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「やっ・・も・・・恥ずかしい・・」
 一方的に何度か達かされた後、冬夜は力が入らない身体をうつぶせにされて、アーニーに恥ずかしい部分を晒すように腰を高く上げるポーズを取らされていた。
【冬夜を傷つけたくないからこうするんだよ。ホラ・・・だんだん気持ちよくなってきただろ?】
 割り広げられた双丘の中心にアーニーの吐息を感じる。舐められているのだとわかった途端、冬夜は身体中の血液が沸騰したのではと思うくらい羞恥を感じた。
「そんなトコ・・・汚いよぉ・・・」
 冬夜は驚いて身体を引こうとしたが、アーニーは更に舌を奥に伸ばしてきた。
「あぁっ!」
 アーニーが舐め解いた秘蕾に人差し指を挿入すると、冬夜は悲鳴を上げて身体を強張らせた。
【痛くはないだろう? ゆっくり息を吐いて力を抜いてごらん。冬夜の気持ちイイところを探してあげるよ】
 冬夜はアーニーの言うとおりにしようとしたが、恥ずかしくて泣きじゃくっていたので、返って身体に力が入ってしまった。
【冬夜・・・冬夜・・・泣かないで・・恥ずかしいだろうけど、二人がひとつになるためには必要なことなんだ・・】
 アーニーの言葉に冬夜の意識が反れた瞬間、もう一本の指が差し入れられた。そのまま奥まで探られ掻き回され、冬夜は泣き声を上げ続けた。
「ひゃっ!」
 アーニーの指先が奥のポイントを掠めると、冬夜の身体が大きく弾んだ。
【・・ココだね?】
 宝物を見つけた子どものように嬉しそうに笑ったアーニーは、そのまま指を抜き差しして冬夜を泣かせ続けた。
「やっ・・もぉ死ぬ・・ぅ・・・」
 いつのまにか3本に増えていた指に奥まで侵され、大きく広げられ、感じるポイントだけなぶり続けられて、冬夜は息も絶え絶えになっている。
【まだ死ぬのは早いよ・・・私と一緒に天国に行こうか・・】
 アーニーは指を抜き去ると、限界まで張り詰めていた熱根を冬夜に打ち込んだ。
「―――――っ!!」
 身体を引き裂かれそうな衝撃に、冬夜は目を見開いて声にならない悲鳴を上げた。千切れそうなくらいに締めつけられて、アーニーも苦痛に顔を歪めた。
【冬夜・・冬夜・・力を抜いて・・息を吐くんだ・・・】
 痛みのために萎えてしまった冬夜自身に指を絡め、意識をそちらに逸らすようにしながら、アーニーはゆっくりと腰を使い始めた。
「痛・・やだぁ・・もぅやめ・・」
 繋がっている部分が熱い。そこから全身が溶かされるような感覚に、冬夜の意識は真っ白になっていった。
【冬夜・・・冬夜・・・?】
 不意に冬夜の身体から力が抜けて、意識を失ったのだと気づいたアーニーは、最奥に灼熱の欲望を弾けさせた。
【愛してるよ・・・冬夜・・】
 涙で濡れた頬にキスを落とすと、名残惜しげに冬夜から離れてバスルームに向かった。


「キレイだ・・・」
 バートの呟きに、全裸に剥かれた聖夜は全身がカッと熱くなるのを感じた。
「俺、女じゃないんだから、そんな恥ずかしいこと言うなよぉ・・・」
 涙声で抗議をする聖夜に、バートは苦笑した。
「ホーリーにロマンチックな言葉は効き目ありまセンね」
「だから、俺は女じゃないんだから、もうイイってば・・」
「わかっタ。そレじゃ身体でボクの愛を示ソう」
 バートはそう言うと、全身真っ赤になっている聖夜に覆いかぶさっていった。
「あっ・・」
 わき腹から胸へと指先を滑らせたバートは、聖夜の身体が跳ねたところに爪を立てた。
「やっ・・ソコ・・・」
「女のコじゃなイのに、コンなとこで感じルんだね」
 薄く筋肉に覆われた胸板にポツンと存在を主張し始めた乳首にバートがキスをすると、聖夜はイヤイヤするように首を振った。
「ちっ・・・違っ・・」
 しかし、バートはわざと音を立てて吸い上げたり、軽く歯を立てたりして、聖夜の官能を呼び起こしにかかった。
「違わナイよ。触っテないのにココも感じテきてるネ」
 まるで胸の先端と回路がつながっているかのように、聖夜の中心にも熱が集まってきていて、淡い茂みの中から勃ち上がりかけていた。
「あっ・・」
 胸の粒を吸い上げられ、中心もやんわりと握られて、そのまま成長を促すように扱かれると、自分で慰めるよりも遥かに凄まじい快感に包まれて、あっけなく聖夜は放ってしまった。