「やぁ・・あんっ・・」
チュッと吸い上げられるとフレデリックの腰が揺れた。
「あっ・・あぁっ・・」
フレデリックの身体が小刻みに震えている。
「達ったんだね・・」
マーシャルの嫣然とした笑みは息を飲むほど綺麗だったが、フレデリックは泣きたくなるほど怖くなった。
「やっ・・・怖いっ! もうイヤだぁ」
フレデリックが嫌がって暴れだしたので、マーシャルは拘束魔法をかけた。
「ごめん・・・フレッド・・・」
身体が動かなくなって、フレデリックはパニックに陥った。瞬間移動で逃げるこということも思い至らなくて、ただガタガタ震えていた。
「どうして僕を避けるの? フレッドがそんなことしなきゃ、僕もこんな風に追い詰められることはなかったのに・・」
拘束したフレデリックを強く抱き締めて、マーシャルは苦しそうに呟いた。
「マー・・」
マーシャルが言った言葉に驚いて、名前を呼ぼうとした口唇は、降りてきた口唇に塞がれてしまった。
「んっ・・・」
見た目がストイックなマーシャルのどこにこんな情熱が隠されていたのかと思うくらい、激しく口唇を貪られて、フレデリックは眩暈を感じた。
「やぁっ・・・マーシャル・・・マーシャ・・・」
身体が熱いのも激しい動悸も、もう薬だけの所為ではなくなっていた。大好きなマーシャルに抱き締められて、身体中くちづけられている。夢だとしか思えないようなことを現実にされていた。
「フレッド・・・」
マーシャルの愛撫はフレデリックを再び追いつめていく。さっき達ったばかりだというのに、またフレデリックは大きく身体を震わせて熱を吐き出した。
「もぅやだぁっ・・・なんでこんな・・・」
続けざまに精を放って、身体に力が入らない。フレデリックはとうとう泣き出した。
「フレッド・・泣かないで・・ごめん・・・」
謝りながらもマーシャルはフレデリックへの愛撫をやめなかった。指を閃かせて2人とも全裸にすると、泣きじゃくるフレデリックに覆いかぶさっていった。
「ひっ・・」
しびれて力が入らない下肢を大きく広げられた狭間に冷たいものを垂らされて、フレデリックは悲鳴を上げた。
「ごめん。冷たかった?」
「な・・なにっ!? やっ・・」
信じられない場所に何かがぬるりと挿入ってくる。
「オリーブのオイルだよ。ほら、痛くないだろう?」
内部に入り込んだものがいやらしい水音を立てて抽挿される。フレデリックの身体は無意識にそれを締め付けた。
「あぁ・・・気持ちいいんだね・・でも僕の指が食い千切られてしまいそうだ・・」
引き抜かれてホッとしたのもつかの間、次の瞬間には倍になった衝撃に貫かれて、フレデリックの身体は痛みに強張った。
「いっ・・・た・・」
「2本に増やしたよ・・ゆっくりと慣らしてからひとつになろうね・・・・」
その時を想い、マーシャルはうっとりと呟いた。
慣らされる間に何度放っただろうか。薬の効き目で、何度放っても、吐き出すものがなくなっても、フレデリックは萎えずにいた。
「こんなに効くとは思わなかったな・・売り出す時には少し量を調整しなきゃ・・・」
マーシャルはブツブツと呟きながらも、フレデリックを追い上げる為に手の動きを早めた。
「も・・い・・ゃあ・・」
快感も度が過ぎると苦痛に変わる。フレデリックは泣きながら身体を震わせた。
そして、気が遠くなる程時間をかけて慣らされた後、マーシャルに貫かれた時には、フレデリックは泣き疲れて意識朦朧となっていた。
意識のなくなったフレデリックの身体を思うがまま貪り尽くし、内部にどれだけの想いを注ぎ込んだだろう。マーシャルは満ち足りた気分で眠りに落ちた。