「う・・っ・・あ・・ぁ・・・」
馴らされてとろけてたとはいえ、グレアムを含まされた蕾は、衝撃に強張った。
「グレ・・・ム・・痛い・・・」
セラフィの感じる痛みは相当なものなのだろう。グレアム自身も食いちぎられそうな痛みに耐えながら、背中に爪を立てられたのを感じた。
「セラフィ・・ほら、俺達は今・・・ひとつになってる・・・」
グレアムはセラフィが馴染むまで辛抱強くキスを繰り返した。
「俺が中にいるの・・・感じるだろ?」
「・・・ぅん・・・」
セラフィの身体から余計な力が抜けたのを見計らって、グレアムはゆっくりと腰を使い始めた。
「セラフィ・・・好きだ・・・」
今までセラフィの意に染まぬ抱き方しかしてこなかった罪滅ぼしのように、グレアムはセラフィを感じさせることに専念した。
「やっ・・・何・・・? 凄く・・感じる・・・こ・・怖いよ・・・グレアムぅ・・」
想像以上の快感はセラフィを怯えさせたが、グレアムの抽挿は止まらなかった。
「怖くないから・・・大丈夫・・・・俺を感じろ・・」
グレアムは高みに向かってピッチを早めた。セラフィも引きずられるように、グレアムにしがみついて身体を震わせた。
「・・・ラフィ・・セラフィ・・・大丈夫か?」
しがみついたまま半分意識を飛ばしてるようなセラフィを覗き込んで、グレアムは汗で額に貼りついている髪を優しく払ってやった。
「ん・・・少しだるいけど・・」
うっすらと目を開けて、セラフィは微笑んだ。
「なぁ・・もう一度、いいか?」
グレアムが子どものようにおねだりをする。セラフィは眠かったけど、仕方がないなと思いながら、頷いた。
「あ・・でも明日からマーシャルのところへ行くんだったな・・・無理させるとフレディがまたうるさいから、今夜はもうやめとくか・・・」
グレアムの言葉にセラフィはホッとしながら、睡魔の誘惑に応えた。
「セラフィ? 寝ちまったのか?」
グレアムの問いかけにセラフィの返事はなかった。グレアムの胸に抱かれたセラフィの寝顔は、幸せそうに輝いていた。
あれ・・・? 僕・・・
目覚めた僕は何かに抱きついていた。
「あっ・・」
そうだ。ゆうべ、僕はグレアムに・・・
一瞬にして覚醒した僕は、抱きついていたのがグレアムだということに気づいた。
「やっと目覚めたか」
頭上から聞こえた低めの声はまさしくグレアムだ。
「グレアム・・・お・・おはよ・・・」
顔が熱くなるのがわかる。ゆうべされたあれやこれやを思い出すと、今すぐここから逃げ出したいんだけど、グレアムに抱かれていて無理だった。
「おはよう、セラフィ。ゆうべは素敵だった」
顔から火が出るほど恥ずかしくなるようなセリフを口にして、グレアムは僕に口づけてきた。
「セラフィ・・愛してる・・・執務なんか放り出してしまいたくなるな・・・」
「えっ・・・そんなのダメだよ・・・」
グレアムはとんでもないことを言い出す。僕は今日からマーシャルさんのとこで薬師の修行が始まるんだから・・
『おはようございます。グレアム様』
あ、フレディさんだ。枕元に青い小鳥が止まっていた。
「はいはい・・わかってるよフレディ・・・」
グレアムはため息をつくと、ベッドから抜け出した。
「仕方ない・・・支度しようか」
「はい」
僕は頷いてグレアムの後に従った。