11

「じゃあ今日は調教ってことでやってみようか・・・」
 佳尉はそう言うとしどけなく横たわる真矢の目の前に半分頭を擡げた自身を突きつけた。
「舐めて・・・大きくして・・・」
 上から見下ろされて命令されると、真矢はおずおずと佳尉を咥えた。
「歯を立てたらダメだからね。舐めたり吸ったりしてごらん・・・」
 真矢は言われた通り、根元をそっと両手で挟み、ソフトクリームを舐めるようにペロペロ舐め始めた。
「先っちょばかり舐めてないでもっと奥まで咥えこんで・・・」
 ちょっと腰を動かして喉の奥を軽く突くようにしてやると、真矢は吐き気をもよおして激しく咳き込んだ。
「この程度でそんなに噎せてどうするの?」
「ご・・・ごめ・・ん・・・」
 涙目で見上げる真矢のお尻目掛けて、佳尉の鞭が翻った。
 パシッ
「あっ・・・」
「さあ、もう一度奥まで飲みこんで」
 叩かれた場所が赤くなる。真矢は意を決して大きく口を開けて佳尉を飲みこんだ。
「そう・・イイよ・・・」
 佳尉は真矢の頭を鷲掴みにして、軽く抽挿を始めた。
 息苦しくて真矢の目からは涙が滑り落ちる。泣き顔なのに色っぽくて、佳尉の鼓動が跳ね上がった。
「んっ・・・んっ・・・」
 質量を増す佳尉に、真矢は口を開けているのが辛くなって、イヤイヤするように首を振った。
 ピシィッ
 さっき叩かれたのと反対のお尻を叩かれて、真矢は思わず佳尉に歯を立ててしまった。
 バシッ
「んんっ・・・」
 さっきよりも強く叩かれて、真矢の口から佳尉がこぼれ落ちた。
「最初から上手にしろってのは無理だよな・・・」
「ご・・・ごめん・・・・」
 真矢がうなだれるので、佳尉は鞭で顎を支えると上を向かせた。
「責めてねーよ。調教のし甲斐があるって喜んでんだよ」
「佳尉・・・」
 口唇を重ねて、舌を絡めるディープなキスを仕掛けると、真矢はおずおずとではあるが、応えられるようになっていた。
 いつまでたっても物慣れないバージンのような真矢を、佳尉は可愛いと思っていた。
 今までならば、面倒くさい鬱陶しいばかりだと思ってたのに、どうしてこの年上の少年だけはそうじゃないのか、佳尉にはよくわからなかった。
「やっぱ。センパイ可愛い・・ 今日はフェラはいいからセンパイの中でイかせて・・・」
 耳元で囁くと真矢は真っ赤になりながらもコクンと頷いた。
「じゃあ、四つん這いになってお尻をこっちに向けて高く上げて見せて・・・」
 優しく命令すると、真矢は恥ずかしそうにモジモジしながらも佳尉の言葉に従った。
「自分で開いて見せて・・・俺を誘って・・・」
 もっと羞恥を与えるような命令を下すと、真矢のお尻がヒクンと震えた。そして、覚悟を決めると震える手で双丘に手をかけて、奥にひっそりと息づく蕾を割り開いて見せた。
「すげぇ・・・センパイのココ、ヒクヒクして、まじ俺を誘ってるみたい・・・」
 佳尉はローションを手のひらに垂らして温めると、人差し指に絡めて真矢の蕾を解しにかかった。
「スッゲェ・・・・美味そうに俺の指頬張ってら・・・」
 クチュクチュと湿った音が自分の背後から聞こえる。真矢はその淫らな音を立てているのが、自分の蕾だというのがわかるから、いたたまれない思いで佳尉の指に翻弄されていた。