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「あっ・・・ぁ・・」
 ぬるっと抵抗もなく押し入られて、秀悟は嬌声を上げた。
「痛い? 大丈夫?」
 一応気遣いながら、飛雄は指を根元まで挿れたり抜いたりを繰り返した。
「痛く・・ないけど・・・ぁ・・・ヘンな感じ・・・」
 秀悟の腰が揺れる。飛雄はゴクリと唾を飲み込んだ。
「すげぇ・・・いやらしい眺め・・」
 言葉でなぶられて、秀悟は全身を真っ赤に染めた。
「みっ・・見るな、バカ!」
 恥ずかしい部分を飛雄が覗き込んでいると思うと、羞恥で逃げ出したくなった。しかし、飛雄は新しいおもちゃに興味を示す子どものように、夢中になって秀悟の身体を弄り回し始めた。
「すげぇ・・・たまんねぇくらいエロいよ・・」
 指を2本に増やして挿れ、ゆっくり抜き挿しすると、堅かった蕾が段々ほころび始めた。
「もう1本いけるよな・・」
「ばっ・・バカっ! もう無理・・・あぁっ!」
 流石に3本挿れられると、未通の蕾はギチギチと悲鳴を上げたが、飛雄はさらに広げるように中で指を開いたり閉じたりした。
「あっ・・・あっ・・」
 秀悟は酸素不足の金魚のように口を開けて短い息を繰り返した。
「確か奥にイイところがあるんだったよな?」
 宝探しをする子どものように、飛雄は更に秀悟の奥深くを探った。
「あぁっ・・ん・・・」
「ココかっ!」
 秀悟が甘い悲鳴を上げたポイントを飛雄は攻め続けた。
「や・・やめっ・・・いゃあ・・」
 秀悟の身体がガクガクと痙攣するかのように弾む。
「いやなのか? 気持ちよさそうによだれ垂らしてるくせに・・」
 子どもというものは、えてして残酷なものだ。飛雄は天を仰いで先走りの蜜を湛えている秀悟の先端を指でつついた。
「っ・・・サド・・・」
 目の縁を朱に染めて、秀悟は飛雄を睨み上げた。
「ヒドイな・・・ヒデのイイところを探してやってるのに、そんな風に言うなんてさ・・・」
 飛雄は秀悟の内部を探っていた指を引き抜くと素早く全裸になって、口を閉ざそうとする蕾に熱く張り詰めた怒張を押し当てた。
「今度は俺のことも気持ちよくしてくれ・・・」
 ぐぐっと腰を進めて先端をねじ込むと、秀悟の口唇から悲鳴が上がった。
「っ・・・すげぇ熱い・・・・」
 締め付けられて、食い千切られそうな痛みに耐えて根元まで納めると、飛雄は秀悟の腰を掴んでゆっくりと抽挿を始めた。


「ヒデ・・・ヒデ・・・」
 ひとつに繋がっている部分が熱い。背後から貫かれて、ガンガン揺すぶられてどのくらいの時間が経ったのか、飛雄が何度達ったのか、自分は何度達かされたのか、涙と汗と体液にまみれて、秀悟の意識は途切れそうになっていた。
『騙された・・・こんなの・・仔犬なんかじゃない・・・狼の仔だった・・』
 自分が拾ったものの正体がわかって、秀悟は意識が朦朧となりながらも微笑んでいた。
「・・・っ、ヒデっ・・・」
 何度目になるのだろうか、続けざまに秀悟の最奥に灼熱のマグマを打ち込んで流石に疲れたのか、飛雄は秀悟の上にバッタリと倒れ込んだ。
「・・・満足・・・したか・・?」
 秀悟の息も絶え絶えの問いに、飛雄はギュッと抱き締めることで答えた。そのまま2人とも睡魔の誘惑に身を委ねた。