口唇を離れ、頬、耳朶、首筋、鎖骨へとキスは降りていく。所々立ち止まっては印を刻んでいく。セラフィは最初くすぐったくて身をよじっていたが、ときたま直に神経を鷲づかみにされるように感じる場所を吸い上げられては身体を弾ませた。
「や・・っ・・あぁ・・・」
 こらえきれなくて声を上げると、グレアムにソコばかりをなぶられる。セラフィはどうしていいかわからずに、口唇をかみ締めた。
「ダメだろ・・・ちゃんとイイ声で啼いてくれなきゃ・・」
 グレアムはそう言いながら、淡い色の胸の粒を口唇で挟んだ。軽く吸い上げると、セラフィは愛撫をねだるように胸を反らせて突き出してくる。
「ねぇ・・グレアムぅ・・・お願い・・」
 セラフィがしがみついて腰を摺り寄せる。グレアムの脚に、触れてもいないのに芯を持って勃ち上がったセラフィの陽根が触れた。
「ん? どうした? 何をお願いしてる?」
 答えがわかってて、グレアムはわざと意地悪く訊いてやった。
「もうっ・・・ヤだ・・こんなじれったいの・・早く・・ねぇっ・・」
 目尻に涙を浮かべながらセラフィは訴えた。

 考えることを放棄したセラフィは、快楽を追うことに貪欲になった。初めはひんやりと冷たかったグレアムの口唇は、愛撫が濃くなるにつれて熱く感じるようになってきた。
 立てた膝を大きく開かされると、天を仰いで震える陽根から涙のような雫が滑り落ちてて、奥でひっそりと息づく蕾を濡らした。
 グレアムは弾けそうになっているセラフィを根元から舐め上げながら、蕾に指を這わせた。
 茎を伝い落ちてきた雫を襞に塗り込めるように、ゆっくりと円を描くようになぞると、セラフィの腰は切なそうに揺れた。
「ヤだ・・そ・・なとこ・・触らないでぇ・・・・」
 言葉とは裏腹に、蕾はグレアムの指を飲み込もうとするかのように、ヒクヒク蠢いている。
 グレアムは逆らわずに人差し指をゆっくりと挿入した。
「やぁ・・・ん・・」
 甲高い悲鳴がセラフィの口唇からこぼれる。グレアムは、そのまま内部を探るように内壁を掻き回しながら、セラフィの陽根を舐めたり吸い上げたりして、射精を促した。
「あぁ・・・んっ! グレアム・・ぅ・・・」
 グレアムの名を叫んで、セラフィは弾けた。

 達かせた後もグレアムはセラフィの内部を掻き回していた。達った瞬間には千切られるかと思うくらい締め付けられたけど、余韻に浸って脱力してからは、軟らかく熱くグレアムの指を飲み込んでいた。
「・・・まだ・・するの・・・・?」
 潤んだ目元はほんのり朱く染まっていて、普段は子どもっぽい表情が艶めいて見えた。
「これからが本番だよ」
 グレアムは一度人差し指を引き抜き、中指を添えてまたゆっくりセラフィの内部を侵し始めた。
「あっ・・ソコ・・・気持ち・・・い・・」
 感じるポイントにヒットしたのか、セラフィの身体が大きく弾んだ。
「ん・・もっと・・・」
 グレアムの気持ちを受け入れると決心してからのセラフィは、驚くほど快楽を貪ることに躊躇いを見せなくなった。それどころか、積極的に求めてきて色っぽい声も聴かせてくれる。グレアムの我慢もそろそろ限界に来ていた。
「いくぞ・・」
 グレアムは指を引き抜いてセラフィの両脚を抱え上げると、熱くとろけた蕾に熱を放出したがって猛っている熱根をゆっくりと挿入した。

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