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ワンポイントアドバイス

 
  オーナー(店主)からのワンポイントアドバイス
 








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Vol.48 「風のお話」 2011.10.22

 今回は釣りと風の関係について話をしみましょう。

 風は、釣りにとってプラスに作用する場合もあればマイナスにも作用します。 一般的に多少風がある方が良く釣れ、琵琶湖などでは南風はダメで北風は釣れると言われますが、釣りスタイルによっては当てはまらない事もあります。 そこを理解していないと、自分の釣りスタイルに合わない情況で釣りをしているのに、「良い情況なのに何故釣れないのだろう?」と悩む事になりかねません。 そんな話を書き進めてみましょう。

 風が吹くと魚が釣れ易くなるのは、ある意味で事実です。 夏場等は風による波で強い陽射しが弱められ、鳥等の外敵から発見され難くなる為に、魚が活発に行動する様になるからです。 更に風が起した波は水面の表面積を増やしたり白波を立てることで空気中の酸素を取り込み易くするので、高水温の溶酸素量が少ない時期は魚を活性化させる要因になると考えられます。 風は表層のプランクトンを風下側に吹き寄せるので、そのプランクトンを食べる小魚が集まり、更にその小魚を狙う大型フィッシュイターも活性化するという図式も成り立ちます。

 琵琶湖などで北風の方が良いとされるのは、湖流との関係があるからだと思われます。 太平洋側に流れる河川なども同じで水は北から南へ流れています。 ところが、この様なフィールドでは南風が吹くと表層の水に北への流れが発生し、海でいう二枚潮の様な状態となってしまいます。 魚は流向性といって流れに向う姿勢をとる習性があるので、通常と異なる方向への流れへの戸惑いや、上層・下層の流れがが逆という居る水深を変える際の姿勢の取り辛さ等が悪影響を起すのだと考えられます。 また、攪拌現象によるターンオーバーの様な濁りの発生や水温・溶酸素量の変化が起こる可能性もあり、それも原因の一つと思っています。 それ故に流れと同方向への風の方が釣りには向いていると言えるのでしょう。

 風もほどほどであれば良いのですが、強風となれば釣りになりません。 それでも超大型魚は波にもまれてフラフラになった小魚を食い易くなるとして強風になると釣行に出かける釣り人も存在しますし、釣り難くなればなるほど他人の知らないピンスポットで釣果を出す事で試合に勝てると喜ぶトーナメンターも居られます。 ですが一般の方には強風は辛いだけであり、特にボートでの釣りの場合は事故の危険性もあるので嬉しいものではありません。

 強くない風であってもマイナスの場合はあります。 冬や早春の低水温期だと、北からの冷たい風は水温上昇を妨げ、寒冷前線による冷たい雨を伴うと最悪の条件となります。 適水温であっても、秋の水温下降時期は水を攪拌してターンオーバーを増幅させるので良くない事が起こる場合があります。 これ以外にも、店主の様にバスを水面まで誘い出して釣るトップウォーターの釣りの場合、水面が波立つとルアーが作り出す波紋が消え、集魚能力が低下して釣り難くなる場合もあります。 バスが高活性であれば波風でより活性化し、バズベイトやラトル入りペンシルベイトの超アップテンポウォーキングドックで爆釣した事は何度もあります。 しかし、低活性時のロングポーズを必要とする条件下ではベタナギがベストで、サザ波が立つ程度の風であっても悪条件となってしまう場合もあるのです。

 南からの風にも良いところがあります。 暖かく湿った空気を運んでくるので、水温が上がり易くローライトという釣りに向いた条件を作り出してくれることが多いからです。 ただ発達した温暖前線と湿った空気の為に土砂災害をもたらす様な豪雨になる場合もあり、大増水やドチャ濁りを引き起されると困りますが・・・。 ただ店主は真夏でも快晴条件であると、サザ波を起す程度の南風を歓迎する時があります。 魚は流れがあると障害物の流れに対して裏側にポジションする習性が有り、琵琶湖のウィードで言えばウィードパッチの南側になります。 真夏の快晴だとバスはウィードが作り出すシェードの中に居るのですが、本来居たいはずの南側は強い陽射しが当たるので、ウィードの中や広い恒状ウィードの下に入り込むか、陽の届き難い深場へ移動してしまいます。 パンチングやフロックゲームであれば攻めれるのですが、ハードルアーによるトップウォーターゲームには非常に辛いです。 ここで南風によって表層に南から北への流れが生じると、恒状になっていないウィードパッチでも流れの裏側がシェードとなり、トップウォータープラグで攻め易くなるのです。 この為、一般的には釣り難くなると言われる南風ですが、トップウォータープラグゲームを好む店主には好条件となる場合があるのです。

 ついでに太陽の向きついても一言。 トップウォーターゲームで太陽を背にキャストすると、ルアーを追うバスからは逆光となってルアーを見失ったりミスバイトの原因になります。 近づいてくるルアーは確認し易いので真上に来た時に下から喰い上げる事もありますが、全体的にみればバスがルアーを追う場合に順光となる方がヒット率は高くなります。 アンダーウォーターの釣りにだと影響は少ないのですが、トップウォーターの場合は影響が出やすいのです。 その為に琵琶湖のボート釣りだと、夏の日中は北から南へボートを流しながら釣る事が多くなるのですが、ここで北風に吹かれるとボートが進んでしまって非常に釣り難くなってしまいます。 向い風ならエレキでボート位置をキープできますが、追い風ではボート位置を保つのが困難なのです。 エレキの向きを逆にしてもボートは横向いてくるし、エレキの引き起こす水流をバスの方へ向けるとバスが警戒してしまう問題もあるのです。 これも店主が南風を好む場合がある理由の一つです。

 ここまで書いた様に、店主は琵琶湖においてボートからトップウォータープラグゲームをする事が多いので、一般的に嫌われる無風ベタナギや南風を好む場合があります。 フィールドや釣り方が異なっても、人それぞれの釣りスタイルによって一般的悪条件が好条件となる場合があると言う訳です。 自分の釣りスタイルと、本当に自分にとっての好条件と言うものを一度見直してみると面白いと思いますヨ!


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