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「も・・ヤだ・・・・や・・めろっ・・・・ん・・う・・・っく・・あ・・・」
 翔吾の愛撫は巧みで、経験豊富という宣伝に偽りはなかった。指に口唇に翻弄されて、航はなす術もなく喘がされていた。こらえようとしても後から後から甘い声が漏れて、意識まで飛んでしまいそうになっていた。
 翔吾はそんな航を見て、ますます航を啼かせることに励むのだった。
「感じてくれてるんだ? もっと気持ちよくなって・・・航・・」
 舌で胸の飾りをチロチロと弄りながら、手で柔らかな茂みをまさぐる。
「なり・・たぁ・・・イヤ・・だ・・・・そんな・・・あぁ・・・ん・・」
「翔吾って呼んでって言ってるだろ・・ん?」
 そう言って翔吾は、堅く存在を主張している航の乳首に軽く歯を立てた。
「ひっ・・ん・・」
 思わず悲鳴を上げた航は恨めし気に翔吾を睨んだが、涙で潤んだ目では返って翔吾の欲望に火をつけてしまった。
「かわいいよ。航」
「か・・かわいいなんて言われて、うれしいもんかっ!」
「まだ、そんな憎まれ口を叩く余裕があったんだ? いけない子にはお仕置きだな・・・」
 ニヤッと笑うと翔吾は、勃ちあがりかけている航の分身を、やんわりと握った。
「ひゃ・・・ん・・」
 声が裏返ってしまった航は、思わず両手で口を押さえた。しかし、翔吾はそれを片手で引き剥がすと耳朶をなめながら囁いた。
「ダメだよ・・・航の色っぽい声をもっと聴かせてくれなきゃ。ね? イイとこを全部教えて・・」
 手にした分身をやわやわと揉みしだくと、航の背中が弓なりに反ってきれいなラインを描く。うつろな目からは、透明な雫がとめどなく溢れては流れていく。
「やめ・・・っ・・も・・でそ・・う・・・・・ん・・」
「いいよ・・イッちゃっても・・」
 翔吾は弾けそうになっている航を口に含むと、舌を絡めて強く吸い上げた。
「いやあぁぁぁっ!」
 悲鳴を上げて翔吾の口内に欲望を吐き出すと、航の意識は闇に沈んだ。


「失神するほどヨかった?」
 意識を飛ばしていた航が目を開けると、翔吾は幸せそうに微笑みながら訊いた。
「おれ・・?」
「ねぇ、続きしていい?」
「・・・・?」
 潤んだ目で見上げた航は、何を言われたのかわからないといったように首を傾げた。そのあどけない表情は、翔吾の理性を吹き飛ばすのに充分な威力を発揮した。
「ごめん・・俺ちょっと余裕ないや・・・」
 そう言うと翔吾は、まだボーッとしている航の桜色の口唇を奪った。吐息まで貪るかのようにきつく舌を絡めていく。
 そして、性急な動作で航の足を開かせると、双丘の奥にひっそりと息づいている蕾に、唾液で濡らした人差し指を忍び込ませた。
「なっ何すんだよっ、バカ! イヤっ・・・うっ・・痛いってば・・そんなトコ触るなっ! ヤだ・・汚いってば!」
 思いがけない展開にパニックに陥った航は逃れようともがいたが、翔吾に押さえつけられていて適わなかった。その上埋め込まれていた指の数が徐々に増やされていったので、激痛が走り抜けた。
「うわあぁっっ!」
「ごめん・・ごめん、航。我慢して力抜いてよ・・でないと傷つけてしまうよ・・お願い・・・」
「イヤだ・・・抜けよぉ・・・っく・・」
「泣かないで・・ごめん・・航・・でも、俺もう止まんない・・・・」
 翔吾は航の中から指を引き抜くと、堅く猛っている自身を打ち込んだ。
「----------!」
 あまりの衝撃に声にならない悲鳴を上げて、航の身体は強張った。陵辱する翔吾にしがみついて、激痛に耐えようとする。