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★ 相羽選手の除名処分に関してのBasser誌の記事を読んで

 相羽純一プロが2009年3月29日のJB TOP50の試合において不正行為を働いたとしてJBを除名処分となった件は皆さんご存知でしょうが、今回は主催団体に対する苦言を記したい。

 Basser誌の2009年6月号66ページに今回の事件についての記載があったが、その内容を読んで主催団体の対応について疑問を覚えた。 その内容は、相羽選手が不正発覚にも関わらず3日目の試合にも出ており、Basser誌の記者は試合前に不正が発覚したという事実に全く気が付かなかったという記述である。

 文面だけから判断すると、翌日には除名して過去の成績も全て抹消する悪質な不正と発表しておきながら、当日は取材陣に発表せずに試合に参加させていたという事になる。 店主の過去のバスプロ経験からするとスタート前のミーティングでゼッケン・氏名・不正内容が発表されて当日の試合が出場停止となるのは当然であり、店主自身も軽微なルール違反で即刻ペナルティを何度か喰らった経験がある。 各方面への影響が大きい選手であるので詳しい内容を発表するのを当日控える位は理解できても、除名にあたる程のルール違反が在ったにも関わらず試合に出場させる事に極めて大きな疑問を持つのは私だけではないだろう。 翌日には相羽選手の除名処分を発表しているが、一般バスアングラーから不正を隠蔽しようとしたのではないかと批判が起こったり、少なくとも躊躇したのではないかと言われる可能性がある。 確かに優勝やタイトル争いをしている選手へのペナルティは、その後に契約メーカーの商品販売にも大きな影響を及ぼすので慎重に対応せざるのを得ないことは理解できるが、それでも当日の試合に出場させるのはマズイ対応であったと言わざるを得まい。

 SMAPの草薙の公然わいせつ事件がニュースで騒がれているのだが、もし逮捕を即日発表していなかった場合に警察はマスコミの批判にさらされていたと思う。 こちらの事件の方が社会的影響が大きく10億円以上の影響が出るとさえ言われているが、公正な立場で警察は発表し、コマーシャルスポンサーを多く抱えるTV局も即座に報道している。 これは発表が遅れるほど後々の悪影響が大きくなる事が判っており、それぞれの危機管理がしっかり出来ているという事である。 これと比較するとトーナメント主催団体の危機管理に対する考え方が甘いのではないかと思えてくる。

 影響力の大きいトッププロほど厳しいペナルティがあるべきであり、甘さが出れば不正へ発展する土壌を作り出す事になる。 これはプロ団体のみならず、アマチュア団体やショップで行う釣り大会でも同じ事である。 店主も過去に40cmクラスのバスがあと1尾あれば100万以上の賞金を手に出来た経験がある。 多くの人は自分自身を制御できるが、誘惑に負けたり勝たねばならないプレッシャーに負けてしまう人が出る事は容易に理解できる。 トーナメント・釣り大会を主催する団体は、堅苦しくなれどもルールと対応を厳正かつ速やかにし、不正が起き難い環境を育てて頂きたいと切に願います。

★ 相羽選手の除名処分に関して

 かなりショックな事ですが、相羽純一プロが2009年3月29日のJB TOP50の試合において不正行為を働いたとしてJBを除名処分となりました。 多方面から入手した情報によるとライブベイト(エビらしい)をジュースのボトル缶に入れて持ち込んだのがスタート前のタックルチェックで発覚し、本人も認めたとの事である。

 彼を学生の頃から見ている店主の私としては信じられない事である。 真面目で釣りの上手い彼を知る者達は、最も不正やズルイ行為をしないプロという感覚で彼を見ていたのでショックが大きい。 取材やプレスをボートに乗せてトーナメントに出場し、何度もカメラの前で好成績を残している実力派が「なぜ?」というしか今はない。
 
 過去にもタイトルを取ったプロ数人がが不正発覚や疑いでバス釣りの世界から消えていっている。 何れも実力があったが不調などで勝利から遠ざかったり、勝たねばならないというプレッシャーが原因で不正に走ったと聞くが、相羽君は昨年タイトルこそ取れなかったが今年のゼッケンはNo.3で、常時トップを狙える人間だ。 しかもシリーズ前半戦は不調でも後半戦で追い込んでいける力があるのに、初戦での不正行為とは・・・。 彼自身も目の前で不正発覚によりJB除名となって釣りの世界から締め出されたプロを見ており、決して行ってはならぬ行為である事は重々承知している筈なので、魔がさしたとの一言では理解できない。 詳しい事実関係は何れ明らかになるだろうから、その時は真実をハッキリ知りたいと思う。
 大人数が出場するアマチュアトーナメント等では、名誉や商品欲しさで不正する者がいる事は時々耳にするし、プロ過剰時代には賞金欲しさで不正を働いた者もいた事実はある。 しかし、まさか彼が・・・である。

 どんなスポーツの世界でも不正があり、オリンピックに出場する選手でもドーピング問題などが取りざたされる。 バス釣りは魚との勝負であるべきで、人との勝負ではないと私は考えている。 しかしトーナメントは人との勝負という面もあり、それが今回の事件を起こす要因になったのかもしれない。 とにかく残念でならない。 
。 
★ 2008年11月23日の琵琶湖バスボート事故に関して

この様な悲しい事故が再び起きない様に、知り得た情報から私なりに分析して今後の事故防止に役立てたいと思います。 感情を抑えて客観的に書き進めますので、ご家族などの関係者の方々にはご容赦願いたく存じます。


 2008年11月23日に、当店のお客様で釣友でもある浅岡滋樹さんがバスボートで転覆落水し行方不明になりました。 本記事を書いている11月27日夕方の時点で、まだ発見された情報は入っていません。 店主の私も24日・26日にボートを出して捜索しましたが手掛りすら掴めず、警察・消防による捜索も昨日で打ち切られた様です。

○ 事故状況
 2008年11月23日に単独で自己所有のバスボートに乗って琵琶湖での釣行予定だった浅岡さんは、たまたま 「ボートのエンジンの調子が悪いから乗せて欲しい」 と自身のボートも所有している友人に頼まれ、その友人を乗せて琵琶湖へボートを出した。 浅岡さんは南湖のKKRにボートを駐艇しており、友人の方は和邇川近くのステージのメンバーさんであった。 当日午後4時過ぎまで湖西の北小松周辺で釣りをしてマリーナに戻る(KKRへ戻るのかステージへ立ち寄るのかの詳細は聞いていない)途中の午後4時30分頃に、北小松と蓬莱の中間位の荒川沖の水深50〜60mの地点にて横波を受けてボートから落水。 同船者の方は自動膨張式ライフジャケットが作動したので所持していた防水型携帯電話でステージに電話して後に救助された。 浅岡さんは顔面を強打して損傷を受けていた様子で意識がなく、ライフジャケットが腰巻き型手動膨張式であった為に作動させれず、しばらくの間は浮いていたが沈んで行方不明となった。

○ 救助時の状況
 同船者の方から救助要請の電話を受けたステージのスタッフが、丁度ステージ前で釣りをしていた同マリーナメンバーさんに声を掛けて、そのメンバーさんのボートで救助に向かった。 10〜20分後に現場に到着すると浅岡さんのボートはエンジンがかかった状態で無人のままユックリ旋回しており、落水した同船者の方は膨張式ライフィジャケットの明るいオレンジ色で直に発見され救助されたが、浅岡さんの姿は見当たらなかった。 救助ボートのオーナーが浅岡さんのボートに乗り移り、ステージのスタッフは同船者の方をマリーナまで搬送。 救助ボートのオーナーは応援の救助・捜索が到着するまで、浅岡さんのボートにのって付近を捜索。 当日は晴天で、日没頃とはいえどまだ明るさが残っていたのだが発見できなかった。 救助ボートのオーナーは当店のお客様の実兄であり、お客様より伺った状況なので間違いないでしょう。

○ ボートの状態等
 現物を見ていないがボートの損傷は酷く、魚探等は吹っ飛びストレージ内もグチャグチャだったそうで、単に波で跳ね飛んだだけではなく、水面で1回転したとの情報がある。 同船者の友人の方の話では、湖面ガベタ凪であったのでほぼ全開走行をしていたらしく、浅岡さんのボート(スキーターIクラス)からすると時速70マイル以上の速度が出ていたと推測される。 また、事故後にボートのエンジンがかかったままで付近を無人のまま旋回していたことから、浅岡さんがキルスイッチのコードを身体に繋いでいなかったと思われる。

○ 同船者による浅岡さん救助の可能性
 時速60Km/h以上で水面に激突すると、水はコンクリートと同じ硬さであると言われるので、同船者の方も全身打撲を受けている。 当時の水温は13℃前後と低く急激に体温が奪われ、この水温で生命が完全に維持されるのは1〜6時間程だとされている(意識不明・怪我がある場合は1〜3時間)。 全身打撲の上に体温が急激に奪われる状況では、携帯電話で救助を要請するのが精一杯であり、他の人を救助する事は無理に等しい。
 以前に走行中のバスボートが引き波に跳ねられて搭乗者2人が落水するのを目撃した方の話では、「ライフジャケットを着ていたが落水後5〜10秒後にやっと人が浮き上がってきた。 その後止まったボートまで辛うじて泳ぎ着いてボートに乗ったが、30分位の間はヘタリ込んで身動き出来ない状態だった。」 との事です。 その時はたまたま夏場であったのが幸いしたが、高速走行中のバスボートからの落水の衝撃は想像以上なので、落水者が他の落水者を救助する事はまず不可能で、携帯電話で救助を求めれただけでも良かったと思わねばならない。 よって同船者の方を非難する等の行為は決してあってはならない。

○ 事故状況の推測
 ボートの走行コース等から考えると、時速70マイル以上(時速112Km/h以上)で走行中に、左前方から迫る沖を走った大型の漁船か観光船の引き波を発見できず跳ね上げられて事故が起こったと考えられる。
 同じ様な湖面状態で同じコースを同じ時間帯に走ってみたところ、右前方の山に沈む直前の太陽からの西日が眩しく、キラキラ光る湖面の為にユッタリとした大きなウェーブの引き波が非常に発見し難かった。 また西日が美しく、つい風景に見とれてしまいそうになった。 これらからすると、「強い西日が目に入り眩惑された」 「湖面が光って引き波が見えなかった」 「美しい風景に見とれて脇見してしまった」 等が波の発見を遅らせたのだと思われる。
 浅岡さんはかなりのラフウォーターでも全開走行が出来るほどのボートドライビングテクニックの持ち主だったので、気付かぬまま突然に大きな波に突っ込んだ為に対処できなかったとしか考えられない。 余程の大波でない限りは一発の波だけで転覆するとは考え難いので、恐らく一発目の波で宙に舞い上がったボートの姿勢が崩れ、そのまま不安定な体勢で二発目の波に突っ込んだか、一発目の波に突っ込んだ衝撃でハンドルから手が離れて着水後にボートをコントロール出来ない状態で二発目の波を喰らったのだと考えられる。 多分、オートバイ事故にあるハイサイドの様な状態となってボートが一回転する程の事故となったと推測される。 ボートの速度・波に当たる角度・一発目と二発目の波との間隔等が少し異なっておれば起きなかったかもしれない事故なので不運である。

○ 事故の教訓
 悲しい事故であるが、これを教訓ととして伝えていく事が当店の店主であり浅岡さんの釣友でもある私の使命だと思う。

・ ボートという乗り物に関して
 オートバイで転倒して投げ出されても、大怪我をしていなければ後続車等に轢かれぬ限り死亡する危険性は少ない。 だが、ボートから投げ出されれば、溺れたり体温低下で死に繋がる危険性がある事を再認識してほしい。

・ 水に関して
 水は生き物と同じである。 波は変化し一定ではないので、オフロードを車やオートバイで走行するより難しい。 穏やかな顔をしていたと思えば、突然魔物にもなるので、どんなに穏やかでも決して油断してはならない。 店主の私も一瞬脇見をした為に波に突っ込んで怖い思いをした経験が過去に何度かある。 常に水面は変化するものと念頭に置き、安全確認を怠ってはならない。

・ 速度に関して
 スピードを出してボートや・車を走らせるのは非常に楽しくて爽快であるが、一定以上の速度でコントロールを失うと人間では制御しきれるものではない。 よって湖面状態を良く確認し、技術やボートの性能を過信することの無い速度で走行して欲しい。

・ ライフジャケットに関して
 万一の為のライフジャケットは極めて重要である。 今回の浅岡さんの様に意識を失うと手動膨張式ライフジャケットでは作動させれず何の意味も無い。 フローター等であれば手動式でも良いと思うが、高速で走行するボートの場合は自動膨張式かウレタン等の浮力体入りのライフジャケットを着用すべきである。 ただ自動膨張式でも安価な製品は作動不良する物もあると聞くので、高価であっても性能の良い物を選ぶ必要がある。 できるだけ有名な救命具専門メーカーが製造したり輸入している物を選び、単に釣具ブランドやデザインに拘るべきではない。 もっとも安全なのは浮力体入りのライフジャケットであるが、これも安価な物は浮力が弱かったり浮く時間が短かったりするので良質の物を選ぶべきである。 自動膨張式で国土交通省認定のものならば膨らむと必ずオレンジ色や黄色の目立つ色をしているので、今回の同船者の様に発見が早い。 良質の浮力材入り釣り用ライフジャケットは十分な浮力があっても派手な色の物がなく国土交通省の認定が受けられていないのが問題である。 釣りの機能と視認性を両立した国土交通省認定を受けれる浮力体入りライフジャケットの開発・販売が望まれる。

・ キルスイッチに関して
 余程古い物でなければボートのエンジンには必ずコードが外れるとエンジンが停止するキルスイッチが付いている。 このキルスイッチのコードを身体に繋いでおけば落水時にエンジンが止まってボートは停止する。 前述の落水目撃の話でもキルスイッチが作動したので事なきを得ているのだと思う。 今回の事故もエンジンが止まってボートが近くで停止してくれれいれば、同船者がボートに上がって浅岡さんを救助できた可能性が僅かではあるがあったかも知れない。 10数年前にも真野沖で走行中の落水事故があったが、キルスイッチコードを身体に繋いでいなかった為にボートが離れてしまい、近くのエリまで泳ごうとした釣り人が力尽き亡くなっている。 この時はライフジャケットを着用していた同船者は助かったが、キルスイッチコードを繋いだライフジャケットを軽くはおっていただけの運転者は落水時にライフジャケットが脱げてしまうと同時にエンジンが切れなかったのである。 何があってもエンジン始動している時はキルスイッチコードを身体に繋ぐ習慣を付けて頂きたい。

・ 時間帯について
 今回は日没近くの時間で夕日が直接目に入ったり水面に反射し、湖面状況が見辛い状況であった。 早朝・夕方にはその様な状況となる事を踏まえて走行には十分注意したい。 波だけではなく、エリの杭やロープが見え難い事もあります。 また寒い時期はボートの数が減り、特に夕暮れは寒くなるので早めに帰着する釣りボートが多くなります。 周囲に他のボートが居ないと、万一の事故の際に発見して救助に来てくれる可能性が減ります。 よって寒冷期は早めにマリーナに帰着する様に心掛けて下さい。

・ 携帯電話に関して
 今回の事故で同船者の方が持っていたのが防水型携帯電話だったので、落水しても救助要請が可能でした。 ボートで水上に出る方は必ず防水型か防水ケースに入れた携帯電話をスパイラルコード等で繋いで身に着けておいてほしい。 店主の私は生産中止となった型ですが、防水で水に浮く浮力のある携帯電話をスパイラルコードに繋ぎ、ベルトに取り付けたケースに入れるかポケットに収納しています。 時折、携帯電話をボートのストレージやダッシュボードに入れる方がありますが、必ず身に着けて下さい。 そうでないと落水に等の非常の場合に使うことが出来ません。

○ 最後に
 店主の私自身、浅岡さんが生きている事を切望しています。 しかし、ご家族には気の毒な言い方だが、状況から考えて浅岡さんの生存可能性は殆ど無いのが現実です。 昨日の捜索中に現場湖岸で捜索を見守るご家族にお会いした。 捜索を打ち切って帰る頃の湖面はとても穏やかで夕日が美しく、バスボートを走らせる釣り人にとっては至福の時だったのだが、遠目にも泣きはらした事がはっきりと判る奥さんの顔を思い出すと美しい風景が逆に辛かった。

 私も仕事があるので捜索専従で出艇するのは昨日までです。 今後は一日も早く浅岡さんが発見されるのを祈るしかありません。 読者の方も、もし琵琶湖で浅岡さんに関係しそうなものを発見した場合には警察等への通報を是非ともお願い致します。

★ 中日新聞9月7日夕刊記事より

 中日新聞夕刊の社会面に「ハイ編集局です」という投稿コーナーがあるのだが、今回はそこに載った投稿についてである。

 何日か前の社会面か暮し面に、琵琶湖での外来魚駆除の為のブルーギル釣りの記事が載っており、保育園児等がブルーギルを釣っている写真が載っていた。 私が見ても微笑ましい写真ではあったが、単純に生物を殺す目的での行事と知ったら子供達は何と思うだろうと考えさせられた。 生き物を殺す目的の行事に子供を参加させて育てる事と、最近の無差別殺人事件で何とも思わず人を殺す事とが私の中でリンクした・・・。

 その記事を読んだと思われる方が2008年8月23日の中日新聞夕刊の「ハイ編集局です」のコーナーに投稿し、その行為を賞賛して従来の日本の生態系を守るべく外来魚を国全体でどんどん駆除すべきである
という意見が載っていた。 その様な内容は毎度の事で、偏った情報に操作された一般の方を責める気にもならず、相変わらずの新聞社の偏見に満ちた一方的意見に基づいた報道に呆れるだけであった。

 しかし、2008年9月3日の中日新聞夕刊の「ハイ編集局」には、非常に心強い投稿記事が載っていた。  その8月23日の投稿記事に対しての疑問の投稿であった。
 「数種類の外来種を絶滅させたところで日本の自然は元にもどるのか?」
 「古来の自然環境が残っている渓流でもニジマスやブラウントラウトが生息している」
  (ニジマスは北米原産、ブラウントラウトはヨーロッパ原産で共に漁協等が養殖放流している)
 「固有種の産卵場所であるアシ原などは、コンクリート護岸によってうしなわれている」
とし、
 「貴重な固有種も日本に適応した外来種も共に守り育てるのが、自然保護の正しいあり方です」
と締めくくってあった。

 この投稿内容は正に当店店主が以前から訴え続けてきた内容そのものであり嬉しいかった。 と同時に、今までならばこの様な意見を黙殺し、私からの偏見報道に対する苦情・意見にただの一度も返答や記事を書く事がなかった中日新聞社がこの記事を載せた事に驚いた。 


 過去に「ハイ編集局です」は、公園の池に現れたヌートリアをカワウソと思い込んで投稿した人の記事を平気で載せた。 また、歩行者が車のバックミラーに運転者の顔が映っているの見て「運転者自身の顔が映る様にバックミラーの向きにしている危険な運転者」という投稿も平気で載せている。 絶滅危惧種であるニホンカワウソ(既に完全絶滅したとも言われている)が目撃されたならば世紀の大発見であるし、バックミラーの件は小学校の理科の授業を受けた事があるのかと疑問を持つほどで、阿呆らしい馬鹿らしいと言う前に情けなくなる(一流新聞の編集局ですよ!)内容でした。

 そんな編集局の投稿コーナーなので、自然環境保護問題について深く考えた上で投稿を記事として載せたのかは疑問が残るが、少なくとも門前払いされなかった事は喜ぶべき事である。 これは固有種の減少は一部の外来種による影響よりも、開発や人間生活による環境破壊・乱獲・温暖化による気温水温の上昇に伴う影響等の方が大きいという、多くの学者・研究者や我々釣り人の声が少しずつ理解されだした可能性がある。


 もう一つはバス釣りが一大ブームであった時代に夢中にバス釣りをした小中学生や高校生が、いまでは20〜30代の年齢となって社会の中枢に入りだした為に、新聞社内にもそれらの年代の人が多くなったのでないかと考えられる。 あのワガママで感情的な当時環境大臣だった小池百合子の一言でバスが特定外来生物に指定されてしまった外来生物法であるが、雷魚が指定されなかったのは60〜70歳の人でも若い頃から生息している事を知っていたからだと言われている。 バスの存在が当たり前の時代に生まれ育った人々が社会の中枢に入っておれば、あの様な特定外来生物指定のゴリ押しは出来なかったであろう。

 ちなみに今回の投稿をなされた方は30代の方であったが、8月の投稿は70代の方だった事をみても私の推測は間違いではなかろう。 あと30〜50年も経てばバスも現在の雷魚程度の扱いに変わる事は間違いない。 しかし、その頃になるまでに正しい自然環境保護がなされるかどうかが問題である。 いままでの様に偏見報道による「魔魚狩り」が行われ、一部の政治・行政・開発業者・漁業関係者の利益保護の為に主原因を隠す事が続けられれば日本の自然環境に将来はない。 微弱な力でも積み重ねれば大きな力となる。 読者の方々にも今回の投稿者の様に、機会があれば少しの投稿でも電話やFAX・メールでも良いから試みて頂きたい。 きっと何時か芽が出て花を咲かせ、実を結ぶでしょう!
 
★ 『鳥取県』、外来魚対策の問題に付いて。

 鳥取県でバス問題に取り組んでいる方から送られてきた資料です。 興味のある方は是非読んで下さい。

予(かね)てよりの当地、例の鳥取県の外来魚対策の進展内容で過日、関連記事が当地・地方紙に掲載されました。記事掲載の加藤様への御連絡の御方が大変、遅れました事、深く心より御詫び申し上げます。大変、申し訳御座いませんでした。(下記、『鳥取県』のホームページのリンクを載せさせて戴きます。)
ご連絡まで。

●“ブラックバス等の再放流の禁止について-とりネット-鳥取県公式サイト” <http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=53192>
●“ブラックバス等の再放流禁止に関するアンケート-とりネット-鳥取県公式サイト” <http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=82596>
※“検索結果 外来魚(『とりネット-鳥取県公式サイト』)” <http://search.pref.tottori.lg.jp/cgi-bin/namazu.cgi?max=20&result=short&sort=score&whence=0&lang=ja&idxname=all&query=%8aO%97%88%8b%9b> より

★ 天然記念物イタセンパラに関する新聞記事に関して

 2008年1月30日の中日新聞夕刊の社会面に、名古屋市内の池で生息が確認されていた天然記念物のイタセンパラが見られなくなり、この池では絶滅したかもしれないとの記事が載っていた。  イタセンパラはタナゴの仲間の在来種で、貝に卵産み付ける繁殖方法をとる小型のコイ科魚類であり、高度経済成長がピークとなる1970年代から激減し、天然記念物に指定されている。

 この記事には、「ブラックバス等に食べられたり、環境悪化により卵を産み付ける貝がいなくなった事が原因」 とイタセンパラの数が激減したとの内容が書かれているが、「絶滅したと思われる池にはブラッバスは生息していなかった」 とも書かれていた。

 人間の様な一部哺乳類を除けば、繁殖に適した場所・環境がなくなれば繁殖が出来なくなり、その種が絶滅する事は小学生でも理解出来る。 環境悪化により卵を産み付ける貝が激減すれば、イタセンパラが絶滅しても不思議はないだろう。 気になるのは、この様な記事が載るたびに必ずブラックバス云々の記載がある事です。

 何度もNEWSスペシャルで書いてきたが、繁殖の為の産卵場所が無くなれば当然の様に繁殖は不可能になり、存命している個体の寿命が尽きれば絶滅するのは当然の事である。 琵琶湖のモロコ・ニゴロブナ等は内湖や水路の90%が埋め立てられて、産卵場所となる葦原が激減した事が減少の主原因であると考えるのが妥当であろう。

 また、各地の湖沼河川において、大きく取り上げられていないタイリクバラタナゴ・コイ(中国原産と考えられる)等の外来種や 、ワカサギ等の喫水息の在来種、元々在来種だが特定水域のみに生息していたワタカ・ハス、更には琵琶湖・淀川水系特産のゲンゴロウ鮒を人工的に改良した種のヘラブナ等が各地に放流されたり、他の放流魚に混じって生息圏を全国に広げた事も、特定の在来種減少の大きな原因である。 雑食の大食漢で大型のコイは、他魚種の卵や稚魚の他にエビ類や貝等もバリバリ喰う。 九州の某市で街の中心を流れる川にコイを毎年放流し続けた為に、他の生物が絶滅状態になってしまった事はテレビのニュース番組でも流された。 十和田湖ではワカサギが増えすぎるとプランクトンが食べられ過ぎて減少し、同じプランクトンを食べるヒメマスが餌不足となり育たなくなるので、ワカサギを駆除する目的で捕獲すると聞き及んでいる。 小型のワカサギでも影響があるのだから、プランクトンイーターでも大型となるヘラブナが繁殖すれば、他の魚種に多大な影響を及ぼす。 実際のところヘラブナは大型になると雑食になり、小魚を追い回して捕食する事もあるので、その影響は更に大きい。

 なのにTV・新聞等の報道機関は、何かにつけてバカの一つ覚えの様に 「ブラックバス」「ブラックバス」 と言い続けている。 事象のほんの一面だけを大げさに取り上げて、核心の部分を素通りしている様では報道機関の存在価値は無いとも言える。 特に聞きカジリの浅い知識で専門家ぶった話をするコメンテーターなる人種にはムカッ腹が立つ。

 限られた水域に一時に大量のバスを放流すれば、短期間に他の種が絶滅する可能性があるのは事実だが、その様な例は聞いた事が無い。 その様な事例が本当にあり、科学的に証明できるのであれば、データを揃えて見せて欲しいものだ。 無論データは多岐にわたるものでなければ意味が無い。 分母と分子によってデータの見方変わるものである。 たとえば、高齢者の交通事故が年々増加しているから若者の交通安全対策よりも高齢者対策が優先だという報道があるとすると、これは正しくもあるが間違ってもいる。 つまり全国の高齢者と若者の人口比率について述べられていないからである。 高齢者の人口が100で事故数が5の場合で若者の人口が10で事故数が2だとすると、単に事故数は高齢者の方が若者の2.5倍ある。 しかし、人口比率で考えれば若者の事故率の方が高齢者の4倍であり、これが分母・分子の違いから生まれるトリックである。 これは、政治家や官僚の国会答弁等にもある事なので、利口な有権者になって欲しい。 まあ、私的にはデータのトリックどころか感情論と名誉欲だけで外来生物法を強行に成立させたと思っている小池百合子議員などは論外であるが・・・。

 話しが少し横道に外れたが、ただでさえ地球温暖化の影響で生物の環境が変わり、地球上の多くの種が絶滅の危険性があると毎日の様に報道しているくせに、マクロ的には外来種の一生物に全ての原因がある様な報道をするのは矛盾し過ぎている。 事件事故でも憶測に基づいた一方的報道(松本サリン事件や古くは三億円事件等)がなされ、無実の者を犯罪者扱いしている。 そして世論操作した偏見報道が誤りだったにも関わらず警察等の関係機関に責任があるとし、自らの責任を一切取らない姿勢からみれば、ブラックバス問題の報道姿勢もうなづける。

 ハッキリと言いたいのは、報道機関は一部利害関係者や偏った知識の有識者なる者の意見を鵜呑みにした報道を止め、多方面からの正確な情報を公平に報道してほしいという事である。 今回の新聞記事も、ブラックバスが生息していなくとも開発等の影響でイタセンパラが絶滅の危機に瀕している事が明らかなのに、殊更にブラックバスの影響があるかのように誤解を招く記述をしているから批判させて頂いた。 また、報道を見たり読んだりする方々も、それが公正な報道か偏った報道であるかを見極める目を育てて頂きたい。


★ 鳥取県のバス問題の現状

 鳥取県の方から、同県のバス問題に関して記載されている新聞等が送られてきているので、その件について書きます。 実は2ヶ月以上前に送られてきていたのですが忙しさにかまけて載せるのが遅れていました。

日本海新聞2007年3月27日晩より抜粋
 鳥取県内水面漁業委員会が3月26日に開かれた。 昨年3月に委員会でバス等の再放流禁止の方針を打ち出したが、県民からの意見聴取は延期されている。 準備を整えて5月連休明けを目途に意見交換の形で再開する事を決めた。

 まだ、再放流禁止を考えている行政が多いようだが、罰則まで付けた八郎潟の例をみればナンセンスと言わざるを得まい。 もし、釣ったバス・ブルーギルを持ち帰って欲しければ、食べるようにアピールする方が有効手段であろう。 琵琶湖湖畔の喫茶店のママさんから、「バス・ブルーギルは美味しいから、食べたいので釣ったら頂戴。 最近は滋賀県が高値で買い上げるので、漁師さんがくれなくなったから・・・」と言われた。 某コンビニ弁当の白身魚のフライは北洋で獲れるオヒョウの身を輸入して使っているが、輸入が間に合わないとバスの身を使うそうだ。 バスを使うと、コンビニのアンケートで「最近の白身魚のフライは美味しくなった」との回答が増え、オヒョウに戻すと「不味くなった」と不満の回答が寄せられるそうだ。

 行政側の人間は「お上」意識が高く、「下々」の権利を規制する権限を乱用する傾向がある。 バスをリリースせずに持ち帰って欲しくば、メディアを活用して美味しく食用にするキャンペーンをし、釣り人が自主的に持ち帰る様にした方が得策である。 しかし、ナイフ等を携行せず、バスをシメずに生きた状態で持ち帰ると、外来生物法違反となり処罰対象になる。 基本趣旨は悪いとは思わぬが、外来生物法は欠陥の有る法律と思う。
 
日本海新聞2007年3月29日版から抜粋
 鳥取県では農業用ため池や漁業権漁場など799箇所の管理者や漁業権者にアンケートを行い、553箇所から回答を得た。 それによると、バスやブルーギルの生息が確認されたのは37箇所で、2〜3年前に侵入した場所が3個所、最近が1箇所で、殆んどが10年以上前との事である。 放流禁止後も密放流が行なわれている可能性を示している。
 バスが生息するため池では、モツゴやタモロコの生息報告はなく、フナ・コイ・川エビ・ドジョウなどがいなくなったという回答もあり、在来種に対する被害も推測される。
 釣り人に対して管理者の76%が迷惑と考え、糸・ルアー等のゴミ問題が理由の多くを占めている。 農業用ため池の管理者の83%がバスを駆除したいと回答しており、必要ないとの回答はゼロだった。
 今回のアンケートでも判るとおり、繁殖力の強い外来種が生息区域を広げて、それに比較して在来種の減少が明らかになった。 この傾向が続けば被害の深刻化は目に見えており、早期に実効性のある対応が望まれる。

 上記の記事を単に読めば、バス等の外来魚による在来種による影響や、ため池等の管理者が迷惑を被っている事は明らかで、外来種は早急に駆除すべきであるという事になる。 しかし、冷静になって読んでみれば、10年間で新たにバス等が確認されたのは僅かに4箇所であり、急速に生息区域を拡大しているとは言いがたい。 密放流については、否定出来ないところがある。 だが、確認されていなかっただけで、かなり前から生息していた可能性も否定出来まい。 また、水路等を伝っての自然に生息域を拡大させた可能性やヘラブナ等の他魚種の移植に混じって繁殖した可能性も高く、密放流の可能性を否定はしないが証拠も無く決め付ける事も出来ないだろう。

 ちなみにヘラブナは琵琶湖・淀川水系特産のゲンゴロウブナを昭和時代に改良した人工種で自然界には存在していなかった魚であり、それが各地の湖沼に存在する事自体、生態系が狂っている。 この新聞記事にはヘラブナ放流の有無は書かれていないが、私は問題視している。 プランクトンイーターのヘラブナは他の在来種に影響はないと言う方もおられるが、40cmを越す大型魚になるヘラブナが繁殖すれば、小型プランクトンイーターの魚種と餌の取り合いとなり、影響を与える事は必至だからである。 この事はユスリカ駆除の目的でコイ等を大量放流する行為にも当てはまる。

 釣り場のゴミ問題はバスに限った事ではなく、全てとは言わぬが野池のヘラ台周辺の餌の空袋・タバコの吸殻・コンビニ弁当の箱・ビール等の空き缶等の大量のゴミは目に余るものがある。 岐阜県の大江川のゴミ清掃大会に参加した際も、ゴミの大半が周辺の家庭から出たゴミで、ルアー・ワーム・釣り糸などの量は僅かであり、最近のルアー釣り師のマナーが良くなっている現れである。 だが、たとえ釣り人のゴミがゼロになったとしても車の駐車問題・早朝や夜間ののエンジン音問題があり、他所者が自分の縄張りにはいる事を歓迎しない限り何かの理由をつけて反対は起こるので、これは外来種問題とは別次元の話である。

 最も問題なのは、在来種が減った要因がバス等であるのか、他に要因が有るのかを検証していない事だ。 外来種が生息していない池等で、在来種が減少しているか否かの実態が新聞では報告されていない。 外来種が生息していない池では在来種の生息数の減少はなく、外来種が生息している池のみ在来種が減少しているのなら、外来種が要因の一つと言える。 それでも護岸工事・農地での除草剤の大量使用等によって葦や藻が減少すると、葦や藻に卵を産み付ける魚種は激減し、砂礫の水底でも産卵可能なバス・ブルーギルは何とか繁殖できる。 このため、バス・ブルーギルの存在が在来種減少の最大原因と思い込み、根本的原因を理解していない場合が多い。 先のヘラブナやコイの問題の通り、特定の種は増加して他の在来種が減少している可能性もあるが、アンケートの詳しい質問内容や個々の回答の紙面発表がないので何とも言えない。 しかしながら新聞内容を読む限り、このアンケート調査がバス駆除の結論ありきのアンケート調査・発表と疑う事も出来ると感ずるのは私だけだろうか?

日本海新聞20097年4月7日版から抜粋
 鳥取県では生態系への影響など環境面での被害対策については公園自然課が手掛け、漁業被害対策は水産課が担当するなど縦割りの対応となっている。 公園自然化課は「被害を被る側の担当課が対応を取るべき」、水産課は「外来生物を所管する公園自然課が主体となって対応を行い、水産業に被害が及ぶ場合は協力する」と、外来魚対策に対する意見もかみ合っていない。 公園自然課と水産課が連携を取って委員会へ情報提供を行うはずだった連絡会についても、公園自然課は知らないとしている。

 縦割り行政の問題は今に始まった事ではない。 元はといえば、環境を無視して開発を進める土木行政・国や自治体が行なうべき仕事を営利団体である漁協に一部委託している水産行政・偏った机上の知識で物を言う有識者なる者の意見で右往左往する環境行政のそれぞれが個別に活動していた事により、現在の環境破壊問題・外来種問題に発展してきているのである。 アメリカ式が万能とは思わぬが、国土・自然の動植物・むろん魚も国民全体の財産と考え、漁民をはじめとする一部の者の利益で考えず、国が総括的に運営する自然環境行政システムを作り上げなければ、明日の日本の自然環境は保たれないのではないかと危惧している。

 話は変わるが、先日の中日新聞に、滋賀県選出の自民党国会議員が琵琶湖の自然環境保護の為の法律案を提出する準備をしていると載っていた。 大変良い事の様にも思われたが、外来種駆除の為の費用を国から出させる内容が盛り込まれている様だ。 滋賀県の外来種駆除の補助金や高額な買い上げ費用については色々問題視されており、県の財政が苦しく「もったいない知事」の元では先行きが不安な為ではないかと思われる。 外来種の買い上げに関しても売れない在来種まで混ぜていたと疑われる経緯がある税金の使い方に、我々国民全体の税金が使われる事になりかねない。 人工的に葦を植える事業の補助くらいなら我慢できるが、これとても県の琵琶湖総合開発事業でゼネコンに埋め立てや護岸工事をさせ、再びゼネコンに葦の植え付けをさせている。 埋め立てに使う土砂を取る為に浚渫した穴が生態系に悪影響を及ぼすとして、どこかから土砂を運んで浚渫跡を埋め戻す事業も決定しているが、無計画な開発のツケを我々の税金で補うなど、無駄使いの極みと言える。 さりとて埋め立て・護岸等が現状のままで良いとも言えないのも事実であるから困りものだ。

★ 読んで頂きたい本。

 先日、小学3年生の息子が、学校の図書館から一冊の本を借りてきました。 その本は絵本で、「ライギョ の きゅうしょく」 と言う題で、講談社発行の作者「阿部夏丸」・絵「村上康成」 でした。 絵は長良川河口堰問題の際に、長良マス保護を訴える為に作られたステッカー等でもお馴染みの方の絵です。 何故この本を紹介する気になったかと言うと、その内容が非常に良いもので、バス釣りをする人のみならず、偏った自然保護感で外来魚問題を語る方々や、それらの人にマインドコントロールされている一般の方々にも読んで欲しいからです。

 この本の主人公はドーナツ池という池にすむライギョの子供で、魚の学校の一年生になったばかりです。 幼馴染のタナゴの子供も魚の新一年生ですが、教室は別々です。 物語は初登校の日から始まります。

 ライギョの子の教室での1時間目は一週間の時間割の説明でした。 何と月曜・火曜・木曜・金曜の4日の授業は全て 「きゅうしょくの たべかた」 で、水曜だけが 「たまごの うみかた、そだてかた」 でした。 放課時間に友達のタナゴの子に会いに行くと、タナゴの子の方は月曜・火曜・木曜・金曜の授業は全て 「かくれんぼ」 で、水曜のみ 「たまごの うみかた、そだてかた」 でした。  お互いに羨ましく思いながら別れて2時間目授業を受けると、ライギョの子は大きなショックを受けます。 「給食の食べ方」 とは餌の獲り方の事であって、先生からフナやタナゴの獲り方を教わる事だと聞かされたのです。

 ライギョの子が学校の帰り道にタナゴに会って声を掛けると、仲の良かったタナゴはビックリして隠れてしまいます。 やがてタナゴの子は隠れていた所から出てきて、学校で教わる 「かくれんぼ」 の授業とは、ウナギ・ナマズ・ブラックバスそしてライギョから食べられぬ様に逃げて隠れる方法を教わる事だったとライギョの子に話します。 お互いに友達だったのに、「食べる者」 と 「食べられる者」 との関係である事を知って悩みます。  目の前でニジマスがワカサギを追って捕らえたり、ナマズがザリガニを食べるのを目撃します。 見慣れた光景なのに、それを見て二人は更に悩みます。 

 湧き水のある所へ行くと、ハリヨが巣を作っていました。 ハリヨの巣には150個もの卵がありました。 二人はいっぱいある卵に感心します。 ハリヨからは 「コイは50万個も産みますよ」と、そして 「生まれても直ぐ死んでしまうのもおれば、食べられてしまうのもいるので、このうち大人になれるのは2〜3匹くらいしかいません」 と教わりました。 そして、ハリヨもコイもライギョもタナゴも同じで、大人になれるのは2〜3匹しかいないとも教わりました。

  二人は考えて考えて考えた結果、ライギョの子は自分達が池に棲む他の魚を全部食べてしまったら食べ物が無くなり飢えてしまう事を学び、タナゴの子は生まれた小魚が全て育ったら池が満員になって棲む所が無くなってしまう事を学びました。 そして、タナゴの子は逃げて逃げて逃げまくって子供を沢山作る事を、ライギョの子はいっぱい魚を捕まえて食べる事を、お互いに誓い合いました。

 と、こんなストーリーのお話しです。 絵が可愛らしく、他愛も無い内容と思われがちな絵本ですが、この絵本は自然界における大原則を実に見事に、しかも子供でも理解し易く描いています。 当たり前の事を当たり前に書いてあるだけなのですが、それすらも理解出来ない大人が世の中には大勢います。

 日本人に限らないとは思いますが、「判官びいき」 と言って弱い立場にあると思える方に肩入れする傾向が日本人には多いようです。 動物映画などでも鹿を主人公にすれば狼は悪者扱いですが、狼が主人公ならば飢えてさ迷う狼の姿に涙する人は多いものです。 でも鹿の数をコントロールする為にも狼は必要な存在であり、それが自然界のバランス機能なのです。

 先日の朝のテレビ番組で、琵琶湖のバスを釣って駆除をしている団体を紹介していました。 その際、藻エビで釣っていたのですが、レポーターは 「こんなにバスやブルーギルが釣れるのに、フナ等は1尾も釣れません」 とアホな事を言っていました。 藻エビを餌にしてフナを釣る馬鹿な釣り人は存在しないんですけど・・・。 

 その番組にはコメンティターとしてテリー伊藤が出演しています。 テリー伊藤は以前テレビ番組で、「バスの様な在来魚を食べ尽くしてしまう魚はドンドン殺して、バス釣りなんか禁止すべきだ」 と吼えていたので、私は大嫌いでした。 しかし、この時の彼は「在来魚が減っているのは、水質等の問題もあるんじゃない」 と言いました。 するとレポーターは、「そういう原因も考えられますが、琵琶湖の水は以前よりずっと良くなっているんです」 とすかさず否定した。 (10年以上前から琵琶湖で釣りをしている人なら、琵琶湖の水質が良くなっていると言い切る人は居ませんよネ!) その後テリー伊藤は、「最近、そういった問題はバスだけが原因じゃ無い様に思えているんだが・・・」 と、ボソッと一言つぶやいたのを私は聞き逃さなかった。 番組の方向がバス害魚論である為に、出演者がそれを真っ向から否定出来ないが、彼はバス害魚論に疑問を持ち始めたのだと。

 冷静に考えて、多くの文献や資料を見れば理解できる事を理解していない人、若しくは理解しようとしない人が大勢います。 この本をそんな人々に是非読ませたいし、バス(あるいはライギョ)害魚論に反論できない釣り人にも読んでほしい。 

 この本が息子の通う小学校の図書館にあった事を大変嬉しく思っています。 できれば全校生徒のみならず、全教師・全保護者にも読んでもらいたいものだ。 学校でバスを殺す事を教えている滋賀県の小学校の図書館には置いてないのかな? お金があったら滋賀県の全小中学校に寄付してやるんだが・・・。
 


★ 遊漁料に関する話。

 当店のお客さんから、こんな話しがありました。 岐阜県養老の五三川方面へバス釣り目的で釣行し、田んぼの間を流れる水路で釣りをしていたところ、漁協関係者と思われる人間から遊漁料を支払う様に言われた。 こんな水路でも漁業権があるのかと不思議に思い、「この水路にも漁業権が設定してあるのですか?」 と尋ねたところ、「そんなものは無い!」 との返事。 「漁業権が設定してなければ遊漁料は取れないでしょ?」 と言うと、「養老地区では何処であろうと竿を振っていれば金を貰う事になっとる!」 と言い、更に 「最近はそういう訳の判らん理屈をこねるヤツがいる。」 とブツブツ文句を言われたそうだ。

 まさにムチャクチャな話しである。 そもそも遊漁料とは、漁業対象魚として行政機関が認定した魚を遊漁者が釣って数が減ってしまうと漁業者が困るので、遊漁者から金銭を徴収して漁業対象魚の保護・養殖・放流事業に使うもので、本来は行政機関の仕事なのだが、徴収業務の権利等を全てを各漁業共同組合に委譲しているものである。 遊漁料を徴収するには、まず第一にその水域に漁業権が設定されている事、第二に釣りの対象魚が行政機関によって漁業対象魚として認定されている必要がある。 この場合はその二つの大前提を完全に無視しており、違法な金銭徴収と言っても過言ではなかろう。

 まず、ブラックバス等は河口湖や芦ノ湖等の一部を除いて漁業対象魚としての認定を行政機関 (都道府県) から受けていないのが現状である。 無論、本件の岐阜県下ではバスを魚種認定してもらっている漁業共同組合は一つもない。 過去に何度もお話ししているが、魚種認定を受けていない水域でのバス釣りでは遊漁料を払う法的義務は全く無いのである。 よく、遊漁料徴収の漁協の監視員から 「コイやナマズ等の漁業対象魚が釣れてしまう場合もあるので、バス釣りでも遊漁料は必要だ!」 と言われた話しを聞くが、これは漁業関係者の詭弁である。 渓流でアマゴ釣りの為に雑魚の遊漁券をもっている釣り人の竿に、偶然に遊漁料の異なるアユが掛かってしまったらどうなるのか? この場合、アユをリリースすれば何の問題もなく、キープした場合のみ密漁扱いとなるのは言うまでもない。 これと同じで、バスを釣っていて偶然に漁業対象魚を釣ってしまってもリリースすれば何の問題もなく、それを理由に遊漁料を取る事は法的に出来ないのである。 これについては、以前に本件問題のあった岐阜県の水産振興課にも電話して確認済みである。 極端な言い方をすれば、バスは生物学的には魚だが、漁業に関する法的には魚ではなく、カエルやイモリと同じ扱いになるのだ。

 次に漁業権の設定であるが、内水面では各漁業共同組合ごとに、水域を定めて漁業権を設定している。 無論、漁業権が設定してない水域もあり、愛知県犬山市の入鹿池をはじめ、中小の灌漑用野池や水路は漁業権が設定されていない場所が多い。 また渓流などでもダム建設に伴って漁業権を放棄した水域もあり、設定されている水域は各漁業協同組合のパンフレットやホームページに明記してあるので、それらで確認すると良いだろう。 ちなみに琵琶湖や霞ヶ浦は海域扱いの特殊な水域なので、漁業権に基づく遊漁料の徴収は出来ないのである。

 この説明を読めば判る通り、本件の場合は全く漁業権に基づく遊漁料を徴収出来ないにも関わらず金銭を要求しており、刑法に当てはめれば詐欺に当たる可能性がある。 むしろ漁協関係者の様にも見えるが、実は全く関係のない者が私的に遊漁券を作製して勝手に金銭を徴収している可能性すらある。

 ただ、私は漁業権が設定してある水域で、本物の漁協の監視員であれば、バス釣りであっても遊漁料を払ってあげている。 以前に大江川を管轄する海津漁協の対応に関して岐阜県水産振興課へ苦情の電話をした時、担当者から 「実のところ、海津の漁協はアユ釣りで有名な漁協等とは異なり遊漁料収入が極端に少なく、魚の保護・養殖・放流費用が足りない貧乏な漁協なので、できればバス釣りの方も遊漁料を払って頂きたくお願いしています。」 と言われているからだ。 また、バスを保護・養殖・放流しなくとも、バスの餌となっている魚種の為と考えれば、遊漁料を支払う価値は十分あると思う。 かと言って、当然の様な顔をして遊漁料を徴収しにくる監視員には 『一言』 申し上げているのだが・・・。 しかし、本件の様な場合はあまりにもヒドく、問題外の話しであり、金銭を徴収するのに権利・義務関係を完全に無視している。 特に 「ワシは徴収を委託されているだけで詳しい事はわからない。」 とトボける輩もいるが、勘弁ならない気がする。

 恐らく読者諸君も何度かは同じ経験をしているだろう。 礼儀正しい漁協の監視員には素直に応じるのが良いと思うが、そうでない相手には 『一言』 申し上げるのが筋だ。 また、本物の監視員かどうか身分証明書の提示を求め、本件の様な場合には管轄の漁業協同組合や県の水産関係担当部局に通報する必要があると思う。 誰もが、あえてトラブルを起したいとも思わないだろうが、詐欺とも言える行為を放置するほど皆がお人よしとも思っていませんから。  本件の場合は、岐阜県の県庁(TEL 058-272-1111)に電話して水産振興課へ繋いでもらって事情を話し、管轄漁業協同組合へ行政指導するように依頼するのが最良の方法であると思う。 
 
 大江川のある海津漁業協同組合では、トーナメントを開催する際に漁協の敷地を会場として貸してくれ協力的なので、なるだけバス釣りマンも仲良くしていきたいと考え、私は可能な限り素直に遊漁料を支払っている。 また、やはり大江水系の深浜大池・深浜南池 (通称ヨット池・牛池) の場合は通常の漁業権とは異なる私有地の池なので、当然の様に遊漁料を支払っている事を最後に付け加えておこう。
 
★ 上記記事に対するご意見メール紹介し、それにお答えします。

◎ 読者からのメール@

 私は岐阜県に住んでいるものです。 毎週気持ちよく釣りをするため、これからも続けるために“仕方なく”ではありますが料金を払っています。 しかし、最近になって隣でやっているバサーが「払わない!」と言い出しもめているのを目撃しました。 内訳はそちらに書いてある事と同じような事です。

 こういうトラブルははじめて見たのですが、徴収員は払わないという言葉を聞いたと同時に徐々に怒りだし、怒鳴りあいが延々と続き、最後は胸倉を掴みそうな勢いで両手でバサーを押し出したではありませんか! 払うまで車のドアや前に立って逃がさないと言った行動を起こしそのトラブルは10〜15分にも及んでいました。 バサーのほうは複数だったので最後まで強気の姿勢でいて逃げていきましたが、いつもの顔見知りの徴収員がここまでするとは正直本当に驚きました。

 そちらの話ですと文句だけで済んだみたいですが、上記の事を目撃して以来、今後絶対に大きなトラブルに発展してしまうと思います。 遊漁料に関する話を読んだ人は 「なんだ漁業権がないんだから払わなくいいんだ!」 という人が増えると思われます。 このバサー達のように強気でいようが、低姿勢でいようが、ただ一言でも口答えをすれば養老の漁協は何をするか分からない。 今の現状を知っていただきたくてメールさせていただきました。

 釣りが本当に好きな人はこれからも気持ちよく釣りを続けたいという考えがあるので 例え田んぼの水路でも、徴収に来て払えと言われる以上、払わざるを得ない状況なんです。

◎ @のメールに対する店主の返事

 当方のサイトの記事を読んで頂いてのご意見、誠に有難うございます。

 やはり、 「気持ち良く釣りをする為に、シブシブながらも遊漁料を払っている」 と同じ人は多いと思います。 私をはじめ、釣り場でトラブルまで起して釣りをしたいという人はいないでしょう。 しかし、シブシブながらも文句一つ言わず支払い続けた事が、こういった事態を引き起こしているのではないでしょうか?

 トラブルを起さない為に法的に必要の無い金銭を支払い、それを当然の様に徴収する行為は、ヤクザが飲食店や祭りの屋台から徴収する 「みかじめ料」 や 「ショバ代」 と同じです。 払うのを拒んだ者へ突き飛ばすという暴力を振るう行為はヤクザと同じ行為です。

 本来、私は釣り場の外部から釣りに来た人が釣り場の地元に経済的貢献をする必要があると思っており、遊漁料が合法的に徴収出来るものなら徴収すべきだと考えております。

 以前、河口湖漁協ではバス釣りからは遊漁料が徴収出来ない為に、年間の遊漁料収入が2万円しかなかったそうです。 しかし、なんとかバス釣りからの遊漁料を合法的に徴収する為に、何年も県へ漁業対象魚への認定を求め続けたのです。 そして、念願かなって認定を受けた後にバスの養殖・放流事業をする等もし、 年に数億円の遊漁料収入を得るまでになったのです。 それまでの漁協関係者のなみなみならぬ御努力は、想像を絶するものでしょう。

 それと比較して、今回のような漁協の対応はどうでしょう? なんの努力も無しに、ただ単に 「気持ちよく釣りがしたい」 という釣り人の気持ちに付け込んで、非合法な徴収を続けています。

 サイトの記事でも書きましたが、以前に岐阜県の水産振興課へ漁協の対応について抗議電話をした事があります。 その際、「なぜ岐阜県ではバスを魚種認定せずに、非合法な遊漁料徴収を黙認しているのか?」 の質問に対し、対応に出た県職員が、「実のところ、海津漁協などからはバスの魚種認定の話しが出たことがありますが、長良川下流域の漁協にバスを認定すると、上流部のアユ釣りを主にしている郡上八幡などの漁協から苦情がでるので、認定してあげたくとも認定できない。」 と、裏話をしてくれました。 それを知っているから遊漁料を払ってあげても良いという気持ちにもなります。

 ただ、漁協側も本来貰えない遊漁料を払ってもらっている事をしっかりと認識し、 外来生物法の規制で養殖・放流は出来ないものの、バス釣りの為の釣り場環境保全に努力してほしいのです。 私は、遊漁料を払う時には必ずそういった事を一言告げているのです。 漁協の方が、非合法という認識無くバス釣りから当然の様に遊漁料を徴収し、善意で遊漁料を支払うバス釣りの人のありがたさを感じないならば、決して釣り場環境は良くならないでしょう。

 漁業関係者とバス釣りが共存共栄するためには、お互いの立場をしっかりと認識し、相互の利益を尊重し合う必要があります。 どちらも自己都合のみを主張し、譲り合う心がなければトラブルは拡大するばかりです。

 バス釣りではありませんが、以前に某漁協管轄で起きた話しです。 遊漁料の年券をたまたま携帯していなかった釣り人が、監視員から日釣り券の購入を迫られ、断ったところ監視員に突き飛ばされて釣具を没収されました。 その釣り人は直ちに警察へ行き強盗にあったと被害届けを出したので、漁協は大騒動になったそうです。 その監視員は態度が横柄で釣り人から嫌われていた人物だそうですが、その後はトラブルを起さなくなったと聞きました。 こういった事態は避けたいものですが、養老漁協管内では起こりかねませんね。 不謹慎だが、いっそ一度起こった方が良いのかもしれないと思えない事もないですが・・・。

 一番良いのは、トラブルに遭った方本人が行政機関に訴え出たり相談して、行政指導してもらう事か、顔見知りでトラブルを起していない釣り人が根気良く監視員を説得する事でしょう。 そして漁協側が漁協運営と釣り場環境保護の為に、バス釣りの人に協力を求める形で遊漁料を取る様になって頂きたい。 権利が無いのに当然の様な態度で来れば反発しても、協力を求められて断るバス釣り師は少ないと思いますから。
 

◎ 読者からのメールA

  毎度です。 遊魚料に関する話を読みました。 たまたまですが、この現場に僕は居合わせていました。

 全然知らない人でしたが僕が釣りをしているすぐそばでもめていたので、しばらく盗み聞きしていました。 僕もバス釣りをする立場の人間としていろいろ調べたり、聞いたりして知識はあるつもりです。 なので、もめていた人の言い分はすごく理解できます。 HP(漁連?岐阜県?)を見てもバスは釣りの対象魚に指定されていないみたいですし、遊漁料が本来の使われ方をしているかどうかもわかりません。

 もめていた彼は遊漁料を払わずその場を去っていきました。

 その後、漁業関係者は僕の所に徴収に来ました。 今回は近くでもめていたこともあって、漁業関係者の証明書はあるんですか?と聞いたら、「ある」といって見せてくれました。 少し話をしたら、理屈をこねるやつがいるんだと言ってました。 でも、確かに彼の言うことも正しいよと言うと、魚に関係なく竿を出したら徴収するということも言ってました。 その場で問答するつもりは無かったので、関係者にはバス釣りができるフィールドも多くはないので、五三みたいなフィールドは大切にしていきたいと言っておきました。

 以前は僕も集金オヤジともめたことがありますが、バスが外来種に指定 されてしまったこともあり、あまり荒立てないようにしています。 それに何より、好きなバス釣りくらい楽しくやりたいという思いがあります。 今回のようなもめごとがあると、そのことだけが印象に残ってしまい、非常に後味の悪いものになってしまいますからね。

◎ Aのメールに対する店主の返事

 メール有難うございます。 ○○さんがこの件に関してのメールの二人目です。  メールで一部、文字化けして読めない所がありましたが、メール内容は匿名でサイトに掲載し、私の意見も書いてあります。

 この問題はなかなか解決しないでしょうが、漁協側がバス釣りの人に協力してもらっているという気持ちを持って頂き、釣り人が地元への利益還元と、バスに食べられる魚の保護放流に役立てば遠回りだがバスの為になり、釣り場全体の環境保全に役立つという認識を持つことが重要なポイントだと思います。

 ○○さんより先にメールを一通頂き、それに対するわたしの考え方で書いた通り、このままでは警察沙汰に発展する事案が起きる可能性があります。 できれば避けたい事ですが、漁協側と釣り人側に譲り合う気持ちがなければ、いずれ起こるでしょう。 暴力事件が起きる前に、漁協と釣り人の関係が理想的なものになれば良いのですが・・・。

 やはり一番良いのは大勢の釣り人が行政機関に意見を言って、漁協を行政指導して頂く事。 そして、ウチのサイトなどを通じて、釣り人も漁協に協力してあげようという気持ちを持って頂く為の啓蒙活動ではないかと考えています。


★岐阜県水産振興課の対応

 本件について、岐阜県の水産振興課へTELしましたので、その対応についてお知らせ致します。

 まず対応に出た水産振興課の職員は、漁業権が設定していない場所での遊漁料徴収行為や、釣り人を手で押したり車の前に立ちふさがる行為については問題があるので、漁業共同組合に事実関係を問い合わせ、事実であれば指導するとの事であった。 

 しかし、今回対応に出た岐阜県の水産振興課の職員は、バス釣りでも遊漁料が必要という見解を持っている事が大きな問題であった。 一方的見解であったので法的根拠を示すように言うと 「詳しく知らない」 と言うので、私は激怒し 「権利義務関係の法的根拠も示せずに、金銭の徴収が可能と言い切るとは何事か!」 と一喝し、法的根拠を調べて連絡する様に伝えた。

 時間をおいて水産振興課職員からTELがあったが、根拠があると言うのだ。 遊漁により遊漁料を徴収する根拠は漁業法にあり、水産庁のホームページにも内水面の遊漁に関する制度の紹介があり、あくまで漁業対象魚を釣りなどで採捕する場合に遊漁者から遊漁料を徴収するという内容である事を私は知っている。 ところが水産振興課の職員は、昭和30年代の水産庁の漁政部長通達などに 「採捕目的の魚種以外の魚種が摂れてしまう場合はその魚種を採捕いたことになる」 「目的の魚種が釣れなくとも、それを釣ろうとした釣り行為自体が採捕行為になる」 等の記述があるとして、バス釣りでも漁業対象魚のナマズなどが釣れる可能性があるので遊漁料は必要だと言うのだ。

 そこで私は、「それは、他の魚種を釣ると見せかけて規制された魚種を釣ったり、漁業対象魚を狙って釣りをしたが偶然釣れなかった場合でも採捕行為をした事になると、脱法行為を規制したものであって、漁業法に規定する遊漁に関する立法趣旨ではない。 そこに法的根拠を求めるのは、法の拡大解釈だ。」 と反論し、水産庁の見解を確認するように要請した。

 再度、時間をおいて水産振興課職員からTELがありました。 その内容は、「水産庁に問い合わせたところ、あの通達などを根拠にバス釣りから遊漁料を徴収する事は可能の様にも考えられるが実質的には困難であり、他の魚種が釣れる可能性があると言う理由で遊漁料を徴収する事は難しく、ハッキリと 『出来る』 『出来ない』 と言い切れないグレーゾーンであるとの回答を得ました。 これを根拠にバス釣りから遊漁料を徴収できると断言したのは誤りですので、申し訳ございませんでした。」 との事でした。 そして、この事は漁協にも連絡すると言ってくれました。

  また、本件の当事者からも水産振興課と養老の漁業共同組合に直接TELがあったそうで、漁協は漁業権設定区域外での遊漁料徴収行為があった事を認め、当事者に謝罪したとの連絡を受けました。

 これらの問題は、法の規定だけではなく通達や細則などで例外規定を拡大解釈した事にあり、遊漁に関する法整備が十分出来ていない事に起因していると思う。 アメリカなどの様に川や湖の魚も、地域住民の物や漁業者の物ではなく国民全体の財産であり、その国民全体の財産を一私人が釣るのだからライセンス料を払う当然の義務があるとの考え方に従って、国や都道府県の行政がライセンスを発行するのが一番望ましいと思える。 そしてライセンス料の収益を漁協などに漁業資源の保護・養殖・放流資金をして交付する形態になれば、こんな問題は起きなくなるだろう。

 しかし、法改正は我々が言ったからと言って簡単に出来るものではないので、現行法の下で最良の方策を探し出さねばならない。 それには漁業関係者と釣り人が互いに歩み寄り、お互いの利益を尊重し合う必要がある。 漁協は外来生物法の関係でバスを漁業対象魚に指定出来ないが、遊漁料収入でバスの餌と成り得る魚を保護・養殖・放流する事で、間接的にバスの生活環境を良くする事になると釣り人に理解を求め、釣り人はそれに応じて遊漁料を払い、気持ち良く釣りを楽しめるのが理想ではないだろうか? 法のグレーゾーンがある限り、それが現時点の最良の方策だと私は思う。


★ 2006年5月12日・中日新聞夕刊一面記事より。
 
2006年5月12日の中日新聞夕刊一面記事に「オオキンケイギクは特定外来生物」「各務原市が催事中止」「ふるさと自慢しおれた・・・」と題する記事が掲載された。

 記事によると、『岐阜県各務原市が同市川島町の国営木曽三川公園かさだ公園で毎年五月下旬に開催していた「フラワーフェスタ」を中止する事を決めた。 イベントの”主役”で河川敷一面に黄金色の花を咲かせるオオキンンケイギクが特定外来生物に指定された為。 関係者は「初夏の風物詩として定着してきたのに」と複雑な表情だ。』 との事。

 このフェスティバルは各務原市に合併した旧川島町が1998年に「オオキンケイギクまつり」として始め、売り物は30ヘクタールの広場のみならず堤防沿いまでひろがるオオキンケイギクの花畑。 約一週間の期間中にオオキンケイギクを使った草木染やバザーも催され、岐阜県・愛知県を中心に2万5千人前後の見物客が訪れていたそうだ。

 しかし、今年の外来生物法により特定外来生物に指定され、許可なしに栽培・販売ができなくなった。 同公園のオオキンケイギクは自然繁殖であり栽培している訳ではないのだが、「栽培が禁止されたものを行政がPRする訳には行かない」 と中止を決定。 発足以来の担当者は 「ふるさと自慢の一つだった。 苦渋の決断です」と残念がっているそうだ。

 この記事を読んで、外来生物法がいかに変な法律かが伺われる、「なぜ外来植物のチューリップ等は良くてオオキンケイギクは駄目なのか」 と。 店主の私は学生時代に法律を学んだ立場なので、「悪法も法なり」 という言葉を知っている。 しかし、帰化生物として日本の生態系の一部となり地域に根付いたものまで規制する内容はいかがなものだろう? バスいたっては大正時代に日本に入って全国的に定着しており、すでに日本の生態系の一部になっていると思えるのだが・・・。

 在来生物に悪影響を与える事では、最近TVのニュースでも問題視されている在来種である「カワ鵜」の被害の方が深刻だろう。 一時は3千羽まで減った「カワ鵜」も現在は6万羽以上で、その半分以上が琵琶湖に生息している。 鵜は一日に平均1Kgの魚を食べるので、琵琶湖に生息する鵜だけで一日30トンの魚を食べている計算になる。 これでは琵琶湖の魚が減少しても当たり前のことで、この数量は40cmクラスのバス300万尾が食べる魚の量と同じなのだから。

 法や行政が現在定着して帰化生物となっている外来生物に関して、一定以上繁殖域を増やさないような移植等の規制をする事に反対はしない。 しかし、リリース禁止等の規制には大きな疑問がある。 国内に定着した生物に規制をかけるより、いまだ全国的に定着していない外来生物、たとえばガーパイク・カミツキガメ・各種甲虫類等の規制の方が先決だと思う。 なのに小池環境相は甲虫類の輸入規制を緩和し、以前TVニュースでペットショップにて外来種のクワガタムシ等を買い求めた幼児に 「逃がさない様にしてね!」 とにこやかに笑っていた。 私には茶番に思えたのが皆さんは如何だろうか?

 今回の新聞ニュースの様に、地域に根付いた生物を国の法や県の条例によって一律に規制したりする事が自然保護に有効な手段と言えるのだろうか? 滋賀県は鵜の被害防止の為に銃器による駆除を行い、2万羽を駆除するとニュース番組で言っていたが、はたしてその効果は・・・? 野生生物の種類・数を法による規制・駆除によってコントロールする事は必要と思える反面、人間は神様ではないのだから 「おこがましい」 とも思えるのだが・・・。


★ 鳥取県のリリース禁止に関する情報。

 鳥取県でバス問題に関して活動している方からメールで頂いた情報・資料です。
  ※当サイトの判断で、住所・氏名に関する一部を削除しております。

 先回のNEWSスペシャルでご紹介した方のご意見を、この方が鳥取県の担当宛にお送りになったところ、以下の通りの回答があったそうです。 誠意を尽くして要望・意見を述べれば、望むべき結果が生まれるかどうかは別として、それなりの対応をしてくれる行政が存在するという見本になります。 皆さんも機会があれば、自分のご意見を行政に宛ててみては如何でしょうか?

お寄せいただいたご意見の回答です

  ○○○○ 様
 
 ご意見ありがとうございました。
 先日お寄せいただきましたご意見につきまして、鳥取県内水面漁場管理委員会事務局から次のとおりお答えします。
 今後とも、皆さんのご意見を大切にしながら、皆さんに信頼される県政を目指して努力いたしますので、よろしくお願い申し上げます。

 平成18年5月9日
      鳥取県総務部県民室長 △△△△

 鳥取県内水面漁場管理委員会では、ブラックバスなどの外来魚による漁業被害や生態系の破壊が大きな問題となっていることから、駆除の一方策として、釣り上げた外来魚の再放流を禁止することについて、遊漁者や漁業者等関係者からご意見を聴いた上で、委員会指示で規制するかどうか検討したいと考えています。
 仮に、この規制を実施するとなると、遊漁者のご理解とご協力は是非必要だと考えております。ご提言をいただきました「駆除の協力者を増やす周知活動」や「釣った魚を食材として利用したくなるような広報活動」も遊漁者のご協力等を得るために大いに効果のある方法と思いますので、次期委員会で報告し駆除対策の参考にさせていただきたいと思います。
 今後とも、ご協力よろしくお願いします。

  鳥取県内水面漁場管理委員会事務局(水産課内)
      事務局長 ××××


★ 鳥取県のリリース禁止に関する情報。

 鳥取県でバス問題に関して活動している方からメールで頂いた情報・資料です。
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  先にお送りさせて戴きました当地、地方新聞、ブラックバス・ブルーギル等、外来生物関連の記事に付いてのお話をさせて戴きたいと思って居ります。申し訳ございませんが何卒由なにお願い申し上げます。

早速。実は最初、記事の見出しを見た時には『釣り禁止を検討』かと思って、この様に発言して、良い事で在るのか判らないのですが、お恥ずかしい事乍らも動揺などしてしまい、どうしようかと真剣に考えてしまった次第でございました。((鳥取)県内ではブラックバス・ブルーギルを釣ってはいけない事に成るのかと…。)

私はバスフィッシングを始めた当時、一つのバスフィッシング教本(「週刊釣りサンデー別冊魚シリーズ 7『ブラックバスのすべて』(1986年(昭和61年)「KK週刊釣りサンデー」発刊)」)に紹介して在った、食用に利用する遣り方を見て、自分で釣った、そこそこの大きさの鳥取・多鯰ヶ池産の(ノーザンラージマウス)バスで、釣り場でシメたと謂うか、放置して死んでしまったりした状態の物を家に持ち帰り、三枚おろし(皮剥き)など下拵(ごしらえ)などをしてから、“油脂を用いての加熱をした料理が良い”との事が当本に記載して在りましたので、ムニエルやフライ(フィッシュ・チップス)にして、家族などに振る回ったりして食していました。(真水に棲む魚で在る為に生臭いのではないか、という印象が、家族の者などには在った様だったのですが、白身の魚で、皮を除いて調理などすれば、臭みも無く、美味しく召し上がれる事を、身をもって知ったという経験を、私事で誠に恐縮なのでございますが、その様な経験が私にはございます。)

上記の理由などにより、一般に謂う、釣り(漁・猟)を行って獲た獲物は家に持ち帰ったりして、調理などして召し上がるのは一般的な事で在る、という事で、釣った場で魚をシメ、家に持ち帰る、などという事には抵抗の無い人間で在りますので、『日本のバスフィッシャーマン(同バスフィッシャーウーマン)』としての正しい判断が付かない立場で在るかも知れませんので何とも謂えないので在りますが、『再放流禁止』の動向に対する対応など、どの様に活動、並びに対応すべきで在るかをご教授を賜らせて戴きたいと独り思いまして、本日は不躾乍らも電子メールなどをお差し上げなど行わせて戴いてしまった次第でございました。

リリース(最放流)禁止などは、既に日本全国各地で行われている事柄で在る事は勿論の事、理解して居りますが、若し仮にこれが移行して、ブラックバス・ブルーギルを現在は釣りが可能な場所で在る所で、釣り禁止に成ってしまう事は、一人の釣り愛好者としても、やはり嫌、避けたい事で在ると思っている所です。
新聞の記載内用に在った『期限』で在ります5月中旬には暫くの猶予が在るのですが、どの様に対応、若しも必要で在るならば、どの様に行動すれば良いのか、若しもお教え戴ける物でございましたならば誠に幸いと思っております所でございます。

<追記>

小規模・内水面水域で在る所の、野池等を含みます溜池及び用水路等、著しい数がみられる山陽地方(岡山県・広島県・兵庫県南部地方等や四国、香川県・愛媛県)等の瀬戸内地域を始めとする日本国内地域で、何処でも彼処(かしこ)でも、ブラックバスやブルーギルが入り込んでいて、至る所で見られると謂う様な状況で在る所と比較してみると、ブラックバスやブルーギルが、現に生息している水域が極端に少ない島根県・鳥取県地方には、日本国内・地域別に見た所、並びに時の、ブラックバスやブルーギルの生息数が格段に少ない地域と成ってございます。

日本国の他地域よりも数が少ないと思われる島根県・鳥取県地方で駆除を行うと謂(い)う事は、其(そ)の他地域よりも“駆除の成果が、極端に上がっている様に見える”、『駆除特区』として目立つ、売り出す事が出来る。因って駆除を行う費用・諸経費等の行政補助金を、日本国内・他地域の内水面事業所よりも、寄り多く獲得出来る様に成る、と謂う事が出来る可能性が高まる、等の利点が在り、果敢に外来生物駆除運動を展開しているのではないかと謂う事が、私には考えられる所では在ります。

税金浪費、一部の内水面事業法人の利権問題に利用されているとは思っていない、多くの在来の生物の保護活動論者から見ると、バスフィッシング愛好家が、ブラックバスやブルーギルの生息地で在る釣り場で、せっかく釣り上げたブラックバスなどを、再び水の中に戻す様子を目にすると、「その魚を返さなければ、その分、魚が減るのに」と思う事は当然で在ると、私などは思い、非常に苦々しい思いで見ておられるもので在ると思う所で在ります。

単なる、在る『利権問題』で在ると謂う、駆除を行おうとする動機が、内水面事業法人に因って、全く不純で在る物に成っている現状や状況に、「バスフィッシング愛好家は、何かと謂っては文句を云う者で在る」と謂う、唯(ただ)それだけの存在する者だけの理由だけで嫌がられる存在で在る事は事実で在りますが、ブルーギルを対象魚として釣りを行う釣り愛好家は粗(ほぼ)、皆無で在ろうと謂う事柄から、ブルーギルに関してはキャッチアンドリリース禁止の効果は粗、無いで在ろうとは考える派の外来魚撲滅論者の方々も、ブラックバスの生息数を少なくする効果が一番高い「釣り」と謂う効果を無視する事は出来ないものではないかと、私は思っております。

今や保護すべきはバスフィッシング愛好家で在ると謂う現実下で在ると思っております。

日本の内水面淡水域で、海の魚の様な魚(スズキ目の魚の意味)が生息して、更に、西洋文化で在る釣り方で釣りを行う事が出来ると謂う事は、非常に貴重な事柄で在る、と謂う事と、「中小型・肉食性魚類が、日本の内水面水域に生息していたって良いじゃない、其(そ)れが真の日本国内・内水面水域での多様性って謂う事じゃないの、と生物、真の生態系保全の意味から論を呈している、独りの平成の現代に生きる「日本人」で在ると、自身では思っております。

<追々記>

何十年も、巨額に成ろう、税金(外来魚駆除・助成金)を投入するので在れば、日本国国家・日本国国政に掛けた、その筋の全研究者の総力を捧げ並びに傾き上げての“1台”の「タイムマシン」を開発の上で“過去”に行き、“歴史を変えよう”、と試みる方が、幾らかは早いと思うし、若干、割安にして、『日本国内生息・外来生物撲滅(滅消)プロジェクト』を完全に完了させられる可能性が在ろうかと考えます。
(日本人の事だから、余計に歴史を変えてしまう可能性が高いですが…。過去に行って、食料難で、ひもじい*思いをしている人々や、赤星鉄馬氏等のブラックバスに関して新しい考えを持つ人達と争わなくてはいけないだろうかも知れないけれども…。)

ブルーギルに関しては、本来のブルーギル移植移入の目的で在る、当時(西暦1960年)の皇太子殿下が唱えられた、「都会地で子供達が釣りを楽しむために好適種である」と謂う事柄を思い出し、持ち帰って食べても良いが、再移植は禁止と謂う条件付きでの飼養キャンペーンを日本国政府が主導で行う等した方が、ブルーギルの数を実に減らせる事に成る、と私は思います。
ブラックバスに関しては国内状況に於て、どうも減少傾向に在る模様。本文章の執筆者で在る私には、日本国内の水域・水面で、現状のままで行く処の其の内、ブラックバスの陰は薄くなり、野外に生息する外来魚に関しては、ブルーギルばかりが目立ち、釣り愛好家の協力は、先ず得られない、日本古来の在来生物擁護論者の者達ばかりが経済的にも、又、肉体的にも馬鹿を見る様な、“真の攻防”が始まるで在ろう、と謂う様な未来予想図が見えています。

『キャッチアンドリリース禁止』が安易に決まってしまう世の中に、魚をキャッチせずともリリース出来てしまう、故意に“魚をバラしてしまう”(、「ア、バレ・チャッ・タ‥」と、謂う様な)、極端にバラし易い「バーブレスフック」の開発を釣り針メーカ様やルアーメーカ様に希望や要望を行いたい、と真剣に思ってしまう、今日この頃で在ります。

3月23日の日本海新聞紙面から

ブラックバスなど外来魚 再放流禁止を検討

 鳥取県内水面漁場管理委員会が二十二日、倉吉市内のホテルで開かれ、漁業被害を引き起こしているブラックバスなど外来魚の池などへの再放流禁止を検討することを決めた。

  県内の外来魚の生息状況については、昨年、県が集中的に調査を実施。鳥取市の湖山池で約一万匹のブルーギルが捕獲されているほか、同市多鯰ケ池では人口産卵床に約七万粒のブルーギルの卵を確認するなど、ブラックバスとブルーギルで合計一万七千匹生息すると推定、漁業被害が出ているほか、生態系の破壊が大きな問題となっている。

 このため、同委員会ではこれらの外来魚の再放流禁止について話し合い、委員全員が禁止に理解を示した。県条例整備のめどが立っていないことなどから委員会指示での禁止を検討することを決めた。

 検討にあたっては、外来種の釣りを楽しむ遊漁者も多いことから、遊漁者や当該市町村などの意見も聴くこととしている。

 このほか、アユの解禁日については、漁協からの聞き取りや栽培漁業センターの遡上(そじょう)量調査に加え、遊漁者に向けたアンケートを実施。これらの結果を踏まえ、五月中旬に決定することを確認した。

   

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