HOME >> 患者様の症例 >>ランニング後のハムストリングの痛み、臀部の違和感。 44才
ランニング後のハムストリングの痛み、臀部の違和感
本人のうったえ
◆坐骨神経痛 、腰痛 。
10年以上マラソンをしていますが、3ヶ月前くらいからランニング後に右ハムストリングに痛みがでるようになった。 接骨院へ行ったところ、臀部の筋肉の肉離れとの診断。週に3回のペースで1ヶ月通院したが改善されなかった。別の接骨院に変えたら、今度は坐骨神経痛との診断。5回ほど通院したが変わらず。マラソン仲間に相談したら大成会療院を紹介され来院。東京マラソンに参加予定のため、それまでになんとかしたい。
来院時状態
◆ 普段は右臀部とからハムストリングにかけての違和感。
◆ ランニング後に毎回右ハムストリングに痛みがでる
◆ 骨盤の前傾が強く、また、右に傾く傾向にある。
◆ 平日にはほぼ毎日10q走り、週末には42q走り、月1回は山に練習がてら走りに行く。
初回施術
腰部、臀部、梨状筋、ハムストリングの張りが強かったので筋肉の緊張状態を緩和させて、骨盤・仙骨の矯正を施す。走った後に痛みがでるということなので、毎日10qを1日おきに5qにしてもらい、週末は20qほどにしてもらい残りの時間をストレッチするようにとアドバイス。(ストレッチ指導行う)
2回目施術
10qのジョギングで右臀部の痛みはなかったが、ハムストリングスの痛みは軽減したがまだ残っている。腰部、臀部、梨状筋、ハムストリングだけでなく、身体を全体的に施術を行い、身体全体のバランスを整える。
3回目施術
20q走った後も痛みがでなくなった。東京マラソン出場ということもあり、練習で42qをタイムを抑えながら走ったところ、少しハムストリングに張りはでたが痛みはなかった。しかし股関節には前回より張りがあった。腰部、臀部、梨状筋、ハムストリングの緊張状態の緩和および骨盤、仙腸関節の矯正を施す。特に梨状筋の緩和は入念に行う。ランニング前後は今まで以上にストレッチをするように説明。
大成会療院より
最初は坐骨神経痛なのかと思ったのですが、実際には腰椎の反りが強く、臀部や梨状筋の活動が普段どうりにできなくなり、ハムストリングに負荷が加わったようでした。その結果、腰部、臀部、梨状筋、ハムストリングが筋肉萎縮を引き起こし、坐骨神経痛のような症状になったのだと思います。よく観察していくと、接骨院などで坐骨神経痛と診断されても坐骨神経痛ではなくて、筋肉の委縮や関節痛であることがあります。大臀筋の硬直はもちろん梨状筋の観察が必要と考えます。
※ハムストリング
大腿二頭筋、半膜様筋、半腱様筋の3つの大腿後面にある筋(この他に大内転筋を含むこともある)を合わせてハムストリングスという。この言葉はスポーツに関して特によく使われ、下肢の動き作りや運動能力に大きく影響する部分であるとされている。
※大臀筋(だいでんきん)
起始は浅部と深部に分けられる。浅部は腸骨稜、上後腸骨棘、仙骨および尾骨から起こり、深部は後臀筋線の後ろの腸骨翼、仙結節靭帯および中臀筋の筋膜から起始し、上部は腸脛靭帯で終わるが、下部は臀筋粗面で終わる。
※梨状筋(りじょうきん)
数個の筋尖で仙骨の前面、前仙骨孔の外側および坐骨の大坐骨切痕の縁から起こり、大坐骨孔を通って大転子先端の内側面で終わり。梨状筋と上双子筋、下双子筋、外閉鎖筋、内閉鎖筋、大腿方形筋はあわせて深層外旋六筋あるいは6外旋筋と呼ばれている。
PAGE TOP