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 2度目は10分我慢させられた。3度目には10分我慢した後、風呂場に連れて行かれて、佳尉の目の前で出すように言われた。真矢は限界まで堪えていたが、業を煮やした佳尉に腹を強く押されると、泣きながら粗相をしてしまった。
「なんで泣くの? 恥ずかしくないよ。こんなにキレイになってるのに・・・」
 シャワーでキレイに流しながら、佳尉は羞恥のあまり泣きじゃくる真矢を宥めるように顔中にキスを落とした。
「ココでしたい? それともベッドにいく?」
 優しい悪魔に囁かれて、真矢はしゃくりあげながら「ベッドに・・・」と言うのが精一杯だった。

 所謂お姫さま抱っこでベッドに運ばれてきた真矢は、自分が横たえられたすぐ傍に並べられている玩具を見て硬直した。
「そんなに怖がらなくてもいいよー。コレで気持ちよーくしてあげるだけだからね」
 佳尉は一番小ぶりのローターを摘み上げると真矢の口唇に触れさせた。
「さあ、舐めて・・・」
 艶っぽく囁かれると、真矢は抗えない。おずおずと舌を出してつるんと丸い玩具を舐めはじめた。
「たっぷり濡らして・・・・」
 上から見下ろされている。欲望を隠そうともしない眼差しに射貫かれて、真矢の体温が一気に上昇するのを感じた。
「コレを舐めてるだけで感じちゃってるんだ?」
 佳尉に下生えを撫でられて、真矢の性器が頭を擡げているのに気付いた。
「うそ・・? そんな・・・」
 浅ましい淫らな自分に恥ずかしくなって、真矢の目に涙が浮かんできた。
「どうして泣くの? 恥ずかしい?」
 真矢が頷くと、佳尉は軽くキスを落とした。
「なんで? カワイイよ・・・ もっと乱れさせてみたくなる・・・」
「だって・・・」
 真矢が何か言いかけていたが、佳尉の方もそろそろ限界にきていたので、深く口唇を重ねた。
「んんっ・・・」
 震える身体を抱き締め舌を絡めとり、吸い上げ、甘噛みすることを繰り返している内に、最初は強張っていた身体から力が抜けていく。
 佳尉は、何も知らない真っ白な真矢をどういう色に染めていこうかと、ワクワクしていた。
 どこに触れてもビクンと身体を弾ませる。感じやすい身体に佳尉は喜びを隠せなかった。
「なんかウレシーな。俺ってテクニシャン・・みたいな?」
 真矢が口唇を噛み締めているのに気付いた佳尉は、親指でスッと撫でた。
「ダメじゃん・・・ちゃんと声聞かせてくれなきゃ・・・・こんなに噛み締めてたら切れちゃう・・・・」
 真矢はイヤイヤするように首を振った。嬌声を上げるなんてはしたないことは、したくなかった。淫乱だと知られたら佳尉の側にいられなくなる。
「強情だな・・・・ま、イイけど・・・」
 なんだか悔しくて意趣返しがしたくなった佳尉は、ローションを真矢の双丘の狭間に垂らすと、さっきまで真矢に舐めさせていたローターを蕾にあてがった。
「あっ・・・」
 ローションのおかげか、つるんと痛みもなく押し込まれたけど、真矢は恐怖を覚えた。
「スイッチ入れてみようか?」
 真矢の同意を待たずに、佳尉は手元のコントローラーを操作してスイッチを入れた。
「ぅ・・っ・・・」
 おなかの中で起こる振動に、真矢はどうしていいかわからず、佳尉にすがりついた。
「気持ちイイ? もっと奥まで押し込んでみようか?」
 酷薄に微笑むと、プチパニックを起こしかけている真矢の蕾に指を挿し入れた。入り口付近で振動しているオモチャを感じるポイントに押し込み、そのまま指で中を掻き回した。
 声を押し殺しているけど、荒くなっていく吐息が真矢が感じていることを如実に表している。真矢自身も完全に勃ち上がって、欲望を解放したがってうち震えていた。