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ボキボキって? | 整体なら一宮市の大成会療院

一宮市/整体/大成会療院 一宮市花池2丁目12-21

ボキボキって?


ポキッと言う音は関節がある所なら理論的にはどこでも鳴ります。

関節は伸縮性のあるじん帯に覆われた関節包という袋で包まれ、その中で2つの骨同士が、わずかな隙間を保って接しています。その隙間は関節腔と呼ばれ、滑液という潤滑油の役割を果たす液体で満たされています。そして関節内部でキャビテーションという現象が起きているために気体が発生することが考えられます。キャビテーションとは、液体にかかる圧力が下がることによって、液体の中から気体が発生する現象であり、その際、液体中に空洞=キャビティーが出来るように見えることからキャビテーションといいます。

関節を強い力で曲げると、関節包の片側の容積が急激に広がります。すると、関節包のその部分を満たしている滑液にかかる圧力が瞬間的に下がり、キャビテーションが起きてしまいます。その結果、滑液の中に溶け込んでいた酸素や水が気化した蒸気などが気泡となって発生し、そして急激に下がった圧力を戻そうと反対側から滑液が一気に流れ込んで気泡は消滅、そのとき音がします。関節内部でキャビテーションが起きた時のエネルギーが、骨などある程度硬い物を振動させ、更にじん帯、関節包、皮膚を経ることで、ポキッという音になっていると考えられています。

気泡が発生、消滅する際に極めて強力な衝撃波が発生し、この衝撃波が、関節内部の軟骨などにあたることで、その表面を極めて細かく侵食、破壊している可能性があります。また、特に首の場合は、手足の時と違って、中に大切な脊髄が入っているため、ポキポキと鳴らし方によっては、手足の麻痺、あるいは命に関わるなどの危険もあります。この事を知らない方が首の関節を頻繁に激しくポキポキと鳴らすと、椎骨の先端部分などが傷つけられてしまうことがあります。すると、それを修復しようと、骨が増殖することで神経を圧迫し、様々な症状を起こしてしまう場合があります。

その結果、首の骨から肩甲骨に至る肩甲上神経が圧迫される為、激しい肩こりに陥ったり、頭痛、耳鳴りなどの症状に苦しめられてしまうことがあります。また、激しく神経が傷つけられて、手足の痺れや脱力を感じることもあり、ひどい場合には、命に関わることすらあります。そのため、特に首の関節は日常的に激しくポキポキ鳴らすことは避けた方がよいです。しかし、様々な影響が考えられるにも関わらず関節をポキッと鳴らすと感じてしまうのはなぜか。長時間関節を動かさないでいると、関節が硬くなる。これをストレッチによって伸ばしてやると、血行もよくなり、蓄積された疲労物質を運び去ってくれる為、快感を覚えます。

しかし、関節内部の軟骨には、その痛みを感じる感覚神経がないため、激しく関節を動かしてポキッと音をさせた時、関節内部が破壊され、傷つけられたとしても、ストレッチによる快感だけを認知してしまうので、気持ちがよいと感じていたというのであります。

また、指の関節は傷ついた関節内部の修復のために増殖した軟骨によってどんどん太くなってしまいます。自宅などでストレッチを行う場合には首や腰、肩の関節を傷つけずにストレッチ効果を得る為に出来る限り動かし始めをゆっくりとして、なるべく激しいポキッという音が鳴らないようにすることが大切です


少し難しい話でしたね。ようするに骨のしくみをよく分からない方がむやみにボキボキさせないって事です。よくご自身で首や指の関節を鳴らしている人がいますが、これからはできるだけ避けた方が結果的には体にいいですよ。