4a人生観

 

 


(1)【第二の人生】

「第一の人生」

   在職中の人生は、蓄積と奉仕の人生であった。

 

   社会のため 会社のため 家族のためなどと云って自己犠牲を払って生きてきた。

   これが奉仕の時代である。

   それと同時に 知識も得た 経験も出来た お金も得た 家族も持った。

   これらは奉仕の対価として得た 蓄積である。

 

「第二の人生」

   退職後の人生は、豊かな自分達の幸せを求める人生にする。

 

   自分達の幸せのため やりたいことをする生き方をする。

   これが 一生懸命にがんばって生きてきた、私達への代償であると思う。

     今では自分の生き方を、自分で決められるという 自由がある。

     他人のためでも、自分のためでも 生きてゆくのであれば

     お互いに自分で出来る生き方をすることです。

     お互いに人生を楽しむ生き方をすることです。

     それでも社会に充分 還元できると思います。

 

   


(2)【欲望】

 

『人生とは、欲望の表現であります。欲望とは、願いでありエネルギーです。』

 

   人は 欲望に生きています。

実際 欲望のない肉体や欲望のない精神というものは

   まるで死んだ肉体であり、死んだ精神であります。

   人生とは 欲望を表現することであります。

   

   人生をどう生きるかということは

   欲望をどう進めるかということです。

   そしてその欲望の大きさ、形、質は

     (欲望には物的、肉体的、精神的欲望があります)

   欲望は人それぞれであり、時と場所、環境によって変わっていきます。

   良い欲望、悪い欲望もあり、多い少ないもあります。

   選択するのはあなた自身であります。

   達成できた欲望もあり、達成できなかった欲望もあります。

   欲望のため成功したこともあり、失敗したこともあります。

 

   大切なことは、何時までも欲望に執着しないことです。

   欲望は貴方の人生での手段の一つであるのです。(目的ではない)

   貴方の人生での芝居のテーマにすぎないのです。

   たくさんの拍手喝采で人生の幕を引ければいいのです。

   他人の拍手喝采ではなく、自分で拍手喝采できればいいのです。

 

 


(3)【人生の智恵】

 

『人生の智恵とは、「欲望」をコントロールする智恵です。』

 

   第一は、欲望の変更です。

   第二は、適欲の進めです。

 

   いくら年を重ねても欲望をコントロールできない人は

   人生の智恵がないことであります。

 

   人は「欲望」を無くすことは出来ないものです。

     だから欲望を捨てよとは言わない、

     貴方をマイナスにする欲望ならば

     貴方をプラスにする欲望に変えることです。

 

     適欲とは、貴方に適した欲望です。

     貴方の適欲以上を望まないことです。

     (お釈迦様は小欲を進めています)

 

 


(4)【すべては持てない】

 

『人はすべてのものを、持つことは出来ない』

               (このことを良く理解することです)

 

お金と時間を同時には手に入らない。

名誉と自由も同時には手に入らない。

第二の人生が入れ替える時期です。

もはや出世(地位)も名誉もいらない。

お金を稼ぐ時間より、使える時間がほしい。

   

人は二本の手で持てる量は限られています。

 

誰もが多くのものを手に入れることはできない。

貴方にとって本当に必要なものを手に入れるには

他の多くのものを あきらめることも しなければならない。

 

   死ぬ時には、すべて置いていくことになる。

   得たものは、一時の借り物なのであります。

 


(5)【豊かに暮らそう】

 

『自分の人生を 豊かに暮らそう。』

 

人が持つ一番の財産は、生涯という自分の持ち時間です。

この自分の時間という、入れ物に

何を詰め、何で満たすかが 自分の人生です。

自由とは、自分の持ち時間に何を詰めるかを、

自分で決め、自分で実行できるという 自由です。

 

詰め物は、詰めるものと 積み重ねる時間の中で熟成し

良い香りと味わいをもたらすのです。それが豊かさです。

豊かさとは、自分の時間を、自分にとって価値あるものに使うことです。

 

人はお金や高い物を持つことが、豊かな暮らしと思っています。

それでは いつまでも不足や不満のままです。

満足することはありません。考える基が違うからです。

 

大切なことは、時間と心です。心とは 自分の考えと行動です。

第二の人生が、豊かかどうかは この考えで決まります。

早くその考えを持つことにより、早く豊かな暮らしが来ます。

 

 

 

 


(6)【一番やりたいこと】

 

『いま 一番やりたいことを やりなさい。』

 

貴方はあなたの人生で、それが一番やりたいことですか?

後になって、あれが やりたかったと 悔やまないためにも

貴方の一番やりたいことを やりなさい。

 

誰もが一番やりたいことを やってきたと思います。

有意義なことも、無意味なことも、どうでもいいことでも、

一番やりたいことを やってきたはずですが

後になって思うと、他にやっておきたいことがあった。

それでもいい、いま 一番やりたいことを やりなさい。

貴方(自分)の人生だから。

 

 


(7)【やめる】

 

『努力しても、うまくいかなければ、やめてしまえばよい。』

 

第一の人生の時は

嫌なことでも、失敗しても、出来なくても、やめることは出来なかった。

 

第二の人生の今は

うまくいかなければ、やめればよい、嫌なことはやめればよい。

 

それよりも、出来ることをすればよい、やりたことをすればよい、

好きなことをすればよい。第二の人生とは、ありがたい。

 

 

 


(8)【与える者】

 

『すべてのものは、それを 与える者に与えられ、

           奪う者から奪われる。

     幸せも、それを 与える者に与えられ

           奪う者から奪われる。』

 

自分がいやだと思うことは、他人にもしてはならない。

自分がうれしく思うことは、他人にもしてやりなさい。

与えることは出来なければ、しなくてもいいが

奪うことはしないように、こころがけなさい。

 

     他人のためではなく、自分のためです。

 

 


(9)【プラス マイナス】

 

人生は プラス もあり、マイナス もあって人生です。

永い人生には、得することもあり、損することもあります。

幸運な時もあり、不運な時もあります。

良い時もあり、悪い時もあります。

 

マイナスだけを何時までも思っていてはいけない、

でも あえてマイナスの人生を、歩む必要もない。

プラス思考で生きるべきであります。

 

本当は プラス思考もマイナス思考もありません。

人生はすべて プラス であります。

良い時も 悪い時も いつもプラスと思うことです。

私の人生では すべてがプラスです。

そう思って 生きることが大切です。

 

 


(10)【若者と老人】

 

若者の 苦労 は 希望を感じる

若者の 努力 も 希望を感じる

若者の 涙  も 希望を感じる

若者の 汗  も 希望を感じる

若者の 怒り も 希望を感じる

しかし

老人の 苦労 は 哀れみを感じる

老人の 努力 も 哀れみを感じる

老人の 涙  も 哀れみを感じる

老人の 汗  も 哀れみを感じる 

老人の 怒り も 哀れみを感じる

 

若者の 笑い よりも

老人の 笑い がにあう

暖かさを感じる

若者の ゆとりよりも

老人の ゆとりのほうが

幸せを感じる

 

私はそう思うし、感じています。

だから そのように 私の人生を送ろう。 

 

 


(11)【精一杯】

 

私の人生で心がけている信念の一つは

『自分の成し得ることを、精一杯することです。』

 

転んでも起き上がればいいのです

失敗してもやりなおせばいいのです

常に自分の最善を尽くすことです。

 

人には能力の差や 得意苦手があります

人には出来る事、出来ない事があります

自分に出来る範囲で最善を尽くすことです

50点の人は、50点全部を出すことです

90点の人は、90点全部を出すことです

90点の人がいいのではなく、100%出し切ることが大切です。

 

スポーツや勉強や仕事だけではありません

人生にも生活にも遊びにも最善を尽くすことです。

 

精一杯する、一生懸命する、最善を尽くす

これが私の心がけている 信念です。

 

 

 


(12)【待つ】

 

『傘の役にたたない雨なら、やむまで待てばよい』

 

霧雨ならば濡れていこう

雨ならば 傘をさそう

傘の役にたたない大雨ならば

あわてずに やむまで待てばよい

 

第二の人生は そのようなものだ、休むことも必要です。

 

第一の人生の時は、

大雨でも休まず 傘をさして出かけた

雨がやむのを待つ、余裕などなかった 

今では、大雨でも小雨でも

そのまま待って 楽しむことができます

大雨なら大雨を 楽しむことができます

小雨なら小雨を 楽しむことができます

こんなことが出来る人生は、ありがたいと 思う。

 

雨は雨だけでなく、すべても物事、出来事を指すのです

人生にはいろんな物事、出来事が起こります

そんな時、前に進むだけでなく、待って楽しめばよい。

 

 

 


(13)【悲しみの日】

 

『楽しみの日には楽しみの日の

   悲しみの日には悲しみの日の

      かけがいのない大切な人生です。』

 

今日がどんな日であろうとも、今日を大切に生きる

人生を先延ばしにしてはいけない

よく 明日は明日の風が吹く・・・

といって何もしないことは 間違いである。それは

(今日は今日の風が吹き、明日は明日の風が吹く)

今を精一杯生きて、明日は今日と同じではなのだから

明日はどんな日になろうと、それに対応するために

明日に向かって心の準備をする、ということです。

今日もせず、明日もなにもしない、風任せと言うのではない。

 

長い人生、まして年をとれば、楽しい日ばかりではない

だから楽しい日には楽しもう、悲しい日には悲しもう

楽しい日も悲しい日も、身体全体で受け止めて

生きていこう、これが人生であると思う。

 

 


(14)【所有】

 

お金や品物の所有を幸福の物差しにしないこと、

貴方にあった、幸せを求めなさい。

いまのままで 幸せを見つけよ、無いものを求め 幸せを探すな。

いまのままで、幸せになる。それが素晴らしいことです。

青い鳥は 今現在、貴方の家の中にいます。

 

多くを所有する人が、大きな幸せを手にするものではない。

少なく所有する人が、小さい幸せを手にするものでもない。

 

人それぞれ 今の暮らしは違うけれど、他人の暮らしを望んでも自分には合わない。

幸せになれる人は「今の暮らしの」の中で、楽しみ方を知っている人です。

今 分からなくても、それも だんだんと年を重ねて分かってくるでしょう。

早く分かっても、遅く分かってもいいではないですか。それが分かれば ね。

 

 


(15)【明日は】

 

暮れ行く一日一日が急ぎ足で過ぎてゆく

私の足跡に何を残すというのか

いつも明日は明日は明日こそはと

明日のために努力してきた

明日と今日とどこが違うのか

それでもなお 私は明日を求めて生きている

明日にどんな幸せを求めようとするのか

明日の明日の明日は死であり

死の明日は無であることを知りつつ

私は明日を求めた。

        (第一の人生の時代はそんな生き方をしてきた)

 

これからは 今日のために

一日を過ごそうと思えばいい。

    第二の人生である 今日は

    今日に精一杯生きるべきです

    そして明日も今日に精一杯生きることです。

    今日に人生の意義があると思うのです。

今 自分で出来る最高の素晴らしい事、満足する事

楽しい事、有意義なこ事を自分と人のためにすべきです。 

 


(16)【有意義に生きる】

 

「今日一日を有意義に楽しく生きよう」

「過去を追うな、未来を願うな

 過去はすでに終わった、未来はまだやって来ない」(釈迦)

  過去を追う・・・過去は思い出だけでよい、 

          あの時こうすればよかったなどと思うな

          過去はもう終わったのでどうにもならない。

  未来を願うな・・ああなったらよい、こうなったら困ると

          今 何も努力せずに 期待するな、心配するな

          未来のことは誰も分からないのだ。

 

大切なことは 過去の生きてきた過程に、今の自分があり

今の努力で、未来が築かれていくのである。

だから現在のことを全力で、まじめに一生懸命に生きる事。

生きるということは

「一日一日を大切にすることである」

     もうムダにしないことです。

 


(17)【秋咲く花】

 

「自分が秋咲く花なら、春に咲く花をうらやむことはない。」

 

比較するな、自分の持っている分以上のものを

追いかけていても、挫折するだけである。

 

他人の成長や成功の速さ、高さを気にせずに

自分の能力に応じた速さ、高さで生きるべきです。

そして自分の持っている分の実現と努力を怠ってはならない。

 

人は他人と比較してうらやんだり誇らしく思うものです。

そんな時 自分は秋咲く花だと思い出し事です。

草木は自分の花を咲かせます。

自分も自分の花を咲かせばいいのです。

 

自分の花が自分に一番自分に適しているのです。

時期も大きさも、形も色合いも自分に合っています。

誰もが自分の花より、他人の花をあこがれますが

もっと自分の花を愛しましょう、好きになりましょう。

自分の花が一番大切ではありませんか。

 

 

 


(18)【ただ持つ不幸】

 

物を持てば持つほど、それを維持するために

多くのエネルギーを使わなくてはならない。

 

物だけではない

財産も、不動産も、地位も、名誉も、権力も

持つものすべてを 維持しなくてはならない

それを維持するには 今まで以上のエネルギーがいる

自分が活用できる ほどほどあればよい。

 

これらは人生には必要なものであるが

地位も名誉も権力も 活用してこそ価値がある。

活用しなければ価値がない。価値がなければ不要である。

財産も不動産も同じである 活用してこそ価値がある

活用できない財産はいらない。

物も使うだけあればよい 使わないものはいらない。

それを知ることが先決です 貴方はまだわからないのですか?

使うだけあれば 充分です。

 

耕せないほどの 農地はいらない

掃除できないほどの 家屋敷はいらない

人のためにならない 権力もいらない

 

 


(19)【比較社会】

 

今は世界中が競争時代です、他人との比較社会です。

学校でも100点よりも序列です、誰かと比較です。

スポーツでも他人と競争で勝つことが目的です。

人の上に立つのが目標です、個人だけでなく

チーム、グループ、地域、企業、国家も競争社会です。

勝ち負け、多い少ない、早い遅い、12番、と他人と比較して

一歩先を行きたいものです。私も第一の人生ではそれを行った。

第二の人生では 他人と比較することは止めた。

自分で喜びを決めよう、自分で満足を作ろう。

自分が本当に望むことが出来る 幸せを持とう。

 

自分の貧富、大小、幸不幸、上下、・・は誰かと比較しておもうものです。

比較しても しなくても 自分のレベルは変わらないのです。

第二の人生の人でも、比較社会を引きずって暮らしている。

他人と比較することばかり考えるような生き方は止めよう。

もつと自分自身を取り戻して生きよう。

 

 


(20)【トマトの種】

 

トマトの種をまけば トマトが実る

ナスの種をまけば  ナスが実る

大豆の種をまけば  大豆が実る

幸せの種をまけば  幸せが実る

不幸せの種をまけば 不幸せが実る

貴方は何の種をまいていますか?

 

何もまかなければ  何も実りません。

 

でもただ まくだけでは良くない

良い土地で 良い肥料を与え、日光を当て

愛情をこめて 努力しなければ 良い実は育たない

貴方はそれを行っていますか?

 

百姓さんでなくても分かります 誰でも分かっています。

実行したか 実行しなかったかです

心配しても 悔やんでも仕方が無いのです

その結果が 今の私(貴方)です。

 

今からでも蒔く種は いっぱいあります。

そう思って 幸せの種をまき 精一杯生きよう

たくさんまいて たくさん刈り取ろう。

 


このページのTOPへ