c-人生観

 

人生観とは奥がましいが、私の退職後の生き方の

エッセイです。


(41)【生きている間は生きよ】

 

『 生きている間には 生きよ、死ぬ時には 死ね 』

 

生きている間には 精一杯 生きよ、まだ 死を願うな

死ぬ時には やすらかに 死ね、いまさら 生を願うな

 

生きている間には 精一杯生きなければ、なだやり残したことになり

死が近づいた時に もっと生きたいと願うだろう。そのようなことを 

願わないために、生きている間には 精一杯生きることです。

そうすれば 死ぬ時には やすらかに 死ぬことが出来るだろう。

 

人は人生の終わりと云う事実を まじめに考え、

準備することは 何も変なことではありません。

多くの人は 生きている時にも 喜んで生きず、

      死ぬ時には 当然喜んで死ねない。ことだろう。

 


(42)【死ぬ前にする事】

 

「人は死が近づけば すべきことが、

    山ほどあることに 気が付くものです。」   親鸞上人

 

死ななくても、病になり、動けなくなって 出来なくなれば、出来る時に 

これをしておけばよかったとか、あれもやりたかったと悔やむことになる。

まして死が近づけばなおさら そう悩むことになるでしょう。

 

人間は思わぬ病気になって、出来なくなり この世を去ろうとする時に

始めて過去の間違いを 知ることになると、云われます。

 

間違いとは、やらなければならないことを 後回しにして、

やらなくてよいことや 何時してもよいことを行っていた。

そんなことに 気が付き後悔するのです。

 

この人生で やらなければならないことは 早くやりなさい。

      やっておきたいことも やれるうちに行いなさい。

      やりたいことは やりたい時に行っておきなさい。

 

 


(43)【出来る人】

 

『出来る人』 を演じないとラクになる。

 

自分を自分以上に見せることは苦しいが、

自分を自分以下に見せることはラクです。

だから自分が自分以下に見られて 腹が立つようではラクになれない。

誰もがプライドや自尊心があるので難しいものです。

それでも プライドや自尊心を捨てて

「出来る人」を演じないと ラクになる。

誰でもラクになりたいと 思っているが、

無理をして 背伸びをして 苦しんでいる。

 

「出来る人」を演じないといけない時期もあったが

今の私には もうその必要もないのです。

だからもう「出来る人」を演じないで、生きることにしています。

 


(44)【心の奥の本心】

 

心とは、コロコロ変わる 取り止めのないものです。

でも 心の奥の本心の中には、私にも小さな神様がいる。

 

こんな言葉もあります。

「みんなの心の奥の底の奥の院、探してみれば 本尊は鬼」

 

心の中には 神様も鬼もいるのです。

日頃は どちらも忘れていますが、両方いるのです。

 

人は すべての人が善人でもない、又すべての人が悪人でもない。

人の中で 5%が善人で、5%が悪人で、90%はどちらでもない時です。

私自身も同じですが、鬼が出ないように心がけではいます。

 


(45)【死は必然】

 

人は、生は必然、死は偶然のように思って生きていますが

真実は、生は偶然で死は必然 であります。

 

人間は誰でもが、人間に生まれて当たり前と思っています。

生まれること自体、何万の精子の一個の偶然です。それに

何万と生まれる中で、人間に生まれるのは偶然の偶然です。

私も偶然に生まれた人間の一人です。うれしいことです。

ありがたいことです。感謝で一杯です。そう思うべきです。

 

人は必ず死ぬことが分かっていますから

もっと真剣に生きるべきであります。

自分の生き方を選ぶべきであります。

第一の人生の時代には出来なくても

第二の人生の現在では出来るのです。

この世に悔いを残さないように

生き方を考えて生きることです。

 


(46)【行え】

 

『貴方の やりたいことを 行いなさい』

 

幸せとは自己本来の持つ 要求を実現させることです。

本当に自分のやりたかったことを見付けて、それを実行する。

あるいは 実行させている人が、始めて幸せを味わえるのです。

今の私には、それを実行出来ます。だから今 私は幸せです。

 

 


(47)【運命】

 

「命の運び方が 運命です。

   命の宿し方が 宿命です。

     命の使い方が 使命です。

       命あっての 人生です。」

 

「運命」は命の運び方です。

その場、その時の運び方で状況は変わります。

たとえば、家にいる場合と外に出た場合では、運命は変わります。

落ち込んで生きる日と晴れやかに生きる日では、運命は変わります。

運が良いか、悪いかは 命の運び方の違いです。

運命は自分で選択して決めるのです。

 

「宿命」は命の宿し方です。

    生前に自分で選択して自分の命の宿を決めたのです。

    自分に記憶が無くても、他人が決めたのではありません。

    自分で自分を決めたのです。両親も時代も地域も状態も。

    その自分の中での自分の命の宿し方で状況は変わります。

    感謝して生きるのと、ひねくれて生きる命とは

    命の宿し方が違います。自分の命を上手に宿しなさい。

 

「使命」は命の使い方です。

    この命をどう使うかによって状況は変わります。

    たった一度の人生です、たった一人の自分です。

    折角 いただいた命です、死んだようには生きたくない。

    生き生きといきたい、喜んで生きたい。それも命の使いようです。

 

それに気付いたら、この命あっての人生です。

感謝して、喜んで、楽しく大切に生きたいものです。

 

 


(48)【孝行】

 

貴方が 親に孝行したように、子供にも孝行してやりなさい。

そのことが 一番、自分に孝行したことになります。

 

私は親孝行をしてきました。私だけでなく 誰もがしています。

多くの人は 今度は自分が、子供から親孝行して欲しいと思う。

自分がしてきたから 子供にせよと云うのですか。

 

そんなことを期待してはいけません。

それよりも 出来るならば、大きくなった子供にも

孝行してやりなさい、そのことは

自分自身に孝行しているのと同じです。

 

人は自分が行ってもいないことを、人に期待する。虫のいい話です。

自分が与えなければ、何も得られないことを知らない人が多いのです。

 

 


(49)【活かす工夫】

 

『無いものを 悩んでも仕方がない、

   いま持っているものを 最大限に活かす工夫をしよう。』

 

バッハロウは強い角を持っているが、

ライオンは角がない。でもライオンは牙と爪を持っている。

ウサギは牙も爪もないが、大きな耳を持っている。

人間には角も牙も角も大きな耳も持っていないが、智恵がある。

そしてこの智恵を最大限に活かして生きてきました。

 

同じ人間でも色形が違うし性質性格も違う、環境も状態も違う。

誰一人として同じではない。

他人が持っているものは、自分にも欲しいと思うものです。

努力して手に入るものと 入らないものもあります。

それでも いま私達は沢山のものを持っています。

無いものを数えないで、持っているものを数え

最大限に活かす工夫をすることが大切です。

 

人は誰でも自分が持っているものは 見ていない。

他人が持っているものが気になる、

他人にあるものと 自分に無いものを比較しています。

自分を自分で惨めにしています。

人間が生き物で一番優れているのに、一番悩んでいる。

愚かなことと思わないのですか、そのことに気付けば、

自分の人生を最大限に活かして生きることです。

 

 


(50)【人生の時計】

 

「人生の時計は、生まれた時に 一度だけネジを巻かれる。

その時計が何時止まるかは、誰も分からない。」との話は聞きます。

 

分かっているのは、私が持っている今という時が、唯一の時です。

だからこそ精一杯生きよう。でも明日に期待することはやめよう。

 

私はまだまだ 明日に期待して生きています。

まだ私には、すばらしい明日が来ると思っています。

でも私の人生の時計が、何時止まるかは分かりません。

だからこそ、悔いのないように生きるべきです。

そう思って第二の人生の計画を立てて実行しています。

今やるべきこと、やっておきたいこと、やりたいことに

今日が最後の日だと思って精一杯生きる。そんな生き方をしています。

 

 


(51)【落ちる飛行機】

 

貴方は、絶対に落ちる飛行機に乗りますか?

誰もが絶対に乗らないと云うでしょうが、もう乗っているのです。

 

(50)で「人生の時計」の話をしましたが

貴方の飛行機に生まれた時に、ガソリンを入れてもらったが、

どれだけの量を入れてもらえたかはわかりません。

人によってガソリンの量は違います。もうそれに乗っているのです。

そのガソリンが無くなれば絶対に墜落するのです。それが寿命です。

 

貴方は遠回りをして目的地に行きますか、近道で行きますか。

スピードを上げて飛びますか、ゆっくり飛びましかは自由です。

それでも 何時かはガソリンが無くなり、必ず墜落するのです。

貴方の人生の目的地までは、頑張って飛ばして欲しいものです。

 

本当は貴方の目的地に行く量のガソリンは入っているのです。

どうでもいい場所に寄り道をしなければ、到達するはずです。

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(52)【我が家】

 

『我が家で 安らかな幸せを味わう。

 それが すべての人の求める、真実の目的であり、願いです。』

 

人は お金が欲しい、高級品も欲しい、名誉も欲しいと、と求めるが

最後に欲しいものは、我が家で 安らかな幸せを味わうことでしょう。

 

人は我が家で、安らかな幸せを味わうために、

遠回りの人生を歩んでいるのです。そのことに

怪我で不自由になり出来なくなってから 気付く人

年老いて病気になり病院のベットの上で 気付く人

なにかに失敗して大切な物を失ってから 気付く人

他人の生き様を見て 自分の生きざまに 気付く人

連れ合いに先立たれ 一人になってから 気付く人

誰でも 何時かは 気付くものです。

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我が家で 何十年暮らしていても それを知って

感謝して暮らせる人や期間は 少ないでしょう。

 

そのことに早く気付いて 暮らしなさい。

 

 


(53)【幸せの近道】

 

『 幸せの近道 』

 

賢く生きなさい、上手に生きなさい、決められたことは守りなさい。

不正はいけません、迷惑もいけません、ごまかしてもいけません。

 

真面目に生きなさい、正直に生きなさい、一生懸命に生きなさい。

面倒でも窮屈でも、これが幸福になる、一番の近道になるのです。

 

 

 


(54)【不幸も宝】

 

『人間には幸福のほかに、それと同じだけの不幸が必要です。』

 

幸福な人生だけでは、幸福は分からないでしょう。

不幸があってこそ、幸福が分かるものです。

不幸が多ければ多いだけ、幸福を掴むチャンスがあります。

 

「人生は学校です。そこでは幸福より

 不幸の方が、良い先生であるのです。」

 

誰もが幸福を望むが、幸福から学ぶことは少ない。

不幸から学ぶことが多いのです。しかし

貴方に学ぶ気や努力がなければ、何も変わらないのです。

 

人間は自分の考えるほど、不幸でもないし 幸福でもありません。

それ自体不幸なんてない。不幸と思うから 不幸に感じるのです。

幸福や不幸の物差しはありません。他人を見て自分で作っているのです。

 

他人と比較して 自分を不幸にしているのです。

他人と比較せずに、自分の自主性はないのですか。

その程度の 幸福ですか 不幸ですか?

 

 


(55)【自今生涯】

 

人生の一生は、いつでも「たったいまから」始まる。

 

と云うことです。どんな過去であっても、過去は過去です。

何時までも過去に捕らわれないで、将来を見つめて生きることが大切です。

過去のことは勉強材料です、過去のことは反省材料です。

 

勉強もせず、反省もしなければ、過去の人生に何の価値も見つからない。

そして将来の人生もないし、これからの人生に立ち向かえることはない。

もう60歳だからとか、70歳だからと言って諦めてはならないのです。

これから60歳の人生が、70歳の人生が始まるのです。

 

今日は私の(貴方の)人生の最初の日です。

 

 


(56)【退職後の人生】

 

無理をしない、心の幸福

    これからは 今の自分に満足する方法を考えよう。

 

人生は簡単に考えるといい。・・退職した今だからそう思えることが出来る。

我が心 一つが満ちればいい。・・すべて無くしても心が満ちればいい。

欲がなければ「苦」は消える。・・欲は苦の根源です。

人生はケセラセラ・・・なるようになる、ただし怠けてはダメです。

人生は人生勉強です。・・いいことも 悪いことも すべていい勉強です。

自分以外も愛しなさい。・・すべて情けは人のためならず、です。

 

 


(57)【そんなに急ぐな】

 

「狭い日本 そんなに急いでどこに行く」

 

人は いつも急いでいます。「なぜそんなに急ぐのであろうか」

生き急ぐことは、死に急ぐことになります。

 

こんな考えを持つのは、自分も走り通してきたからです。

第一の人生の時には、私だけでなく、社会も会社も急いでいた。

仕事に追われて、会社に追われ、他人のスケジュールに追われ、走った。

だから58歳で走るのを辞めた。今では追われることもなくなった。

何時までも急いでいては、自分の人生も味わえられないことになる。

もっとはやく 自分の人生を味わいなさい。

 

 


(58)【そんなに急ぐなー2】

 

心にゆとりを持ちなさい。

 

急ぎすぎる人生では、大事なものをいくつも見落としているものです。

見落としたものが、自分にかけがえのないものであったりするものです。

 

急ぎすぎた人生とは、大変むなしい人生になってしまいます。

だから 常に生きている中で立ち止まり、自分を見直そう。

自分の近くにある、自然に心を向けることで

大きな救いになります。導きとなり得るものです。

 

スローライフで身体も心もゆとりを持つようにしなさい。

 

 


(59)【人間の物差し】

 

『損か得か 人間の物差し、嘘か誠か 仏の物差し』  (相田みつを)

 

この世は比較社会です。競争社会です。

損か得か、高いか安いか、勝ったか負けたか、多いか少ないか、

人間の価値判断の物差しは、常に何かと比べた相対的なものです。

 

だから絶えず変動します。

そのたびに自分の立っている位置が、右往左往します。

右往左往しない 自分を確立することが大切です。

それには 損得を超えた 仏の物差を持つ事です。

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(60)【百人百色】

 

人は黙っていても そしられる。

しゃべりすぎても そしられる。

少ししゃべっても そしられる

だから すべての人に 褒められる人もいないし、

また  すべての人に そしられる人もいないでしょう。

 

人は百人百色です。

すべての賛成も すべての反対もないのです。

そう思って生きれば、人間関係は楽になります。

 

 

 


 

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