〔 CY7C63001 テクニカルノート 〕 |
CY7C63001はUSB-IOに使用されているワンチップマイコンです。このICの入出力規格を簡単に紹介します。 |
ピン配列について |
![]() |
写真左にある半月型や"。"型のくぼみがICの左側です。 ICピンの番号は、ICの左下を1番に左回りに番号が割り 振られます。このICは20ピンですので、左上が20番です。 写真右側にあるものは6MHzの発信器です。 |
入出力回路 |
![]() CYPRESS社データシートCY7C63001より抜粋しました | |
![]() |
上図右端のGPIOが汎用入出力ピンです。このICの出力は抵抗器に よってプルアップ可能になっており、USB-IOも出力H(論理1)時は、 内部の抵抗器によってプルアップされたものが出力ピンに現れます。 同図では16kΩとなっていますが、バラツキがあり、取り出せる電流は あまり期待できません。 左の図は、入出力回路部をより簡単にかき表したものです。 図からも明らかなように、入出力が共通になっており、入力は出力の 値を直接読んでいます。従って、出力をLにすれば当然入力値も常に Lになります。 この回路で入力を行うには、必ず出力をHにした上で、入出力端子が オープンであればH、アースへショートされていればL、と読みます。 回路設計上、入出力端子への電流流入量には十分注意してください。 |
電気的特性 |
◇CY7C63001データシートの抜粋です。詳しくは、サイプレス社のホームページをご覧ください。 |
![]() |
外部回路との接続法 |
◇データシートから明らかなように、このICからLED点灯用の数mA程度の電流を取り出すことも難しいと思われます。 適当な電流バッファとなるICをCY7C63001に接続し、そこから他の回路につないでやることで電流不足を解決します。 以下は比較的ポピュラーなICですが、74AC541は74AC245等でも代用可能です。LED程度であれば74HCが使えます。 TD62084もシリーズがありますので、CY7C63001側の規格と要求する電流値で代替デバイスを探してみてください。 | |
74AC541![]() 東芝セミコンダクター社データシートより |
TD62084![]() 東芝セミコンダクター社データシートより |
![]() TD62084はダーリントントランジスタアレイです。 入力部はCY7C63001に直結できます。 出力部は上の図のようにコレクタと+V(負荷電源)の 間に負荷を挟みCOMMONを+Vに接続します。 +Vは最大50Vまで可能です。このICにはUSBからの 電源供給は必要ありません。 逆起電力用ダイオードが内蔵されL性負荷対応です。 東芝セミコンダクター社データシート |
|
74AC541はCMOSプロセスで作られたバスバッファです。 1と19ピンをGND(アース)に接続し、A1〜A8の各入力端子に 10〜100kΩの抵抗器を直列に挿入し使用してください。 Y1〜Y8の各端子からは±24mAの電流が取り出せます。 電流をUSBコネクタから供給する場合は、合計電流に 気をつけてください。 東芝セミコンダクター社データシート |
戻る |