「愛してる・・・あんなヒドイことをしてしまったけど・・本当に好きなんだ・・・お願いだ。僕の伴侶になってくれないか・・・」
儚げな見てくれを裏切って、マーシャルはかなり力が強かった。ギューギューと渾身の力で抱き締められていて、フレデリックは息もできずにいた。
「フレッド・・?」
何も言わずにじっとしているフレデリックに焦れて腕を解くと、フレデリックは声も立てずに泣いていた。
「フレッド・・ごめん・・・ごめん・・」
震える肩を抱き寄せると、フレデリックは堰を切ったように大声で泣き出した。
「な・・泣かないで。フレッド・・ごめん・・・・僕が悪かったから・・・」
マーシャルはどうすればいいのか、おろおろとうろたえてしまった。
「マーシャル・・・」
潤んだ瞳で見上げられると、理性がブッチリと音を立てて切れてしまって、フレデリックを抱き締めたまま、瞬間移動した。
一瞬のうちにマーシャルの部屋に戻ってきた二人は、フレデリックがキョトンとしている間にベッドの上にいた。
「フレッド・・・さっき言ったことは本当? 僕と・・・僕と同じ気持ちでいるってことは・・・僕のことを好きだと思ってくれてる?」
真剣な顔でマーシャルに見下ろされて、フレデリックはコクンと頷いた。
「初めて逢った時から好きだった・・・『ナイト』にデビューしてもらいたくなくて、熱を出したフリをするくらい大好きだったんだもん・・・・」
そう言うと、フレデリックは歓喜の笑顔のマーシャルの首筋に腕を回して抱きついた。
「好き。マーシャルだけが好き。大好き」
想い人にここまで言われて何もせずにいられるほど、マーシャルは聖人君子ではなかった。そのままフレデリックをシーツの波間に押し倒すと、驚いて小さな悲鳴を上げた口唇をふさいだ。
「マっ・・・・マーシャルぅ・・・」
情熱的に貪られた口唇が離れると、フレデリックの顔は赤く上気していて、瞳は今にも涙が溢れ出しそうに潤んでいた。マーシャルは指を閃かせてフレデリックを全裸にすると、息を乱して激しく上下する胸に手を滑らせていった。
「やっ・・あぁっ・・」
胸の飾りを爪で引っかくと、ツンと存在を主張するかのように勃ち上がる。
「フレッド・・・好きだ・・・」
マーシャルは囁くと、色づいたそこに口唇を寄せて吸い上げた。
「いやぁっ!」
フレデリックの身体がシーツの波間に跳ね上がる。
必死で逃げを打つフレデリックを押さえ込んで、マーシャルは愛しい恋人の身体を拓いていった。
「いやぁっ! そんなトコ・・」
胸で散々イタズラをした口唇がどんどん降りていって、勃ち上がりかけた幼い性器をすっぽり咥えると、快感の芽を暴き始めた。
「あっ・・んっ・・・」
自分の口の中でどんどん育っていくフレデリックに、嬉しくなったマーシャルは奥の蕾に指を伸ばした。
「あぁっ!」
前回は薬の作用で訳がわからなくなってる間に全てが終わっていたが、今は全くの素面だったので、マーシャルが何をしようとしているのかがわかる。
「欲しいよ・・・・フレッド・・・君もそう思ってくれてる?」
マーシャルの指が、きつく狭い花筒を突き進んでくる。
「あっ・・あ・マーシャル・・・怖いよ・・」
「大丈夫・・イイところを見つけてあげるから・・・・」
無意識に強張る身体をなだめながら、マーシャルは根元まで埋め込んだ指でフレデリックが泣き出すポイントを探り始めた。
「あぁんっ」
奥を探る指がポイントにヒットすると、フレデリックの身体が大きく跳ねた。
マーシャルはそのまま後ろを指でなぶりながら、感じている証の雫を湛えているフレデリックを再び咥えると一気に高みへと追い上げた。
「ダメぇ・・マーシャル・・あ・・出る・・出ちゃうよぉ・・・」
大きく広げられたフレデリックの太ももが小刻みに痙攣を始め、内部を穿つ指がきつく締め付けられたと思った瞬間、口内にフレデリックのエクスタシーの証が迸った。