠れている自分自身を発見する仏道のレッスンをされた。

 「縁起」とは「識」⇒「名色」⇒「六処」⇒「触」⇒「受」⇒「(渇)愛」⇒「取著」の連鎖(リンク)である。
 この「縁起」の連鎖(リンク)を断ち切るためには、「無明」(=潜在意識)という「パンドラの箱」を打ち破る「=念」で、汝を知る(=克己)ことで、「洗脳」から抜け出す! という。まだまだ講演は続くのであるが、この手のお話は、小生には難しくて、理解の範疇の外にあるようだ!…
日本でいちばん大切にしたい会社
第八回のテーマは、<経営の論点> 〜ビジネスと技術を拓く〜
 講師;坂本 光司(さかもと こうじ)
  法政大学大学院政策創造研究科 教授
  同大学院静岡サテライトキャンパス長

 講演のタイトルは、「日本でいちばん大切にしたい会社」

 先の見えない経済混迷の中で自信を失い疲弊している日本で、その状況下でも、理念や志を持ち、正しい経営を行っている中小企業がある。
 6千社以上を訪問調査した坂本教授が「会社は何のために、また誰のためにあるのか」をテーマに、企業経営の本質を問い掛けられた。
 企業経営とは「5人に対する使命と責任を果たすための活動、業績や成長は企業が事業を継続させていくための手段」に過ぎない。
@社員とその家族を幸せにする
A外注先・下請企業の社員を幸せにする
B顧客を幸せにする
C地域社会を幸せに、活性化させる
D株主を幸せにする
 多くの経営書には「会社は株主のものである」と書いている。「会社は誰のものか」という議論では「株主のもの」という考えが支配的であり、経営の目的も「顧客満足」とか「株主価値の最大化」などということが当然のようにいわれている。
 しかし、坂本講師は「会社は顧客のためのものでも、まして株主のためのものでない」と考えている。社員が喜びを感じて、幸福になれて、初めて顧客に喜びを提供することができる。顧客に喜びを提供できて初めて収益が上がり、株主を幸福にすることができる。だから株主の幸せは目的ではなく結果である…これが坂本講師の考えである。

 百年に一度の大不況といわれている今だからこそ、企業経営の本質は何かを、もう一度見つめ直す時ではないだろうか。私たちの周りには、正しい企業経営を行っている企業が数多く存在している。
 その事例を紹介しつつ「会社は何のため、また誰のためにあるのか…」を講演された。
 神奈川県川崎市;「日本理化学工業」という会社の話をされた。その会社が50年前に社員みんなの願いで身障者の女の子2名を採用したこと、以来ずっと身障者の方々を雇用し続け、今では全社員に占めるその比率が70%にも達していることなどを話された。
 そのうえで、訪問した際にお茶を入れてくれた高齢の女性が50年前に初めて採用した身障者の女の子であることを聞き、不覚にも涙がこぼれた、等の話であった。
 その際に坂本講師が強調されたのが「私はこの会社こそ、日本でいちばん大切にしたい会社だと思っている…」というものであった。
 こうした会社は、他にも多く存在する。限りなく辺鄙な地域にありながら日本全国から入社希望者やお客様が集まってくる会社。「会社の目的は社員を幸福にすること」という理念を掲げて、48年間も増収増益を続けている会社等々。
 これらの会社の社員の方々はみな生き生きとして喜びにあふれ、しかも継続して収益を上げている。「ゴマカシ、偽装、競争本位…」とは180度異なる企業の世界がここにはあり、しかもそれはすべての会社にとって、実現することが可能な世界なのである。
仕事も家族もあきらめない
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の、「夕学講座」より。
 今回は、小生は所要で欠席したために、急遽代理参加したカミさんが講座を受講した。

第七回のテーマは、<経営の論点>
 講師;佐々木 常夫(ささき つねお)
 株式会社東レ経営研究所 代表取締役

 講演のタイトルは、「仕事も家族もあきらめない」

 「障害を持つ長男」、「こころと体を病んだ妻」を抱えてきた佐々木常夫氏だ。育児・家事・介護に追いかけられる状況の中でも、仕事への情熱を捨てずに、6度の転勤を経験しながら、破綻会社の再建や事業改革を成し遂げてきた。
 「家族も仕事も両立させる究極の仕事術」を講演された。数々の企業や事業の再構築を成し遂げて、東レ3代の社長に仕えた経験から独特の経営観を持って、現在、経営者研修などの講師を務める。
 その半生を包み隠さずに綴った著書『ビッグツリー;私は仕事も家族も決してあきらめない』が反響を呼び、NHK、日本テレビ、テレビ朝日、テレビ東京・ガイアの夜明け等のTVや新聞に数多く取り上げられる。
 その後は、限られた時間の中にていかに効率的に仕事をするかを説いた『部下を定時に帰す仕事術』を出版された。現在は週刊東洋経済にて「ワークライフバランスを実現する仕事術」を連載中である。
 入社後に、自閉症の長男を含む3人の子と、うつ病を患って43回の入院と3度の自殺未遂をした妻を抱えて、「家族の命と心」を守りながら、会社の仕事にも全力投球して、同期トップで取締役になった体験談であった由。
 「家族とは何か」,「仕事とは何か],「生きるということは何か」を問う一方、究極の状況の中で、仕事への情熱を持ち、効率的仕事を成し遂げ、ワーク・ライフバランスを実現した仕事術も説かれた。
 受講して感銘を受けたカミさんの話と、レジュメの「私にとっての会社・仕事・家族」から一部引用してみる。
@長男は自閉症 自閉症はもって生まれた生涯
 特徴;こだわり,コミュニケーション能力の欠如,活動や興味の範囲が狭いトラブル続きの伊学校生活,毎日の読書〜本だらけ
Aちょっと重荷を担いでしまったパートナー(病気に魅入られた妻)
 急性肝炎,肝硬変,うつ病で43回入院、3度の自殺未遂
 何故、うつ病になったのか…自閉症の子、病気のこと、夫婦関係
 うつ病とは…ストレス社会、4〜500万人、一生のうち7人に1人
Bこの苦境をどうやって乗り切ったか
 ◎子どもが小中生の3人
  ・仕事も家事もすべて戦略計画的に
    5時半起床〜朝食と弁当作り、8時出社、仕事は18時迄
    日曜は一週間分の家事
  ・仕事の計画効率性の徹底
    会議の半減、資料の簡素化、ビジネスは予測ゲーム
 ◎パートナーの繰り返す入退院、アパート暮らしの息子のサポート
  ・計画的戦略行動の徹底〜だが相手は経営ボードメンバー
  ・いつかきっと良い日が来ると信じて
 ◎最近、パートナーは少し回復 2003年以降入院なし
C人は皆自分の時間を求めている 〜 それができないのは長時間労働と非効率労働
Dハンディを持った人は意外に多い 〜 多くの人が悩みやハンディを抱えている
「新世紀メディア論」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
第六回のテーマは、<日本はどこへ向かうのか>
 講師; 小林 弘人(こばやし ひろと)
  株式会社インフォバーン代表取締役CEO
 また、「大前研一のアタッカーズ・ビジネススクール」にて、メガヒット企画発想講座特別編の講師を担当するほか、「リクルート」「アサヒビール」「バンダイ」「ソフトバンク」など企業からの講演も行っている

 講演のタイトルは、「新世紀メディア論
  〜オープン出版宣言21世紀の出版と新しいメディアビジネス〜」

 「ウェブメディア」の出現により、万人が言論人になれる時代が到来している。「iPad」や「キンドル」の登場は、書籍や新聞・雑誌という「紙メディアの勢力図」を塗り替えるとも言われる。
 時代の先端をいくメディアプロデューサー;小林弘人氏が、メディアビジネスの現状を語り、未来を占う講演であった。
 メディアの配信システムや技術の変化に伴い、旧来の「出版」の意味が大きく変容している。拡張された新しい時代の出版について再定義をして、新たな時代の「メディアビジネス」について、そのさまざまな雛形を提起された。
 自著『新世紀メディア論』から、現在のメディア概況や無人・有人のミドルメディアや、「アグリゲーター」に触れ、監修した『フリー <無料>からお金を生みだす新戦略』を踏まえて、ポスト・無料時代の新しい価値(希少と潤沢)や換金化について講演された。
 新聞社の業績不振、雑誌の相次ぐ休刊など、メディア業界に逆風が吹き荒れるなかで、出版はこれからどうなっていくのか?新聞、雑誌はウェブ時代においてもはたして 生き残れるのか?
 インターネット登場以前からコンテンツ製作に携わられており、雑誌『ワイアード』や『サイゾー』、ウェブの人気媒体『ギズモード・ジャパン』を創刊、「眞鍋かをり」らの有名人ブ ログ出版をプロデュースしてきた「ITメディア界」の仕掛け人である小林弘人講師が、世界のウェブメディア最先端情報を紹介しつつ、今後メディアビジネスで成功をするため必須の ノウハウをさまざま公開された。 専門外の内容であり、難しかった!
「発想の考動力
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。

第五回のテーマは、<知を楽しむ> 〜感性と身体知を磨く〜
 講師;三谷 宏治(みたに こうじ)
  K.I.T.虎ノ門大学院 主任教授

 講演のタイトルは「発想の考動力〜
           座って悩むな、ハカって考えよ〜」

 誰もが身につけたいと切実に願う発想力。ジャンプが求められる時代にも拘わらずに、そこで働く我々の発想は、机とパソコンに縛られたままではないだろうか。座って悩んでいてもジャンプは決して生まれないというのに。
 新商品のヒット確率は、多くの会社で5%にも満たず、しかも年々下がりつつある。…
 「ジャンプある発想の力」を高めるために、「発見と探求」、「ハカって見つける」、「止まらず掘り進む」をキーワードに、ミニ演習を多数組み入れた講演が行われ、20年近いコンサルタント経験を持つ三谷講師が培ってきた手法より、アイデアを広げる様々な方法を教授された…。講演とはいうよりも、実践演習を交えた研修であり、面白い内容であり、今回の夕学講座には満足した。

 講演での、レジュメからメモをしておく。
<わかったこと…>
 ◎圧倒的な思考・議論の非効率 〜 重要思考!
 ◎圧倒的な発想力不足 〜 GIGO
 ◎発想的な議論が苦手…
<アイデア作りの実際…>
 ◎ブレインストーミングとディスカション 〜
  「ハイ!」とはいかないから…発散と収束!
<発想法の決定版;KJ法?>
 ◎グルーピングして本質を見抜く!
   ⇒ グルーピングが凡庸を招く!
<発想法は、発散と収束ではない>
 ◎発見 ⇒ 選択 ⇒ 探求 ⇒ 組合せ
  ・常識が発見を、恐怖が選択を、満足が探求を、阻害する
<発想力> 発見力⇔探求力
 ◎座って悩まず、動いて考える!
<「比べる」、「ハカる」で発見する>
 ◎座って悩まず、動いて考える!
<発想力> 発見力⇔探求力
 ◎何をハカる?
   ⇒ 共通点でなく、矛盾や不変・変化を探す
 ◎疑わしきは、どうする?
   ⇒ ハカれ! 「紙コップ」は何故こんなカタチ?
「対話の時代に向けて」
  慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
第四回のテーマは、<実践仕事の方法論>
 講師;平田 オリザ(ひらた おりざ)
 劇作家、演出家、大阪大学大学院教授、内閣官房参与
 講演のタイトルは、「対話の時代に向けて」

 鳩山首相の文化芸術ブレーンとして、内閣官房参与に就任し、あの「所信表明演説」の草稿を作成したと話題を呼んだ平田オリザ氏の講演を聴いた。
 国際的な演劇人として活躍をされる一方で、「演劇手法によるコミュニケーション」の重要性を唱えて、教育や地域開発にも関わっておられる行動派でもある。人・社会・国をも作る文化芸術の意義を問う…というフレコミの講演であ、少々期待しながら講演を聴いた。

 昨今は、「コミュニケーション能力の向上」が各所で叫ばれている。しかし、ではその「コミュニケーション能力」とは、いったい何をさすのだろうか?「コミュニケーション教育に演劇を取り入れる取組み」の紹介を通じて、今、必要とされる「異文化理解能力」の本質を考える…として講演された。
 「コミュニケーションをデザインする能力」こそが社会で求められている能力であり、管理職として必要な能力でもあると強調された。
 「context(個性)」を理解することの必要性や、「context(個性)を摺り合わせる重要性」を強調されて、「ハイ・コンテクストの社会では、日本文化はガラパゴス化してしまい、世界では通用しない=グローバルスタンダードになれない」というもどかしさを述べられた。
 また、新政権の内閣官房参与として文化行政に関わる中で、今後日本が文化立国として進んでいくために必要なものは何かを提示されようと、例えば「フィンランド・メソッド(異文化理解能力の向上)」を力説されたようだが、小生にはピンとこないままで、消化不良の講演であった。少々残念である。やや期待外れ!
「中国から見た日本、日本から見た中国」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
 今回は三回目の講座のレポートである。今回のテーマは、<日本はどこに向かうか>
  講師;莫 邦富(モー・バンフ) 作家、ジャーナリスト
 知日派ジャーナリストとして、政治経済から文化に至るまで幅広い分野で発言を続けている。また、「新華僑」や「蛇頭」といった新語を日本に定着させたことでも知られる。

 講演のタイトルは、「中国から見た日本、日本から見た中国」
 文革後の激動期の中国にあって、いち早く日本と日本語に着目し、いまや中国きっての知日派ジャーナリストして活躍する莫邦富氏である。
 「新華僑」や「蛇頭」といった新語を日本に定着させたことでも知られる。日中の架け橋を自認する同氏が語る、最新の日中関係論であった。
 文化大革命の影響で、経済が崩壊寸前に追い込まれて、仕方なく改革・開放路線に踏み切った1978年当時の中国は、GDPがわずか1473億ドルで、巨人のように見えた日本の足元にも及ばなかった。しかし、今年中に間違いなく中国は日本にとってかわり、世界2位の経済大国という座を手に入れるだろう。
 世界2位と3位の経済大国がアジアにあることは、アジアが「一強時代」から、「二強時代」に突入することを意味する。さまざまな問題を抱えながらも、疾走する21世紀の大国中国とどう付き合うのか、日本にとって大きな課題となっている。
 一方、中国も日本を見る目を変えている。世界第3位に後退したとはいえ、一人あたりGDPが中国の10倍もある経済大国の先輩である日本と、どう付き合っていくのか…。それが中国にとっての大きなテーマである。
 日本のハードパワーより、省エネ、エコロジー、公民意識の成熟さなどが次第に中国人の目を引くようになった。日本も中国から、スピードを求める意識や、強い向上心など、学ばなければならないところがたくさんあるはずだ。

 提言の中でのメモから抜粋する。
<1>中国から見た日本
 @ハードパワー全盛期;1980、90年代
  国家としての日本が地盤沈下している。
 Aソフトパワー時代へ
  年間100万人の中国人観光客が日本を訪問。
  歴史上にない盛況。日本に学ぶ絶好の機会。
<2>日本から見た中国
 @貧富格差が大きい
 A海賊版問題と知的所有権問題
 B環境問題
 C食の安全問題とモラル問題
 D共産党幹部の腐敗問題
 E中国の民主化問題

<3>まとめ
 @刺戟し合うライバル同士
  学びあう前提は、相手の長所を認めることだ。
  相手を謙虚に見る目は、相手に学ぶ意識につながる。
 Aともに勝者になれるという、ウィンウィン関係を築く
  ライバル同士でなければならない。これから日中間は
  GDPの競争だけではなく、ソフトパワーの競争に没頭
  する時代を迎える。どのように自らに磨きをかけるのか、
  どこまで人々をひきつける魅力をもつのか。
  それがこれからの日中両国の新たな競争課題である、
  と私は信じたい。
「異業種競争戦略〜事業連鎖で読み解く新しいタイプの競争」
  〜昨日の友は今日の敵〜
 今年度もまた、慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信を、一宮商工会議所で受講することになり、昨日;4月12日より、「夕学(せきがく)講座」の上期講座が始まった。
 毎回の講師の紹介や、受講した内容や感想をメモ風にまとめて投稿していこう。

第一回のテーマは、<経営の論点> 〜ビジネスと技術を拓く〜
 講師; 内田 和成(うちだ かずなり)

 早稲田大学商学学術院 教授
 早稲田大学大学院商学研究科(早稲田大学ビジネススクール)教授にて、競争戦略、リーダーシップ論を担当

 講演のタイトルは、「異業種競争戦略〜事業連鎖で読み解く新しいタイプの競争〜昨日の友は今日の敵〜」

 日本経済が成熟化し情報化社会がますます進展する中で、日本企業もこれまでのように同じ業界の気心知れた競争相手と戦うオーソドックスな競争戦略ではなく、異業種からの参入やベンチャー企業との競争を強いられている。
 彼らは業界の秩序を無視し、自分たちのやり方・ルールで戦おうとするために既存企業との間で、熾烈な争いが展開される。こうした新しいタイプの競争を「異業種格闘技」と呼ぶが、その戦いの特徴は何か、どうやって戦えばよいのかを考える。
 コンサルタント経験豊富な内田教授が語る話題の「競争戦略論」である。成熟した市場では業種・業界を超えて皆が顧客の時間と財布を奪い合い、昨日の友が新たな競争相手に変わってしまうという。異業種格闘技戦ともいうべき、新たな競争の戦い方を解説する。

 講演での、レジュメからメモをしておく。

異業種競争戦略
1)異業種格闘技とは何か…異業種格闘技とは、
 @異なる事業構造を持つ企業が、
 A異なるルールで、
 B同じ顧客ないし市場を 奪い合う競争である。
2)異業種競争戦略の構築〜異業種競争戦略4つのステップ
 @事業連鎖分析
 ・事業連鎖でビジネスを捉える〜バリューチェーンと事業連鎖
 ・異業種格闘技を捉える視点〜@置き換え、A省略、B束ねる
               C選択、D追加
 A戦い方を理解する〜異業種格闘技のタイプ
 ・What;顧客に何を提供しているか?
  同じ価値を提供〜同じ手段で/異なる手段で、
  異なる価値を提供〜時間/空間/財布を奪い合う
 ・Who;競争相手は誰か?
  競争相手〜他業界からの参入者/ベンチャー企業/業界異端児
 ・Where;どこで戦うか? 局地戦/全面戦争
 Bビジネスモデル構築〜
  ビジネスモデルの構成要素=
  (顧客の価値提案/儲けの仕組み)+競争優位性
 C新しいルールの確立〜敵を自分の土俵に引きずり込む

※異業種競争戦略のまとめ〜
 成功の鍵は「自社に有利なルールを確立できるかどうか」に
 かかっている
1)異業種格闘技の本質はビジネスモデルの争い
 ・既に成功している企業ほど、失うものが大きい
 ・異なるルールは異なる儲けの仕組みから来ている
2)異業種格闘技で勝ち残るためには
 ・自社の業界の事業連鎖を描いてみる
 ・競争相手の戦い方やビジネスモデルを理解する
 ・自社の強み・弱みを再認識する
 ・必要に応じて自社のビジネスモデルを再構築する





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主要30業種の産業景気予測(業界天気図)
2010年 4〜6月
業種 業界天気図 ポイント
前期 今期
鉄鋼・非鉄 曇天 曇天 輸出の牽引で堅調が続く。
原料高が懸念材料に。
石油 小雨 小雨 内需はナフサが回復。
重油・経由は厳しさが継続。
電力 曇天 曇天 産業用電力需要は、回復速度の
向上に期待。
化学 曇天 薄日 対中国向け輸出の好調が継続。
液晶材料など投資再開も。
建設・セメント 雨天 雨天 受注競争が激化。
セメントの値上げ浸透は未知数。
住宅・マンション 雨天 雨天 本格回復はまだ先。
住宅版エコポイントに期待。
紙・パルプ 小雨 小雨 印刷用紙の需要は回復せず。
輸入紙流入も続く。
繊維・アパレル 小雨 小雨 繊維は本格回復に至らず。
アパレルも不振が続く。
プラント・造船 曇天 薄日 海外プラントは堅調。
造船は資源運搬船で回復感も。
産業機械・工作機械 小雨 曇天 電子機器など新興国の設備投資の
活発化で需要増に。
電子部品・半導体 薄日 薄日 年末商戦後も、半導体を中心にして
順調な回復基調に。
情報 曇天 曇天 企業の投資抑制が続く。
IT需要回復には時間がかかる。
通信 曇天 曇天 光ファイバー通信回線は、加入者の
純増数の頭打ちが顕著に。
家電 薄日 薄日 薄型テレビが好調。
3Dで価格が下げ止まるか。
自動車 曇天 曇天 国内販売には底入れ感も。
輸出の回復力は鈍い。
精密機械 曇天 薄日 複写機・複合機に復調の兆し。
デジカメは堅調。
食品・飲料 曇天 曇天 小麦などの原料安が追い風に。
コスト圧縮も進む。
医薬 小雨 小雨 新興国市場は堅調。
先進国で医療費削減圧力が強い。
貨物輸送 小雨 小雨 消費不況で貨物輸送量は低調。
一部では荷動きに明るさも。
リース 小雨 小雨 取扱高の2割減が継続。
貸し倒れ費用も高水準で推移。
百貨店 雨天 雨天 大幅な減少は回避できたのか?
本格復調の道は険しい。
スーパー 雨天 雨天 価格競争で単価が下落。
販売点数、客数は伸びずに厳しさが続く。
コンビニエンスストア 曇天 曇天 客単価の減少が続く。
弁当類の回復がカギ。
ドラッグストア 曇天 曇天 化粧品・日用品が不調。
医療用医薬品は堅調が続く。
ネットサービス 薄日 薄日 SNSの利用が増加。
ネット通販なども好調が続く。
外食 小雨 小雨 節約志向や内食回帰で外食頻度減少。
一部を除き、客単価の低迷が続く。
旅行・ホテル 小雨 小雨 上海万博の旅行需要に期待。
客単価低下は続く。
アミューズメント 曇天 曇天 ゲーム機の販売低迷。
ゲームセンターも低調が続く。
広告 小雨 小雨 スポットCM、ネットが好調。
広告費の総額は伸び悩む。
人材派遣 小雨 小雨 事務系の需要は弱い。
製造業・技術者派遣は改善。
出典;日経新聞(2010年 3月 29日朝刊) 



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「夕学講座」2009年下期
慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信

「ゆとり教育世代との向き合い方」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信「夕学講座」より。
2009年度「夕学五十講」後期の最終講義である。楽しく聴かせていただいた。
第15回のテーマは、<実践 仕事の方法論>
 ・講師;金井 壽宏(かない としひろ)神戸大学大学院経営学研究科 教授
   神戸大学大学院経営学研究科 教授
 変革型のリーダーシップ、創造性となじむマネジメント、働くひとのキャリア発達、
 次期経営幹部の育成、これからの人事部の役割、研究とつながる教育・研修のあり方
 (リサーチ・ベースト・エデュケーション)を主たるテーマとされてている

 ・講師;川上 真史(かわかみ しんじ)
   ワトソンワイアット(株) コンサルタント
   ビジネスブレークスルー大学院大学 専任教授
 コンピテンシー理論に基づくコンサルティング・人材アセスメントの実践などの活動や
 講演、セミナーなどでも活躍中、幅広い分野での活動を行われている

 講演のタイトルは、「ゆとり教育世代との向き合い方」

 ゆとり教育世代の能力や姿勢の実態とは?…
 教育現場からの視点と採用関連コンサルティングのデータから実像を解明し、彼らを如何に受け入れ戦力化するかを議論する。
 いわゆる「ゆとり教育世代」が新卒として企業に入社し始めており、その特徴についても議論され始めている。しかし、本当にこの世代は能力や姿勢については、今までよりも問題があるのだろうか。
 この点について、大学における学生教育の現場から見た視点と、採用に関するコンサルティングから得たデータ、特徴の両方向からの視点によって、その実像は何か?…を解き明かしていく。そのうえで、どう受け入れていくことが戦力化に繋がるのか議論された。

 講師の川上真史氏が今年の4月に入社する学生;7万人を調査(インタビューも)した傾向を示された。興味深く聞いたので、抜粋して掲載する。

「ゆとり教育世代の特徴」
・安定志向であることは間違いない
・「経済的安定」を求めないことに関しては「あきらめ感」が原因であるという側面も…
・但し、「経済的安定」よりも「精神的安定」を求めている

「ゆとり教育世代と向き合う上での留意点」
・「選択的な抽象化」を起こさないこと
・「好き〜嫌い」と「よい〜悪い」を混同しないこと
・「コンテンツ」による意思疎通を常に行うこと
・表面的な特性(見た感じ・学歴など)だけで判断しないこと
「メンタルトレーニング実践講座」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信「夕学講座」より。
海外旅行のために、しばらくお休みしていた「夕学講座」に久しぶりに参加。
第14回のテーマは、<実践 仕事の方法論>

 講師; 田中ウルヴェ京(たなか うるう゛ぇ みやこ)
  メンタルスキルコンサルタント
  日本大学在学中の1988年にソウル五輪;シンクロ・デュエットで銅メダル獲得
  現在;株式会社MJコンテス 取締役
  プロスポーツ選手から広く一般までメンタルトレーニングを指導、企業研修、講演、
  著書・訳書など多数

 講演のタイトルは、「メンタルトレーニング実践講座」

 ストレスなしには過ごせない現代社会。ソウル五輪メダリストで、心理学等を修めて、メンタルスキルの分野で活躍し、フランス人の夫を持つ、田中ウルヴェ京氏がストレスに打ち勝つ技術を伝授された。
 社会人・仕事をする人として、毎日様々な出来事に直面し、その都度「メンタル力」が問われる昨今である。
 メンタルを強くすることが大事であることは、誰もが知っているものの、その実践方法がわからなければ身にはつかない。
 この「メンタルトレーニング実践講座」では、オリンピック選手のトレーニングを一般に応用した、メンタルトレーニングを解説された。シンクロスイミングで、デュエットの小谷実可子さんとの葛藤や嫉妬を含めた「自己体験」を踏まえた情熱があふれる講演は、とても興味深かった。

 配布されたレジュメから抜粋する
1)ビジネスにおけるメンタルトレーニングとは
 ・メンタルトレーニングの定義
 ・目標が明確な時のメンタルと不明確な時のメンタル
 ・スポーツ選手が「勝つために行うメンタルトレーニング」の汎用性と、スポーツ
  選手が「引退時に必要なメンタルトレーニング」の汎用性
2)日々のメンタルと、いざという時のメンタル
 ・デイリーハッスルとライフイベントについて
 ・ビジネスに置き換える、ブイジネスパーソンにおいての事例
3)メンタルトレーニングの軸である「セルフウェアネス(自己認識能力)」
 ・セルフウェアネスとは何か
 ・自分を知るとはどういうことか
4)本当の自分を知りたくない時とは…
 ・間違った自分で居たい4つのパターン
  @間違った自分〜エゴ/府劇のヒロイン、A相対評価が好き、
  Bマイナススパイラル、Cネガティブな達観
5)メンタルトレーニング実践例
 ・セルフライン;年齢を横軸に幸福感(感情の浮沈み)を縦軸にラインで記入する
  ことにより自分を知る認知行動療法
 ・セルフノート(感情日記)
「バリアフリーと私たちの未来」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
第10回のテーマは、<私がみたニッポン>
 講師;福島 智(ふくしま さとし)
  東京大学先端科学技術研究センター 教授
 講演のタイトルは、「バリアフリーと私たちの未来」

9歳で失明、18歳で失聴し、「全盲聾」になりながら、持ち前の前向きさで障害を乗り越えて、東大教授となった福島先生が、「真のバリアフリー社会とは何か」を語られた。「バリアフリー」は、「バリア」を除去するアグレッシヴな知的スタンスである。これは個人と社会の未来を切り開くための基本戦略だと考えてもよい。
 ただし、それ自体は目的でない。それは、ある困難な状況にあって、その個別・具体的な問題をどのように解決していくかという「創造的な手段」としての側面が強い。では、その手段を用いてめざすべき「目的」とは何か。共に考えたい…と、一時間半に亘って、全身からパワーがみなぎる熱い講演をされた。
 レジュメからピックアップする。
<暗黒と静寂の牢獄からの解放の3つの段階>
(1)コミュニケーション方法の習得;「指点字」により生きる意欲と勇気とを手にした。
(2)指点字という手段を用いて、実際にコミュニケーションをとる相手;身近な他者に
   恵まれた。
(3)「通訳」というサポート;コミュニケーションの自由を保障してくれるサポートが
   安定的に得られるようになった。
<バリアフリーとは>
(1)物理的バリアフリー;例〜車椅子用のスロープ〜段差の解消
(2)情報・文化のバリアフリー;例〜聴覚障害者用のテレビの字幕放送
(3)「心」のバリアフリー;例〜障害者のアパート入居
(4)法制度のバリアフリー;例〜欠格条項撤廃
<ユニバーサル・バリアフリーとは>
 「ユニバーサルデザイン」と「バリアフリー」とは相互補完的な関係にあり、これらを 合体させた「ユニバーサル・バリアフリー」ともいうべき発想が必要。
 社会を構成する多くの人にとって共通の「バリア」;すなわち社会的・環境的な共通の 諸制約や困難な問題の解決を目指す…と同時に、どのような時代の、どのような社会に 生きるどのような個人の周囲にも存在することが想定される、様々な「バリア」の除去 を社会共通の課題として取り組もうという二重性がある。こうした二重性を含みつつ、 普遍的でありながら、動的・可変的であり計画的でありながら固定的ではなく、柔軟な 性質を失わない包括的概念としての「ユニバーサル・バリアフリー」の考え方に基づく 社会の構築を目指したいものである。

「日本発ブランドの哲学」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
第八回のテーマは、<未来を創る経営>
 講師;首藤 明敏(しゅとう あきとし)
  株式会社博報堂ブランドコンサルティング 代表取締役社長
   消費財からサービス、産業財に至る多数の企業に対して広告会社のマーケティングノウハウと経営コンサルティングのスキルを融合した業務支援を行っている。
  広告学会・広報学会会員・青山学院大学大学院講師

 講演のタイトルは、「日本発ブランドの哲学」

 儲ける為のブランドとは一線を画す、理念としてのブランド。ぶれない経営で成長し、輝きを放つ日本企業トップの経営観を、多くの事例に接してきた首藤氏が解説された。
 人口が減少し、縮み行く国内市場で、従来どおりやっているだけでは、座れる椅子は、減っていくばかりである。一方、今回の経済危機で明らかなように、モノづくりと輸出に
頼っているだけでは、世界市場で生き残ることは不可能である。このような岐路に、立たされた日本社会が、これまでのモノ発想のままで、ただ縮み行くのを待つのか。モノから
価値作りに舵を切り、日本ならではの強みを生かすことができるのか。日本発ブランドの哲学を突き詰めて考えることで、現在の閉塞状況を打破するヒントを探してみたいという
意図で今回の講演をされた。

・博報堂ブランドコンサルティングの使命:
 ブランド戦略の構築とマーケティングプロセスの革新を通じて、企業進化を実現する。私達、博報堂ブランドコンサルティングは、クライアントと同じ視点に立ってブランド価値を高め、経営からマーケティングの現場まで、一貫した課題解決を提供することで 企業進化(成長)の実現に貢献したいと考えている。その結果として、個々人が、それ ぞれの価値観にあったモノやサービスを納得して選択できるような豊かで成熟した社会 づくりに貢献したいと考えている。
レジュメからピックアップして、箇条書きにする。
(1)ブランドを築くということ
(2)モノづくりとモノがたり
(3)約束を表明し、実行し、絆を作る
(4)ブランドも顧客を選ぶ〜誰と約束するか?
(5)ブランドと顧客との真実の瞬間
(6)人がブランドを作り、ブランドが人を作る
(7)シンボルを活用し、五感に訴える
(8)建て増し旅館の立て直し
(9)ブランドを築くリーダーシップ
(10)日本発ブランドの可能性

「『私』という困難」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
第七回のテーマは、<生き抜く力を磨く>

 講師;南 直哉(みなみ じきさい) 福井市霊泉寺住職、青森県恐山院代
    仏教のみならず、文学・哲学にも造詣ふかく、現在も精力的に講演や執筆活動を行い  一部ではその舌鋒の鋭さから「恐山の論僧」と称されることもある

 講演のタイトルは、「『私』という困難」

 私がいるから、存在する苦と人生。多くの人生を見てきた南師が、すぐに「正解」や、「How to」を求める時代にこそ、悩みや悲しみを正面から受け止め、生きることの意味を語られた。
 講師の南師はごく幼い頃から、言葉に出しにくい、しかし抜きがたい「生きにくさ」や「生きづらさ」を感じてこられたそうである。 ところが、最近の社会には、同じように苦しむ人がかなり多く現れてきたような気がするという。
 これまでの僧侶としての経験と、恐山での人々との出会いを通じて、この問題を考えてみたいと一時間半の興味ある講演を聞かせていただいた。
 心に残ったコメントを綴っておこう
・本当に人生で辛く苦しいことは、「人間関係の苦労」である。それは、他人から認めら れないことである。その大きな要因として、@お金、A異性、B地位と名誉 である。
・仏教では「死後の世界」や「霊魂の有無」については、一切答えないのが「公式見解」
・しかし、「魂」の存在は肯定する。「魂」とは「人として生きる意味と価値」である。
 大和魂:日本人として生きる意味と価値。
・「縁起」:自己は、他者との関係からおきる。対等な関係でないといけない。
・仏教では、人間界の「敬意」を最高の教えとする。「自己」は自己以外の者から課せら れて、自己では完結しない。
・人の「欲」には限りがない。@お金、A名誉と地位、B勲章、C血(家系・血統)、… とどまるところを知らない。
・「お金」や「名誉」を持つこと;「持ち物」は必ず失われる。だから決して失われない ものを求める。「神」とか「イデオロギー」へのコミット。
・「宗教」と「ボランティア」は、無ければ無いにこしたことがない!
・「輪廻転生」を信じるか?との質問に対して、「死ねば解かる」

「“社長力”養成講座」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
第六回のテーマは、<未来を創る経営>
 講師; 小宮 一慶(こみや かずよし) (株)小宮コンサルタンツ 代表取締役

  講演のタイトルは、「“社長力”養成講座」

 経営を正しく理解し、お客さまの心を掴み人を動かす。幾多の事例に接してきた講師の小宮氏が、人として当り前の事を行い、経営の原理原則実行の大切さを語られた。
 供給過剰の現代では、お客さま第一を基本にして、いかに他社との違いを明確にするかが勝ち残りの大きなポイントである。
 「お客さま」は、自分が求める"Quality"、"Price"、"Service"の組み合わせで、どこの会社を選ぶかを決める。
 その遡及点を知って、明確にアピールすることが重要である。それ以外にも、経営にはもちろんコツやポイントがある。そのポイントを様々な事例を紹介されつつ講演された。
 金融危機を伴う景気後退の中で、今こそ「経営」が問われ社長の手腕が問われている。
 「この危機に、どう対応していくのか?」〜講師の小宮氏は、今こそ経営の原理原則に立返るときだと説かれる。経営の原理原則とは、「お客さま第一」と「キャッシュフロー経営」だと…。
 「企業の金融投資活動は、はたして『お客さま』のためのものだったのか?」を振返るとき、顧客のために商品・サービスを提供することによって、その対価を得るというビジネスの基本に立返ることでしか、会社の持続的成長、存在価値はないという講師の主張は多くの方がうなづくものであろう。
 経営コンサルタントとして、数多くの企業の経営に関わってこられた講師の話は、ごく初歩的な経営の基本を易しく説かれているように感じる。
 しかし、少しでも経営に携わったことのある人なら、述べられた基本の「徹底」の実践こそが、自営業から大企業まで、あらゆる経営の基本であり、最大の課題であると思う。そして、正しい経営の神髄とは、よりよい人生の神髄と同じであることにも。倫理と良心を失った強欲な経営ではなく、倫理と幸福に直結する経営こそが新しい時代を開くのだ。
 講演の中で、小生が気に入ったフレーズを列挙しよう。
・「管理」よりも「方向付け」
 〜@お客様の欲するものの提供、A資源の最適配分、B人を動かす
・「目標」よりも「目的」
 〜@目標とは通過点であり目的のための数値、A目的とはビジョン、存在意義。
・「経営」は「行動と実践」〜勇気やエネルギーは「信念」から出てくる
 ⇒正しい信念を身に付けるために、何年も読継がれた書物を読み、真理を身に付けよ!
・「金儲け」よりも「正しい人生」
 〜私利私欲を廃して、良い仕事をすることを目的にする
 ⇒まず褒める、次いで給料や地位に応える。

「日本復活・希望のシナリオ」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
第五回のテーマは、<希望社会を求めて>
 講師;山本 一太(やまもと いちた)元外務副大臣 参議院議員
外交・安全保障分野の若手論客としてTVや新聞等で積極的に発言。農業政策や観光政策にも精通。外交や政治改革に関する様々な議員連盟や勉強会を主催。日韓若手議員交流にも力を注ぐ。発想力と行動力には定評がある。

 講演のタイトルは、「日本復活・希望のシナリオ」〜新時代のリーダー像〜

100年に一度の不況、少子高齢化、財政の逼迫等、満身創痍のこの国の将来と政治はどこへゆくのか?発想と行動力に長けた山本議員が日本復活のシナリオを描く。

(1)全てのデータは「日本衰退」を示唆している。少子高齢化の進行、巨額の財政赤字、  経済の低迷、国際社会における相対的地位(=外交力)の低下は深刻な事態だ。日本  復活のシナリオを描くのは容易なことではない。
(2)「政権交代」は長期的に見て健全なプロセス。がしかし、今の民主党の「大きな政府  路線」でも、自民党の「どっちつかず政策」でも日本復活のストーリーは描けない。
(3)小泉構造内閣の狙いは、間違っていなかった。中途半端に終わったのは残念。「強い  経済」を作らなければ、「優しい社会」は構築できない。日本の競争力を向上させる  政策を打ち出すためには、国民に夢を与え、同時に「将来世代のための負担」をどこ  まで理解してもらえるかがポイントになる。結局は、政治リーダーに、力量があるか  どうかの問題。
(4)「優れた総理大臣」を作るには、政治に「ベスト&ブライテスト」を集める仕組みが  重要。そこに民主党の存在意義があった。今回の政権交代を契機に、「実力主義」と  「政治家が能力と政策で選ばれる文化」を定着させる必要がある。
(5)「新時代のリーダー」に求められる資質としては、「確固たる政治理念」や、「国家  ビジョン」、「政策の知識」は必須の条件。が、より重要なのは、「決断と実行力」  があること。英国のサッチャー元首相に大胆な改革を断行せしめたのは、政治家とし  ての信念と決断力だ。小泉元首相が、安倍,福田,麻生首相と決定的に違ったのは、  「捨て身の覚悟」があったこと。
(6)「希望のシナリオ(=日本を復活させる様々な政策)」を机の上で考え、羅列するの  は難しくない。が、要はそれらを実現する「政治的意思」があるかどうかだ。政策は「人」が作り、「人」が実行する。「日本再生ストーリー」を成し遂げるためには、政治指導者の「リーダーシップ」が不可欠だ。国民にも、メディアにも「優れたリーダーを育てる」という発想が必要だ。

「科学の伝道師の仕事術」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
第四回のテーマは、<実践 仕事の方法論> 〜〜
 講師;鎌田 浩毅(かまた ひろき) 京都大学大学院人間・環境学研究科 教授
    専門は火山学、科学コミュニケーション。理学博士
    火山研究のほか、科学の啓発活動へ熱心に取り組む「科学の伝道師」

 講演のタイトルは、「科学の伝道師の仕事術」

 研究は勿論、その成果を一般に発信するのも大切な仕事。人気の鎌田教授から火山学の知識はもちろん、硬い内容を分かり易く伝えるための「コミュニケーション術」を学ばせていただいた講演である。
 火山学者として、世界標準の仕事をする際に身につけた仕事術。オリジナルな科学論文生産のための技法で、時間管理を軸にもつ「アウトプット優先主義」だ。鎌田氏が教授になってから研究成果を市民に発信するために新書を書き始め、活動の場がテレビ・ラジオ・講演会・座談会へ発展し「科学の伝道師」となったそうである。
 ここで身につけたコミュニケーション技術は、自分の業績を他人に分かってもらうために必須の技術であるとのことである。蒲田教授の活動の根本には、「一生モノの勉強法」「一生モノの古典」、「知的生産な生きかた」等がある。これらについても話された。
 1時間の講演のあとで、聴衆から提出された質問に歯切れよく、片っ端から答えていく講師の手法や能力にも感心した。
 今回の講師;鎌田浩毅教授は、京都大学大学院人間・環境学研究科教授で、火山学者である。肩書きは堅いが、火山をイメージした真赤な皮のスーツで登場して講演をされた。とてもおしゃれなな先生である。大学での講義は学生の興味をひきつけて離さず、教室はいつも満席だという。京都大学の人気ピカ一教授で、テレビ、講演などでも引張りだこの由。さもありなん!とまたまた納得。
 ところで、勉強本ブームの中で、7万部も売れたという「一生モノの勉強法」は、鎌田教授独自の視点で「大人の勉強法」を展開していく。つまり、小手先の勉強法ではなく、必ず身に付き、一生役立つための考え方、テクニック、戦略を余すところなく伝えているという。効率よく勉強する手法だけでなく、大人としての教養や対人関係を良くする方法までを解説している。勉強法に、「対人関係を良くする方法が必要なのか」と思う読者もいるだろう。だが、これらは仕事で成功する上で必要不可欠な要素であると著者はいう。火山だけでなく、音楽、食、海外諸事情などの造詣が深く、とても魅力的な鎌田教授が、実践してきた勉強法をわかりやすく解き明かしている。是非読んでみたい一冊だ。
 鎌田教授のキーワード;「相手の関心に関心を持つ」は気に入った言葉である。相手の「フレームワーク」に合わせるコミュニケーション技術の結論が、「変えられるのは自分だけ!」という悟りの境地にも似た心構えがまた良かった。
 鎌田教授お勧めの京都;蓮華寺の紅葉も見たいものである。

「総選挙後の政局」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
今回は下期の三回目の講座です。今回のテーマは<希望社会を求めて>
 講師;岸井 成格(きしい しげただ)
  毎日新聞 特別編集委員

 講演のタイトルは、「総選挙後の政局」

 政治は、戦後の様々な局面を経てきた中でも、最も舵取りの難しい時期を迎えている。総選挙後の新政権はどこに向かうのか、政局に精通した岸井氏が、今後を占いつつ講演をされた。時間を大幅に延長しての熱い講演であった。

◎今回の歴史的な政権交代が意味する3つの特徴
(1)戦後の一貫した自民党支配(55年体制)に最終的な終止符が打たれて、二大政党
   的な政治の枠組みができた。
(2)本格的な「政権交代」は、明治23年以来憲政史上初の出来事である。
(3)日本に初めて労働組合が主な支持基盤である政党が政権を取った。
 ⇒これを、「コペルニクス的転換」だと、亀井静香金融担当大臣は評した。だから、
  あらゆる基本理念が変わって当たり前である。
◎「風」と「地殻変動」
(1)無党派層の動向と投票行動;(1000万〜1500万票)若者と50〜60代の
   女性;前回は小泉自民党に、今回は鳩山民主党に
(2)共産党の候補者絞込みと共産党支持者の民主党へのシンパシー。
(3)従来の自民党支持層の2〜3割が民主党へ投票
   (郵政、医師会、土建業界、農業団体)⇒地殻変動
   小選挙区制」の怖さ、面白さが全て!
◎現政権がかかえる4つの問題点
(1)「中央集権」から「地方分権」へ;政策決定システムは官僚主導から政治主導へ
(2)日米関係の今後。冷戦終結後の米国は、日本を何から守るのか? ロシアや中国は
   潜在的仮想敵国から「パートナー」へ。日米関係が基軸であることは不変か?
(3)少子高齢化と人口減少問題。今後の日本を没落させないための方策? 構造改革/
   成長なき未来
(4)グリーンニューディールと資源の枯渇;
   資源とエネルギーの世界的な争奪競争⇒新たな産業革命へ?

「イノベーションを起こすThought Leadership」
慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
 第二回のテーマは、<未来を創る経営>
  講師;一條 和生(いちじょう かずお)
   一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授、
   専門は組織論、知識創造論、リーダーシップ、企業変革論
  日本における知識創造理論の権威の一人

  講演のタイトルは、「イノベーションを起こすThought Leadership」
イノベーションで世界をリードする企業のリーダー像とは?
一條教授が事例に基づき「グローバル化と変革の時代が求める最新のリーダーシップ」について解説された。
 今、変革の時代に企業に求められるのは「イノベーションを起こして世界をリードする「Thought Leadership」である。
「Thought Leadership」がある企業とは、自らに自己革新を起こし画期的なコンセプトを生み出し世界をリードする、真のリーディング・カンパニーである。
「Thought Leadership」とは何か、それを実現するためのマネジメント、リーダの育成はどうあるべきか。
 <コンセプト>と、様々な企業の<事例>に基づいて、機関銃のようなテンポで説明をされたが、正直なところ、今回の講義は難しかった。

 まず、「Thought Leadership」とは、直訳すれば、思考,思想,コンセプトにおけるリーダーシップであり、企業界であれば、新しい取組みで業界をリードする企業が、そう呼ばれるのに値する。
 @混迷の時期だからこそ、今、イノベーション(変革)が必要
 Aグローバル・ビッグイッシューズ(世界的な重要問題)を通じてのイノベーション
 Bグローバルカンパニーによる「Thought Leadership」
<事例>「GM」の失敗例〜破綻。ドラッカーのアドバイスを無視
    「GE」、「トヨタ」、「P&G」、「IBM」、「GE」、「ネスレ」などの
     グローバル企業の例
<グローバル企業の新しい定義>
 @グローバル・ビッグイッシューズ(世界的な重要問題)の解決に取組む中で、同時に
  事業も伸ばす
 Aグローバル・ビッグイッシューズの解決で「Thought Leadership」を発揮する
<イノベーションを実現するリーダーシップ;プロネシス(賢慮)>
 ◎フロネシス;価値や倫理の思慮分別をもってアクチュアルな体験(自らの実体験)を
  通じて、最適な判断や行為が出来る実践的な知恵
 ◎個別具体的な場面の中で、世界全体の善、人類の持続的な発展のために、意思決定し
  行動すべき最善の振る舞い方を見出す能力
 ◎イノベーションに求められるプロネシス;大事なことは、プロネセスあるリーダーを
  育て続けること

「私がみたニッポン」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
 今年度下期も、慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信を、一宮商工会議所で受講することになり、本日;10月16日より、「夕学(せきがく)講座」下期が始まった。毎回の講師の紹介や、受講した内容や感想をメモ風にまとめて投稿していこう。
 第一回のテーマは、<私がみたニッポン>
  講師; 御立 尚資(みたち たかし)
   ボストンコンサルティンググループ 日本代表
  2006年、BCGグローバル全体の経営判断を行う最高意思決定機関であるBCG Worldwide Executive Committee(経営会議)メンバーに日本人として初めて選任。
 事業戦略、グループ経営、M&Aなどの戦略策定及び実行支援、経営人材育成、組織 能力向上等のプロジェクトを数多く手掛けている。

  講演のタイトルは、「変化の時代と戦略ルネサンス」
 御立氏が6年ぶりの再登壇。急激な変化の時代において社会や企業に起きている事象、それに適応できる経営と戦略について身近な事例から語られた。
 金融危機に端を発する景気悪化の大波にもまれ、多くの企業が生き残りに向けた懸命の努力を続けている。
 しかし、この「波」に目を奪われていると、もっと大きな「潮の変わり目」を見逃し、本質的な変化への対応を誤ることになりかねない。サステナビリティ、情報経済性変革、人口変動、その他、社会・経済・経営を考える上での、大前提に変化が起こっている。
 今回は、この「潮の変わり目」と、それへの対応としての「ビジネスモデル」再構築、すなわち「戦略ルネサンス」について考えていくという論点での講演をされた。
 まず、14〜16世紀でのイタリアにおけるルネサンスを生んだ潮流について、東方の大変化,「冨」の蓄積と拡大再生産,「都市」国家,という三つのポイントをベースに、解説された。
 次いで、日本の幕末リーダー達;木戸孝允,福沢諭吉,坂本竜馬,井上馨,山縣有朋,伊藤博文らを、「天保の老人たち」と称して、「攘夷論」から「開国/富国強兵」へと、激動の幕末から明治の時代への対応について語られた。
 さらに、リーダーの役割として、@情から理へ、A知る,学ぶ、B「利器」を使う、の三点をあげられて解説された。ここまでは、何とか理解できついていけたようだ。
 最後に、今、考えること/成すべきこととして、戦略ルネサンス=「ビジネスモデル・イノベーション」としての実例を挙げながら語られたが、小生には、少々理解が出来ないレベルのお話であり、消化不良のまま講演が終了してしまい、残念であった。
 天保の老人たちの一人である福沢諭吉の言葉が気に入ったので、記しておきたい。「あたかも一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」(文明論之概略)




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主要30業種の産業景気予測(業界天気図)
2009年 10〜12月
業種 業界天気図 ポイント
前期 今期
鉄鋼・非鉄 小雨 小雨 自動車や電気製品向け需要が堅調。
輸出牽引役の中国市場がカギ。
石油 小雨 小雨 輸出にはやや回復の兆し。
温暖化対策で需要減が継続。
電力 小雨 曇天 電力需要は底打ち。
産業用需要の回復速度が焦点に。
化学 曇天 曇天 対中国輸出好調で生産回復基調。
国内向け出荷は依然前年割れ継続。
建設・セメント 雨天 雨天 公共事業減少に警戒感。
民間の建設需要も低迷。
住宅・マンション 雨天 雨天 マンションは販売在庫減少に。
着工回復の動きは鈍い。
紙・パルプ 小雨 小雨 主力の塗工紙は低迷続く。
輸入紙が存在感を増す。
繊維・アパレル 小雨 小雨 合繊は衣料用の不振が継続。
産業用は回復の兆し。
プラント・造船 曇天 曇天 海外プラントで発注再開の動き。
造船受注は停滞。
産業機械・工作機械 雨天 雨天 製造業の設備投資抑制が長引く。
新規受注の拡大は望めない。
電子部品・半導体 小雨 小雨 需要が戻り、半導体工場稼働率は
採算レベルまで回復し改善。
情報 曇天 曇天 新OS;ウィンドウズ7効果は限定的。
企業のIT投資抑制が続く。
通信 曇天 曇天 携帯電話の出荷予想は落ち込む。
光ファイバー通信回線整備需要期待。
家電 薄日 薄日 エコポイント効果で、薄型テレビや
冷蔵庫が好調。
自動車 小雨 小雨 政府の需要刺激策が浸透。
国内販売に底入れ感。
精密機械 曇天 曇天 デジカメは底入れを探る。
事務機は低迷が長引く。
食品・飲料 小雨 小雨 PB拡大で苦戦。
小売りの値下げ圧力も懸念材料。
医薬 小雨 小雨 米国市場の不透明感ぬぐえず。
価格抑制圧力が根強い。
貨物輸送 小雨 小雨 製造業の生産調整が続く。
荷動きも低水準で推移。
リース 小雨 小雨 取扱高は2桁減が継続。
貸し倒れ費用に一服感も。
百貨店 雨天 雨天 今冬ボーナスは大幅減の見込み。
本格回復は遠い。
スーパー 雨天 雨天 環境は厳しい。
気温が下がり冬物が動けば回復も。
コンビニエンスストア 曇天 曇天 たばこ目当ての来店客減が響く。
客単価減少も痛手。
ドラッグストア 曇天 曇天 大衆薬の価格競争が激化。
新型インフル関連でマスク等が牽引。
ネットサービス 薄日 薄日 携帯向けサービスが好調。
広告需要の持ち直しも。
外食 曇天 曇天 消費者の節約意識の影響を受ける。
ファストフードの一部業態を除き低迷。
旅行・ホテル 小雨 小雨 客数回復も単価は下落。
航空路線の減少も響く。
アミューズメント 薄日 薄日 家庭用ゲームは大型ソフトで回復。
ゲームセンターは不調が続く。
広告 小雨 小雨 テレビや新聞などの主要媒体向けの
減少が継続するく。
人材派遣 小雨 小雨 稼働人数減少に下げ止まり感も。
法規制強化に注目。
出典;日経新聞(2009年 9月 28日朝刊) 



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「夕学講座」2009年上期
慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信

「昭和史と日本人」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信「夕学講座」より。
第15回のテーマは、<日本の歴史と文化> 〜日本と世界を歩く〜
 講師;保阪 正康(ほさか まさやす) 作家・評論家
講演のタイトルは、「昭和史と日本人」
 平成も20年を過ぎ日本は新たな変革期を迎えつつある。4千人以上に取材し、激動の昭和を綴ってきた保阪氏が昭和を読み解いて、これから進むべき道について考察された。
 「昭和」という時代は大別すると三つの時期に分かれる。昭和前期、中期、後期だが、それぞれの期には特徴がある。前期(昭和20年9月2日まで)は、いわば、近代日本の総決算にあたり、中期(昭和27年4月28日まで)は、占領支配を受けた体験をもち、後期(昭和64年1月7日まで)は経済大国をめざして歩んだ道である。
 この三つの時期の外皮は異なっている。こうした時間帯のなかで、日本人はどのような変容をとげたのか。あるいはとげなかったのか。この講座では、改めてそのことを考察された。とくに、前期に見られる日本人の直線的姿は、歴史上の普遍性をもっているのか、それとも変異をきたしていたのかを具体的に考察された。
 近代日本が理想像とした日本人像の姿も改めて物証してみることで、私たちは、昭和という時代の日本人のどのような性格や思考方法を次代につなげなければならないかが理解できるように思う。 …という趣旨での講演の要旨及び結論をまとめておこう。
@昭和という時代を、どのように分析するのか
 昭和という時代は、私見では、昭和前期、中期、後期に分かれると思うが、この三つの期間を対比させることで、日本人の思考の変化が理解できる。この時代に内閣総理大臣は31人存在するが、前期を代表するのは東条英機、中期は吉田茂、後期は田中角栄だろう。
 この三人の首相は、国民性を代弁するところがある。たとえば、東条英機は独善的な軍官僚の特性を、吉田茂は近代日本の誤りは一時期の変調にあるとする近代日本の肯定論者である。田中角栄は、物量こそが人間を幸福にするとの尺度を示し、国民の欲望を政策化し続けた。いずれも同時代の国民性を代弁しているとみるべきであろう。
A太平洋戦争をどのようにみるか
 太平洋戦争を近代日本の総決算とみるのか、それとも新生日本とみるかによって、この戦争の意味は異なっている。この戦争そのものが、昭和の国民的性格に与えた影響は、大きく、逆に言えばこの時代に至るプロセスでつくられた国民性が、この戦争の各所で姿をあらわしているともいえる。ここでは、戦略・戦術面での特攻・玉砕作戦を国民的性格の反映と見て検証したい。
 さらに「天皇を現人神」とする心理構造がなぜできあがっていったか、そのことがこの戦争のあらゆる局面に反映していることを分析の対象としていきたい。
B「占領期」とは何だったのか
 日本人は初めて他民族に支配されたのが、昭和中期であった。このときに、国家主権を失い、他国の支配を受けることでいわゆる「戦後民主主義」(アメリカンデモクラシー)により、市民的権利を獲得した。つまり「臣民」から「市民」になったのだ。
 しかし、外見の権力構造や制度は変わっても、実際にその内容は変わりえただろうか。国民がこの期間をどのように受け止めたかを見ていくと、大体は、きわめて即物的にこの状況を受け入れたが、それは、戦争の道を容易に受け入れた精神状況と、極めて似ているように思われる。どのような状況にも即応しうる国民性は、一面では、文化や伝統の根が浅いということになるとの見方もできる。
 なぜ、アメリカを中心とする連合国の占領は、あれほど円滑にいったのだろうか。そのことを私たちは自問してみると、いろいろなことがわかってくる。その答えは今に続いているといってもいいだろう。
 <結論>昭和という時代の国民的性格を考えたときに、何か決定的に欠けている視点があるのではないか? それは、「ナショナリズム」という視点がある。この視点を、どのように私たちは自らの側に引きよせて論じることができるか、そのことを考えてみたい。なお、私は「ナショナリズム」は、二つの面があると考えているが、その良質な部分は、なおのこと見直していくことが必要だという立場である。
「人生を変える出会い」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信「夕学講座」より。
第13回のテーマは、<知を楽しむ> 〜感性と身体知を磨く〜
 講師;なかにし 礼(なかにし れい)作詞家・作家
 講演のタイトルは、「人生を変える出会い」

 生まれ故郷の満州;牡丹江からの軍用列車や引上船でのエピソードを交えての日本への引揚げ行、青森での少年期での様々な体験や上京後の苦学生活など貧乏生活の連続の中で「シャンソン」と出会うことにより訳詞家となったこと。
 新婚旅行先の下田東急ホテルでの石原裕次郎との偶然の出会いから、作詞家に転進して『涙と雨にぬれて』をから石原プロへ提出してからのヒットメーカーとして活躍を続け、『今日でお別れ』『石狩挽歌』『時には娼婦のように』『北酒場』など約4千曲の作品を創られたこと。黛ジュンを育て、『天使の誘惑』ほかで日本レコード大賞を3回、作詞賞を2回、またゴールデンアロー賞など多数の受賞歴での作詞家としての人との出会い。
 昭和から平成へと時代が変わるときに、『風の盆恋歌』を最後に、歌の世界から決別をされたこと。米国のボストン美術館にて、ゴーギャンの畢生の大作『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか』と出会いや、村松友視氏からの勧めにより、作家活動を開始したこと。
 十年近くかけて、自分の兄との葛藤を綴った『兄弟』を1998年に発表後は、『長崎ぶらぶら節』で第122回直木賞を受賞し、満州からの引揚げ体験を描いた『赤い月』、そのほかの話題作を出版されるなどの、なかにし氏自身の文筆生活50年を振返る中で、「人生を変える出会い」について熱く語られた。いや、波乱万丈の人生はドラマですね!
「株式会社はどこへ行く〜金融危機に学ぶ〜」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」サテライト配信「夕学講座」より。
第12回のテーマは、<資本主義はどこへ行く> 〜体制と政策を考える〜
 講師;上村 達男(うえむら たつお) 早稲田大学法学学術院・法学部長
 講演のタイトルは、「株式会社はどこへ行く〜金融危機に学ぶ〜」

 株式会社が生んだ株とカネをめぐる事件、格差社会の発生。
今後の金融資本市場のあり方や、それを活用できる成熟した市民社会への要件について、上村教授が熱意を持った早口で、講演された。難しい内容であった。
 金融危機は資本主義にありがちなこと、「100年に一度の金融危機」という説明は、金融危機の原因等を語りたくない人々の常套句である。金融危機はどこまでも法的問題であり、そこには最大自由を最大規律で際どく運営していこうとするアメリカ的行き方が、アメリカ自身が制御できないところまで来ていたことを示している。
 今こそ、日本の企業社会のあり方、そして企業法制のあり方を真剣に問い直し、日本のアイデンティティを確認する好機ではないか。最大自由の証券市場を背中に背負った株式会社とはどのようなものか。・・・
 問題の本質に遡っての講師の検討や提言は、小生にとっては、いささか難しくて、近年改正された「現行の会社法」についても、講師の大胆な提言や現行法の欠陥への批判も、分かるようには思えるものの、ついていけませんでした。
 自分の知識の浅はかさや、軽薄さが残念です。もっと勉強をしなければ…
「[目利き][聞き耳][死神]の消費行動」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信「夕学講座」より。
第11回のテーマは、<強い企業の条件 〜ビジネスと技術を拓く〜
 講師;清水 聰(しみず あきら)慶應義塾大学商学部教授
 講演のタイトルは、「[目利き][聞き耳][死神]の消費行動」

 インターネットの発展は情報格差と消費者行動の変化を生む。電通やアサヒビール等の企業と共同研究も行われている清水教授が、情報の感度別に、「目利き/聞き耳/死神」と名づける新消費者像に迫った。
 インターネットの登場により、日本は情報化が非常に進んだ国になったが、全ての人がそれを享受しているわけではなくて、ネットワークメディアの発展は、消費者の中に情報格差が生み出し、広げている。新しい情報に敏感で、能動的な消費者もいれば、受動的な情報だけで活動する消費者もいる。
 情報感度が違う人が存在するだから、それらに合わせたマーケッティングが必要になるのではないだろうか?
 新製品売上予測の出来る「目利き」、様々な情報を取捨選択して行動する「聞き耳」、情報感度が低く、その人が購入する頃には、ブランドの寿命が終りに近づいているという「死神」層などの、情報格差から新たな消費者セグメントを作ることができる。
 今回の講演では、これらのセグメントの特徴とその利用方法から新たなマーケティング理論誕生の可能性について論じられた。
 結論として、情報の先端層;「目利き」層だけでなく、やや先端の層;「聞き耳」層や後の層;「死神」層などにも注目する必要があろう。このマーケッティング理論を、更に発展させると、ブランド評価や企業の商品戦略などにも、活用が可能である。
 また、日本では、必ずしも欧米でのマーケッティング理論が当てはまるわけではない。日本の環境では、欧米とは異なる新しいマーケッティングが必要になるであろう。

「暴力はなぜ生まれてきたのか〜人間性の起源〜」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信「夕学講座」より。
第10回のテーマは、<知を楽しむ> 〜感性と身体知を磨く〜
 講師;山極 寿一(やなぎわ じゅいち) 京都大学大学院理学研究科 教授
  霊長類学・人類学から得られた知見をもとに、現代社会が抱える「こころ」の問題や少子化・高齢化などの問題に向け積極的に発信する等、幅広い活動を展開されている。
 講演のタイトルは、「暴力はなぜ生まれてきたのか〜人間性の起源〜」

 人間はどのようなサルなのか?霊長類の調査研究を通じて、ヒトの進化を探求する山極教授が、争い・暴力・和解など人類の社会性の獲得の起源と進化について講演された。
 世界各地で戦いが頻発し、社会の内部では、いじめやセクハラなどの暴力が深刻化する現代にあって、人間の暴力とは何か、それはいったいどういった人間性に由来するのか、を論じることはこれからの人間社会の行く末を見定めるうえで重要である。
 人間の暴力には人間以外の霊長類の攻撃性に由来する特徴と、人間独自のものがある。暴力の進化史には大きな誤解がつきまとう。それを霊長類の進化と人間の文化の発達史に沿って解き明かされた。
 今回の講演の中から、特に興味を引いたポイントをピックアップしておく。
<霊長類学が明らかにしたこと>
 ・異種に対する暴力と同種に対する暴力は違う。
 ・同種に対する暴力は、共存共栄を前提としている。殺すことが目的ではない!
 ・葛藤(トラブル)の性質が異なれば、暴力の現れ方もその解消法も異なる。
  (食と性において)
 ・集団の作り方が異なれば、暴力の現れ方もその解消法も異なる。
<ヒトの社会性の進化>
 ・ヒトは、狩猟することではなく、狩られることによって、独特な社会性を
  進化させた。
 ・多産と子どもの保護のための育児協力と父性の拡大
 ・複数の家族が協力し合う地域社会
<集団間の暴力を激化させた要因>
 他の霊長類にはない集団(共同体)への強い帰属心と奇妙なアイデンティティ
 ・定住生活による境界の出現
 ・死者に繋がるアイデンティティ
 ・歌による集団意識の増幅〜言語によるコミュニケーション
 …それは、共同体内の
 ・食の公開による家族を超えた交流と協力
 ・性の隠蔽とインセストタブーによる公の場における性の葛藤の抑制により
  齎された。
 …そして、いま、
 ・グローバル化による境界の消失
 ・祖先に繋がるアイデンティティの喪失
 ・通信革命によるコミュニティの崩壊
 ⇒人々は、モンスター伝説の復活と暴力の行使によって、失われたものを
  取り戻そうとしているのではないか?
 …では、どうすればよいのだろうか?
 ・地域社会の再生が必要である。しかも、伝統的な方法でなく新しいやり方で…
「オペラの楽しみ方」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信「夕学講座」より。
第九回のテーマは、<知を楽しむ> 〜感性と身体知を磨く〜
 講師;三枝 成彰(さえぐさ しげあき) 作曲家
 講演のタイトルは、「オペラの楽しみ方」

 CMやドラマなどでお馴染みの曲を多く作る一方で、芸術性の高いオペラの製作普及に取組んでおられる日本音楽界の巨匠、三枝成彰氏がオペラを取巻く音楽界やその魅力や、楽しみ方を、DVDでの映像や音楽を交えて語られた。
 「音楽・演劇・美術」が渾然一体となったオペラ(歌劇ではなく、作品である!)は、16世紀末のイタリアのフィレンツェで誕生して、400年以上に亘り、今日まで人々を魅了してきた。当初のオペラはイタリア語でのみ演じられ、ストーリーはギリシア神話にもとづき、男性だけで演じられていた。
 <古典派>と呼ばれる「予測の出来る音楽」において、モーツァルトが女性をオペラに参入させた。一方、フランス革命以降の<ロマン派>と呼ばれる「予測の出来ない音楽」では、ベルリオーズが音楽を「形式」でなく「音楽性」に寄りかからせたと解説された。オペラの歴史や変遷をひもとくことにより、近世から現代までの西洋文化を考察されて、世界にあまねく広まっている「西洋文化」の意味を、熱く語られた。
 一方で、日本から世界に向けて、新作オペラを発信しつづける作曲家三枝氏が、自らの体験を交えて、「オペラづくり」の一端を紹介された。
 三枝氏の作風は、人の心に届かない「実験音楽」を作り続けることに、ある種の葛藤を抱えながらも、音楽界全体が既存のパラダイムを否定することだけに囚われていたために調性のある美しい音楽が発表できなかったと振り返られ、だからこそ、これからは人間の心情に訴える第二次の「ロマン派」の時代である(新ロマン主義)と確信されて、甘美な旋律をもつオペラを数多く作曲しているのだそうである。
 三枝氏の代表的なオペラは、5億円の巨費をかけて製作し、新しい解釈の忠臣蔵として話題を呼んだ「忠臣蔵」、プッチーニの作で知られる『蝶々夫人』の遺児・ベンジャミンピンカートン・Jr.の母との死別後の生涯を、太平洋戦争や長崎の原爆を交えて描いた「Jr.バタフライ」などである。特に「忠臣蔵」舞台のDVDで、佐藤しのぶさんの艶やかな姿とアリアを、たっぷりと楽しめたことはラッキーでした。
 しかし、小生は、「オペラ」よりも「ミュージカル」が、さらに好きなのです。
大波に打ち勝つ経営
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信「夕学講座」より。
第八回のテーマは、<強い企業の条件> 〜ビジネスと技術を拓く〜
 講師;堀場 厚(ほりば あつし)
    株式会社堀場製作所 代表取締役社長
 講演のタイトルは、「大波に打ち勝つ経営」
  計測器メーカーで多国籍に展開して、世界経済全体が危機的な状況にある瞬間でさえ、逆境にチャンスを見出し、ポジティブ経営・人材活用を行う堀場社長に元気を頂いた。企業の競争力は、そこで働く人たちの、能力とチームワークにかかっている。現在の厳しい環境の中で生き抜くためには、ファイティング・スピリットを持つ人材が、必要不可欠である。立派なオフィスも工場も資金さえあれば、得ることができるが、優秀な人材は、一朝一夕では得ることのできないものであり、また、企業だけで人材を育てることはできないものである。小、中学校などの初等教育から大学生が働き始めるまでの教育についても、企業は意識を向ける必要があるのではないだろうか。
 この会社の社是;「おもしろおかしく」が、とても気に入ったので紹介しよう。人生の最も活動的な時期を費やす仕事に、プライドとチャレンジマインドを持って、「おもしろおかしく」エキサイティングに取り組むことによって人生の満足度を高め、よりおもしろおかしく過ごせる。
 企業の必須〜
 企業経営上だけでなく、国家レベルでも同様で、3つのバランスが重要である。
@ビジネスモデル;
Aマネジメントモデル;
B教育のモデル;
 最後に、印象に残った言葉;「経営者が危機感を持っている会社は安泰である。」
「金融危機にどう取り組むか」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信「夕学講座」より。
第七回のテーマは、<資本主義はどこへ行く> 〜体制と政策を考える〜
 講師;竹森 俊平(たけもり しゅんぺい)
  慶應義塾大学経済学部 教授
 講演のタイトルは、「金融危機にどう取り組むか」

  サブプライムなど諸問題を抱えても、私達は資本主義から逃れられない。その弱点を追及することで、これからの資本主義とうまく付き合う方法を竹森教授が講演された。
 レジュメから抜粋する。
1)金融危機から経済危機へ
 金融危機の特徴;キーワードはサブプライムではなく、レバレッジだ。欧米の主要金融機関が「新規な証券X」への投資を、「X」そのものを担保にして、短期の借入をすることによって膨張させた。現在は、世界的なデレバレッジングの過程である。資本輸入に依存した経済、製品輸出に依存した経済がとくに痛手である。
2)危機への対応策〜わが国が試みてはいけない対応策
 日本にとって今回の危機は、構造問題ではなくて、単なる需要不足の問題である。構造改革は危機の解決に役立たない。逆に構造改革の行過ぎが危機を起こしたのでもない。要するに構造改革は全く関係ない。輸出依存型の経済構造が根本的に誤っているわけではない。内需依存型に構造転換しろという論者がいるが、どうやって転換するのか? 有望な内需型産業とは何か? 医療か? 介護か?
3)世界経済回復のシナリオ
 一番蓋然性が高いのは、米国がまず回復し、世界全体の景気回復を引っ張るというものである。しかし、このシナリオにはジレンマがある。米国が景気を引っ張るためには、Sustainable (サステイナブル;維持・継続が可能)な状態ではないといわれる現在の米国の経常収支の赤字(資本輸入)を再び回復させなければならないのである。それは可能か?たとえ、アジアの資本(貯蓄)がアジアで投資されるようになっても、クウェートやサウジアラビアに対して、「その他の世界」は、長期的な経常収支赤字の状態を続けることだろう。しかし、米国中心の回復という『プランA』がうまくいかない場合には、アジア中心の回復という『プランB』をすぐに発動する準備をしておくべきである。
4)オバマ政権の経済対策
 ブッシュからオバマへの移行は、かつてのフーバーからルーズベルトへの移行を思わせるものがある。共通点も多い。オバマは、公共事業を景気対策の柱に掲げた。またオバマは、大統領として、ブッシュよりも人気がある点でもプラスである。しかし、金融システムの強化策を実行している間に、オバマの人気が急速に下がって、オバマ政権の政策遂行能力が低下することが心配である。米国の金融システム対策が不十分でも、欧州に比べればマシである。欧州の金融機関の損失は、今後更に拡大するだろう。第二次大戦で財政発動は膨張し、そのおかげで完全雇用が達成されたが、その代わり、公債残高は、GDPの100%に上った。しかし、その後のインフレと、『平和の配当』により公債残高は縮小した。サブプライム危機後に、『平和の配当』は得られるのか?危機後には、危機前よりもベターな世界が待ち受けているのか?
「メガヒット理論〜高確率でヒット商品を生み出す」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信「夕学講座」より。
第六回のテーマは、<思考と発想の方法論> 〜人と組織を動かす〜
 講師; 五味 一男(ごみ かずお)
  日本テレビ放送網株式会社 上席執行役員

 業界では、「視聴率男」、「生涯打率NO.1」と呼ばれている。また、「大前研一のアタッカーズ・ビジネススクール」にて、メガヒット企画発想講座特別編の講師を担当するほか、「リクルート」「アサヒビール」「バンダイ」「ソフトバンク」などの企業からの講演も行っている。

  講演のタイトルは、「メガヒット理論〜高確率でヒット商品を生み出す〜」
 20年以上ヒット番組を送り続け、番組から近年の芸人ブームまで巻き起こす。業種・業界を超えて凡人でもヒットを生み出せるという普遍的な「五味理論」について伺った。
 新たなヒット企画を創造するためには、単なる思いつきだけでは通用しません。市場を見抜く洞察力と、最大公約数的な欲求を見つけ、探し出し、それらを形にできる「先取りマーケティング」の手法を身につけることが大切だ。この講演では、暗黙知化されていたこの能力が、誰でも身に見付けられることを教えていただいた。
 一般大衆の代弁者となり、「眠っている潜在的な本能」を見つけ、探し出して、それを具現化⇒メガヒット企画を発想し創りだすという「ヒットの理論」 を学ばせていたいた。しかし、分かったような、分からないような…講座でした。
 レジュメから抜粋する
(1)2つのヒット形態
  ・スタンダードヒット(持続性のある本格的ヒット)
  ・ファッションヒット(一過性で終わってしまうヒット)
(2)五味理論とは;お客(ユーザ)のためにでなく、お客の立場を考える。
  ・自分がやりたいことを優先するのではなく、人々が潜在的かつ普遍的に求めて
   いるものを、彼らの代弁者となり見つけ出し、提供する。
(3)2つのマーケッティング
  ×後付のマーケッティング⇒必要だが、新たなヒットはなかなか生まれない
   <既存のヒットの原因を調査・分析し、顧客のニーズを探ること>
  ○先取りのマーケッティング⇒高確率でヒットを生みだせる
   <顧客の漠然とした「思い」や「不満」を彼らの代弁者となって読み取り、
    先回りして具体案をプランニングすること>
(3)先取りのマーケッティングとは
  ・自分の頭の中に、1千万人以上の人が持っている普遍的な感情をイメージする
  ・コンセプト;「人間の本能に根ざした最大公約数的な欲求」
(4)ヒットの確率を上げる条件〜潜在的「ニーズ」、「ウォンツ」をとらえる
  ◎ありそうでなかったコンセプト;まだ表面化していない「潜在ニーズ」を
   いち早く捉えたもの。
   シンプルで分かりやすいので、一見発明品ではないイメージがある。
   しかし、すき間を突いていれば、ヒットに結びつく確率が高い。
  ○ありそうであったコンセプト;ニーズを捉えてはいるのだが、所詮二番煎じ。
   既に同じニーズを満たすものが供給済みの場合が多く、ヒットに結びつく
   確率は低い。
  ×なさそうでなかったコンセプト;自称「企画マン」がやりがちがこれ。
   斬新なので一見よさそうにみえるが、そもそもニーズがないので、どんなに
   頑張ってもヒットには結びつかない。
「博物学と美術〜楽園探検と新しい美の発見〜」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信「夕学講座」より。
第四回のテーマは、<日本の歴史と文化> 〜日本と世界を歩く〜
  講師;荒俣 宏(あらまた ひろし)
     作家/武蔵野美術大学客員教授
  講演のタイトルは、「博物学と美術〜楽園探検と新しい美の発見〜」

 動植物の図鑑から妖怪本にいたるまで多様な著作を持ち、時代も分野も国籍も超え、自然科学の領域を自由に行き来する知の宝庫、荒俣氏が博物学と美術について、二時間余りに亘って熱く語られた。
 博物学探検時代のエピソード文明社会への影響
博物学もまた新しい美術を作った。まず探検航海により、熱帯や寒帯,原始の世界などが目撃され、それが美術への新鮮なインスピレーションになった。続いて、動物,植物,鉱物そして進化論へと至る博物学的な世界観が、文明世界に異質な発想と造形をを伝えた。その発想と造形により、文明世界もまた改造された。そして、さらに科学が力学や遺伝学を通じて、ギリシャ,ローマ以来の美意識を、大きく変換した。それらのプロセスを、画像によって追いかけ解説された。
・エキゾティックな事物が西洋に紹介された。まず始めに驚異(ワンダー)ありき。
・「装飾的絵画」に対する「画像」の誕生と「画像」の勝利。
・「異境」と「楽園」の統合〜タヒチブームと異文化への魅力(刺青文化)
・空間から時間への関心の変化〜中世とゴシック,19世紀のゴシックリバイバル
「世界で戦える人材とは」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信「夕学講座」より。
今回は三回目です。今回のテーマは、<成長の方程式はあるか>
さて、第三回のテーマは、<資本主義はどこへ行く> 〜体制と政策を考える〜
  講師;今北 純一(いまきた じゅんいち)
  CVA(Corporate Value Associates:コーポレート・バリュー・アソシエーツ)
   パートナー兼日本関連プロジェクト統括マネージング・ディレクター
  講演のタイトルは、「世界で戦える人材とは」

 豊富な海外経験と多数の優秀な人材との交流で、欧米でのビジネス最前線に立ってきた今北氏が、仕事を通じ自分を表現しグローバル化進む世界で戦える人材について語った。世界が資本主義一色になり、暴走した。そして、この暴走が米国でのサブプライムローン問題を発端に金融危機として世界に波及し、海底のマグマが炸裂したかの如きメガトン級の地殻変動が実体経済を根底から揺さぶっている。今、起きていることは、新しい時代の到来を告げる予兆である。そして、これからの時代は、個人個人が他人からの借り物ではなく、自分自身の羅針盤をもって航海していくことが大事になる。この潮流を踏まえて、一個人として、「世界で戦う」ために必要な資質とは、どういうものなのか…について、グローバル・ビジネスの現場から提言された。
 提言の中でのメモから抜粋する。
(1)自分自身のマネジメント〜自分と戦う
 @羞恥心との戦い…講演での質問。
 A気まずさとの戦い…疎外感で円卓のどこへ座れば〜真っ先に座ることで対応。
 B怠慢との戦い…出張帰りの新幹線内での議事録作成義務/飲酒誘惑の葛藤。
 C臆病との戦い…苦手な相手に電話出来ない億劫さ〜思い切ることで対応。
 D不安との戦い…数十の断りで就職できなかった不安〜名誉ある失業とネアカに
  考えて、不安を解消。
 E自尊心との戦い…能力で劣るはずの部下に出抜かれ〜得意分野で出抜いて対応。
 Fフラストレーションとの戦い…
 G無力感との戦い…自分が役立っているだろうか?
 H無駄との戦い…不必要な会議〜
(2)自分以外の人のマネジメント〜人と戦う
 (A)個人として対話・対決できるレベル…当面の一つの目標
 (B)通用するレベル…仕事をつつがなく進められる存在。
 (C)無視されてしまうレベル…故意に無視され、そこに居るのに無視の存在。
 (D)無関心の対象…現代の日本は、強いメッセージを発信できていなくて、
    世界からは無関心の存在。
 @プレゼンテーションとの戦い…約15分間で日本を紹介するプレゼン。
 A交渉の戦い…
 B言語力の戦い…絶対に必要な言語は身に付ける。郷に入っては郷に従う。
 Cチームワークとの戦い…持て余されたスタッフを使いこなし成果を挙げた経験。
 D公使の峻別の戦い…公私混同を如何にしないようにするか。
 E信念を伝える戦い…小説家;村上春樹のイスラエルでのスピーチに深く感銘。
「平熱の思想家 福澤諭吉論」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信「夕学講座」より。
第二回のテーマは、<資本主義はどこへ行く> 〜体制と政策を考える〜
  講師;佐高 信(さたか まこと)
   評論家として、「会社国家」ニッポンを撃って、戦後日本企業の企業体質に、鋭いメスを入れた硬派のジャーナリストとして注目を浴びる。広い視野、資料と事実に基づいた鋭い評論は定評があり、その先見性は多くの人から注目されている。現在、「週間金曜日」発行人
  講演のタイトルは、「平熱の思想家 福澤諭吉論」
 戦時中は鬼畜米英の思想家として排斥された福澤諭吉。戦争中に福沢諭吉は、“鬼畜米英"の思想家として排斥された。民主主義の始祖として、改めて脚光を浴びたのは戦後になってからである。その時代が、狂的になればなるほど、「平熱の思想家」と講師が名づけた福沢の存在は重要性を増す。弟子たちの視点からも、それに光を当てる。今こそ、狂的な時代に流されず、平熱を保つことが「文明の進歩」ととらえ無位無冠に徹したその姿勢を見習いたい。
 …という触れ込みで、講演を聞いた。講演会には、谷一宮市長も来られた。
 …ところがである。講師の講演とういうか、毒舌の繰言を二時間近く拝聴していると、講師の思想が、良〜く見えてくる。
 小泉純一郎、小沢一郎、浜四津敏子らは、慶應法学部を昭和42年に卒業した同期生であるが、彼らに対して、嫌悪が激しいとみた。
 特に小泉純一郎氏には、首相時代に、竹中平蔵と組んで行った郵政の民営化をはじめとする改革をぼろくそに批判していたのには唖然として笑ってしまった!
 小泉内閣・安倍内閣への批判から、「クリーンなタカ派よりは、ダーティでもハト派の方が良い…」と、加藤紘一や野中広務、鈴木宗男ら、自民党内の左派や旧竹下派人脈との関係を深めているようで、ロッキード事件で失脚した故田中角栄に関しても「ダーティなハト」として、相対的に評価しているようだ。
 一方で、池田大作名誉会長の意向のままに動くとされる創価学会・公明党への批判を、自自公連立以降活発に行っているようである。
 また、護憲派を自認しており、公然とした社民党支持者である。福島瑞穂や辻本清美を弁護しており、かつては土井たか子らと憲法行脚の会を結成し、加藤紘一との対談集会を開くなど護憲行脚運動を行なっているらしい。
 日本共産党に対しては批判的であり、「九条の会」への参加を呼びかけられた時には、日共関係者が加わっていることを理由に拒否している。
 また、財界人では、本田総一郎を評価し松下幸之助を酷評している。その理由は企業の世襲を理由としているらしい。「松下政経塾」を「松下未熟塾」と呼び、政経塾出身者の政治家たちをも、民主党の政治家も含め、て悉く酷評している。
 城山三郎〜内橋克人〜佐高信の護憲派の流れを自画自賛しており、長谷川慶太郎〜堺屋太一〜竹中平蔵の路線をぼろくそに酷評していたのがかえって愉快!
 ところで、講演タイトルにある「平熱の思想家福澤諭吉論」については、不完全燃焼のままで、講演は終わった。いやはやである。
「『つなげる力』で日本を開放せよ!」
 今年度も、慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信を、一宮商工会議所で受講することになり、昨日;4月15日より、「夕学(せきがく)講座」上期が始まった。毎回の講師の紹介や、受講した内容や感想をメモ風にまとめて投稿していく。
 第一回のテーマは、<思考と発想の方法論> 〜人と組織を動かす〜
  講師; 藤原 和博(ふじはら かずひろ)
   杉並区立和田中学校・前校長/東京学芸大学客員教授/大阪府知事特別顧問
  講演のタイトルは、「『つなげる力』で日本を開放せよ!」
 既成の枠組や経験に捕われず足りないものをつなげ、創造的な力を生む。新たに大阪府知事特別顧問として山積する難問に挑む藤原氏の問題解決方法にヒントを得た気がする。
「つなげる力」でほとんどの問題は解決する。
 ビジネス領域や社会問題の領域での「つなげる力」=情報編集力の本質に迫るとともに教育界で今、何が足りないのか、大阪で何が起こっているのかを、体感させて頂いた。
 講演の中で、小生が特に感銘を受けたポイントをメモしておく。
1)現代日本の子供のコミュニケーション能力が低下している理由
 @超便利社会;現代の子供たちを取り巻く環境は、インテリジェンスのレベルが
  高い⇒子供は喋らずに生きている
 A正解主義;納得解を導くこと=修正主義が重要である
2)20世紀;成長社会〜みんな一緒
       情報処理力;「パターン認識能力=旧来の学力」が重要
      「正解」を導く力;TIMSS型学力 例)ジグソーパズル
  21世紀;成熟社会=個人主義
       情報編集力;「つなげる力=本来の学力」が重要
      「納得解」=自分も他人も納得する解;PISA型学力例)レゴ、粘土
3)自己紹介
 @キャッチフレーズ型〜自分プレゼン術<つかみ><名刺は通用しない>
 Aプラスモードの自分プレゼン術(自分のできる事、得意な事)
 Bマイナスモードの自分プレゼン術(コンポレックス、マイナスモード)
 CQ&A型の自分プレゼン術(WHATで質問し、相手のかけらで自分のかけらを
  組合わせていく)
4)講師は、大阪で何をつなげたか?
 @地域の教育資源を学校につなぐ⇒ネットワーク型の学校経営
 A塾と学校をつなぐ⇒放課後学び舎〜無償でのサポート
 B携帯電話と授業をつなぐ⇒ケイタイをPC(PDA)として授業に利用して、
  ネットワーク型の授業へ
5)情報編集力で、人生がどんない楽しくなるか!?⇒高度消費主義社会
◎日本は、「宗教」というツールを持たずに「成熟化社会」になる唯一の国である。



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主要30業種の産業景気予測(業界天気図)
2009年 4〜6月
業種 業界天気図 ポイント
前期 今期
鉄鋼・非鉄 小雨 小雨 3月までは4割の減産。機械・造船など
全般に需要振るわず苦境続く。
石油 小雨 小雨 石油製品需要の低迷が続く。
元売各社は減産を継続の見込み。
電力 小雨 小雨 電力需要は前年割れが続く。
下げ幅は縮小傾向に。料金引下げに。
化学 小雨 小雨 樹脂の対中国向け輸出が上向く。
減産緩和の動きが広がる。
建設・セメント 雨天 雨天 不動産不況で需要低迷。
製造業の投資抑制でも需要は低迷。
住宅・マンション 雨天 雨天 不動産会社の破綻が止まらず。
マンション供給も低迷。
紙・パルプ 小雨 小雨 在庫調整は一巡し、生産水準は上向く。
需要が冷え込み、回復は困難。
繊維・アパレル 小雨 小雨 化学繊維の国内生産は低迷。
先端素材も不振が続く。
プラント・造船 曇天 曇天 受注は停滞。
中国など新興国需要がカギに。
産業機械・工作機械 雨天 雨天 製造業の設備投資意欲は乏しい。
受注低迷は継続しそう。
電子部品・半導体 雨天 雨天 半導体は価格低迷が継続。
なお苦境が続く。夏までは市況回復困難。
情報 曇天 曇天 金融・製造業はシステム投資の
抑制が続く。
通信 曇天 曇天 携帯電話は店頭価格が下がる。
出荷減には一服感も。
家電 小雨 小雨 白物家電は堅調。
薄型テレビは需要が足踏み状態。
自動車 雨天 雨天 減産幅は縮小の動き。
減税効果は限定的か。
精密機械 小雨 曇天 デジカメは在庫処理が進む。
価格下落が懸念材料に。
食品・飲料 小雨 小雨 節約志向で販売減が続く。
小麦粉の値下げに期待。
医薬 小雨 小雨 米市場の成長鈍化が鮮明に。
収益環境は厳しさを増す。
貨物輸送 小雨 小雨 国際輸送の低迷が続く。
減少に一部歯止めも。
リース 小雨 小雨 企業の設備投資は低調。
貸し倒れリスクも増加。
百貨店 雨天 雨天 企業の賞与減で財布のひもは
さらに固くなる。
スーパー 小雨 小雨 大手を軸に価格の引き下げ
競争が激しくなりそう。
コンビニエンスストア 曇天 曇天 たばこ規制の追い風が薄まる。
来店客場の確保が課題。
ドラッグストア 曇天 曇天 化粧品販売が鈍化し、低価格志向に。
大衆薬は堅調に推移。
ネットサービス 薄日 薄日 節約志向でネット通販は好調。
求人サイトは低迷。
外食 曇天 曇天 低価格帯の店舗を除けば、
全般的に客数の低迷が続く。
旅行・ホテル 小雨 小雨 定額給付金特需に期待。
夏のボーナスが焦点。
アミューズメント 薄日 薄日 家庭用ゲーム機は海外中心に好調。
ゲームセンターは不況が長引く。
広告 小雨 小雨 主要媒体は苦戦が続く。
ネット広告も成長が鈍化。
人材派遣 小雨 小雨 製造系の落ち込みは一段落。
事務系は、減少幅が大。
出典;日経新聞(2009年 4月 6日朝刊)



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「夕学講座」2008年下期
慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信

講演タイトル;「東洋思想に学ぶ人間力」
慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
 第14回のテーマは、<知を愉しむ>
  講師; 田口 佳史(たぐち よしふみ)
   株式会社イメージプラン代表取締役社長、東洋と西洋の知の融合研究所代表理事
 講演のタイトルは、「東洋思想に学ぶ人間力」
  温故知新。混沌とした時代を生き抜く力は 古代中国の先人の知恵に宿っていた。老荘思想を顧客の経営に活かす活動を行ってきた田口氏が日本人の生き方を問い直す講演をされた。
 東洋思想の伝統は、「見えないものを見る、聞こえない声を聞く」ことにある。つまり、人間の能力に対する期待と可能性の追求は、神の領域に入るほどの能力、通常これを「神技」というが、これをもって人間力とした。
 現行の日本社会、教育機関や企業官公庁などを眺めると、目先のことの処理能力や押し寄せる問題に対する処理能力に気を取られ、知識やスキルばかりを重視している。これでは折角内在している真の人間の 能力が泣こうというものではないか。
 いまこそ日本の実力発揮舞台は、高度な領域にいる人間の集団としての企業及び組織のあり方を目差すべきではないのかと思う。

今回の講演でのレジュメから抜粋する。
1)現状の経済危機をどう見るか〜江戸期の達人ならこう見る〜
・陰陽論で見ると当然の状況。「陽極まれば陰となる。陰極まれば陽となる。」
・陰陽和して元となす(老子)〜絶対矛盾自己同一(西田幾多郎)
・無為自然(老子)
・不動心;自ら反みて縮くんば、千万人と雖もわれ往かん(孟子)〜正義と道理
2)人間の凄さとは何か? 見えないものを見る、聞こえない声を聞く
・プロフェッショナルとは何か;
 玄人(くろうと)=暗いところ(直後から未来、人の心や背後)が見える人
・分析専門主義のみでよいのか? 個々は見れるが総体は見れない
・人間の究極の能力とは何か?
  包括的視点による直観力(瞬間的に深い思考を行い判断し行動する)
・身体で修得したことは一生忘れない 〜骨髄での修得>肉での修得>皮膚での修得
3)「有」と「無」
・東洋文化の凄さとは何か?東洋文化の根底には、常に「無」が存在する
・柔弱は剛強に勝る(孟子);
 (有)形から入る⇒形が身体に吸収される⇒無形に至る⇒柔軟
・上善若水(老子)〜絶対的強さ
・東洋的視点の重要性
 @根源的、A長期的(歴史的)、B多様性の視点の確立 ⇒ 大局観を育てる
・生命(いのち)こそ唯一;根源の重視
 生きるとは生命と生命のやりとり;生命論的世界観
4)この伝統は現代の我々に何を求めているか?
・人間としての生き方〜外面重視から内面重視へ
・自分という得難い素材がある〜自己を高めることの喜び
・明るい自分を作る〜明るい人生を歩む⇒高齢社会の理念
講演タイトル;「ロ野球ビジネスにおける
ブランディングコンセプトとマーケティングの実際
慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
 今年最後の、第13回のテーマは、<新たな優位を求めて>
  講師;島田 亨(しまだ とおる)株式会社楽天野球団 代表取締役社長 オーナー
 講演のタイトルは、・・・
 「プロ野球ビジネスにおけるブランディングコンセプトとマーケティングの実際」
 東北;仙台を拠点に、楽天球団の戦力・エンターテイメント力の強化を図り、地域を巻き込み前進する島田氏。感動と夢をビジネスにつなげる経営戦略と今後の展望を講演。

 レジュメから抜粋する。
1)地元からの支持
 <球場内での取組み>球場を変える
  〜場の創造(ハードとソフト);プロ野球興業からボールパークへ。
  コンセプト;一過性でなく一歩一歩着実に増加。
  ・場の創造(ハード面);旧宮城県営球場を大改装し、日本一の「ボールパーク」を
              目指す。女性が来たくなるスタジアムへ。
  ・場の創造(ソフト面);球場外周部にイベント開催複数ゾーンの設置。
              イベントには年間テーマを持たせる。非日常の世界へ
 <球場外での取組み>
  ・地域密着活動;地域住民とのふれあいの考え方〜野球塾、幼稚園訪問、国歌斉唱、
          シート・オーナーズ・チャリティ、震災支援復興活動…
2)全国的知名度の向上
  ・野村監督の起用;ノムさん効果〜ぼやきが毎日テレビ放映
  ・テレビCMや特集番組;全国的PR、選手マーケッティング/プロモーション
  ・広告換算効果;350億円/2008年
  ・プロ野球人気調査の結果;
   全国的な好感度〜@巨人、A阪神、B中日、C楽天、Dソフトバンク…
3)チームの強化…若い人の育成が基本で、FAや外人の補強には重視しない。
  ・チーム成績;5位(2008年)。
   首位とのゲーム差〜50ゲーム差(2005年)、12ゲーム差(2008年)
  ・育成重視のフェーズ
  ・タイトル獲得
◎来季に向けての取組み…FA(中日⇒中村)や外人の補強も。
※本講座後半での、スポーツジャーナリスト;二宮清純(にのみやせいじゅん)氏との対談は、正直なところつまらなかったので、途中退席した。
講演タイトル;『武士の家計簿』から読む幕末・維新の生き方
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
第12回のテーマは、<世界と日本を歩く>
 講師; 磯田 道史(いそだ みちふみ)茨城大学人文学部 准教授
  講演のタイトルは、「『武士の家計簿』から読む幕末・維新の生き方」

 気鋭の歴史学者;磯田准教授が語る武士の生き方論におおいに注目した講演であった。
「武士の家計簿」とは、2003年に新潮ドキュメント賞を受賞した著書であり、加賀藩出身の勘定方;猪山家の文書である。「金沢藩士猪山家文書」という武家文書に、精巧な「家計簿」が例を見ない完全な姿で遺されていたのであ。国史研究史上、初めての発見と言ってよいのであろう。
 タイム・カプセルの蓋を開けてみれば、金融破綻、地価下落、リストラ、教育問題…など、猪山家は現代の我々が直面する問題を全て経験済みだったのである! 活き活きと復元された武士の暮らしを通じて、江戸時代に対する通念が覆され、全く違った「日本の近代」が見えてきたようである。
 江戸時代の武士の生活は、いったいどのようなものであったのかというマクロ的見方。明治維新の激動のなかで、没落する武士、近代官僚として新時代に適応していく武士などさまざまな人間模様があった。幕末・維新の激動期、勘定方(会計)の専門技能を武器に逞しく生き抜いた加賀藩加賀藩士・猪山家に残された「家計簿」をもとに、幕末維新期の武士の生き様を読み解かれた。実に興味深講演であった。
講演タイトル;「環境問題の本質〜エネルギーと食糧〜
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
第10回のテーマは、<地球時代の日本>
 講師;池田 清彦(いけだ きよひこ)
   早稲田大学国際教養学部 教授
 講演のタイトルは、「環境問題の本質〜エネルギーと食糧〜」

 専門家筋によれば、石油はあと15年もすればピークアウトすると予測されている。石油が枯渇すればエネルギーと食糧の価格は高騰し、失業者があふれ、沢山の人が飢餓に直面し、世界はパニックに陥るだろう。
 これを避けるには代替エネルギーを開発する必要があるが、そのためのインフラを整備するためには現在のところ石油エネルギーを使うほかはない。21世紀の覇権を握るのは今ある石油を潤沢に使って、代替エネルギーのインフラを、いち早く立ち上げるであろう国なのだ。二酸化炭素の削減という流行に惑わされて、そのことを見失うと国益を損なうこととなるだろう。

レジュメのタイトルから
1)環境問題は何故起こるのか?
2)エネルギーと人口
   〜エネルギーの変遷;木⇒石炭⇒石油 新エネルギー開発と人口増加のジレンマ
3)地球温暖化論の虚実
   〜二酸化炭素の量だけで地球の温暖化が左右されるわけではない
4)代替エネルギーの可能性
   〜オイルサンド、メタンハイドレード、
    自然エネルギー(地熱、風力、太陽光、水力)
5)日本の生き残り戦略;新エネルギーの開発と人的資源の投入の必要性
講演タイトル;「仕事を楽しむライフハック!
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
第九回のテーマは、<プロフェッショナルの思考法 〜人と組織を動かす〜>
 講師;小山 龍介(こやま りゅうすけ)
    松竹株式会社 新規事業担当プロデューサー、ライフハッカー
 新規事業プロデューサーとして、新規事業立ち上げに携わる一方で、『IDEA HACKS!』などの著書で、ライフハックによるストレスのない創造的な仕事術を紹介されている。また、ISIS編集学校の師範代、代匠として、情報編集を教えておられる。
 講演のタイトルは、「仕事を楽しむライフハック!」
もっと効率よく楽しく仕事ができたら!ビジネスパーソンの夢ともいえるライフハックがシンプルな方法で実現可能という提唱者の小山氏にそのコツと学習法が語られた。
 インターネットの普及・発達により企業のビジネスモデルが大きく変化したように、個人の仕事のスタイルも大きく変化している。同時に、これまでに経験したことのないようなストレスの多い職場環境も生まれている。この原因は、いわゆる「複雑系」の世界が個人レベルまで浸透した結果だろう。こうした環境において、ストレスなく、創造的な仕事をするためのテクニックを「ライフハック」と呼んでいる。
 これからのあるべき仕事のスタイルを、ライフハックをキーワードに、考えてみた。

 レジュメから
1)複雑系ハッキング
 ・天文学と気象学  ・漁師の知恵 ・バタフライ効果 ・ライフハックという羽ばたき
2)つながりの科学
 ・ポラニーの暗黙知  ・近位項と遠位項  ・「彼岸」と「此岸」をつなぐ精霊
 ・スモールワールドを生み出す弱い紐帯
3)イメージの豊饒
 ・アートとサイエンス/イメージとマネージ ・新規事業のイメージメント
 ・複雑なものを複雑なまま扱う     ・クオリア問題
4)無意識のトリガー
 ・「神は死んだ」あとに生まれたもの     ・無意識の発見と精霊の復権
 ・ストレスフリーの本質と楽しさのワークスタイル=二つの間の振れ幅=リンクを貼る
 ・ナビゲーションシステムとしての感情
5)蝶のように舞う
 ・順番を変える  ・環境を変える  ・身体を動かす  ・感情を動かす
講演タイトル;「勝負を決める思考法
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
第八回のテーマは、<プロフェッショナルの思考法>
 講師;羽生 善治(はぶ よしはる)棋士
講演のタイトルは、「勝負を決める思考法」
 六個の永世称号を持ちながら、再びの黄金時代を予感させる絶好調の羽生善治氏。劣勢にあっても粘り強く耐え続け、局面を勝利へと導く「思考法、決断力」などについて講演された。
 印象に残ったキーワードやコメントをメモしておく。
・直感;直感は経験で磨く。著間は概念のない直感は盲目である。
・読みと大局感;羽生さんは、具体的な手順の計算と全体の状況の把握と述べられたが、
 私は「戦術」と「戦略」と理解した。
・決断;1〜2時間も長考している間は、考えているよりもむしろ迷っているのである。
 見切って踏ん切りをつけられるか?
・集中力;常に深く集中することは困難。助走が必要。追い詰められた緊張感や緊迫感の
 あるときに集中力が発揮される。
・プレッシャー;@プレッシャーがかかるのは、目標が近づいている証拠。
  A最も高いパフォーマンスを発揮できるのは、リラックスしている状態。次いで、
  プレッシャーのかかっている状態。最悪は、やる気のない状態〜力の発揮しようが
  ないからである。
・データ;公式戦は年間約2千局。取捨選択してチェック。
  @データの収集と集積;基礎的な定石を抑えるのが必須である。相撲で言えば、立ち
     合いから「まわし」をつかむまで。
  A視覚だけでなく、五感をたくさん使って記憶する。パソコンでデータを見るだけで
   なく、更にワンクッションを加える。書きとめ、駒を並べる。
・運とツキ;指運(ゆびうん)。ミスと運。
・日本の将棋の特色;同一色の駒であること。取った駒を再使用できる。チェスなどの
          外国にはない発想。序盤は穏やかで、終盤は激しい戦い。
講演タイトル;「限界を超える挑戦」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
第七回のテーマは、<人材マネジメントの論点>
 講師;三浦 雄一郎(みうら ゆういちろう)
   プロスキーヤー、クラーク記念国際高等学校 校長
 講演のタイトルは、「限界を超える挑戦」

 不整脈や2度の心臓手術を乗り越え、75歳にして2度目のエベレスト登頂を成遂げた三浦氏雄一郎氏が、限界を超えてなお、夢に向かう意思の素晴らしさを、熱く語られた。
 冒険家としてスピードスキー競技、世界7大陸最高峰からの滑降などの世界記録をうちたてたが、60歳を境に身体と心に脂肪がつき、いつのまにか「メタボリック症候群」に陥っておられた。人生においてリタイヤを意識したそのときに、活躍する家族の姿を見て再び心にスイッチが入ったといわれる。
 三浦雄一郎流「生きがい」健康術の紹介の著書;「デブでズボラがエベレストに登れた理由」を紹介され、氏の健康法と生き方を紹介され、高齢化社会を元気に生き抜く知恵を提示された。究極のなまけものダイエット。飲み放題、食べ放題の結果、身長164cm、体重86kgの面倒くさがり屋が…。
 エベレスト登頂は肥満と糖尿病との闘いだった。高血圧、高血糖、高脂血症、不整脈のすべてを克服した、高齢化社会を元気に生きぬく知恵の集約の紹介。
 1)病気と闘いながら、エベレストを目指して(高血圧、高血糖、狭心症…。こんな
   僕でもエベレストに登れた。)
 2)食べ放題をやめて、食生活改善へ(父、敬三は理想的な食生活を続けて100歳を
   超え。腹十二分目から腹八分目に。長寿遺伝子が働く食事制限。)
 3)ズボラでもできる、究極トレーニング。(上りは赤筋、下りは白筋、山でバランス
   よく筋肉を鍛える。下り階段を歩くことでしっかりと糖を燃やす。)
 4)生きがいこそが健康・長寿の秘訣(三浦家の人々と富士山に登って低酸素に対する
   強さにビックリ。「食事、運動、生きがい」が健康長寿には必須の3つの条件。)
 2003年5月に、次男とともに世界最高峰エベレスト山(8848m)に登頂成功。
 2008年5月、75歳7か月にして人類史上初の70歳を超えて2度目のエベレスト登頂にチャレンジして成功。チベット暴動と北京五輪に影響されながらエベレスト登頂を成功させた著者の、大冒険談。7千mを超えても、陽がさせば気温が何と50度にもなり一瞬で吹雪になればマイナス50度に…。死と隣り合わせながらも、目的を達した過程を冷静に振り返られた。
 サミュエル・ウルマンの詩に、<青春>は「心の在りよう」と同時に、「生きがい」を持つことによって、身体も若返ることができる。高齢化社会において、いかに人生と向き合い、元気に明るく生きる工夫と努力をするのか、それぞれの目標<エベレスト>を持つ意義と、家族と人の絆の大切さを語られた。
講演タイトル;「地頭力を鍛える」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
しばらくの休みの後に、受講再開した第五回のテーマは、<プロフェッショナルの思考性>
 講師;細谷 功(ほそや いさお)
  ザカティーコンサルティング ディレクター
 講演のタイトルは、「地頭力を鍛える」

 あらゆる情報が氾濫し思考停止に陥りやすいこの時代。掴み所のない大きな難問にどう対処すればよいか。コンサルタント経験豊富な細谷氏が、地頭力鍛錬法を熱く語られた。インターネット、とりわけ検索エンジンの飛躍的な発達によって、素人でも以前の専門家並みの情報をきわめて早く簡単に入手できる現在においては、特に「考える力」が重要になってきている。
 地頭力とは、問題解決に必要な「考える力」のベースであり、「結論から考える」仮説思考力、「全体から考える」フレームワーク思考力、「単純に考える」抽象化思考力から成り立っている。本講演では、これら3つの思考力の重要性や具体例等を演習を取入れつつ解説された。

 ポイントをまとめておく。
「地頭力」とは何か?なぜ必要か?
 ⇒「地頭力」とは考える力のベースであり、「結論から」、「全体から」、「単純に」
  考えることである。
 ⇒インターネット革命の時代には、必須の能力であって、これを鍛えると「圧倒的に」
  生産性を上げ、常識にとらわれない発想をすることができる。
「地頭力」を鍛えるために必要な「フェルミ推定」とは何か?
 ⇒@一見、算出が困難である数量を、A短時間で手元にある知識だけを用いて概算する
  「手法」が、「フェルミ推定」である。
 ⇒「地頭力」の思考プロセスのイメージを?み、トレーニングするのに、フェルミ推定
  が有効である。
「地頭力」を鍛えるためには、何が必要なのか?
 ⇒「地頭力」を鍛えるためには、これまでの常識とは異なる環境が必要である。
  「結論から考える」、「全体から考える」、「単純に考える」の精神を磨いて、
  今後の生活やビジネスに生かしていきたい。
講演タイトル;「世界の中の中国、中国の中の世界」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
 第二回のテーマは、<世界と日本を歩く>
  講師;国分 良成(こくぶん りょうせい)
   慶應義塾大学法学部長・教授
 講演のタイトルは、「世界の中の中国、中国の中の世界」

 華やいだ北京五輪の陰で見え隠れしてきた中国の課題。
現代中国政治研究の第一人者、国分教授が「宴の後」の中国が何を考え、どこに行こうとしているのかを分かりやすく読み解かれた。
 2008年、中国は歴史的悲願であったオリンピックを終えた。ここに至るプロセスは容易ではなかった。 さまざまな問題も露呈し、一時は開催を危ぶむ声すらあった。しかしこれを通じて、中国が国際的存在感をさらに増大させたことは間違いない。日中関係も、ようやく落ち着きをみせ始めている。今後は、国内に山積みにされた課題に、いかに取り組むかであろう。株価の暴落とバブルの崩壊をはじめ、経済運営は正念場を迎えている。
 広がり続けている格差は、情報・機会の不平等からきており、それは、政治体制と深く関係している。既得権益層は体制を変えようとしない。となると問題の解決は、先送りとなるであろう。このあたりの中国のジレンマをいかに読み解くかが、最大の焦点である。
 
講演タイトル;「漱石に学ぶ“悩む"力
 今年度の後半も、慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信を、一宮商工会議所で受講することになり、昨日;10月20日より、「夕学(せきがく)講座」上期が始まった。毎回の講師の紹介や、受講した内容や感想をメモ風にまとめて投稿していこう。
 第一回のテーマは、<丸の内人生読本>
  講師;姜 尚中(かん さんじゅん)
   東京大学大学院情報学環・学際情報学府 教授
 講演のタイトルは、「漱石に学ぶ“悩む"力」

 夏目漱石は、百年前に現代人と同じ悩みに向き合っていた。自らも漱石の著作を通して人生の思索を繰り返してきた姜教授が、悩みながら真の強さを掴む方法を語られた。
 情報ネットワークや市場経済圏の拡大にともなう猛烈な変化に対して、多くの人々が、ストレスを感じている。格差は広がり、自殺者も増加の一途を辿る中、自己肯定もできず楽観的にもなれず、スピリチュアルな世界にも逃げ込めない人たちは、どう生きれば良いのだろうか?
 こうした苦しみを百年前に直視した夏目漱石とマックス・ウェーバーをヒントに、最後まで「悩み」を手放すことなく真の強さを掴み取る生き方を提唱された。
 序章;「今を生きる」悩み、第1章「私」とは何者か、
 第2章;世の中全て「金」なのか、第3章;「知ってるつもり」じゃないか、
 第4章;「青春」は美しいか、第5章;「信じる者」は救われるか、
 第6章;何のために「働く」のか、第7章;「変わらぬ愛」はあるか
 第8章;なぜ死んではいけないか、終章;老いて「最強」たれ

 漱石の生きた時代と我々の時代がかなり似通っているという点だ。漱石が生きたのは、日露戦争以降、新興国家として隆盛を極める一方で、間違いなく没落していくだろうという気持ちもある、そんな相半ばする感情がせめぎ合っている時代であった。
 今の日本も同じに見える。どうやら、かつてのような高成長はもう打ち止めではないか。どうやって、うまく衰退していくか。みなが、そう感じているのではないか。このような時代には、漱石が出した1つのテーゼが示唆的だと思う。
 それは、「身の丈で生きよう」ということ。前に前に、がむしゃらに生きていくのではなく、身の丈で生きていこうということだ。
 漱石は拝金主義で凝り固まった成り上がりを嫌悪していた。恐らく、帝国主義の覇権を確たるものにしていた英国に留学して、英国に対して反感を抱きながら、悩んで会得したことだと思う。
 漱石の作品ではカネが大きなトピックになっている。よくよく見ると、彼は終生カネの問題に悩んだ。今でも、老後の不安でも何でもありとあらゆるものがカネに通じている。この悩みの根っこにあるものを、彼なりに文学の中で考えている。
 『心』には、カネは、人間関係を壊す根源のように書かれている。『それから』でも、代助の進退を決定づけた要素はカネ。『明暗』も生活費が夫婦関係のネックになっている。
急速な経済発展によって大国への道を歩み始めていた日本と、同時に出現した成上がりに目を凝らしていたのだろう。 う〜ん! 私には、とても難解である!!



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主要30業種の産業景気予測(業界天気図)
2008年10〜12月
業種 業界天気図 ポイント
前期 今期
鉄鋼・非鉄 薄日 薄日 需要増加に一服感も。
一段の原料高が懸念材料に。
石油 小雨 小雨 原油価格の下落も。
ガソリン需要は低迷が続く。
電力 曇天 小雨 北米市場の変調で輸出産業の
電力需要の低迷も。
化学 曇天 曇天 頼みの中国向け輸出が落ち込み、
国内減産が続く。
建設・セメント 小雨 小雨 不動産会社が相次いで破綻。
マンションは需要は低迷が続く。
住宅・マンション 雨天 雨天 海外からの資金が細る。
地価が下落し、販売も低迷。
紙・パルプ 小雨 小雨 高水準の原燃料価格が収益圧迫。
減産の動きも。
繊維・アパレル 曇天 曇天 アパレルは引き続き苦戦。
繊維は産業用が堅調。
プラント・造船 薄日 薄日 国内プラント需要に減退感。
新造船n商談は停滞。
産業機械・工作機械 薄日 曇天 国内の不調を補っていた外需の
減少傾向が強まる。
電子部品・半導体 薄日 曇天 半導体価格は下落が続く。
パソコン用にも陰りが。
情報 薄日 薄日 システム受注が一部低迷も。
機器販売は堅調。
通信 曇天 曇天 携帯電話の販売が減少。
年末商戦に期待。
家電 薄日 薄日 薄型テレビは需要底固いが、
一段の価格下落も。
自動車 小雨 小雨 米金融危機で需要がさらに減少。
小型車へのシフトが進む。
精密機械 薄日 薄日 デジカメは輸出が好調。
価格の下落が懸念材料に。
食品・飲料 小雨 小雨 値上げで販売減が続く。
事故米問題も懸念材料。
医薬 曇天 曇天 薬価の引下げにより、
国内市場は伸び悩みが続く。
貨物輸送 曇天 曇天 国際輸送の伸びが鈍化。
燃料費高は一服。
リース 小雨 小雨 企業の設備投資が低迷。
貸し倒れリスクも高まる。
百貨店 小雨 小雨 消費者の低価格志向が強まる。
高額消費に陰り。
スーパー 曇天 曇天 個人消費の減速で。
食品にも陰りが出そう。
コンビニエンスストア 曇天 曇天 たばこ規制で来店客増加も。
市場には飽和感。
ドラッグストア 曇天 曇天 値上げで洗剤などが落ち込む。
化粧品は好調。
ネットサービス 薄日 薄日 広告は年末商戦に期待。
求人など懸念材料も。
外食 曇天 曇天 相次ぐ値上げにより、客数の減少に
つながる懸念も。
旅行・ホテル 小雨 小雨 旅行は不振が続く。
金融危機で高級ホテルも低迷。
アミューズメント 晴天 晴天 家庭用ゲーム機は好調。
ゲームセンターは郊外店が不振。
広告 曇天 曇天 五輪需要が過ぎ去り、
マス媒体の低迷が続く。
人材派遣 曇天 曇天 専門職派遣は好調。
全般的な需要は弱含み。
出典;日経新聞(2008年 9月 29日朝刊)



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「夕学講座」2008年上期
慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信

講演タイトル;「日本という方法
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
第14回のテーマは、<不易流行の日本>
 講師; 松岡 正剛(まつおか せいごう)
編集工学研究所長、ISIS編集学校長
 講演のタイトルは、「日本という方法」
日本を「方法の国」として捉え直そうという松岡正剛氏の「日本論」。驚異的な読書量と思索の深さに定評のある氏が日本を日本ならしめている「日本的編集方法」を語られた。
いま日本は混迷、混濁、混乱している。ナショナル・インタレストを見失ってもいるが、そもそもの思考力や歴史観も動揺したままである。松岡正剛氏は、このような時期には、「日本という方法」を問うべきだと考えておられる。グローバリズムかローカリズムかという見方を捨てて、日本に内在してきた持続可能な「方法」に着目すべきなのである。その特徴はデュアル・スタンダードにひそむ。例示をしながら大胆な提案を試みられた。
 日本文化研究の第一人者であられる松岡正剛氏が、「編集工学」の立場から、上代から明治期に至るまでの、数々の外圧から日本が日本として切り抜けようとした苦難の歴史とその「日本という方法」を読み解かれた。
 小生は、知識不足であり、十分に理解できなかったものの、興味を引いた項目は、下記のポイントである。(順不同で列記する)
・日本の神仏は多神多仏⇔一神教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)
 日本の神は客神;まれびと、
・「仮託」の精神から文化を発達させる必要がある。
・万葉集や古今和歌集と万葉仮名、真名、仮名⇒中国の模倣から日本文化の確立
・数奇=引き算、小堀遠州と綺麗寂(侘と寂)
・これからの日本のメソッドは、内村鑑三の二つのJ;JesusとJapan
・仕立て、仕掛け、仕切りを再考せよ!
・日本は、デュアル・スタンダードを求め続けなければならない!
講演タイトル;「iPS細胞がつくる新しい医
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
代替開催となった第五回のテーマは、<素晴らしきサイエンス>
 講師;山中 伸弥(やまなか しんや)
京都大学 iPS細胞研究センター センター長、再生医科学研究所 教授
 大人の皮膚細胞に4種類の遺伝子を導入するだけで、ほぼ無限に増殖し、神経や筋肉、骨などのあらゆる細胞に変わる胚性幹(ES)細胞(万能細胞)に似た、「人工多能性幹(iPS)細胞」を生成する技術を開発、注目を集めている。
 講演のタイトルは、「iPS細胞がつくる新しい医学」

 世界各国が研究を競っている「万能細胞」。再生医療の重要性を感じて研究医に転じ、ヒトの皮膚から万能細胞を作り、脚光を浴びている山中教授の情熱と新たな医療について講演を聞いた。ヒトやマウスの受精卵に由来する胚性幹(ES)細胞は、様々な細胞へと分化できる多能性を維持したまま、大量培養できることから、従来直せなかった病気や、怪我;例えば、若年型糖尿病、脊髄損傷、白血病やパーキンソン病などに対する細胞移植療法の資源として期待されるようである。
 しかし、ヒト受精卵の利用には、慎重な運用が求められており、移植後の拒絶反応にも問題が起こるという。山中教授のチームは、成人皮膚線維芽細胞に、少数の遺伝子を導入することにより、ES細胞に類似した人工多能性幹(iPS)細胞を樹立した。患者自身の細胞からつくるiPS細胞は、病気の原因解明、薬効、副作用の評価などの、創薬や細胞移植療法(再生医療)において、貴重なツールとなるであろうとのこと。
 小生はこれらの講演の中でも特に、50種類の型で約8割の、200種類の型で9割のヒトをカバーして対応できるという、HLA各型の人工多能性幹(iPS)細胞や、分化細胞(神経細胞、心筋細胞、肝細胞、膵細胞…)を作製しておき、バンクとして整備する「セミオーダーメイド再生医学」に対しておおいに期待するものである。
講演タイトル;「この国のゆくえ
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
第13回のテーマは、<創生への課題>
 講師;猪瀬 直樹(いのせ なおき)
作家・東京都副知事、政府税制調査会委員、東京大学客員教授、東京工業大学特任教授、
テレビ・ラジオ番組のコメンテーターなど幅広い領域で活躍中。
 講演のタイトルは、「この国のゆくえ」
日本を代表する地方自治体であり、グローバルな競争に直面する東京。
東京の発展が日本の活性化につながると副知事として改革に挑む猪瀬氏の持論を聞いた。
 ・財政破綻で有名になってしまった夕張市は、人口1万2千人で借金は350億円。
 市職員組合員から助役へと出世した元市長は、6期24年間の市長在職間に、30余のハコモノ観光施設を国からの補助金を活用して作り続け、炭鉱の街から観光の街へ転換を図ったものの、財政を破綻させた。夕張市は、自治体の究極の姿の代表パターンである。
 夕張市の市役所は、職員数が300名から100名以上が退職し、更に減少中である。この夕張市へ、東京都から若手職員を2名派遣し、他自治体からの応援も含めて十人余の外人部隊が率先して、深夜まで業務に取り組んでいるという。
 ・副知事を勤めいる東京都は、これから何を目指すのか?
 東京都では、2020年までに、25%のCO2を削減する目標だという。先ほど開催された洞爺湖サミットでは、2050年までに50%のCO2を削減するというものの、中国やインド、ブラジルなどの新興国の反対もあり、結局まとまらなかったという。
 米国のゴア前副大統領の著書;「不都合な真実」では、人類による地球環境の制御が、不能になる「ポイント・オブ・ノーリターン」まで、あと10年しか残されてないとか?国に未来への明確ビジョンが見えない今、「緑の東京」へ一丸となり環境先進国としてのオリンピックを開催したいのだとか…。また東京は環境先進国のビジネスモデルとして、わが日本国を引っ張っていきたい。
 ・今の若者に求めるところは…石の上にも3年。スキルをみがけ!
  「本を読め!読書力で脳を鍛えよ!」
講演タイトル;「働く人のための意思決定論」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
第12回のテーマは、<感性と身体知を磨く>
 講師;長瀬 勝彦(ながせ かつひこ)
東京大学博士(経済学)
専門は意思決定論、経営心理学、ヒューマン・リソース・マネジメント
著書『意思決定のストラテジー』にて組織学会高宮賞、日本経営協会経営科学文献賞受賞
 講演のタイトルは、「働く人のための意思決定論」
長瀬教授が脳科学や最新の研究の成果も踏まえ、ビジネスシーンで人間の心理が無意識の
うちに意思決定に及ぼす影響やその補正について語られた。
 意思決定とは物事を決めることであり、複数の選択肢からひとつを選び取ることである。人間の日常生活は意思決定の連続で、ビジネスもまた然りである。経営者をはじめ、ビジネスパーソンは精一杯合理的に意思決定をしているつもりかもしれない。しかし、人間の意思決定は、無意識のうちに、さまざまなバイアスを帯びている。この講演では、最新の心理学や脳科学の知見を引きながら、働く人の意思決定について考えていく。

Q)自分のことは自分が一番良く知っているか?
⇒人間は、自分の好みや自分が近い将来にとる行動について、分かっているつもりだが、
 しばしば誤解している。人間の自己意識は自惚れや誤魔化しで化粧を施されている。
 むしろ、他人のほうがあなたの行動をうまく予想できることがある。
Q)人は、自分の行動(意思決定)の理由を正しく理解しているのか?
⇒自分では、理性的に意思決定をしているつもりでも、実際に決めているのは、無意識で
 あって、理性は事後的に自分の選択を説明するために理由を構築しているだけなのかも
 しれない。
⇒あなたは、自分の自由意志で物事を決めているという感覚を持っているが、それは幻想
 なのかもしれない。あなたの意識が決めるほんの少し前に脳が決めて、あなたの意識に
 指示を出していて、おまけにあなたの意識が決めたように、幻想を抱かせているのかも
 しれない。
⇒意識は無意識にうまくアクセスできない。無意識が何をしているかに関係なく、意識は
 意識にとって合理的な説明を作り上げてしまう。
Q)なぜ、経営者は撤退を嫌うのか?
⇒これまでにつぎ込んだ資金や努力を無駄にしたくないと考え、長期的に規定に合理的な
 視点に立てない傾向を「埋没コストの錯誤」という。
⇒「もはや代えようのないことを短期の忘れてしまえる人は幸せ」〜喜歌劇「こうもり」
Q)人は、自分ができることを意思決定しているのか?
⇒ダイエットに失敗する男女、勉強から逃げる受験生や大学生ら、撤退の基準を守れない
 経営者は、人間が目先の欲望に如何に弱いかを理解していない。
⇒短期の欲望を我慢して長期的視点に立って行動できる人が、おそらく成功するだろう。
<人間の意思決定の現実>
@人間は、自分が欲しいものをよく知らないし、自分が将来とる行動についても、うまく
 予想できない。自分の意思決定の理由をよく分かっているつもりでいるが、実際には、
 誤解していることが多い。
A日常での些細な意思決定も、人生の重要な意思決定も、仕事上の意思決定も、合理的に
 行なわれていない。合理的に行なおうとすると、かえって愚かな意思決定をすることも
 ある。意思決定の大半を担っている無意識について理解を深め、意識と無意識の折合を
 付けながら意思決定するべきである。
B人間は、自分に出来ないこともできると思って意思決定してしまう。人間は長期を見据
 えて計画を立てるが、実行には短期的な意思決定を積み重ねなくてはならない。
 ところが短期的な問題に直面した人間は、短期的な利益に目がくらんで、長期的計画を
 台無しにしてしまうのだ。長期を志向する意識はそれを理解していないし、意思決定に
 及ぼすパワーも弱い。
講演タイトル;「日本進化論〜
2020年に向けた日本のビジョン〜
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
先回はお休みしたので、今回は張り切って出席した。
 第九回のテーマは、<創生への課題>
講師;出井 伸之(いでい のぶゆき)
 出井氏は,現在クオンタムリープ社長で,ソニーの社長,会長,CEO,最高顧問を歴任された方である。社名である「クオンタムリープ」とは、「人間の頭では想像すら出来ないような、大きな変化」を意味するのだという。
 出井氏は,その会社で,日本の社会に創造的なイノベーション(新しい産業や事業を生み出すため)の仕組みづくりをしておられる。出井氏は、ここ20年ほど、金融資本主義やネットワーク社会への対応(仕組みづくり)の遅れから、不安感が広がっている日本に対して、一旦立ち止まって自国の良さを見直し長期的視点から「21世紀型」の社会や産業を創造して、「平和国家」,「環境国家」,「文化国家」を目指すことを、提言されている。
 講演のタイトルは、「日本進化論〜2020年に向けた日本のビジョン〜」
日本経済の発展とソニーの急成長を同時に経験し、経営トップとして君臨した十年。出井氏が貴重な経験を基に次代の産業創造、求められる人物像などについて語られた。
 大量生産型の産業資本主義から情報ネットワーク金融資本主義に、いま世界は急速に移行中である。戦後、驚くべき発展を遂げた日本にとって、こうした社会の変動期こそ再び跳躍する好機といえる。
 21世紀の日本は「平和国家」を宣言して、「競争から共創へ」をテーマに、この国最大の資源である豊かな自然を活かしながら、文化・伝統の多様性を重視する地方と、ものづくり・金融資本主義をより徹底する都市へ移行すべきであると主張されている。
講演タイトル;「感情ルネサンスへの挑戦
〜ゆたかな組織感情を求めて〜」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
 第七回のテーマは、<人材マネジメントの論点>
講師;野田 稔(のだ みのる)
  明治大学大学院グローバルビジネス研究科 教授
  株式会社ジェイフィール 代表取締役社長
講演のタイトルは、「感情ルネサンスへの挑戦〜豊かな組織感情を求めて〜」
 かつては様々に異なる感情を持つ社員への気配りと支援が企業の組織力を生んでいた。
今後の人材マネジメントの鍵となる温かい組織感情の再生について野田教授が語られた。
 キーワードは、「配慮」 = 感情のマネジメント
※ポジティブな組織感情
 @物事に前向きの姿勢。挑戦心。相互信頼=コスト低減。
 A会社からのメッセージを肯定的に捉える。
 B能力を恐れずに発揮しようとする。
※ネガティブな組織感情
 @不信感、疑心暗鬼、内向き。怖くて外に目が向かない。
 A会社からのメッセージに疑いを持つ。
 B生産性の低下、品質悪化、不祥事の発生。
 積極的に、組織感情に向かい合う!
※ミドル力を高める
 ・ミドルが互いに学びあい、支援し合う関係に変えたい
 ・ミドルのリーダーシップ、人材育成力を高めたい
※職場力を高める
 ・不機嫌な職場を見つけ出し、その解決策を考えたい
 ・協力し合える、活力ある職場に変えたい
※会社づくり力を高める
 ・理念や方法、ビジョンを通じて共感の連鎖を起こしたい
 ・良い会社作りを推進できる経営チームになりたい
※感情力を開発する。
 ・感じる力、感情を表現する力を高めたい
 ・人と人とのつながりの大切さを共有したい
講演タイトル;「リゾート再生事業への挑戦」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
 第六回のテーマは、<経験から学ぶ経営学> 〜ビジネスと技術を拓く〜
講師; 星野 佳路(ほしの よしはる)
 株式会社星野リゾート 代表取締役社長
講演のタイトルは、「リゾート再生事業への挑戦」
 顧客満足度、業務改善にとどまらず、経営科学的手法も用いて常にサービス業の一歩先を見つめ、リゾート再生に取組む星野氏である。その経営革新についての持論を聞いた。
 経営破綻したリゾート;リゾナーレ(山梨県小渕沢)、アルツ磐梯リゾート(福島県)、アルファリゾート・トマム(北海道)の再生への取組みの中から、コンセプト策定や顧客満足度向上への仕組み作りなど、いくつかの事例を紹介された。
 現在は、ゴールドマンサックスとの業務提携による「温泉旅館再生事業」にも積極的に取組んでおり、「リゾート運営の達人になる」という企業ビジョンのもとで、日々挑戦が続いていると熱く語られた。
○ビジョン「リゾート運営の達人」
 リゾート運営のノウハウを蓄積し、秀逸なオペレーターとして、顧客満足と環境に配慮した形で確実な収益を上げていく。これが目指す「リゾート運営の達人」である。
○3つの数値目標
 概念としての「達人」では意味がないと考えている。リゾート運営を任せれば一番だと、誰もが納得する指標が大切である。また社員それぞれが「達人」へ向け、どのレベルにあるのか理解し てもらうことも重要である。そこで、3つの数値目標を掲げている。
■顧客満足・・・目標25ポイント
 お客様へインタビューやアンケートによる定量調査結果。
■環境目標・・・目標GPN100ポイント
 グリーン購入ネットワーク(NPO)の評価結果。
 つまり、顧客満足にしろ環境目標にしろ、評価を下すのは第三者であるという形にした ことで客観性を高めている。これによって、自己満足に陥ることなく、取組みの効果を 数値で見ることができるようになった。ビジョンを測定可能にすることで、自分たちが どこまで達人に近づいているかも明らかになる。これがスタッフ各人のモチベーションを高めることにつながっている。
■経営目標・・・経常利益率;20%
「日本の観光をヤバくする!」これが星野リゾートの使命(ミッション)だそうである。
講演タイトル;「働く人のための金融リテラシー」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
 ゴールデンウィーク連休明けの第四回のテーマは、<組織と仕事の方法論>
講師;勝間 和代(かつま かずよ)さん〜聡明な美人
 ただいま、ベストセラー連発で人気沸騰中の経済評論家(兼公認会計士)
 2005年に、ウォールストリートジャーナル紙から「注目したい50人の女性」に選ばれる。2006年には、エイボン女性大賞を最年少で受賞。2007年3月からは、2年間任期で、内閣府男女共同参画局の「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する専門調査会」の専門委員に就任
講演のタイトルは、「働く人のための金融リテラシー」
 金融リテラシーの向上は人生をより豊かに過ごすオプションをもたらす。仕事と3人の子育ての多忙な日常を両立させる勝間氏の時間管理、情報整理術も併せて講演された。

 人口減少による年金制度の不安、大きな政府から小さな政府への転換による格差拡大、適格退職年金から401Kへの移行などで、これまでは、専門家に任せておけばよかった金融リテラシーについて、働く私たち一人一人が、身につけなければならな時代になっている。金融リテラシー向上は、資産運用のみならず、好きな事に挑戦するための「人生のオプション」を増やし、ワークライフバランスを保つことにつながる。そして、金融は、社会責任投資など、投資の力を使って、私たちの社会も変えることができるのである。
 お金のことをもっと肯定的に、身近に感じるコツを説明された。
◎投資を行なうための10の実践ステップ
 ステップ@リスク資産への投資の意思を固める
 ステップAリスク資産に投資をする予算とゴールを決める
 ステップB証券会社に口座を開く
 ステップCインデックス型の投資信託の積立投資を始める
 ステップD数ヶ月から半年間、「ながら勉強」で基礎を固める
 ステップEボーナスなどの余裕資金で、アクティブ型の投資信託にチャレンジする
 ステップFリスクマネジメントを学ぶ
 ステップGリターンが安定してきたら、投資信託以外の商品にチャレンジする
 ステップH応用的な勉強に少しづつチャレンジする
 ステップI金融資産構成のリバランスの習慣をつける
◎投資で儲けるための五原則
 @分散投資、分散投資、分散投資〜アセットの分散、タイミングの分散でリスクヘッジ
 A年間リターンの目安として、10%はものすごく高い!5%で上出来
 Bただ飯はない!
 C投資には、コストと時間が必要
 D管理できるのはリスクのみ、リターンは管理できない
◎まとめとして・・・
 ・人口減少時代には、経済のルールも金融のルールも変わる。
  これまでの受身的なやり方は通用しない。
 ・人金融収入を得ることは、ワークライフバランスを整えることにつながる。
 ・但し、金融収入をるためには、正しい金融リテラシーを身に付ける必要がある。
 ・金融リテラシーを身に付けることで、金融を軸に私たちの社会も、より良い方向へと
  変えうるだろう。
講演タイトル;「いま本当に必要な経済政策、資本開国論」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
今回は三回目です。今回のテーマは、<成長の方程式はあるか>
 第三回のテーマは、<成長の方程式はあるか>
講師;野口 悠紀雄(のぐち ゆきお)
 早稲田大学大学院 教授
講演のタイトルは、「いま本当に必要な経済政策 資本開国論」
 米国発の問題で世界経済の先行きが日ごとに不透明感を増している。目先の対処法でなく長期かつ戦略的な資本開国・対外資産運用政策について野口教授が講演された。
1.日本の株価下落は円安バブルの崩壊
 @日本の株価下落は、米国の株価下落よりも激しい。
 Aその原因は、米国の景気後退の影響というよりは、「円安バブル」の崩壊。
  それによる輸出産業の収益減予想。
 B金融緩和、為替介入、投機取引(円キャリー取引、外貨預金、外貨建て投信〜グロー
  バルソブリンなど、FX取引、…)によって円安バブルが進行。
 C2005年以降の企業収益増加、株価上昇は、主として異常な円安による。
  本来、産業構造の転換が必要であるのに、日本政府の誤った金融緩和と円安によって
  旧来型構造を温存。
 D実質実効レートは、2007年7月には、1985年のプラザ合意以来の、歴史的な
  円安にある。それが、米国サブプライム・ローン問題を発端とする投機資金の逆流に
  よって変調をきたした。正常な水準に戻るには、なお相当の円高が必要。
2.90年代に起こった世界経済の大変化
 @日本の国際的地位の低下
 ・80年代には、英国の停滞は著しかった。米国もそうであった。
 ・90年代の初めに、世界で最も豊かであった日本は、いまや17位に転落した。
  米国や欧州各国にも抜かれた。「どうしようもなく貧しい国」であったアイルランド
  にも抜かれた。移民を出す農業国⇒ITサービス提供国へ。
 A日本の国際的地位の低下
 ・冷戦終結によって、旧社会主義経済諸国(旧ソ連、東欧、中国、インド、…)の安い
  労働力が使えるようになった。
 ・中国の工業化
 ・IT革命。情報通信技術だけが突出して進歩した。
3.21世紀型のグローバリゼーション
 情報伝達に関する限り、地球規模でコストがゼロになった。
 ・ビッグマック指数
 ・インドのコールセンター
 ・オンラインアウトソーシング
  20世紀型のグローバリゼーションは、工業製品が国境を越えること。
  21世紀型のグローバリゼーションは、通信回線を通じて安い労働力を活用すること。
 ・20世紀型の産業国家群(日本、ドイツ、フランス、…)が没落して、21世紀型の
  経済が始まった。
4.産業構造の変化
 @トヨタ、キャノン、IBM、ソニー、松下等の企業は現在の優良企業である。
 ・米国では、将来のリーディング産業である企業群が登場している。
  若くて比較的小さいIT関連企業〜グーグル、ヤフー、マイクロソフト、インテル…
 ・これは、中国にはできない経済活動である。
  日本にそうした企業が登場していないことが問題である。
  米国の産業構造は変化しているが、日本は変化していない。
 A21世紀型の産業構造への転換
 ・金融は、未来のリーディング産業のなりうる。
  1970年代に金融技術の革命が起こった。
  英国の復活は、製造業でなく金融業による。金融街シティの「ウィンブルドン現象」。
 ・日本人の能力は高い。この15年程度の間に起きていることは、長い歴史の中では、
  特殊現象である。
 政府や会社に頼らず未来を開いていくことが重要である。
講演タイトル;「自分ブランド直伝〜ここが奥義〜」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
第二回のテーマは、<経験から学ぶ経営学>
 講師;藤巻 幸夫(ふじまき ゆきお)
株式会社フジマキ・ジャパン 代表取締役副社長
丸刈りで黒縁メガネをかけた精悍な容姿と個性的な評論は人気があり、マーケッターとしての視点で各誌に出筆活動、講演会講師や審査員など、幅広い分野で活躍している。
講演のタイトルは、「自分ブランド直伝〜ここが奥義〜」
 企業再建、GMSのアパレル再構築と、常にファッション革命をめざしてきた藤巻氏が、ビジネスにも通じる自分の価値基準、行動の軸を持つ自分ブランドの大切さを説かれた。
 肩書によりかかるだけの生き方や、外面だけ見栄えをよくするのではなく、これからの時代に必要な「個」としての魅力を放つ「自分ブランド」の重要性を、自らの経営哲学や自身の経験を交え、「自分ブランド」をつくり上げるために、いかにして周りを巻き込みながら確固とした「自分ブランド」を築いていくのかを直伝させていただいた。
(1)MD(マーチャンダイジング)〜顧客視点
  @色柄 A素材 Bデザイン Cトレンド D機能性 E用途 Fサイズ G価格
(2)VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)〜表現を適格にする能力
(3)PR〜販売促進、情報/宣伝/広告代理店〜TVのちから
(4)人〜女性への対応「甘いものの魅力」「第一印象」「てみやげ」、人脈の重要性
 ※八本主義(はっぽん主義)
  @本質 A本音 B本気 C本流 D本筋 E本物 F本心 G本当
 ※SCM(サプライチェーンマネジメント);15のキーワード
  S;シンプル、センス、スピード、スマイル、しつこさ
  C;コミュニケーション、コミット、コンセンサス、コラボレーション、チャレンジ
  M;マーケッティング、マーチャンダイジング、マネジメント、マインド、まきこむ
講演タイトル;「これからの働き方を考える」
 今年度も、慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信を、一宮市商工会議所で受講することになり、昨日;4月10日より、「夕学(せきがく)講座」上期が始まった。
 毎回の講師の紹介や、受講した内容や感想をメモ風にまとめて投稿していこう。

第一回のテーマは、<人生マネジメントの論点>
 講師;高橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 教授
講演のタイトルは、「これからの働き方を考える」
 キャリア論、人材マネジメント論の潮流を作ってきた高橋教授が提案する「幸せな働き方とは何か」。仕事と生活の調和とシナジーを生み出す働き方を考える。
 最近、ワークライフ問題が注目を浴びていますが、これは単に女性の活用を推進するというだけの意味ではありません。自分自身や家族のメンタル面で問題を抱えたりする人が増えています。一方で分業と専門化があまりにも進んで、人間としての活用能力が偏り、多様な他者への感受性も社会全体で低下しています。
 ワークとライフは相反するものではなく、統合して考えるものだという、ワークライフインテグレーターの考え方と働き方について考えたいと、高橋教授はマシンガントークであつく語られた。
 レジュメからの抜粋をまとめてみた
今、なぜ働き方か?
 ・女性管理職を増加し少子高齢化を食止めるため、働き方改革
 ・長時間労働と低い有給休暇の取得率で疲労している
 ・心の病と家庭問題でのローパフォーマー増加
 ・世界的な家族回帰の傾向とワークライフバランスの問題
家庭が原因で、仕事に問題が増加
 ・ワーカホリズムの問題点
 ・第一子の出産育児時に、夫が精神的支えにならなかったトラウマが少子化の原因
ワークとライフは分けるのではなく統合する時代
 ・家庭と仕事、両方に高いコミットしている人が、最もストレスが低い
 ・優先順位でなく、二つ以上の大切なことが並列している状態が、健全な生きる力を
  生み出す
ワーキングマザーのヒアリングから
 〜仕事の仕方がどう変わったか
 〜仕事やキャリアと育児の関係
 〜プライベートはどう変わったか
ワーキングマザーから学ぶこと
 ・人生は優先順位でなく、二つことを大切にする生き方こそが重要
 ・横のリーダーシップなど仕事やOJTで能力が全て身につくわけではない
 ・想定外の状況を通じてキャリアは形成される(出産の決心など)
アンマッチ社会の課題
気づきと見える化の習慣化



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主要30業種の産業景気予測(業界天気図)
2008年 4〜 6月
業種 業界天気図 ポイント
前期 今期
鉄鋼・非鉄 薄日 薄日 鉄鋼は、需要好調も原料高が響く。
非鉄は高値続く。
石油 曇天 曇天 原油価格の高騰が継続。
調達コストの負担が重荷に。
電力 曇天 曇天 需要好調も燃料費高騰と
原発停止が収益圧迫。
化学 曇天 曇天 ナフサの高騰が続く。
価格転嫁が追いつかず収益悪化も。
建設・セメント 小雨 小雨 マンションは需要減が続く。
資源高騰で収益圧迫。
住宅・マンション 曇天 曇天 地価の上昇傾向は一服も。
住宅の需要は不透明。
紙・パルプ 小雨 小雨 燃料価格の上昇で収益圧迫。
価格転嫁に遅れも。
繊維・アパレル 曇天 曇天 繊維は産業用が堅調。
アパレルは引き続き苦戦。
プラント・造船 晴天 晴天 高水準の需要が続く。
選別受注で採算性確保に注力。
産業機械・工作機械 薄日 薄日 北米向けは減速。
欧州・アジアは堅調の見通し。
電子部品・半導体 薄日 薄日 値下げ圧力が強い。
半導体、液晶関連の需要堅調。
情報 薄日 薄日 システムは受注堅調。
サーバーは価格の下落が続く。
通信 曇天 曇天 携帯メーカー;三菱電機の撤退。
端末価格の下落の可能性も。
家電 晴天 薄日 五輪向け商戦の本格化も。
米国の景気減退が懸念。
自動車 曇天 曇天 円高進行で収益低下懸念が拡大。
新興国需要は好調。
精密機械 晴天 晴天 高単価の一眼レフカメラの需要増。
事務機も堅調。
食品・飲料 曇天 曇天 値上げで節約志向強まる。
販売量減少で収益圧迫。
医薬 曇天 曇天 5.2%の薬価引下げにより、
国内市場の厳しさが増す。
貨物輸送 薄日 薄日 国内は引越しなど住宅関連の
減少が鮮明に。
リース 曇天 曇天 中小企業の貸し倒れ増加。
会計基準の変更も焦点に。
百貨店 曇天 曇天 主力の婦人服の不振が続く。
富裕層の動きも鈍い。
スーパー 曇天 曇天 相次ぐ値上げで食品販売に
影響が出る可能性も。
コンビニエンスストア 曇天 曇天 店頭販売の充実と値頃感の
創出がポイント。
ドラッグストア 曇天 曇天 マスクや点眼薬などの
花粉症関連商品が好調。
ネットサービス 薄日 薄日 ネット広告は堅調。
規制強化に懸念も。
外食 曇天 曇天 ファーストフードの伸びが鈍化。
全般に停滞感。
旅行・ホテル 薄日 曇天 燃油高・PEX下限撤廃が影響。
近場旅行は人気。
アミューズメント 晴天 晴天 ゲームセンターは不振。
家庭用ゲーム機は好調。
広告 曇天 曇天 テレビ、紙媒体など苦戦が続く。
北京五輪に期待。
人材派遣 薄日 薄日 ニーズが高いが人材不足。
求人コストも高騰。
出典;日経新聞(2008年 3月 30日朝刊)



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主要30業種の産業景気予測(業界天気図)
2008年 1〜 3月
業種 業界天気図 ポイント
前期 今期
鉄鋼・非鉄 晴れ 晴れ 鉄鋼は、自動車や船舶が牽引。
非鉄も高値続く。
石油 薄日 薄日 ガソリンの店頭価格は高水準。
しかし、利益率は厳しい。
電力 薄日 曇天 需要は引続き好調。
燃料費高騰で利益圧迫。
化学 薄日 薄日 ナフサ価格が高騰。
価格転嫁遅れれば収益悪化も。
建設・セメント 曇天 小雨 改正建築基準法の影響が続く。
需要は弱含み。
住宅・マンション 薄日 薄日 改正建築基準法の影響が残る。
税制改正などに期待。
紙・パルプ 曇天 曇天 原燃料価格は高止まり。
コスト削減継続。
繊維・アパレル 曇天 曇天 衣料用繊維は苦戦。
産業用は引き続き堅調。
プラント・造船 晴天 晴天 選別受注で受注量は抑える。
利益重視の姿勢。
産業機械・工作機械 晴天 晴天 引き続き輸出が牽引。
一部の小型機種に陰りも。
電子部品・半導体 薄日 薄日 デジタル家電向けメモリーが好調。
液晶パネルも需要好調。
情報 薄日 薄日 システムは金融向け堅調。
機器価格は下落。
通信 曇天 曇天 端末価格が高い携帯電話新料金の
導入で消費者離れも。
家電 晴天 晴天 薄型テレビは好調。
DVD録画機も新世代が拡大。
自動車 曇天 曇天 新興国の需要拡大が続く。
北米の動向がカギを握る。
精密機械 晴天 晴天 デジカメ単価下落を数量増で補う。
事務機は安定。
食品・飲料 曇天 曇天 値上げで買い控えが広がる。
業績には改善要因。
医薬 曇天 曇天 海外の大型薬が順調に推移。
国内も比較的堅調。
貨物輸送 薄日 薄日 新興国需要が牽引。
燃料高が収益を圧迫。
リース 薄日 曇天 設備投資全体の落ち込みが懸念。
貸し倒れの増加も懸念材料。
百貨店 曇天 曇天 衣料品にヒットが出ず。
不振が長引いている。
スーパー 曇天 曇天 食品価格値上げで採算悪化。
衣料品は天候次第。
コンビニエンスストア 曇天 曇天 弁当などの安全性再確認。
値頃感の演出もカギ。
ドラッグストア 曇天 曇天 医薬品販売の規制緩和を控え、
再編機運が高まる。
ネットサービス 薄日 薄日 携帯向けネットサービスが活気。
広告は堅調。
外食 薄日 曇天 ファーストフードの伸びが鈍化。
居酒屋の苦戦続き、全般に減速感。
旅行・ホテル 薄日 薄日 燃料高で海外旅行は伸び悩み。
国内・ホテルは堅調。
アミューズメント 薄日 晴天 年末商戦でゲーム販売に活気。
過去最大規模に。
広告 薄日 曇天 ネット広告は堅調。
既存マス媒体向けは弱含み。
人材派遣 晴天 晴天 人手不足で求人費拡大。
企業間の強弱が鮮明に。
出典;日経新聞(2008年 1月 4日朝刊)



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「夕学講座」2007年下期
慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信

講演タイトル;「日本の近代史から読解く21世紀の進路」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信の「夕学講座」より。
一回お休みしたので、2008年最初に出席した「夕学講座」は、NHK番組「その時歴史が動いた」の名解説者;半藤 一利さん。
 第14回のテーマは、<大地と歴史から考える>
 講師; 半藤 一利(はんどう かずとし)〜作家
講演のタイトルは、「日本の近代史から読み解く21世紀の進路」
近代150年の中で、幾度かの転回点を通過し、また変革期を迎えている日本国について
自称;歴史探偵である半藤氏が、近代史からこの国の進路を読み解かれた。重いテーマだ。

講師の40年史観;
@慶応元年(1865年);攘夷⇒開国決定〜日露戦争(1904)まで 40年間
・明治初期の日本国の最大目標;列強の植民地にならず、独立国を目指すこと。
・天皇を中心とする国家形成、国民の意思統一のための天皇。
 国旗;日の丸/国歌;君が代。貧しい中での富国強兵策。
・「万歳」の起源(東大生〜大日本帝国憲法制定時)、「提灯行列」の起源(早大生)
・国家の機軸に天皇を置いた。
 ⇒当初の国家統一のための象徴から、明治30年代に「奉安殿」を作り神格化。
・日清戦争後の三国干渉〜臥薪嘗胆。恐露病⇒日露戦争へ。
 軍備拡張のための貧しさの我慢と増税に耐えた。
・日英同盟(当時の世界最強最大の英国との対等な同盟関係)締結による外交上の勝利。
・日露戦争における「ぎりぎりの勝利」
 無能な指揮官による陸軍兵力の消耗と日本海海戦での連合艦隊の大勝利。
A日露戦争終結(1905)〜太平洋戦争終戦(1945年)まで 40年間
・日露戦争の勝利による有頂天。
 自惚れ逆上せて、「勝って兜の緒を締める」ことを忘れた!
 ⇒出世主義と学歴偏重主義、金権主義(金で爵位を買う成金)、享楽主義の蔓延。
・天皇を国家の機軸に置くも、亜細亜の盟主としてより神格化させ、神様に押し上げた。
・20年後の昭和時代には、中堅クラスになるべき者は、日露戦争の栄光だけを背負い、
 日本の真の国力を見誤る。
 ⇒選択と判断の誤りの連続で、大日本帝国を崩壊させた。
  戦略なし、稚拙な作戦、無能な指揮官、凡庸な将校、有能な下士官兵。
※敗戦後の日本;米国中心の連合軍による占領(昭和20年〜26年)
B占領後独立(昭和27年;1952年)〜バブル崩壊(1992年)まで 40年間
・サンフランシスコ講和条約と日米安全保障条約(不平等な同盟)
 ⇒独立国としての再スタート
・日本はアジアのスイスたれ! 平和な文化国家をつくる。
 ⇒日本人が選択して決めたのではなく、占領軍から与えられた体制。
・廃墟からの復興
 ⇒経済的な繁栄により、戦後日本の国家目標は「繁栄」に取って代わった。
・日本の国家機軸は、「日本国憲法」であった。
Cバブル崩壊(1992年)〜現在の状況及び近未来への展望
・現在の日本の国家機軸は?
 ・・・もはや、日本国憲法ではない? 天皇でもない! 米国なのか?・・・国家機軸がない!
・現在の中堅クラスは、かつての経済大国;日本の栄光だけを背負う。
 日本の国力を見誤ってないか?
 ⇒現在の日本国の国力は、食料自給率40%、エネルギー自給率4%(備蓄石油でも
  半年分);脆弱な国力の認識が必要。
 ⇒選択と判断の誤りを繰り返さないように、日本国は、いかなる国であるべきか?
 ⇒国家目標とは?
・戦後日本が「繁栄」のみを追及して、人口,教育,環境・・・など諸問題を後回しにして
 してきた「つけ」が回ってきている。
・同盟は対等であるべき。日米安保条約に代表される現在日本には外交戦略はない!
 ⇒今後の国家戦略を示せるのか? 現在の政治家に展望や国家戦略はあるのか?
講演タイトル;「音に命が宿る」
 2007年最後12月26日開催の第十二回「夕学講座」は、ヴァイオリニストの千住真理子さん。期待して出席した。
 今回のテーマは、<感性と身体知を磨く>
講師;千住 真理子 (せんじゅ まりこ) ヴァイオリニスト
  長兄の千住博氏(日本画家)、次兄の千住明氏(作曲家)と続く、千住三兄弟の末娘。
講演のタイトルは、「音に命が宿る」
 2歳3ケ月より、ヴァイオリンを始め、12歳(慶應幼稚舎5年生)の時に日本音楽コンクールを最年少で優勝し、12歳でプロデビュー。天才ヴァイオリニストと謳われた。毎日十時間以上の練習努力の苦労や、十代後半に数々の受賞に輝きながらも迎えた挫折の時期の苦悩を語られた。その挫折感により、20代前半で音楽の壁に直面した。その後、試行錯誤を経て新たな領域を切りひらいた。
 その後、ホスピスへのボランティア参加などの試行錯誤を経て新たな領域を切り開いた。5年前(2002年)に、約300年間誰にも弾かれずに眠っていた伝説の名器;ストラディヴァリウス「デュランティ」とスイスで運命的に出会った。決して「ストラディヴァリウス」というブランドにではなくて、自分のイメージの枠を、大きく超えた強さ(パワー)をもつその「音」に惚れた。温度や湿度、照明等にも極めてナーバスな楽器である。超高価な楽器のために苦労しながらローンを返済しつつ、名器をいたわりながら、演奏する音に命が宿り、人々の心に沁みていく。
 音楽を演奏することは、その演奏家の人生を輪切りにしてみせているようなもにであり、演奏家自身の全てがさらけ出されるのである。・・・と熱く語られた。
 千住真理子氏は、音楽の持つ力について、一時間余りに語られ、最後にバッハの「G線上のアリア」を演奏してくださり、一日遅れのクリスマスプレゼントになりました。
講演タイトル;「どうする日本」
 旅行などの理由で、しばらくお休みしていたが、12月12日開催の「夕学講座」第11回に久々に出席した。
 今回のテーマは、<日本の新戦略>
講師;黒岩 祐治(くろいわ ゆうじ) フジテレビ 報道局解説委員
講演のタイトルは、「どうする日本」
 フジテレビ「報道2001」のキャスターとして、毎週日曜日朝の報道番組のトップパッターを務める立場。さわやかで明快な語り口には定評がある。
 一方で、救急医療制度の問題など我々の生活に密着した身近な問題をライフワークとして、地味で継続的な取材や情報発信も続けている良識派のジャーナリストである。常にメディアの最前線で活動を行ってきた黒岩氏自身が継続的にフォローしてきた社会問題、次代の日本の課題;「地方再生」をメディアの役割とともに講演された。
 黒岩氏の著書に、「日本を再生するマグネット国家論」があるが、今回の講演では、疲弊しているといわれている「地方の再生」の処方箋を、「マグネット地方論」として語られた。
 その例として提示されたのが、熊本県の山中にある「黒川温泉」である。この田舎の温泉が、何故マグネットのように、都会の人をひきつけるか? 私も、今年の初秋に訪れたが、ひなびた温泉街であり、特別な施設やイベントがあるわけではない。この温泉がもてはやされるのは、お客(=ストレスに苛まれた都会人)の目線の立場から、日常を離れた世界を演出し、大自然に抱かれた様々な露天風呂をもつ旅館街と入湯手形による回遊型の温泉巡りが出来て、昔ながらの温泉郷の魅力〜風情が楽しめることである。ゴテゴテした看板もなく、徹底した顧客重視の温泉街のつくりが、リピーターを呼び、口コミで行ってみたいと思わせるマグネット効果を出している。
 また、マグネット商店街の例として、滋賀県長浜市の黒壁スクエアを取り上げられた。私も3回訪れたことがあるが、古いが立派なつくりの銀行跡建物をリニューアルして、個性豊かな商店街が作られている。年間260万人の観光客を集めているそうだ。
 黒岩氏が言われるように、「地方の再生」のためには、高速道路、新幹線、橋などを整備したり、資料館、博物館などのハコ物をつくってもダメである。 交通が便利になっても、ストロー現象により、強い都会が弱い地方を吸い取るだけであり、中途半端なハコ物は一過性の効果しかなく、決して長続きしない。リピーターも現れないのである。これで失敗した地方の施設が数多く廃墟や残骸をさらしている。
 結局、強い都会が弱い地方をますます疲弊させるだけであり、その地域自体が魅力的にならなければダメである。補助金や交付金をいくら投入してもダメであり、人を引付け勝ち組になるためには、本当の危機感をバネにして、その地域の「若者」が「バカ者」、「ヨソ者」とともに、立ち上がらなければならない。これが再生の大きな要素である。
講演タイトル;「一期一
 一度の欠席をはさみ参加した11月21日開催、第七回のテーマは、<感性と身体知を磨く>
講師;千 宗室(せん そうしつ)〜 茶道裏千家 家元
講演のタイトルは、「一期一會」
 京都府生まれ、同志社大学文学部卒業後、臨済宗大徳寺管長・僧堂師家 中村祖順老師の
もとで参禅得度、斎号『坐忘斎』安名『玄黙宗之』を受く。
祖順老師没後、妙心寺 盛永宗興老師のもとで参禅。
2002年12月裏千家16代家元継承
現在、京都芸術センター館長、京都造形芸術大学教授、同志社大学客員教授、
(財)京都文化交流コンベンションビューロー副理事長等の公職を持つ

 「一期一會」
日本文化の集大成とも言える茶道。生活様式が変化し、人間関係が希薄になってきている今こそ考えたい、人を敬う心と日本文化のよさについて千氏が語られた。 今日を生きることは昨日を知ること。 それが明日に対する謙虚な心につながる。 それを基本とする茶の湯を通じ、日本文化の持つ“侘び"の美学に触れるきっかけに。
 心に残った言葉;和敬静寂(わけいせいじゃく)
利休は、侘の意を加えて『和敬静寂』の四字をもって本旨とした。
「和」はやわらぐで、睦まじくして従順なる意で、夫婦相和しの心持ちだ。
「敬」はうやまうで、敬い慎む心で、恭倹己を持しと言う心持ちだ。
「清」はきよらかで清浄のこと、すなわち汚れのないことだ。
それは球光の申された清浄と同意だ。
さてもっとも大切なのは「寂」であり、俗世間を離れて静かに妄念のない貌で、すなわち悟りの境涯だ。これが利休居士の茶道の全体と言ってもよい。
講演タイトル;「ひとりの時間が自分らしさをつくる
孤独であるためのレッスン」
 第五回のテーマは、<キラリと光る人>
講師;諸富 祥彦(もろとみ よしひこ)
 明治大学文学部 教授「カウンセリング心理学」
講演のタイトルは、「ひとりの時間が自分らしさをつくる 孤独であるためのレッスン」
 多忙な日常の中で自分を見失ったり、悩みが多い現代人。時代の精神と闘うカウンセラーである諸富教授の語る「真の自分らしさ」を見つめ直し元気になれる方法とは?
 社会的に成功し、個人的にも充実の人生を生きている人〜真の意味で「自己実現」を 成し遂げた人は、1人の時間を積極的に確保している。ネガティブにとられがちな、 「孤独」の意味を捉え直し、「孤独」の持つ積極的な効用をつかみ直していくことが 現代人には求められているのである。「ひとりの時間」を持ち、自分の心との対話を 深めて、自分らしい人生をクリエイトしていく術を考えてくという、諸富教授独特の「諸富ワールド」を楽しめた講演でした。
@真の意味で「自己中心」であれ
 自分の人生の主人公は自分である。〜自分らしく生きるためのコツは、
 「人に期待に添うことを止めること」
A孤独を味わえ。分かり合える人と分かり合えればそれでいい、という潔さを持て
Bマイ・スペースの見つけ方
 自分に合った「マイ・スペース」〜家の中で、会社/学校の中で、
   家の外で(カフェ、バー、自然の中で〜海、川、池・・・)
 頭で考えないこと、水の揺らぎを眺められる公園など軽いノイズがある場所がお勧め
 時間帯は、ゆっくり景色が変化する朝方/夕暮れがお勧め
C内なる心の声に耳を澄ませ
Dポジティブシンキングから、インナースペースへ
E偶然の出会いや出来事、共時性に心を開け
F「運命の方向感覚」取り戻せ
G一歩踏み出す勇気を持て
講演タイトル;「ねばちっこい経営」
 第四回のテーマは、<発想転換の経営学>
講師;遠藤 功(えんどう いさお)
 早稲田大学大学院 教授、株式会社ローランド・ベルガー会長
講演のタイトルは、「ねばちっこい経営」
 問題の改善のためによい取組みを始めても長続きしない会社が多いという。
コツコツと地道に、しつこくあきらめない人と組織をつくる方法論を遠藤氏が語られた。
 企業の根源的競争力の源泉は、「粘り強さ」にある。どんなに卓越した競争戦略を打ち出そうと、どんなに理にかなった取り組みを行おうと、粘り強さ、しつこさに欠けていたのでは、大きな成果には結びつかない。トヨタ、花王、キヤノンなど世界に誇る競争力を確立している企業は組織としての粘り強さが桁違いである。これが現場力の源泉である。
 粘着力はどのようにしたら高めることができるのかを、具体事例を交えつつ解説された。
内容の抜粋〜
 □現場力とは現場の自立的問題解決能力
  ・問題解決大好き人間という人づくりがカギ
  ・改善改良の積み重ねがイノベーションを生む
 □最後に求められるのは、粘着力(粘る力)
 □R-P-Kの法則〜リスペクト⇒プライド⇒改善改良文化
 □行動+思考+伝達+意思 ⇒個の粘着力を高める
 □戦略や計画は一日で変えることができる。
  しかし、組織能力や個人の能力を一日で変えることはできない。
 □一日一日の地道な努力を積み上げていくことこそが能力向上の唯一の道である。
講演タイトル;「あえて火中の栗を拾う」
10月30日開催。 前回の第二回は、所要のため欠席したので、今回は三回目。
今回;第三回のテーマは、<成長の方程式はあるか>
講師;平松 庚三 (ひらまつ こうぞう)
  〜株式会社ライブドアホールディングス 代表取締役社長
講演のタイトルは、「あえて火中の栗を拾う」
 華麗なるキャリアの末に、思いも寄らぬ社長への就任。2006年1月のライブドアショックから1年半、再建へ向けて邁進中。逆風の中で、新生ライブドアの再建を担う平松氏が、新しいことに挑戦し続ける「経営哲学と企業論」について、熱意があふれる講演をされた。
・なぜライブドアの社長になったか
・火中で何を学んだか〜
 ネアカ主義の極意;ネアカのフリをして、他人も騙し自分も騙す
・ソニーを踏み台にした男と呼ばれて〜
 僕にとって人生における後悔のひとつは、ソニーに13年もいたことです。
・自分をプロダクトと思え〜
 「商品」としての自分の価値、決断は遅らせるな!遅い決断は、間違った決断!
・転職は戦略的に〜
 ソニー⇒AMEX⇒IDG⇒AOLジャパン⇒インテュイット〜弥生⇒ライブドア⇒?
・人生はゲーム〜
 野球でもサッカーでもゲームは、後半戦が楽しい! 50、60はハナタレ小僧
・2年後の2009年には、宇宙旅行に参加するため、訓練中だとか・・・。
 イヤハヤ参った!なんと魅力あふれる経営者だろう!今夜は、講演を聞いて得した!
講演タイトル;「東京から世界を考える」
 慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信を、一宮商工会議所で受講する「夕学(せきがく)講座」も、秋を迎えて、昨日;10月17日より、下期のが講座始まった。講師の紹介や、受講内容や感想をメモ風にまとめて投稿してく。
 10月17日開催。 第一回のテーマは、<大地と歴史から考える>
講師;安藤忠雄(あんどうただお)
 〜建築家。2016年『東京オリンピック』のグランドデザインを手掛けている。
講演のタイトルは、「東京から世界を考える」
 表参道ヒルズ、東京ミッドタウンと東京の新名所の設計を手がけた安藤氏。オリンピック招致をめざす東京から、世界へ向けて発信したかった「あつい想い」とコンセプトを話された。

 安藤氏は、1941年に大阪生まれ、高校卒業後、独学で建築を学ぶ。1963年に安藤忠雄建築研究所を設立し、環境との関わりの中で新しい建築のあり方を提案し続けている。イェール、コロンビア、ハーバード大学の客員教授歴任。1997年より東京大学教授、現在は東京大学 名誉教授。
 代表作に「六甲の集合住宅」、「光の教会」、「大阪府立近つ飛鳥博物館」、「淡路夢舞台」、「南岳山光明寺」、「FABRICA−ベネトンアートスクール」、「アルマーニ・テアトロ」、「ピューリッツアー美術館」、「国際子ども図書館」、「フォートワース現代美術館」、「21-21 DESIGN SIGHT」など
 この間、阪神・淡路震災復興支援10年委員会の実行委員長として被災地の復興に尽力。瀬戸内海の破壊された自然回復のため、中坊公平氏らと共に「瀬戸内オリーブ基金」を2000年に設立。

・日本、米国、欧州、アジア、中東など全世界で大活躍中。
 毎月、世界各地の現場を周るため、地球を一周されている由。
・特に欧州の歴史ある中世の建物を改造し再利用する〜ベネチアのルネサンス期建築の 改築工事の熱意あふれる講演には、興味がおおいにわいた。是非訪れてみたい。
・従来、40年程度の寿命と考えられていた日本の建物を、せめて100年の寿命まで 延命して、明治,大正,昭和期の建築を保存し、活用しようとする東京の街づくりの話には、感動した。丸の内の三菱一号館〜東京駅〜日本橋での再生は、期待したい。
・日本人には、自由な発想が欠ける。
 夢を持って、心の中に残る風景をつくり、大事にしたい。
・青春とは、心の持ち方であり、理想を失うときに、初めて老いるのだ。

 最後に話された「海の森募金」については、東京都のごみで出来た、東京湾の大きな埋立地を緑の島に変える構想で、感動ものでした。ちなみに、「海の森」は、東京港の玄関口に新しく整備される約88ha(東京ドームの約19倍)の大きな公園。
 東京23区から持ち込まれたごみと建設工事で発生した残土でできた埋立地を、自然豊かな緑の島に変えていく構想。
「海の森」公園の構想実現に、期待する。



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「夕学講座」2007年上期
慶應丸の内シティキャンパス「夕学五十講」のサテライト配信

講演タイトル;「知って楽しむ」クラシック音楽鑑賞のススメ
7月4日開催。  今回のテーマは、<エンタテイメントデザイン>
 講師;茂木 大輔(もぎ だいすけ)
 〜NHK交響楽団 首席オーボエ奏者、指揮者
講演のタイトルは、「知って楽しむ」クラシック音楽鑑賞のススメ
 一般的な日本人が日常的に生演奏を楽しむにはまだ敷居の高い感のあるオーケストラ。
トップ奏者の茂木氏に本物に触れ、知り、楽しむための方法を指南いただいた2時間に
わたる講師の大博識音楽講座でした。
 ただ聞き流しても、荘厳で美しい音楽も、ほんのちょっとの知識を知って聴けば、その感動は100倍にもなる〜まさにそのとおり! そうした音楽の筆頭が教会音楽であり、また交響曲でもある。 様々な作品を解説され、実演する音楽会を企画・指揮してこられた活動をベースに語られたこの講座を通じて、大きなヒントをいただけたような気がする。
 特にハイドンが完成させた交響曲の構成形式論や、ベートーベンの古典的音楽技法から改革解放による表現としての創作確立論〜有名な交響曲の構成やテーマを実演付きで、深い知識とともに熱く語られることに、深い感銘を受けました。 さらに教会音楽の鑑賞の基礎として語られた、キリスト教;ミサ曲の知識と約束事は、まさに感動物でした。
「クラシック音楽は敷居が高い!あんたが下げろ」と茂木先生は、よく言われる由。 しかし、クラシックは、料理で言えば「フランス料理」のようなもの。 敷居を下げてしまっては、逆に楽しめなくなってしまう。「入口は手ごわいが、生涯付合って行ける奥の深いホンモノ」ではないかと。 そのとおりだと感じました。 日本の伝統的芸術である歌舞伎や能、落語や相撲についても、十分に楽しむためには、それなりの知識や約束事を知っていることが前提として必要であり、海外旅行などで、絵画や建築などを楽しむために、それなりの知識があると理解や楽しさが広がるように食わず嫌いのクラシック音楽に対しても、今回の講座を通して少々興味がわいて来た。
講演タイトル;「ラジオのはなし 35年目のリクエスト」
6月26日開催。  久しぶりに出席した今回のテーマは、<エンタテイメントデザイン>
 講師;亀渕 昭信(かめぶち あきのぶ)
株式会社ニッポン放送 相談役であり、かつての「オールナイトニッポン」の星!
講演のタイトルは、「ラジオのはなし 35年目のリクエスト」
人気番組の編成・制作に長くかかわりパーソナリティーも務めた亀渕氏。
ビジュアル表現が全盛の今でも、音声だけで人を魅了し続けるラジオの魅力について
熱く語った。が、いささか後半はパワーダウンであったか?
聴取メディアとしてのラジオの特性
・聴取メディア ・パーソナルメディア ・映像等の他の感覚受容器で誤魔化せない
 ⇒ラジオには、聴取メディア特有の訴求力がある。
ラジオの効用⇒生活を送る上での最も大切な「想像力」を養い、掻き立ててくれる。
ラジオは「音が勝負のメディア」である!
わが国でラジオが1925年に放送開始されて以来、既に80年以上が経過した。
いまやテレビやインターネットの普及で、ラジオは地味なメディアと思われがちだが、今でも多くのリスナーに楽しまれている。 テレビよりも接触率の高い時間がいくつもある!。
 マスメディアであるはずなのに、一対一のような擬似コミュニケーションがラジオからは生まれている。 そのラジオの不思議な魅力を伝え、私の青春時代からの人気番組「オールナイトニッポン」にまつわるエピソードや、筆者が昨年出版した著書「ラジオのはなし〜35年目のリクエスト」の内容紹介も兼ねた、楽しいラジオの話であった。
 惜しむらくは、一昨年のニッポン放送社長時代での、ライブドアに絡んだ、あの事件の?末を、経営者の視点で、語ってほしかったと感じたのである。
 もっとも、いまさら触れたくはないのだろうが。
講演タイトル;「教育再生 現場からの提言」
5月23日開催。 今回のテーマは、<リ・オリエンテーション日本>
 講師;義家 弘介(よしいえ ひろゆき)〜ヤンキー先生
    内閣官房教育再生会議担当室 室長
  講演のタイトルは、「教育再生 現場からの提言」
 「ヤンキー先生」が、荒廃した日本の教育にメスを入れる!!
 教育の荒廃が叫ばれて久しい。
 「不良」から塾講師を経て教師になり、多くの生徒を救ってきた異色の経歴を持つ義家氏が、
 現場での体験に基づいた提言をされた。
 教育の目的とは、「自律」できる人間を育むことである。 
 米国の占領政策に基づく「戦後体制」が、日本古来の良き伝統や風習を、家庭や教育面で
 その目論見どおりに崩壊させ、荒廃させた。
 現在の安倍内閣が提唱する美しい国;日本とは、自律する品格のある国である。
 特に、「知、徳、体」の三要素のうちで、「知」だけが偏重されている。
 「良い子」や「青白い秀才」では、今後この国は生き残れない。
 教育は上記三要素の、「体、徳、知」の優先順位でアプローチする必要がある。
1)まず、「体」ありき。学校給食は「食育」の授業であり、体作りの原点である。
 「お子様ランチ」は、愚の骨頂である。
2)次に「徳育」教育の必要性だ。 10歳までは、徹底的に徳育教育を教え込む必要がある。
 現在の「道徳教育」は「教科」ではないため、倫理観や理念が全く教えられていない。
 私学には、独特の教育理念がある! 公立には全く存在しない。
 「人類は滅亡する」とのノストラダムス大予言の1999年に、15歳以下の子供を対象に、
 2万円づつの「地域振興券」がバラ撒かれ、バカ親達は子供に「携帯電話」を買い与えた。
 同じ年に運用開始した「iモード」により、子供は善悪を超越して、あらゆる情報に直接に触れる
 ことが可能になり、親の権威も完全に失せた。
3)「知」の教育においては、現在の完全週休2日性では十分な教育は不可能である。
  以前には存在しなかった「情報リテラシーや総合的学習、道徳教育」等のためにも、10%の
 授業時間増加は必至。そのためには「土曜授業」が必要である。また、放課後のライフプランも
 必要だ。 最後に「基礎学力保証教育」と「感動を共有できる経験」が、学校教育において必要。
講演タイトル;「インテリジェンス戦略とは何か」
5月15日開催。  今回のテーマは、<リ・オリエンテーション日本>
 講師;手嶋 龍一(てしま りゅういち)
  外交ジャーナリスト、作家、元NHKワシントン支局長
 講演のタイトルは、「インテリジェンス戦略とは何か」
 NHKのワシントン特派員として冷戦終焉に立会い、ハーヴァード大学国際問題研究所にシニア・フェローとして招聘。 その後は、ドイツ;ボン支局長、ワシントン支局長を経て、2005年に独立。 翌2006年に北朝鮮製の偽ドル札を扱ったドキュメント・ノベル『ウルトラ・ダラー』がベストセラーに。
 インテリジェンスとは、玉石混交の膨大な情報(インフォメーション)の中から、真に価値あるものを選り抜き、磨き、組合せた上で「インテリジェンスレポート」にまとめて国家の指導部の舵取りに役立てるものをいう。 最終判断は、政治指導者の役割である。
 日本は、インテリジェンスの分野では潜在的に高い能力を持っていた。 明治期には、日清、日露という戦争を経験する一方で、外交面では高度なインテリジェンスを保持していた。 しかし、第二次大戦後は、安全保障の多くを安易に米国に依存したために、その能力を摩滅させていた。 こうしたなかで日本版「NSC(国家安全保障会議)」創設に向けて動きが始まっている。 真に国家安全保障に役立つ「インテリジェンス」のあり方とは何か、そうしたインテリジェンスを担う人材をどのようにして育てていくかを考ていかねばならない。
 我々のイメージする情報収集・諜報活動の枠をはるかに越える「インテリジェンス」という概念の本質を理解できる数少ない日本人;手嶋氏の外交の表裏の講演は楽しめた。
 9.11テロの後で、米国は従来の核抑止戦略から先制攻撃戦略に転換した。 その後アフガンのタリバン政権、イラクのサダム政権を攻撃して打倒したが、混迷するイラクに足を取られている米国には、悪の枢軸と呼んだ「北朝鮮」との二正面作戦を実施するだけの余力はない。 このため東アジア〜北朝鮮の対応は、6か国協議〜特に議長国の中国に解決を委ねており軍事作戦を行う意図はない。 それを見透かしているる金正日政権は、6か国協議の2月の合意を反故にして、先軍政治で核ミサイル開発を継続している。
 米国のヒル次官補の根拠のない誤った甘い見通しを伝えるだけの日本メディア報道は、いかがなものか。 ・・・と、かなり手厳しい批判をされていた。
 米国の戦略上の本音は、欧州におけるドイツと、東アジアにおける日本とを、ふたたび軍事大国化させず、特に核兵器を保有させないことにあって、国連安保理の常任理事国;米、英、仏、ロシア、中国の五大核保有国による核支配を続けることである。 だから、日本やドイツの常任理事国への昇格はあり得ない。
 日米安全保障条約の二重構造(戦後の米国が押し付けた平和憲法を持つ日本を防衛すると同時に、日本の軍事大国化を牽制すること)を理解する必要性がある。
講演タイトル;「言葉をみがく、心をみがく
〜日本人としてのアイデンティティを見直そう〜」
5月9日開催。 今回のテーマは、<キラリと光る人>
 講師;林 望(はやしのぞむ)
 作家でありながら、コンサートを行い、絵を描く。
 知的世界を自由に行き来するリンボウ先生
 講演のタイトルは、
 「言葉をみがく、心をみがく〜日本人としてのアイデンティティを見直そう〜」
 私達が日本人であることを喜ばしく思う、ということが愛国心というものであるが、そのためには、いかに私達の歴史が、豊かで自在で、情深い古典文学を持って来たかを知る必要がある。 その例(枕草子)を読みながら、いかに古典文学が面白いかを知り、そうすると美しい日本語を知ることが出来て、ひいては日本が大好きになる、こういうことを話したいという意図で、篤く講演された。
 流行文学ではなく、不易な文学(=古典文学)を読むことにより、日本人の心を理解することができる。 しかし、古典は文学であって、決して教材ではない!
 日本人の発想(=あるひとつの事柄に対して、一定の傾向の考え方をする)
◎人生への無常観、人生観、季節感;春=桜の下での宴会、秋=収穫(喜び)と寂寥感
◎愛国心とは、日本人であって良かったと感じる心である。 決して戦うための教育を
 することではない。
◎日本人は、古典文学を読んだときに日本人としてのアイデンティティを理解できる。
講演タイトル;「多様性を活かす経営」
4月26日開催。 今回のテーマは、<発想転換の経営学>
 講師;淡輪 敬三(たんなわけいぞう)
  ワトソンワイアット株式会社 代表取締役社長
  講演のタイトルは、「多様性を活かす経営」
  東大工学部航空学科卒業後、NKKやマッキンゼーを経て現職にある人事コンサルティングのプロが保守的な日本企業にモノ申す!
 社会の構造変化の中で、企業の政争力確保のために、今ほど「多様性」が求められる時代はない。 「日本人男性正社員」中心の仕組みをどう変えていくのか、淡論氏の  きわめて情報量の多くエネルギッシュな100分超の講演。
 内容の抜粋
1)日本企業の人材マネジメントの現状(228社のリサーチ結果)
   i−mapによる企業のグルーピングと次世代経営予備軍の意向調査は、
興味深くおもしろかった。
2)多様性のマネジメントの姿
 ◎その背景〜少子高齢化の日本の人口と年齢別構成の将来像と市場の変化
  ⇒2050年のビジョン
 ◎ユニバーサルモデルの要件
  ・ユニバーサルモデルの要素;バリアフリー、経営,社員,株主,社会にとって
   Win-Win-Win-Win
   社員支配思想から、「自分の人生を自らコントロールする」マネージメントへ
   <価値観の転換>
  ・ユニバーサルモデルの必要条件;強力な求心力、徹底的な多様性対応、透明で
   シンプルな経営、仕事、組織、ヒトの仕組み
   ⇒「当たり前」のことを着実に進める変革
 ◎ボトルネック⇒「ゆで蛙」の危険性が大きい
  ・既成概念、「伝統的」価値観からの脱却
  ・現状とのギャップが大きく、20年程度は現状維持も可能?
 ◎明日からへのヒント
  ・言語化(可能ならば「英語」で)
  ・組織とヒトの可視化〜個々の社員,仕事,会社の仕組みが見えるか?
            「見える」メカニズムがあるか
  ・学び続ける〜たかが英語、されど英語・・・、原体験・・・、
         決め手はリーダーの人間力・・・
演タイトル;「新しい歌をうたおうUなぜ勉強するのか」
4月25日開催。 今回のテーマは、<キラリと光るひと>
 講師;鈴木 光司(すずきこうじ)
  人気ホラー作家;「リング」、「らせん」などの作品で有名。
  「Jホラーの生みの親」とも呼ばれるとか。
講演のタイトルは、「新しい歌をうたおうUなぜ勉強するのか」
 なぜ勉強するのか?
 誰もが一度は持つ素朴な疑問に対して、自身の子育て体験に基づいた執筆も行っている人気ホラー作家鈴木氏が合理的かつ独自の教育論を語った。
 子どもに勉強させたいと思うならば、まずその崇高な意義を説明する必要があるのだ。
目的が崇高であればあるほど、子どもは自らのモチベーションで勉強に挑むはずだ。
 「なぜ微分積分を勉強しなければならないの? 」
 「文系に進めば、そんなもの学んだって、何の役にも立たないじゃない!」
 子どもからこう訊かれて、あなたはどう答えるか。 この問いに対して合理的に答えられれば、勉強に対する子どものモチベーションは飛躍的に上がり、勉強は子どもにとって無意味ではなくなり、やる気も飛躍的にアップする。
 作家になる前、塾講師や家庭教師の経験があり、体を鍛えることが趣味で、高校教師であった妻に代わり、「主夫」として二人の娘を育て上げた著者自身の実体験と深い見識の両輪から、子ども、そして子をもつ親の「なぜ?」に答えられた。
 今回の講演では、「子ども達に勉強の意味をわからせる」という原点を確認した上で、勉強を「理解力、読解力」「想像力」、「表現力」という三つの能力を鍛えることとして捉え、それが如何に有用な能力なのかを熱く語られた。
 日本人に足りないものは、「情緒」でなく「論理」であるとして、筆者が尊敬する「国家の品格」の藤原先生を激しく貶されたり、「物理、数学、哲学は明治以前の日本には、存在」せず、日本の教育に求めるものは「論理的な考え方」である。・・・などの主張には頷けないところもあったが、皮ジャンを着たマッチョな文壇最強の子育てパパの講演は、愉しめた。 執筆中の「エッジ・シティ」にも期待するものである。
講演タイトル;「価値創造のための戦略的交渉力」
4月18日開催。 今回のテーマは、<組織と仕事の方法論>
 講師;田村次朗(たむらじろう)
  慶應義塾大学法学部教授
講演のタイトルは、「価値創造のための戦略的交渉力」
 勝ち負けを争う交渉から、WIN−WINの価値創造に向けた交渉へ。
WTOやダボス会議などグローバルな交渉に精通する田村教授に、戦略的交渉の本質を講演された。 やや取付きにくかったものの、有用な講演であった。

@交渉は、「交渉学」を学習することによって確実にうまくなる。
 ・「駆け引き」から戦略へ
 ・見せかけのWIN−WINからの脱却
A論理的に考えることが大切
 1)交渉学の基本的なアプローチ 交渉学=問題解決のためのスキル
 2)交渉学の3つのポイント ・論理 ・準備 ・協働
B交渉を失敗に導く5つの態度を避けることが重要
 1)「落としどころ」探しをすぐに始める
   ⇒視点を上に上げて交渉する
 2)何が何でも合意しようとする
   ⇒引き返す勇気(BATNAの本質的要素);遭難を回避する
 3)不の感情を増殖させる
   ⇒見せかけの強気ではなく、目標達成を心がける
 4)約束がリスクを引き受けることだと理解していない
   ⇒約束を守る最上の手段は、決して約束をしないこと。「約束」のマネジメント
 5)戦術だけで乗り切れると信じている
   ⇒戦術を使いこなすよりも、戦略が必要
C価値を創造する交渉戦略は、「合意後」を視野に入れて考える
 1)ミッションからスタートする
 2)リスク・マネジメントの視点を持つ
 3)交渉相手を過大評価しない
 4)Agenda管理こそ交渉マネジメントの極意




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危ない会社は「ここ」でわかる
倒産の定義
 ・2回目の不渡りを出して銀行取引停止処分を受ける
 ・内整理する(代表が倒産を認めた時)
 ・裁判所に会社更生法の適用を申請する。
 ・裁判所に商法による会社整理の適用を申請する。
 ・裁判所に民事再生法の手続き開始を申請する。
 ・裁判所に破産を申請する。
 ・裁判所に特別精算の開始を申請する。

@任意整理
 ・倒産会社と債権者の任意の話し合いにより、会社の資産・負債などが
  整理される。 この際、裁判所の法的な拘束は受けない。

A法的整理
 ・裁判所の関与と監督により整理が行なわれる。

B会社更生法
 ・申請対象は、株式会社のみ
 ・会社が消滅すると社会的に大きな影響がある上場企業や大企業倒産に
  適用されるケースが大半。
 ・旧経営陣は、原則としてその後の経営に関与できないが、経営責任の
  ない場合に限り、経営に関与できる。
 ・裁判所は、更生手続きの開始決定と同時に管財人を選任。
 ・事業を継続しながら、管財人の下で再生計画を作成。
 ・再生手続きを進めるには、スポンサーの選任が「鍵」
  
C民事再生法
 ・2000年4月に「和議法」に代わり施行。
 ・申請対象は、株式会社・有限会社・医療法人・学校法人などを含む全ての
  法人及び個人。
 ・申し立ては、通常は債務者だが、債権者による申し立てが可能。
 ・経営権は、原則として旧経営陣に残るが、利害関係人申請や裁判所の
  職権により監督命令や管理命令が出せる。
 ・再生計画の認可条件は、出席債権者の過半数で、届出債権額の1/2
  以上の同意が必要。 
 ・届出債権額の3/5以上の同意があれば、債権の調査確定手続き省略。
 (簡易再生)
 ・届出債権者全員の同意があれば直ちに計画認可。(同意再生)

D破産
 ・倒産会社の財産全てを換価し、債権者の優先順位と債権額に応じて
  配当を行なう強制執行手続き。
 ・破産開始決定が出れば、裁判所により破産管財人(通常は弁護士)が
  選任され、債権者へ配当返済する。
 ・自己破産;債務者である倒産会社が自ら申し立てる
 ・準自己破産;倒産会社の役員が会社の破産を申し立てる
 ・第三者破産;債権者が破産を申し立てる

E特別精算
 ・申請対象は、株式会社のみ
 ・会社が解散登記されていることが前提。
 ・債務超過などで精算の遂行に著しく支障をきたす場合などで、裁判所の
  下で精算を進める。
 ・破産手続きとの差は、債権調査・確定の手続きなく、財産の換価も一定
  金額までは精算人が自由に出来、小口債権者には裁判所の許可を得た
  うえで、協定外で弁済可能
 
F商法整理
 ・申請対象は、株式会社のみ
 ・債権者数の少ない倒産企業に適用されるケースが多い
 ・旧経営陣は、倒産後も経営に関与可能
 ・法的な債権者集会開催の義務無し。個別債権者との話し合いで協議。
 ・実際の適用例は少ない。

企業倒産状況(全国・東海)
 ・通用しなくなった経験則;
  経済のスピードは、これまでの経験則が通用しないほどに早い。
 ・創業後1年以内の廃業率;40%
 ・創業後10年で、生き残る企業は20%

 ・2005年上半期(4〜9月);負債総額1000万円以上の倒産
  全国倒産件数;6388件、東海三県倒産件数;526件
  愛知県;376件、 岐阜県;93件、三重県;57件
   倒産件数は前年同期比;-325件。
   要因としては、中小企業に対するセーフティネット保証の充実や、
   適用要件緩和等の公的金融支援効果、大手中心の景況改善波及

 ・上半期の倒産動向
  増加業種;金融・保険業、運輸業、小売・サービス業
  減少業種;農林漁業、鉱業、卸売業、製造業、不動産業、情報通信
  増加エリア;中部、東北、九州、北海道、近畿  他地区は減少。
 ・原因としては、「不況型」
  販売不振(構成比60%以上)、赤字累積、売掛金回収難 など

 ・今後の見通し
  倒産件数は、景気拡大44ヶ月に及ぶ経済の底固さから、沈静化傾向
  を示している。 また、中小企業への金融支援策が充実している。
  しかし、景気拡大が続けば資金需要が逼迫し始め、資金のショートや
  投資の失敗から増加に転じると予想される。

倒産する会社の傾向
 ・取引銀行がよく変わる。
 ・不正の発生、モラルの低下
 ・資産処分を始める
 ・良くない噂を聞く回数が増加
 ・本業以外への進出
 ・社内の整理整頓、トイレの清掃状況でも判断できる!

「ヒト・モノ・カネ」からのチェックポイント
@ヒト
 ・決定権者(トップ)の所在不明、連絡が取れない
 ・事情がないのにナンバー2、ナンバー3の退社
 ・無関係な人の出入り〜見知らぬヒトが取り巻きになっている

Aモノ
 ・無関係な商品(在庫商品の増加)
 ・常識外れの節約
 ・社屋と工場とのアンバランス

Bカネ
 ・業績の連続赤字
 ・小口の現金支払不能
 ・金融機関審査基準移行の理解(担保主義から事業性へ)
一宮商工会議所主催;経営安定セミナー(2005年11月21日開催)
TSR(東京商工リサーチ)一宮支店長;伊藤茂氏講演より


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最近話題の各種悪徳商法とその手口
 うまい話には裏がある! 人災は忘れた頃にやって来る!
悪徳商法とは、一般の消費者をターゲットにして、投網を仕掛けるように被害者を募る詐欺的商行為を指している。 優れた(?)悪徳商法になると、感謝されつつカネを騙しとってしまう!
 バブル崩壊以降はことに勢いを増し、インターネットや携帯電話を使ったやり口も横行するなど、まさに「悪徳商法は時代を映す鏡」である。 最近では社会的弱者である高齢者が狙われるケースが目立つ。 特に悪徳営業マンの「熱心さ」にほだされる団塊の世代は、要注意!
 唯一の対策法は敵の手口を知ること。 悪知恵に満ち満ちた悪徳商法の騙しの手口の数々を集めた。 参考になれば幸いです
 
かたり商法
 この商法は、あたかも官公署などの公的な機関や有名企業の職員であるかのように装って(=かたって)消費者を信用させて近づき、商品やサービスを売りつけるもので非常に悪質といえる。 主なものに以下のようなものがある。
@年金;社会保険事務所の職員を装って『年金を払いすぎたので返金をするように。期間内に返金しないと来月からの年金を停止する』という請求書を送りつける。
A消火器;消防署員を装って『消防署の方から来ました。最近は一世帯に一台消火器の設置が義務付けられています。』といって、消火器を販売する。
Bガス漏れ警報器;ガス会社職員を装って『ガスの点検に来ました。ガスコンロを使う場所にはガス漏れ警報器の取付けが義務付けられています。』といって、ガス漏れ警報器を販売する。
Cゴミ容器;清掃職員を装って『ごみ収集を効率的に行うため、今度からゴミ容器を統一してもらうことになりました。』といって、ゴミ容器を販売する。
D表札;郵便局員を装って『郵便の誤配達を防ぐため家族全員の名前が記入できる表札にして下さい。』といって、表札の販売をする。
クリーニング商法
 この商法は、実験商法と類似の商法で、家のクリーニングを安価に請負うことを口実にあがり込み、『ダニが湧いている』などといって、掃除機や布団などを売りつける。 また、某寝具メーカーの営業手口では、4名1組でチームを編成し、地方の世帯に営業をする。 本来は高価な寝具等を売るのが目的だが、勧誘の時には『今、お使いの布団を1,000円でクリーニングします。』と持ちかける。そして、クリーニングを依頼をすると、『湿気が多くて、これはクリーニングしてもダメだし、布団そのものが寿命だ。』とか『ダニが凄くて、クリーニングしても焼け石に水だ、防ダニの布団にしなければ健康に悪い。』と不安等を煽り、高額の布団を買わせる。
 クリーニングの際に、僅かでも料金を取るのは、『無料は悪質!』と考える消費者を安心させて信用させるための巧妙な手口といえる。
 販売目的を隠して勧誘する行為は特定商取引に関する法律違反であり、TVのCMを流している業者でさえ、このようなう営業をしているようであるから会社名を聞いただけで信用してはならない世の中になっている。
原野商法
 この商法は、ほとんど価値のない山林や原野を『将来の値上がりが確実!』と嘘の説明をして時価の何十倍もの高値で売りつけるのが特徴である。その際に『将来近くでリゾート開発の予定がある。』などと地価が高騰する要因をでっち上げ、その土地が将来値上がりするのが確実であるかのように思わさせ『責任をもって転売します。』などと言って必ず儲かるかのような話をする。しかし、実際はリゾート開発がされる予定などはなく、転売の可能性も全くない。介護を受けており、歩行も不自由な85歳の一人暮らしの老婆が、北海道の原野を購入している悲喜劇の実話もある。
 さらに最近では、原野商法の被害者に対して、『あなたの土地を買いたいという人がいるので転売を斡旋したいのですが、ここは境界が不明なので測量をし直す必要があります。』などと言って、高額な測量代を騙し取る二次被害が増加している。悪質業者は、法務局で原野商法で売却した土地の登記簿謄本を閲覧して所有者を調べ上げ、忘れた頃に電話やハガキでおいしい話をもってくるのが特徴。転売するための測量をするといっても、山林の測量は大変な手間がかかるので、実際に測量をせず、図面上の区画だけの図面で現地と符合しない測量図を送ってくることもある。この場合には、刑事上の詐欺罪で告訴できる。同様の被害者が自分の周りにもいるのであれば相互に連絡を取り合って告訴したほうがよい。また、民事上は業者に対して不法行為による損害賠償請求をすることもできると思われる。『測量結果報告書なるものを送ってきても、何の価値もないので損益相殺の対象とはならない。』とした判決もでている。 
恋人商法
 この商法は、『友達のアルバムであなたの写真を見た。付き合ってほしい。』などと電話やメールなどで呼び出し、数回デートした後、恋人のふりをして高額なアクセサリーやレジャー会員権、パソコン等の契約を次々とさせる。返済不能の多重債務になり、自己破産というケースもある。
催眠商法
 この商法は、1960年代からはじまった典型的な悪質商法で、主に女性の高齢者が狙われる。手口は、商店街等で『日用品を無料であげる』と呼び止め、自由に出入りをさせない密室の会場へ誘い込み、日用品等を無料もしくはタダ同然で配って会場の雰囲気を盛り上げ、最初のうちは安い物を早く手を挙げた参加者に無料で渡し、巧みな話術や面白おかしい話しで盛り上げて、一種の催眠状態にして、買わないと損をするように思わせ、最後は高額な羽毛布団や健康食品、磁気治療器などの契約をさせる。販売方法が集団催眠的なものであることから「催眠商法」と呼ばれる。
 参加者は、売り手の巧みなセールストークにより、この場で商品を買わなければ損をするかのような錯覚を起こしてしまう。参加者の中には業者が潜り込ませた『サクラ』もいて会場の雰囲気を盛り上げる。さらに、素直に買わない消費者に対しては脅しや暴力によって買わせることもある。催眠商法はこの手口を最初に普及させた『新製品普及会』の頭文字を取ってSF商法ともいう。 
先物取引商法
 この商法は、『今、金を買っておけば確実に3倍の利益が得られます。』『今、米国産の大豆を買っておけば、一ヵ月後には必ず儲かります。』『プロの私達にお任せいただければ絶対損はさせません。』などと、電話や職場で勧誘して委託証拠金を騙し取るものである。
 商品先物取引には、以下の3つがある。
@国内公設市場;商品取引所法によって設置が認められ、国の監督下に置かれている市場
A国内私設市場;商品取引所法の指定商品以外の商品の先物取引を行う国の監督下に置かれていない市場
B海外先物取引市場;海外における先物取引市場
 最近は@ の被害が最も多いのが実情であるとのこと。
 商品先物取引は、数ある資産運用手段の中でも最も危険な取引である。例えば、先物取引につき不適格者である主婦に対して無差別電話勧誘をすれば、受託業務規則(3条・5条)に違反になる。 また『値上がりが確実』『絶対に儲かる』などと『利益が生ずることが確実であるかのような断定的判断を提供』して勧誘することは商品取引所法136条の18で禁止されている。
 また、上記の断定的判断の提供は消費者契約法4条1項2号にも該当するので、被害者が嘘の説明に気づいてから6ヶ月以内であれば、契約を取消すことができる。
 先物取引はリスクが極めて高いので、くれぐれも慎重に契約を締結すること。
資格商法
 この商法は、主に電話で、資格を取るための教材や講座の勧誘をするものである。『受講するだけで資格が取れる。』、『もうすぐ国家資格になる。』などと執拗に勧誘して、講座や教材の契約を迫ってくる。断っても執拗に繰り返して電話をかけてきて、最後は根負けして契約をしてしまうケースも多いとのこと。本来は公的な裏づけもない資格を取得するための講座の受講を勧誘したり、また『司法書士・行政書士・社会保険労務士』などの公的資格を、あたかも短期間で簡単に取得できるかのように宣伝するのが特徴である。言葉巧みな勧誘にすっかりその気にさせられて、契約するケースもある。教材が届いてからはじめて、『だまされた!』と気づくことになる。
 業者はわざと公的な団体と勘違いするような名称を使っていたり、資格自体の名称をいかにも国や公的団体が認めたように装ったりする。また、公的資格の場合には通常では考えられないような短期間で、しかも簡単に合格できるように装ったりもする。
 最近では、一度受講した被害者に対して『合格するまで契約は終わらない。』『お金を払えばうちがすべての対象者リストから登録を抹消してやる。』などと、嘘を言ってお金を騙し取る二次被害も出てきている。
 最近の不況を反映して悪質業者は消費者の『こんな時代だから何か資格でも取っておいたほうがいいんじゃないか?』という心理を逆手に取って、あの手この手を使って知識のない消費者をだまそうとする。 
実験商法

 この商法;「実験商法」は、点検商法の一種で、実験で消費者の不安を煽って購入を勧誘するものである。その典型が水道水の実験商法である。その手口は、訪問した消費者の家庭の水道水をまずコップに汲んで、その中に塩素に反応する薬品を入れ、水の色が黄色やピンク色に変わる様子を見せて『水の色が変化したのは、人体に有害な物質が含まれているからです。こんな水を飲んでいたら病気になります。』などと消費者の不安を煽る。次に、浄水器を通した水道水に同じ薬品を入れ、色がつかない様子を見せて、『悪い物質を取り除いたので色が変わらない。この浄水器を使えば安心です。』といって、高額な浄水器の契約を迫る。
 浄水器の訪問販売の場合は、この「実験商法」と、水道局などの職員などの名をかたって訪問し、消費者を信用させ浄水器などの契約をさせる「かたり商法」を組み合わせるケースもある。
 また、最近は、集合住宅の新規入居者などをターゲットに『各戸をまわっています。皆さん取り付けています』などと言って、契約させるケースも増えている。
 水道水は、水道法で消毒用に塩素を使用することを定められている。そのため、塩素に反応する薬品を水道水に入れれば、変色するのは当然である。くれぐれも騙されないように!

就職商法

 この商法は、『販売員(営業マン)募集』」などと求人広告で人を集め、応募者に対して『販売するためには、わが社の商品に愛着を持ってもらう必要がある。』などと説明して商品を契約させる。そのうえで、達成できそうもない販売ノルマを与えて、退職に追い込み、結局商品のローンだけが残る。扱われている商品は、補正下着や着物、浄水器、ウォーターベッドなどで、最初から商品を売り付けるのが目的である。

デート商法
 このデート商法とは、本当の目的は高価な着物を買わせることですが、始めのうちはその目的を隠しておき、それまでに被害者と恋人のように接しておき、何回目かのデートで展示会に誘い着物を買わせるのもの。
 デート商法では、実際の価額よりかなりの高額で販売するケースもあるが、そういった場合は消費者契約法4条1項1号の不実告知に該当するので契約者が販売員の嘘の説明に気づいてから6ヶ月以内であれば契約を取消せる。
 さらに、このようなデート商法は非常に反社会性が強いので公序良俗違反による契約の無効を主張することもできる。
 いずれにせよ速やかに内容証明による解約手続を行うのがよい。
点検商法
 この商法は、『無料点検』を口実にして、高額な契約を押付けようとするものである。もともと、1960年代に消火器の訪問販売で用いられ、その後シロアリ商法が多発。
 手口としては、『ご近所でシロアリ駆除をしています。ついでに床下を無料で点検します。』と訪問し、あたかも本当に点検したかのように『シロアリが巣くっている。このままにしていたら大変なことになる。』と不安をあおるような説明をして、高額なシロアリ駆除・床下換気扇・床下乾燥剤の契約をさせる。最近では、『ダニの無料点検』で誘い、『布団にダニがいる。』などといって、高級羽毛布団を売りつけるものや、『排水管の点検、清掃』で誘って、高額な契約をさせる手口もある。
 このように家庭用品の点検に名を借りた点検商法は、点検結果として嘘を言って、新品の別の商品やサービスを売りつけてくるのが特徴である。
 『タダより高いものはない』とは、よく言ったものである。無料だからといってどんな業者にも安易に点検などはしてもらわないようにすべきである。結局は有料でも信頼のおける業者に頼むのが一番安全ということになる。
展示会商法
 この商法は、電話などで展示会への来場を促し、会場に来た消費者に高額な商品を売りつけるもの。主に女性の高齢者が狙われ、呉服や宝石、毛皮を売りつける。『着物の展示会に行かないか。小物のプレゼントがある。着物は見るだけでいい。』と誘われ、高級車で自宅まで迎えが来て、展示会場までの送迎当たり前。商品販売が目的であることは明かさずに連れて行かれた展示会場では、2〜3人に囲まれて、長時間にわたり強引に勧められ、断りきれずに着物を契約させるはめになる。扱われている商品は毛皮コートや宝石などもあり、「恋人商法」と併せた「展示会商法」もある。
当選商法(アポイントメント商法)
 この商法は特定商取引法の訪問販売の一種で、会社や自宅に突然電話をしてきたり、ハガキで『当選しました』『当クラブのメンバーに選ばれました』などと嘘を言って賞品・景品をあげたり会員制クラブの限定メンバーにしたりするといったおいしい話で会社の営業所や喫茶店などに呼び出す手口で、呼び出されて出向いていくと、若い女性が説明担当者として応対するケースが多く、世間話などで数時間を費やして、相手が疲れたところで、それまで隠しておいた本当の目的である英会話教材などの商品を強引に購入させるというものである。
 この商法の特徴は賞品などをもらっているので断りにくいという消費者心理をうまく利用しているところである。しかし、特定商取引法では電話で勧誘する際は本来の目的を隠して消費者を呼び出すことを禁止しているし、英会話教材の販売という『知識の教授』は同法の指定役務(サービス)に含まれるので法定契約書面の受領日から8日以内でならクーリングオフをすることができる。
 また、同法は目的を隠して呼び出す他に『選ばれたあなただけに特別価格で・・・』などといったように『特別に有利である。』旨を告げて呼び出す場合もアポイントメントセールスに該当するとしている。この場合に本当に有利であったかどうかは問題にならない。
 電話などで突然においしい話をもちかけれられても、結局は騙されてしまうので、くれぐれも鵜呑みにしないように心がけること。
内職商法
 この商法は、『在宅サイドビジネスで高収入を、資格・技術を身につけて在宅ワーク』などとチラシやダイレクトメール等の広告や電話で勧誘し、『内職を紹介するには教材や機器の購入が条件です。』と説明し、高額なパソコン等の商品を契約させる。しかし、『まだパソコン技術が一定レベルに達していないので仕事をまわせない。』などと仕事をあっせんせず、ほとんど収入は得られない。
ホームパーティ商法
このホームパーティ商法とは、『料理の講習会を開きませんか?』、『ホームパーティを開きませんか?』などど、隣近所の主婦を集めさせて参加者に高額な商品を売りつけるものである。始めから商品の販売が目的なのだが、それを隠してホームパティに勧誘して人を集め、和やかな雰囲気を作っておいて最後に高額な商品を売りつける。セールストークは『アルミやホーロー鍋は人体に害があることを知っていますか?このステンレス鍋は害がないうえに、短時間で調理できるので、ビタミンも壊れないし、光熱費も節約できますよ。』といった感じで、従来から家庭で使用されているものは人体に害があり危険であると強調し、自分が売ろうとする商品の安全性を強調する。
 この場合特定商取引法の訪問販売に該当し、鍋は同法の指定商品に含まれるので法定契約書面の受領日から8日以内であればクーリングオフすることができる。
 問題は、鍋を使用している場合にもクーリングオフができるかどうかであるが、悪質な業者の場合には、『一度使ってしまったらもう売り物にならないからクーリングオフはできない。それでも解約するというのなら損害を賠償してくれ!』などと言ってくる。しかし、鍋の場合には特定商取引法で『使用したらクーリングオフができなくなるもの』には指定されていないので、たとえ鍋を使用していたとしてもクーリングオフをすることができる。
ボランティア商法
 募金活動を行うには、かつては知事の許可が必要でした。これは、各都道府県に募金条例があったからである。このため、怪しいと思った場合は役所に問い合わせをしたり許可書の提示を求めればたいていの偽者は追っ払えたのですが、最近はほとんどの都道府県でこの条例が廃止されてしまった。最近は、善意のボランティア活動も増えてきて、多種多様な寄付を依頼されるようになってきている。当然きちんとした活動を行っている団体もあるのですが中には、寄付を名目にお金を集めておきながら実際は何の活動もしていないものも少なくない。
 本当にボランティア活動をしているかどうかは明確に判断が付かなくても、募金活動を口実に商品を販売していたとすれば、特定商取引法の訪問販売に該当し、該当する商品も同法の指定商品に含まれるのでクーリングオフができそう。しかし同法では3000円未満の現金取引の場合のクーリングオフを認めていないので、業者によってはわざと「2980円」といったように3000円未満にする場合もある。
 募金活動を口実に商品を販売していたとすれば民法上の公序良俗違反により契約の無効を主張することができる。
 しかし悪質業者の場合、契約を取消したとしてもそれを無視する可能性も高いでしょう。その場合でももちろん取消し自体は有効なので、被害者は悪質業者に対して裁判を起して判決を取り、その財産に対して強制執行をすることも可能であるが、たかだか2〜3000円のためにそこまでする人がいるかどうかは疑問。こういった被害に遭わないためにも、寄付や募金を頼まれた場合は団体名と寄付を求めた来た人の個人名を控えておくなどするのがよい。
見本工事商法
 この商法は、『お宅の家は目立つ場所にあるので宣伝になる。』『カタログに写真を掲載させてもらう。』などと訪問し、外壁、ベランダやカーポート等のリフォーム工事を特別に安くするように説明し契約する。実際は高価でずさんな工事が行われる場合がある。
マルチ商法

 この商法は、友人・知人などの人間関係を利用して、販売組織の販売員になった消費者が、自分の下で販売をするように勧誘して契約させ、ピラミッド状に販売員を増やしていくことで、利益が得られる仕組みになっている。
 商品を購入して会員になり、知人や友人を会員にし商品を販売すればリベートがもらえる商法で、最近はインターネットを利用したマルチ商法も広がってきている。利益を得るために強引な勧誘をした結果、人間関係にひびが入ったり、思うように勧誘できず多くの商品や借金を抱えてしまうことが多い商法である。扱われている商品は、健康食品や浄水器、ファックス機器、化粧品などがある。
 勧誘を続けられるうちは利益が出るが、勧誘する相手がいなくなったときには破綻する。人口は有限ある、と言うよりも参加しない人も多いので、末端の人はすぐに破綻する。マルチ商法の勧誘で特徴的なことは特異な成功例を挙げてあたかも誰でも簡単に成功するような印象を与えて勧誘するところである。マルチ商法というのは次々と下部の会員を勧誘し続けないと、会員になった人々が損害を受けないでは組織が成り立たない構造になっています。つまりすべての会員が儲かることなどあり得ないのです。特別に勧誘技術に長けた人などは儲かる場合もあるかもしれませんが、その場合でもそれは自分が誘った会員やその下の組織で会員になった人の被害によって利益をあげているにすぎない。よってマルチ商法では『絶対誰でも儲かる』などということはあり得ないわけで、多くの場合は経済的損害を被ったり、人間関係の摩擦や信頼関係を失うなどのトラブルを引き起こす危険性がある。
 この商法は、特定商取引法の連鎖販売取引に該当するので法定契約書面の受領日または商品の引渡日のいずれか遅い方から20日以内であればクーリングオフができる。
 しかし、契約の相手が外国の業者の場合は少々事情が異なる。つまり、相手の業者が外国にいるような場合に、当事者間に紛争が生じた場合に、どちらの国の法律を適用してどちらの国の裁判所で問題を解決するかは国際的にもまだ解決されていない。日本の法律は、日本国内での取引にしか適用されない。インターネットによるホームページの場合は、一見日本語で書かれていても、実はその事業者は外国の業者であったということはよくあること。しかし、契約の相手方が外国の事業者でも事務所が日本にある場合や販売員が日本に来て契約を締結した場合には、日本の法律の適用がある。このように、事業者が外国の業者の場合は問題の解決が難しいのが実情。

モニター商法
 この商法は商品のレポートなどを提出すれば毎月モニター料が支払われるというものである。特定商取引法では業務提供誘引販売取引として規制している。
 業務提供誘引販売取引とは
@『業務提供利益』を収受し得ることをもって顧客を誘引し
A『特定負担』を伴う
B商品の販売・あっせん又は役務の提供・あっせんにかかる取引で
C無店舗・個人である場合
 をいう。
 訪問販売のような指定商品性による制限はなく、また契約の締結場所も営業所の内外を問わない。広告についても重要事項の表示が義務付けられ特定負担・業務提供利益について著しい誤認表示が禁止されている。 
悪質商法の二次被害
この商法は、過去の契約を口実にして勧誘し、架空の手数料や新たな契約を要求してくる。顧客リストが他の業者に渡っている可能性がある。手口の例は
@20〜30年前に別荘地や山林を高値で買わされた被害者に対して、転売してやると持ちかけて、新たな土地を購入させたり、転売するために必要だと説明して、整地や測量などの契約をさせる。
A突然に電話があり、「去年受講した資格講座がまだ終了していないので、継続か終了するかの手続きが必要である。終了手続きには、50万円の費用がかかる」と言われ、終了手続きの返事をしてしまった。よく考えると、既に講座の費用は完済していたのに・・・。
B会員権の解約手続きをするなどと電話で呼び出されて、解約手数料を要求されたり、新たな契約を結ばされたりする。
一般的な対策をまとめておきます。
@業者の説明を鵜呑みにせず、その場ですぐに契約をしない。 あいまいな返事をしない。
A信頼できる身近な人に相談したり、相場の価格を調べる。
B不要ならば、きっぱりと断る。
Cもし、契約をしてしまってもあきらめない。クーリング・オフ(無条件解約制度)が使える場合がある。
 詳細は、下記のクーリング・オフとは?を参照してください。
クーリング・オフとは?
 クーリングオフとは『一定の期間であれば消費者が事業者との間で申込みまたは締結した契約を無理由・無条件で撤回・解除することができる権利』をいう。
 民法ではいったん契約をしたら守らなければならないというルールがあり、一方的に契約を解除することは原則として認められていない。しかし、クーリングオフ制度は消費者からの一方的な契約の解除を認めているので、民法の契約ルールの例外的な制度といえる。
 では、なぜ民法の原則的なルールの例外であるクーリングオフ制度が必要なのか?これは、訪問販売や電話勧誘販売は業者主導の不意打ち的で攻撃的な販売方法であり、消費者が契約意思不確定のままで契約を締結しがちであるので書面により正確な情報を提供したあと一定期間は冷静に考え直す機会(熟慮期間)を与えようという趣旨で、この制度のことをクーリングオフという。
 しかし、クーリングオフはすべての取引で認められているというわけではない。
クーリングオフが認められる取引は、以下の3つの場合に分けられる。
1)法律でクーリングオフが認められている場合;宅地建物地取引業法、特定商取引法など
2)業界の自主規制でクーリングオフが認められている場合;日本通信販売協会など
3)個別の業者の約款でクーリングオフが認められている場合;完全な店舗販売にかかわらずクーリングオフを認めている業者など
困ったときは・・・
 愛知県尾張生活プラザの消費生活相談係まで
 電話;0586−71−0999


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