「史朗ちゃん・・・好き・・・」
可愛く懐かれて抱きたいと思ったけど、傷も癒えてないのに無理をさせる訳にはいかず、しばらくの間史朗は欲望を抑えるのに苦労することになった。
「自業自得か・・・」
ため息をつく史朗の気持ちを知ってか知らずか、之は史朗の胸から腹へと手を滑らせていた。
「史朗ちゃんって、ちゃんと筋肉がついててホントかっこいいよね・・・僕も鍛えたらこんな身体になるかな・・」
撫で回されている史朗の方は欲望を抑えるのに必死なのに、之はただ単に感心していた。
「お前が俺みたいになったら、セックスする度にプロレスだぜ」
「えー、そんなのおもしろすぎかもー」
胸を撫でている之の手首を掴んで引き剥がすと、史朗はくすくす笑う之の口唇を優しく塞いだ。
「史朗ちゃん・・・」
「今夜はキスだけで我慢してやる」
そう言うと史朗は、腫れぼったくなって真っ赤に熟れるまで之の口唇を犯した。
「さて、風呂に入って寝るか」
キスだけで感じまくって足腰がガクガクになって呆然としている之を横抱きにすると、史朗はバスルームに向かった。
「えっ、えっ、一緒に入るの?」
熟れすぎたトマトのように真っ赤になっている之にウインクで答えると、史朗は之の服を脱がせた。
「ゆうべはタオルで拭いただけで済ませてしまったから、今夜は俺が隅々までキレイにしてやるから」
そう言いながらも、ただ風呂に入るだけでは済みそうにないなと、之の裸を見て史朗は思った。
「あ・・・ぁん・・・ソコはもう・・いいってばぁ・・・」
史朗は背後から之を抱きかかえ、さっきから胸の粒ばかり洗っている。
ボディソープで滑りが良くなっている分、感覚が鋭敏になってしまって、之は嬌声を上げ続けていた。
「胸を洗ってるだけなのにこんなにして、いつからこんなに淫乱な身体になっちまったんだ?」
クックッと史朗が笑ってつついた之の性器は腹につくほど勃ち上がっていて、先端には快楽の雫を湛えていた。
「いやぁ・・ん・・そんなこと・・言わないでよぉ・・」
ぐすぐすと涙声になってしまった之の耳朶を甘噛みしながら、史朗の指は止まることなく胸を弄り続けた。
「胸だけで達けそうじゃん・・・ホラ、出してみな」
散々弄られてぷっくりと勃ち上がった胸の粒に爪を立てられて、之は悲鳴を上げた。
「いやぁっ! そんなの、無理だよぉ・・」
「やっぱ、胸だけじゃ、無理か・・」
「もうっ・・・もう、イジワルしないで達かせてよぉっ!」
之が泣き出して初めて、史朗はずっと放置したままだった之自身に手を伸ばした。
「ぅくっ・・・」
二度三度と擦り上げただけで、之は白濁を弾けさせた。ぐったりともたれかかって放心状態になっている間に全身を洗い上げる。
「さあ、キレイになった」
史朗は抱きかかえていた之を四つんばいにすると、双丘に手をかけて割り開いた。
「やっぱ、腫れちまってるな・・可哀想に・・痛むか?」
之が羞恥のあまり答えられずにいると、史朗は真っ赤に腫れている蕾に舌をのばした。
「あっ・・」
「大丈夫・・・今日は挿れないから・・」
破瓜の痛みを思い出して強張る之を宥め、癒すために史朗は舌を使った。
「そんなトコ・・汚いよぉ・・」
「ちゃんと俺がキレイに洗っただろ・・」
舐め続けながら言われて、吐息がむき出しにされて敏感になっている蕾をくすぐると、身体の奥から官能といったものが湧き上がってきた。
「あぁ・・ん・・・」
之の蕾は史朗の舌を引き込もうとするかのようにヒクヒクと蠢きだした。