「う・・・え・・・・」
「苦しい? ごめんね、航。少しガマンして・・・」
逃げ惑う舌を捕えて唾液を搦め取ると、まだ堅く閉じている秘蕾を宥めるように、人差し指をゆっくりと埋めていった。
「いっ・・痛い・・・よ・・」
「力を抜いて・・・少しずつほぐしてあげるから・・・」
翔吾は慎重に航の中をまさぐった。ゆっくりと抽挿を始めると最初は頑なに侵入を拒んでいた襞は、次第に応えるかのように蠢き出した。
頃合いを見計らって指の数を増やす。そして翔吾の爪先が、奥のとあるポイントを掠めると、航は嬌声を上げた。
「ひぁっ・・・やあぁぁ!」
「ココ・・か・・・」
陸に上げられた若鮎のようにビクビクッと跳ねる航をしっかりとシーツに縫い留めて、翔吾はそのポイントだけ執拗に攻め続けた。
生まれてから今までに経験した事のないような快感に苛まれて、航のうつろな目からは、幾筋もの涙が溢れては零れ落ちた。
「ココだけでイッてみる?」
翔吾が指を深く突き入れると、限界まで張り詰めていた航は、呆気無くのぼりつめた。
「ふーん・・・後ろだけでイッちゃったんだ・・・」
喉の奥でクックッと笑った翔吾を、航は潤んだ目で恨めしげに睨んだが、そんな表情が翔吾にとって何よりの媚薬に勝るということに気付いていなかった。
「もっと乱れさせてみたいな・・・」
「こ・・の変態っ!」
「いけないことを言う口は、塞いでおくに限るな」
途端にディープなキスが襲いかかってきて、航は墓穴を掘ったことにようやく気付いた。
「今度は俺の番ね・・」
翔吾は航をうつ伏せにすると、ひざをつかせて腰だけを突き出すポーズをとらせた。
「やめろよっ!」
双丘に手をかけてそっと割り開く。
「お利口にしてて、挿れるから・・・」
暴れ出した航をがっちりと押さえつけて、あらわになった蕾を舐めてほぐしてから、翔吾は欲望を解放したくて猛り狂っている自身をあてがった。
「イヤだぁっ!」
泣き出してしまった航に構わずゆっくりと侵略を始めたが、恐怖に強張っている蕾は頑なに翔吾を拒んだ。
「キッツ・・・」
「い・・・痛い・・・痛い・・やめ・・・」
翔吾は航の背中に残る痛々しい傷痕に口唇を寄せると、癒すように辿り始めた。
「ひゃっ・・・ん・・」
一瞬、航の意識がそちらにそれた瞬間を逃さずに、翔吾は一気に侵入を遂げた。