「どうして? グレアム・・ ダメだよ…こんなの・・」
グレアムにこんなことされて、僕はどうしたらいいのか、パニックになっていた。
「ひゃんっ!」
グレアムの大きな手が僕の股間に伸ばされた。
「ほら、ココは正直だ。ちゃんと気持ちイイって訴えてる・・」
信じられないことに、グレアムに胸を触られただけなのに、僕のソコは芯を持ち始めていたんだ。
クチュクチュ音がしているのは、蜜が溢れ出してきたからだと思う。だって、グレアムの指に擦られて、僕は腰の辺りが蕩けそうなくらい気持ちよくなってきたんだ。
「ヤだ… もう・・僕…」
「ん? もう? 一度達っとくか?」
グレアムの手の動きが早くなってまもなく、僕は暴発してしまった。
「もうっ・・ヤだ…グレアムのいじわる…」
ぐすぐす泣きべそをかいた僕を、グレアムはそっと抱き締めてきた。
「ホントにイヤだったか?」
嘘は許さないと言うような真っ黒な瞳に覗き込まれて、僕は首を振った。
「イヤ…じゃない・・けど…恥ずかしいよ…」
自分の気持ちを正直に言うと、グレアムはニッと笑った。
「俺も裸になれば恥ずかしくないか?」
そんな問題じゃないと思ったけど、僕はコクンと頷いた。すると、グレアムはまた指をパチンと鳴らして、僕と同じく一糸纏わぬ姿になった。
初めて見るグレアムの裸は、貧弱な僕と違って、しっかり筋肉がついていた。
「ん? どうした?」
僕があんまり不躾に見つめているので、グレアムが僕の眼を覗き込んできた。
「カッコいいなと思って…」
僕はそう言って、グレアムの肩から腕に続くしなやかな筋肉を撫で下ろした。
「!?」
分厚い胸板に手を滑らせると、グレアムは大きく眼を見開いて、息を飲んだ。けど、すぐに僕の口唇は荒々しく塞がれてしまった。
「怯えてるのかと思えば、俺を煽りやがって… 自覚なしにやってるからタチが悪いぜ…」
素肌が触れ合う感覚がやけに生々しく感じられる。ケインとお風呂で洗いっこしてる時には、こんな風に感じたりしなかったのに…
「ゃあ… グレアム… 熱い…熱いよ・・」
「ダメだ・・ もう容赦しねぇから覚悟決めな…」
グレアムの言葉に、僕は奮えが止まらなくなった。
グレアムは僕をクルッとうつ伏せにして腰の下に枕を押し込んだ。そして信じられないところに指を伸ばしてきた。
「ココで俺達がひとつになるんだ・・」
「えっ? えぇっ!?」
驚いた僕が逃げようとしたけど、グレアムの両手はがっちりと僕のお尻をつかんでいたので動けなかった。
「そんなトコ汚いよぉ・・」
泣き声になる僕にグレアムがクスッと笑うのが背後で聞こえた。
「風呂で洗ってきたんだろう? お前はどこもかしこもキレイさ」
そして、グレアムは僕の双丘を割り開くと、秘孔に舌を伸ばしてきた。
「ひっ! イヤっ! やめてぇっ!」
暴れ出した僕は急に身体が動かなくなって、グレアムに拘束魔法をかけられたのだと思った。
「ふぅん・・ 天使じゃなかったら拘束魔法は効くんだ?」
グレアムは妙に感心したようにつぶやいた。