B、人生の鉄則


 

【11、人生の鉄則】

B−1 【生命の鉄則】

 

『肉体は必ず老い、病み、死ぬということです』

 

魂は永遠に生きようと、肉体は今回一回限りです。私と妻、そして子供

両親、孫、兄弟、親戚、友人知人等と過ごせるのも今回一回限りです。

だから大切に生きたい、有意義に生きたい、喜んで生きたい。

 

私だけでなく、妻にも子供家族にも、兄弟家族にも、知人にもやさしく生きたい。

残りの人生は短いのです。元気な時はもっと短いものです。

 

☆ 老いてもいいように生きなさい

 

人間は老いることが分かっています。

生命の鉄則だから、老いるのがイヤだと云っても老いるものです。

老いれば動きも考えも鈍くなり不自由になる。出来なくなります。

老いる前にやるべきことや、やっておきたいことは行うことです。

老いて出来ない期間は永遠ではない、死ぬまでの間のひと時です。

この期間を短くするために、老いても健康を保つ努力をしなさい。

この老いて不自由なときも、楽しく喜んで暮らすようにしなさい。

若者は若者で良いことがあるように、老人には老人で良いことも

沢山有ります。それを自分のものにしなさい。それは経験です、

我欲が減ることです、諦めやすくなることです。・・・

 

☆ 病んでもいいように生きなさい

 

人間は病むことも分かっています。

病気や怪我は老いよりも辛く苦しい、でも老いよりも一時的です。

病気でも怪我でもいいことはありません。出来るものなら怪我をせず

病気にかかる時間を少なくしたいものです。それでも病気になれば

病気をも楽しめとまでは言わないが、身体は病気でも心まで病まない

ように過ごすべきです。これが病んでもいいように生きなさいです。

 

 死んでもいいようにしておきなさい

 

人間は死ぬことが分かっています。

私は何時死んでもよいが、(私は自分の寿命を80歳と決めています)

残る妻には問題や心配は少なくしておきたい。もし妻が先ならば、

後に残る私には問題や心配を少なくしておきたいものです。出来れば

一人でいる期間を短くしたい。それには二人で長生きすることです。

 

死ぬことよりも、これからを悔いなく生きることが大切です。

それには、老いを体験し、病気も体験して肉体の苦痛を味わうことも

欠かせないことかも知れませんが、どうせ死ぬなら、苦痛よりも

楽しく喜んで生き切りたいものです。そんな計画や予定をすべて行って

悔いを残さずにしておくことです。

 

 

B−2 【物質の鉄則】

 

『何もあの世には持ってゆけない』

 

「資産は一代です」この肉体も一代限りです。

 

人が一生をかけて稼ぎ集めたものでも、この世限りの預かり物です。

死ぬときには返していくのです。ならば有効に使いたい、喜んで使いたい。

 

一代限りのお金や品物に、いつまでも固執しないことです。お金の必要額は

  第一には、生きてゆけるだけのお金や物があればよいのです。

  第二には、満足して暮らすだけのお金や物があれば充分です。

  満足は人それぞれ違います、年齢によっても変わってきます。

 

老いても病んでも、生きていることを楽しみなさい。喜びなさい。

やりたいこと、好きなこと、出来ることをしなさい。

生きているうちに、出来るうちに、自分の最善をつくしなさい。

 

あの世へは何も持って行けないが、何も無くても行けるのです。

恨みや憎しみ、心配や不安、欲望や執着を持っていては

あの世へは行けない、この世でさまようことになってしまう。

 

不要な意識、感情、欲望、煩悩などは早く手放しなさい。

死ぬのにはお金も智恵も権力も見栄も必要はないのです。

 

 

B−3 【人生の鉄則】

 

自分の考えや行いは、すべて自分に戻ってくるのです。

そして すべてが自己責任であります。」

 

与えたものは自分にも与えられるが、

奪ったものは自分から奪われるものです。

 

与えた物、事は、人を代え形を変えて貴方に戻ってくるものです。

他人に親切にすれば、他人も社会も貴方を親切にしてくれます。

一生懸命に生きれば、自然も貴方を一生懸命に生かしてくれます。

自分の人生は、自分の考えや行いによって決まるものです。

 

だから、良いことは行いなさい、悪いことは止めなさい。

自分の分は精一杯行いなさい、人のためにも行いなさい。

やるべきことは 即実行しなさい、確実に行いなさい。

行っても、行なわなかっても自己責任であります。

すべて自分の元に戻ってきます。

 

「因果の法則」です。「振り子の法則」です。

 

お金や品物だけではありません、智恵も行動も愛情も同じです。

出来る限り良い事を行いなさい、何時か貴方に戻ってきます。

出来る限り悪い事は止めなさい、何時か貴方に戻ってきます。

 

 

 

 

この世には沢山の法則があります。幾つかの鉄則もあります。

法則も鉄則も私たちでは変えることは出来ません。素直に従うべきです。

上手に従うことが、上手に自分の人生を生きたことになります。